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五十鈴メールマガジン〔No.843〕エンジニアリングチェーン強化
配信日時:2020/02/20 12:43
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.02.20発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.843≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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            五十鈴グループでは

       今週からIOCの成果発表会が始まりました。

        我々を取り巻く環境変化が激しい時代、

          VCへ向けて今年度の総括と

     最終年度へ向けての方向性を確認していきましょう。

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☆No.843 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_エンジニアリングチェーン強化
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_「スマートビジネス創造企業」へ向けて(黒田常務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_IMSの働き方改革(新川社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

     ――― エンジニアリングチェーン強化 ―――
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鈴木貴士です。

2月13日の日刊工業新聞によれば、経済産業省が製造業のエンジニア
リングチェーンの強化を軸に新たな政策を検討しています。

地政学リスクや災害など不確実性が高まる経済環境の中で製造業が勝ち
残るには、製品設計・工程設計力を底上げしてデジタル技術を効果的に
活用し、変化に強い企業体質を構築することが不可欠だと考えるからで
す。

私の敬愛する評論家中野剛志氏のもう一つの顔、経済産業省製造産業局
参事官ものづくり政策審議室長としてのインタビュー記事を紹介します。

製造業を取り巻く事業環境は不確実性が高まり、先を見通しにくく、何
が起きるかわからないことを前提に経営をしなければならない状況にあ
ります。

企業や組織には変化に柔軟に対応し、自らを変革できる力「ダイナミッ
ク・ケイパビリティ」が求められているという認識です。今まで、製造
業は水平分業で効率化した一方、グローバル化したサプライチェーン
(供給網)は突如分断されるリスクがあります。

GAFAなどの巨大IT企業が電力や半導体などあらゆる事業を買収し、
垂直統合を進めているのは、政治情勢や災害などの影響で世界に点在す
るサプライチェーンが分断されるリスクを回避するためだとのことです。

ここ十年は自前主義からの脱却が声高に叫ばれてきましたが、変化が激
しい事業環境下では自社で武器となる事業をより多く持っている企業の
方が勝ち残る可能性が高いと述べられています。

製造業が変化への対応力を高めるには、製品設計や工程設計を担うエン
ジニアリングチェーンの強化が不可欠で、特に日本の製造業は生産部門
と比べて工程設計部門の力が弱くなり、製造現場で設計変更や修正を行
うなど後工程に負荷がかかっています。

ですから、設計力を底上げし手戻りを少なくすればリードタイムを大幅
に短縮できるため、事業環境の変化に対応しやすくなります。例えば製
品サイクルが5年から2年なればずっと先が見通しやすくなり、リスク
を減らせます。

エンジニアリングチェーン強化には、まずは設計部門の地位を高めるこ
とが重要で、彼らの力を底上げできればAIやIoTなどデジタル技術
の活用が効果的に広がり、結果、設計から生産、販売までの緊密な連携
が可能になります。そして、アジャイル開発など、不確実性の時代に合
った戦略が立てやすくなります。

経済産業省としては、毎年春に発表するものづくり白書などを通じて、
これからの製造業の競争力を左右するのはエンジニアリングチェーン強
化にあるというメッセージを発信し、経営者らに情報を提供して理解を
求め、IT投資など必要な対策を促していきたいとのことでした。

DX(デジタルトランスフォーメーション)もそうですが、経済産業省
は将来に向けての日本の産業構造に警鐘を鳴らし、企業のイノベーショ
ンを促しています。

そして、そのキーになるのはITですが、それを深く掘り下げ、国際競
争力を高めないと、後れを取っているデジタル革命の敗者に日本はなっ
てしまうのではないかと危惧しているのです。

2018年9月にITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的
展開というレポートでは、「2025年までにシステム刷新を集中的に
推進する必要がある」とすでに述べられているのです。

五十鈴もさまざまなことに挑戦していますし、方向性も間違っていませ
ん。前述した「ダイナミック・ケイパビリティ」を磨いていきましょう。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

   ――― 「スマートビジネス創造企業」へ向けて ―――
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まだ2月中旬だというのに、今年になって世の中ではさまざまなことが
起こっています。なにか変化のスピードが私たちが考えているよりはる
かに速く、大きく変化していくように感じられます。

そんな中、今週からIOC成果発表会が始まりました。今年度は来年度
のWill-Naviゴールに向け大事な活動であり、世の中の変化も
確実に捉えていかなければなりません。

