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五十鈴メールマガジン〔No.838〕平成の綻び
配信日時:2020/01/16 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.01.16発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.838≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        新年を迎えてから半月が経過しました。

        世の中で起きるさまざまなニュースが

      連日報じられ、今年も激動の年になりそうですね。

     情報には関心を寄せ、いざという時の備えも怠らず、

          目標に邁進していきましょう。

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☆No.838 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_平成の綻び
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_王国復活(黒田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_やるべきことをやる年(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 平成の綻び ―――
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鈴木貴士です。

令和2年、初めての令和の正月を迎え、成人の日も終わりました。我々
の年代では、成人の日は1月15日と決まっていたのですが、連休にす
るためにこのように変えられると、いささか面白くない感じがします。

日本の祝日は元々皇室の儀礼、神道の行事からきていましたが、敬老の
日は異なると聞いたことがあります。海の日は明治天皇が初めて船で行
幸されたとか。しかし山の日はそれに対抗したとしか思えませんね。

いろいろな意味で時代とともに休日が増えたり、変わったりしています
が、祝日に日の丸を掲げる習慣はほとんどなくなってしまいました。日
本は戦争に負けてから普通の国のようなことを言っても、右だとか右翼
とか言われてしまうことが多かったですね。

振り返ると、平成の時代は戦争がなくて本当に良かったと思う人は多い
でしょう。それはそうだと思いますが、それ以外はどうだったでしょう
か。

昭和という時代は、戦争に負けてから経済大国になるまで独立国にはな
ったものの、他国の軍隊が駐留し、自衛隊という軍隊ではないようなも
のが存在し、アメリカの作った憲法を平和憲法と呼び、それをアメリカ
が嫌いな人々が護憲と言って礼賛するといった不思議な情勢は今も続い
ています。

戦後レジームからの脱却と第一次安倍内閣で言われましたが、それらは
いったい何だったのでしょう。今問題になっている郵政の問題も小泉さ
んが命懸けで郵政改革をやり劇場型選挙で勝ち民営化しましたが、その
結果はどうだったでしょう。

平成の時代に行ったさまざまな改革の綻びが、今の問題として出てきて
いるのではないかと思うのです。周りを見渡せば、中国は習近平主席が
毛沢東を超えるような勢いで一帯一路政策を推進し、さらにアメリカと
の覇権を争うような展開です。

ロシアもプーチン大統領の独裁が続き、北方領土問題も前進どころかそ
ういう言葉を使ってはいけないような雰囲気になっています。朝鮮半島
を見れば、韓国の現政権は今まで以上に反日運動を繰り返し、北朝鮮の
金正恩委員長はミサイルを飛ばし続け、拉致問題などはどこかへ吹っ飛
んでしまいました。

そういう情勢で日本の外交はアメリカ一辺倒でいいのでしょうか。トラ
ンプ大統領との関係が良ければそれでいいのでしょうか。日米貿易交渉
もWin-Winの結果が出たと言っていますが、確定したものと継続
協議とでは全く違います。

それもこれも、今起きていることは平成をどう過ごしたかということに
なります。振り返ると、平成元年日本では消費税がスタートし、中国で
天安門事件がおき、ベルリンの壁が崩壊して、なにやら不安が国内も海
外も変化の訪れを感じさせました。

その後、湾岸戦争、ソビエト消滅、日本のバブル崩壊、自民党が初めて
野党に転落したりして政治的混乱が続き、阪神・淡路大震災、地下鉄サ
リン事件があり、金融機関の破綻が相次ぎました。

平成8年は橋本政権が誕生し、本格政権として期待されましたが、増税、
緊縮で日本はデフレに突っ込みました。小渕政権で多少持ち直しました
が亡くなってしまい、そこから森さんを経由して小泉内閣で本格的に新
自由主義の改革路線が推進されました。

海外では同時多発テロやイラク戦争もあり、世界も混沌としてきました。
リーマン・ショックという金融恐慌も経験し、日本では政権交代もあり
ましたが、東日本大震災後に第二次安倍政権が誕生、アベノミクスを推
進したのですが、金融緩和、財政出動、成長戦略が金融緩和以外は緊縮、
増税、構造改革になり、デフレ脱却は果たされていません。

まさに内憂外患、これからの令和はどうなっていくのでしょう。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

          ――― 王国復活 ―――
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あけましておめでとうございます。今年も引き続きよろしくお願いいた
します。

今年のお正月は気候的には暖かな日が続き、とても穏やかであったと思
いますが、世界ではアメリカとイランの間で戦争にもつながりかねない
事件が起こり、若干和らいだとは言え、緊張状況がいまだ続いています。

日本でもゴーン被告の不法出国などがあり、とても穏やかとは言えない
物騒な年のはじまりになったと思います。

その一方、産業界ではトヨタが静岡県裾野市のTMEJ東富士工場跡地
にスマートシティの「Woven City(ウーブン・シティ)」を
つくる計画を発表したり、ソニーが電気自動車事業に参入することを発
表したりと未来につながる動きもみえてきています。

なにか今年も大きな出来事や激しい変化が起こるのではないかと思わせ
られます。私たちもその動きや変化をしっかり捉え、順応して新たな時
代への準備を怠らないようにしていきましょう。

話は変わりますが、この時季は学生スポーツの大会が盛んでよくテレビ
でも放送されていますが、その中でも私が特に注目したのは高校サッカ
ーです。

私の地元の静岡は以前には「サッカー王国静岡」と呼ばれるほどサッカ
ーが盛んで、小学校単位ぐらいでサッカー少年団なるものがあって、休
日にはいつものようにサッカーの試合を行っていました。

