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五十鈴メールマガジン〔No.848〕ウイルスよりも怖いもの
配信日時:2020/03/26 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.03.26発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.848≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          連日新型コロナの話題ばかり。

         さらに自粛要請も延期されています。

        経済的に深刻な状況も懸念されています。

        そんななかで感染症対策を継続しつつ

       できることはやっていかなければなりません。

         周囲の人と知恵を出し合い工夫して

           進めていきたいものですね。

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☆No.848 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_ウイルスよりも怖いもの
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_楽しく未来をつくり出す(黒田常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_新型コロナウイルスとの戦い(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― ウイルスよりも怖いもの ―――
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鈴木貴士です。

コロナウイルス感染症の話ばかりで暗くなりますが、世界はもっと恐ろ
しいことが起きつつあります。それは、世界恐慌です。まさに、恐れ、
慌てる状況が世界各国で起きています。

イタリアは大変な状況になっているので当然ですが、欧米各国は強制的
な封鎖や外出禁止令が当然のように発令され、人々の動きを止めてしま
いました。これで実体経済は完全に縮小し、恐慌に突入していくでしょ
う。

コロナウイルス感染症のリスクと実体経済が崩壊するリスク、どちらの
方が怖いかと言えば、それは実体経済のほうです。間違いなく、経済的
な理由で自殺者が増え、さらに人々はパニックに陥るでしょう。

この前問題になった、K1グランプリの開催はとんでもないと誰もが思
ったでしょうが、開催する方はしなければ大損害で生活に困る人たちも
出るということもあったのでしょう。ですから、中止させるのならその
損失を補償してやれば良かったのですが、国も地方自治体もそういう決
断はできませんでした。

ということは、これからも自粛破りが次々起きることが予測されます。
世間の空気や評判でバッシングすることができても、来るお客さんがい
るのも事実で、そういう状況で大損害を出すならば、これだけの準備と
対応を取ったのだから良いではないかという理屈も成り立ちますが、や
はり大規模イベントはクラスターになる危険性が高く放置できません。

でも、やらずに死ぬならばやるというリスクを取って世間に叩かれても
やるという選択をする人もいるでしょう。こういう時に国がわかりやす
いガイドラインを設定し、例えば500人以上のイベントは中止させ、
その粗利を補償するとか、お金の問題を解決して止めさせればいいと思
うのです。

自粛要請は要請であって、こちらは要請しましたよ、それを破って決行
して何かあったらそちらのせいですよと、言っているのと同様です。政
府や地方自治体は要請ばかりで、責任を持たず、何よりお金を使うこと
を拒み続けています。

そもそもインバウンドに過度に期待し、初期動作のところを間違え、対
策が後手に回ったのも、PB黒字化目標や緊縮予算で内需を縮小させた
からです。そのうえ、消費税増税で昨年の10月-12月GDPが年率
7%以上落ち込んだのに、景気は緩やかな回復を続けていると言い続け
ていたのはどういうことでしょうか。

もはや論理的なデータに基づく思考ができなくなっていますし、思い込
みやムードで事が決まっていっています。安倍総理の突然の全国一律の
学校の休校要請や勇ましい言葉や言い回しで、国民は納得し、支持率も
上がりました。

全国一斉で止めてしまうとのいうのが、その後世界でも広がり、現在こ
のようなことになっています。オリンピックも各方面からの反対で延期
されるようですが、どう考えても実施できるような状況ではなく、それ
でも中止は検討していないとIOCやJOCは言っていましたが、とう
とうこういうことになり、東京都の小池知事は、そうなったら今度は東
京都がオーバーシュートの恐れがあり、その際は首都封鎖もあり得ると
言い出しました。

先週の3連休まであまり厳しいことを言わなかったのに、この突然の発
言に一層自粛ムードは高まり、サービス産業の打撃は追い打ちをかけら
れるでしょう。世界も含めて、コロナリスクと恐慌リスクのバランスが
取れるようなわかりやすい尺度を、国は示すことが必要です。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