半期単位の活動で捉えると、チームによっては進捗の遅れや多少の方向
転換などが必要になってくるところもあるとは思いますが、確実にVC
に向けてのプロセスに変わってきておりWill-Naviゴールに向
け、そしてその先の未来に向け、さらなる変化、進化をお願いします。

五十鈴中央では、来年度の基本方針を「スマートバリューの実現」、キ
ャッチフレーズを「VCプレミアム~未来へ~」として、五十鈴中央と
して今までにビジラボプロセスから生み出されたバリューをスマートバ
リューとして結実させて、未来社会に向けた新たなバリューを創造、推
進していきたいと考えております。

また、前経営方針から目指してきたVCプレミアムを確立させ、そして
未来へとつながるプレミアムへと進化させ、目指す企業像である「スマ
ートビジネス創造企業」を目指していきたいと思っています。

そのためにも、今行っているファブレスやロジのビジネスを応用展開し
て拡大することはもとより、もっとスマートビジネスにつながる知財を
今まで以上に探究、ビジネス化していきたいと考えています。

知財といえば、IoTやAIそしてDXなどデジタル化は不可欠な要素
となってきています。そのデジタル技術の進化は目覚ましいモノがあり
ますが、反面そのインフラであるインターネットには限界が近づいてき
ているようです。

軍事目的で当初開発されたインターネットはその後商用目的で利用され
るようになりましたが、大容量の高速通信やセキュリティ機能など後か
らの「つぎはぎ、つぎはぎ」でしのいでいるような状態で、これ以上の
発展は難しいとの見方があるそうです。

現在のインターネットでは5Gやその先の6Gの大容量のデータの通信
速度が一定でなく遅延する可能性も大きく、その場の状況に応じたリア
ルタイムでの制御など困難だと言われています。

そのためインターネットに変わる次世代ネットワークが必要となるとの
ことで「エレクトロニクス(電気)からフォトニクス(光)」がキーと
なり、一部だけでなく全体を超大容量、超高速、高セキュリティの光通
信にすることが求められているそうです。

私たちも新たなスマートビジネスを開拓していくには、ただ新しいテク
ノロジーを活用するだけでなく、それを広めるインフラや上手に使いこ
なすノウハウが大事で、すべてが知財になるのだと思います。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

        ――― IMSの働き方改革 ―――
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「働き方改革」とは何か。厚生労働省のホームページには、“「働き方
改革」の目指すもの”として次のように書かれています。

“我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護と
の両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。

こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機
会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題
になっています。

「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事
情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとり
がより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。”

政府が進める大改革の大義は「一億総活躍社会の実現」ということです。

これを背景に、昨年の4月から「働き方改革関連法案」が順次施行され、
企業にとっては、その法改正への対応も必要になっています。

政府が進める「働き方改革」では、「長時間労働の是正」「多様で柔軟
な働き方の実現」「雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保」が主軸
とされていますが、企業にとってみれば、その波に乗りながらも、組織
の効率性・創造性・躍動性を高め、その結果としてイノベーションを生
み出す土壌を持つ組織風土を形成したいと考えています。

IMSにおいても、「環境整備」と「行動変革」で、この「働き方改革」
を実現していこうと取り組んでいます。

「環境整備」では、ICT(情報通信技術)を活用してインフラやツー
ルを整えながら、新しい業務プロセスへの変更や業務の標準化、また、
プロジェクトや目標管理制度を丁寧に行っていくことで業務変革の支援
を強化するなど、新しい働き方を実現させる環境をつくってきています。

「行動変革」では、なぜ変えるのか、何を狙って変えるのかという変革
の背景・目的・目標を全員が理解・共感して、取り組んでいくように変
わってもきています。

今週の日曜日には、SL部門のIOC成果発表会が開催されます。自分
たちが取り組んできた「働き方改革」の成果も、うまく伝わるような発
表になればと思っています。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.844〕は、2020年2月27日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週からIOC成果発表会が始まりました。この1年間の振り返りとと
もに、来年度のWill-Naviゴールに向けての方向性を確認する
機会となります。発表会が終了すれば、ゴールまで残すところ1年強と
なるわけですが、この1年は次の長期経営目標への準備の年にもなりま
す。これまでの組織やチームの変化・成長もよく振り返りながら、来年
度のグループ基本方針“Willの実現・・・魁”へ向けて、自分たち
の目標をしっかりと定められるような成果発表会にしていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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