たしか清水の少年サッカーチームは世界大会でも優勝していると記憶し
ています。さらにジダンやメッシなどにも影響を与えたと言われている
「キャプテン翼」も静岡が舞台となっていました。

そして、高校サッカーも昭和から平成の前半くらいまではほぼ毎年のよ
うに準決勝・決勝ぐらいまでは勝ち進んでいて、お正月は高校サッカー
を観ることが恒例となっていました。しかしここ数年は1、2回戦での
敗退が続き、低迷した状況でした。

それが令和となった今年、「静岡学園」「藤枝順心」と男女とも静岡の
出場校が優勝し、「アベック優勝」を勝ち取ってくれました。新聞は、
「王国復活」とうたい、地元では歓喜していることと思います。

「静岡学園」は24年ぶり2度目の優勝で「静学スタイル」なるテクニ
ックを中心とした攻撃サッカーを伝統としていて、今回はそのスタイル
・信念を貫いた優勝と言われています。しかしそれだけではなく相手の
戦術やおかれている状況を捉え、順応できたからこそ0-2からの逆転
優勝ができたのだと思います。

それにしても静岡県民にとっては低迷していた産業界に刺激を与えるト
ヨタのスマートシティ構想やサッカー王国復活と、良いお正月となった
思います。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

       ――― やるべきことをやる年 ―――
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年明けの正月早々にとんでもないニュースが飛び込んできました。日産
の前会長のゴーン氏が密出国したのです。変装もせず堂々とタクシーや
新幹線を使い、楽器箱に隠れ、関西空港から逃げ出したのです。

まるで映画のような話であり、まさに「gone with the 
wind(風と共に去りぬ)」。これは失脚の意味でつかっていたので
すが、今回は「gone with the private jet」、
“飛んでイスタンブール”経由でレバノンへの脱走劇です。若い頃に流
行った歌を地で行っているかのようです。

日産も再建途中でルノーとの覇権争いがどうなるのかわからないなか、
副COOが退任したり、量産車種の打ち切りで乗る車が限られるほど車
種が減少し、今年の国内はかなり厳しい状況になることが予見されます。

日産に限らずトヨタや三菱自工でも同じ現象が見られ、100年に一度
と言われる大変革期において自動車業界はCASEなど未来に向けヒト
・モノ・カネの限られた資源を投入せねばならず、自ずから集中と選択
や合従連衡が加速していき、あっという間に世の中の景色や景気が激変
し、こんな筈ではなかった、こんなことまで起きるのだ、と実感するよ
うになるかもしれません。

昨年の暮れには、我がトラック業界でもいすゞがボルボグループと提携
しUDトラックスを買収しました。

異なった論理に凝り固まっているとゴーン前会長のような思いもつかな
いことをやらかしたり、イランようなトラブルも起きるのです。

我がLGグループ、特にワーレックスにおいても拡大思考で9つの営業
所から始まリ26営業所まで増えましたが、すべてが立派で順調に利益
が出ているわけではありません。SCでも統廃合は進むでしょうが、ワ
ーレックスも先駆けて変革、孵化せねばならないことは先のメルマガで
も書かせてもらいました。

それではどのように対応すればよいのでしょう。それは取捨選択と陳腐
化した価値の再生化です。

大きく3つのブロックに分け、一つ目は順調な収益源となっている基幹
営業所をITをつかってより効率化、コストダウンを図り、収益の幹を
太くすること。

二つ目は価値の陳腐化した営業所を集約再生化し、ここで廃棄か新しい
芽を創り出し、三つ目の新規事業を展開するブロックへとつなげること。

ここではVCや3PL、M&Aで成果を出し、一つ目の基幹事業に会社
や人の成長を含め戦略的投資のリターンを行うのです。つまり循環型成
長モデルを創り上げるのです。

これはまた、一旦成長したものは分裂することによりさらなる成長をす
る成長分裂型循環モデルでもあり、ベンチャービジネスにも通じるもの
です。

それには個々がプロフェッショナルとしての強みを発揮して、最大限の
成果を出し、けっして過去の栄光にとらわれないこと。ましてや神輿に
ぶら下がらないことを社員の皆さまには肝に銘じてほしいと思います。

また、激動の渦に巻き込まれる前に正面を向き、しっかりとした体力を
つけて安全や理不尽なことに早急に対応することも肝要です。気がつい
たら大変なことになっていたでは困ります。

新約款で運賃とは別に付帯する料金や燃料サーチャージなどが貰えるよ
うになりましたが、これから本番の運送業界最後の悲願である標準運賃
の設定が4月以降にはじまります。

何をもって標準運賃なのか? 過去2回運賃タリフが設定されましたが
お守りみたいなものであるだけで守られていません。この話は難しく長
くなりますので次回からのメルマガで少しずつ説明していきたいと思い
ます。

本年もいろいろとありそうですが、タイタニック号の悲劇にならないよ
うに(わからない人は先輩に聞いてください)目先の諸問題に対応しな
がらも、夢ある未来に向けて、元気、素直、笑顔でともに頑張っていき
ましょう。 


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.839〕は、2020年1月23日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

大変革期の時代に突入した現在、連日、テレビの報道番組ではさまざま
なニュースが報じられています。当然のことですができるだけ関心を寄
せて観ていかなければならないと思います。何がどう自分に影響してく
るのか、すぐではないにしても後から影響してくることもあり、予断を
許さないのが世の中で起こっていることだと、あらためて感じていると
ころです。
本年度も残すところあと2ヵ月半となり、今年度のゴールに向けてラス
トスパートをかける時期になりました。体調管理を怠らず、目標に邁進
していきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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