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五十鈴メールマガジン〔No.841〕正面を守る
配信日時:2020/02/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.02.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.841≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            2020年になって

        新型ウイルスの発生は我々の周囲にも

      さまざまな影響を及ぼすことが想定されますが、

        ここは冷静にかつしっかりと対策をして

           私たち各々の目標に向けて

        ぶれることなく邁進していきましょう。

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☆No.841 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_正面を守る
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_男はつらいよ(山田専務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_元気の源(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 正面を守る ―――
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鈴木貴士です。

いろいろな不安材料が多い中で、令和2年はスタートしました。海外情
勢が不透明な中で、日本の景気もパッとしないところに持ってきて、消
費税増税で追い打ちをかけ、さらに中国武漢発の新型コロナウイルスの
影響で、景気は一気に落ち込み、経済的に大変なことになることは間違
いありません。

しかしリーマン・ショックや自然災害も含め、何年かに一度は大きな出
来事があるのは仕方がありません。そういうときにどういう対応を取る
のか。

五十鈴に入社してから、こういうときの会長の話はいつも「正面を守れ
!」でした。世の中の変化や自然災害を嘆いたり、自分がどうにかしよ
うと思っても無理なのだから、自分が自分でできることをキッチリやれ
ということなのですね。

この前もワーレックスのマネジャー会議で講話しましたが、米中貿易摩
擦やブレグジットの影響による不景気で輸送量が減ることを心配するよ
りも、平常時以上に事故やコンプライアンスをキッチリと自分の責任と
して果たしていくことが「正面を守れ!」ということで、それが肝要だ
という話をしましたが、その後事故や労災を起こしてしまっているのは
残念なことです。

これは不景気や新型コロナウイルスの問題とは関係ありません。自分の
正面を守るということは、五十鈴グループの全拠点、全社員に共通なこ
となのです。

例えば新型コロナウイルスの対応は今までと同じで、マメな手洗い消毒、
うがいを励行すること、自分の調子が悪いと思ったら必ずマスクをして
医療機関にかかること、人込みにはなるべくいかないこと、自分だけで
なく家族をはじめ周りの人にそういうことを喚起することです。と言っ
ても、過剰に反応していたのでは日常生活も仕事もままなりませんので、
そこのところの自己判断が重要なのです。

ですから、「正面を守る!」ということは自分の責任でできることは徹
底的にやるということです。どんな事でも、やがては終息します。しか
し、その影響がどのくらいその後残るかはわかりませんが、それに怯え
ていたのでは正面は守れません。

来年度の前半はそれでなくても、相当な不景気が来るでしょうし、新型
コロナウイルスの影響も計り知れません。しかし、前述したように、や
れることはやれるのです。さらに、脇を締めてミスを犯さないことや、
不況に備えることです。

こういう時にこそ、基本の徹底やコミュニケーションをよく取り、会社
の基盤となっていることを大切にすることです。そして、いつも思うの
は「社訓」のありがたさです。五十鈴グループの

一、お得意さんに誠意をつくそう
一、仕事は實を入れてやろう
一、何でもみんなで話し合おう

という毎朝唱和している「社訓」はこういう時のためにあるのですね。

年男の去年の2月、満96歳の誕生日を迎えたあと、22日に鈴木實会
長は亡くなりましたが、戦争を含め、会長の波乱万丈な人生の中で幾度
このようなことが起きたでしょう。「正面を守れ!」という言葉を私は
思い出し、会長の遺言のような気持ちになってしまいました。

今後どうなるかわかりませんが、IOCの成果発表会や新入社員研修も
今年度中に行われ、4月からは新年度、2020年度を迎えます。Wi
ll-Naviゴールの年、そしてその先に続く「さきがけ」の年です。

世界中が大きな変化をもたらし、政治的にも経済的にも劇的に変わって
いく中で、創業者精神に則り、五十鈴も新しい創業を目指す年となりそ
うです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

         ――― 男はつらいよ ―――
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ここ最近の話題の中心は、新型コロナウイルスによる肺炎の広がり、対
策や経済に及ぼす影響等々で、連日テレビニュースで報道されています。

東海地区においても、中国での製造業のサプライチェーンへの影響で特
に、自動車業界での工場稼働停止に伴う日本企業への影響等々、お客さ
まに確認が必要となっています。

我々は、いろいろと変化の激しい経済状況の中でも知恵を絞り考え、生
き抜いていかねばなりません。五十鈴東海としても、この数年で築いた
ブランド価値の整理や個人や組織の成長度合い、それらによる成果の確
認を行いながら、来期以降を見据えた活動を進めています。

そして未来社会に向けた「新しいワークスタイル」、働き方改革にも真
剣に取り組む必要性を感じています。

そんな中、働き方改革とはかなりずれますが、先日鑑賞した映画「男は
つらいよ お帰り寅さん」が気になりました。

国民的人気を誇った映画シリーズ「男はつらいよ」。日本中を旅する主
人公・車寅次郎、通称「寅さん」が故郷の柴又に戻ってきては、家族や
恋したマドンナを巻き込み、騒ぎを起こす。

破天荒で、変わり者で、自由奔放。でも、その温かくて優しい人柄に誰
もが魅了され、愛され続けた映画で、個人的にも大好きで全49作はD
VDの購入も含め何度も観ました。

その最新作が第50作目として、新撮された登場人物たちの今を描く映
像と、デジタル修復されて蘇る寅さんシリーズの映像が見事に紡ぎ合う、
新たなる「男はつらいよ」の物語でした。

先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きる時代だからこそ、自
由奔放な行動の寅さんの生き方を再び観ても面白いと思いました。

今の窮屈な時代と比べて、寅さんの時代はもっと自由があった。その伸
び伸びとした寅さんと接することで、人間は自由でなければいけない、
あるいは自由でありたいという切実な思いを、今この慌しい世の中だか
らこそ、共有できたらいいなとも思えるのです。

日本人として失ってはいけない「他者の痛む心に共感する」、他人を思
いやる気持ちを、この映画を観て再確認することができます。

我々と関係の深い自動車業界は企業価値の在り方を大きく変えようとし
ています。特にトヨタ自動車さまは、「Mobility for A
ll」、「すべての人に移動の自由と楽しさを。」とトヨタが描く未来
のモビリティを表明しています。

我々も新たなモビリティ社会とのつながりを強化していくうえでは、ハ
ード面でのリアルなテクノロジー開発と、ソフト面での心のつながりを
考えたコミュニティ創りが必要だと考えています。

余談ではありますが、「男はつらいよ」の寅さんの名セリフに、「困っ
たことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ。おじさん、どっか
らでも飛んできてやるから」があります。

なんとなく背中を押してくれる言葉として響くのです。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

          ――― 元気の源 ―――
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2020年となり、大きなスポーツイベントでは、「令和初の勝者〇〇」
と称えられています。オリンピックスタジアムも完成し、半年後の祭典
で、幾度の君が代が聴けるのか今からとても楽しみです。

東京での開催が決定したのは2013年です。今日までさまざまな出来
事がありましたが、気づけば6年半はあっという間のようにも思えます。

そんな思いが一挙に吹き飛ぶような状況が起こっています。「新型コロ
ナウィルス感染症」という想定外の出来事が襲いかかっています。連日、
その状況が報道されている中、「なぜこの時期に?」「どうして?」と
いう思いでいっぱいになります。

けれども冷静に考えれば、まだこの時期で良かったとも言えるでしょう。
早期の収束を祈るばかりです。

長期間の準備をしてきたことが、想定外の事態に見舞われてふりだしに
戻る、あるいはもっと悪い事態に陥るということが各所・各国で起こっ
ています。

自然災害など、どうにもできないことに胸を痛めるばかりです。それら
は私たちの身の回りでも確実に影響することです。最早「想定外」のこ
とはありうるということがセットされていれば、受け止め方も対処の仕
方も異なってくると思います。

私たちには、将来こうありたいという強い思いで描く姿があります。そ
の姿は、こういった時にも極めて重要な役割を果たしてくれます。

2020年をゴールにしたWill-Naviが策定されたのは、20
08年度でした。相当な時間と労力をかけて策定された長期経営目標の
骨格が決まり、全社員へのお披露目と展開を計画している最中に、リー
マン・ショックが起こりました。

世界規模の金融危機が発生し、一気に景気後退期へと突入しました。当
然五十鈴グループへの打撃も大きなものでした。その時に五十鈴の経営
の対処から私たちは多くを学びました。

2009年度の予算計画にあたり、メリハリあるコスト削減の方向性が
示されました。また、皆が安心していられるようにこの事態を早い段階
できちんと共有し、皆で乗り切る1年と定めました。

グループ社員総会の中止も決定されましたが、拠点社員総会はこういう
時だからこそきちんと目的を明確にして開催することが決定されました。
当然IOC活動も継続して展開されました。そのような状況で10年後
の夢を示しても皆の気持ちに届かないという判断から、1年間お蔵入り
となりました。

その1年は、仕事が減っている時だからこそ備えるべきことをしっかり
行いました。翌年のWill-Navi発表に当たっては、1年寝かす
ということではなく、この状況変化を踏まえて再検討すべきことが話し
合われました。

そして、2010年に今の長期経営目標がお披露目となったのです。1
年遅れたことにより、後にそのゴールが東京オリンピックの開催の年と
重なった時、「やっぱり五十鈴は持ってるな!!」と感嘆しました。

天も応援してくれているような気持ちになりました。あれから10年で
す。勇気と元気の源として、Will-Naviはいつもそこにありま
した。

2020年は、いろいろな意味で新たな変化点となることはたくさんの
識者が語っています。そしてその後の社会が大きく変わることについて、
たくさんの予測がされています。

その変化のスピードはどれほどのものなのかわかりませんが、10年前
と今の景色が大きく変わっているように新たな景色が存在することは必
然です。

変化を脅威に感じることなく、成長機会として捉えることができる状態
を当たり前にする上で、長期計画・目標は重要な役割を果たしてくれま
す。

元気・勇気は私たち自らが創り出すものです。不確実で不安定だからこ
そプラスの「気」のエネルギーは何より大切にしたいと思います。たく
さんの笑顔と明るさと前向きさがまた持続的な大きな元気パワーになり
ます。元気パワーはたくさんの人々を魅了します。

2020年度はWill-Naviゴールの年ですが、新たなスタート
の準備期間でもあります。想定外のことに負けずに、しっかり未来をみ
つめて頑張っていきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.842〕は、2020年2月13日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

世界経済の来年度予測などあまりよいニュースがない昨今ですが、余暇
の時間にはTVドラマや映画や音楽・スポーツなどで気分を一新させ、
明日への英気を養うことが大切ではないでしょうか。
テレビをつければ新型ウイルスのニュースでもちきりですが、感染には
恐れつつしっかりと対策をとりながら、本来我々が行うべきことの目的
を見失うことなく生きていかなければならないと感じるところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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