       ――― 楽しく未来をつくり出す ―――
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今年度も残すところあと1週間足らずとなりました。世の中は新型コロ
ナウイルスの影響で大変なことになっています。そんな中でも私たちは
感染リスクを極力抑える行動は当然ですが、やれること・やるべきこと
はしっかりやって来期以降に備えるようにしていきましょう。

今年は年初からさまざまなことが起こっていましたが、すべてこの新型
コロナウイルスの禍で吹き飛んだ感があります。あのゴーン被告の国外
逃亡劇なども遠い昔の出来事のように感じられます。このように大きな
感染症の流行などの禍は、過去の歴史でもわかるようになにか大きく時
代が変わる前兆なのかもしれません。

そんな大きく時代が変わっていくであろう来年度はWill-Navi
ゴールとなる年度で、次なる10年の「魁」となる年です。これまで行
ってきたことや成果・成長を、しっかりと未来に向けた新化につなげて
いく新年度となるよう願っています。

私も新たな年度を迎えるにあたり、五十鈴中央の発足してから8年間の
変遷を簡単に振り返ってみました。

当初は大和、青梅、富士とそれぞれ違った特徴を持つサービスセンター
をひとつにするために「独創性と結集力のシナジーで楽しく未来をつく
り出すビジョナリーカンパニー」を目指して「ビジネスラボラトリー」
のコンセプトのもと、新たなビジネスを実験的に試しつくり出していこ
うとスタートさせました。

その後、SC単位のブランドコンセプトの強化・明確化をはかるため、
大和は「クールビジネスセンター」、青梅を「スマートバリューセンタ
ー」、富士を「ホスピタリティセンター」として各SCの独創性と統合
シナジーを発揮させながらファブレスや知財、ロジスティクスなどの今
の原点となる活動に発展しました。

特に最初のファブレスとなったのはお客さまの困り事であったプレスキ
ズを発見する装置を、今でいうビジネスパートナー先で造ったキズ検査
装置を販売したことからスタートしています。当時はどのようなリスク
があるかもわからずITCを経由して販売していました。

それからリアルビジネス創造企業を目指し、さらにここ数年はスマート
ビジネス創造企業へと進化させることを目指し、概ね現在のVC活動へ
とつなげてきています。その間も常に「ビジネスラボラトリー」の精神
は忘れず、試行錯誤を繰り返しながらも失敗は次につなげてきているよ
うに思っております。

時代の変化とともにコンセプトや方向性、やるべきことは変わっていく
とは思いますが、今まで培った五十鈴中央のDNAは今後も残っていく
はずです。今現在は環境的にも大変厳しい状況にあると思いますが、ぜ
ひしっかりと前を向いて、楽しく未来をつくり出していってもらいたい
と思っています。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

      ――― 新型コロナウイルスとの戦い ―――
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建設の神生幹です。

3月末になり、日に日に暖かくなってきました。桜も例年より早く開花
しました。皆さんも来期のスタートに向けて準備を忙しく行っていると
思います。

と、上記のような書き出しを例年していましたが、全世界が新型コロナ
ウイルス感染症に伴い、さまざまな対応・対策を取っています。

日本では、これまで水際での対策を講じてきていますが、ここに来て国
内の複数地域で、感染経路が明らかではない患者が散発的に発生してお
り、一部地域には小規模の患者クラスター(集団)が把握されている状
態になっています。しかし、現時点ではまだ大規模な感染拡大が認めら
れている地域があるわけではありません。

感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のク
ラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要であり、
徹底した対策を講じていく必要があると思います。五十鈴グループも会
合等中止になり、さまざまな仕事や活動も制限を受けています。

今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした
医療提供体制などの必要な体制を整える準備期間でもあります。

東京都では爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を伴う大規模流行に
つながりかねない場合は、海外の都市と同じように東京を封鎖すること
も検討しています。

そのようなことになってしまってはいけません。まずは新型コロナウイ
ルスに対して私たちは風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に咳エチ
ケットや手洗いなどの実施がとても重要だと思います。そして、一人ひ
とりが感染症対策に努めていくことが良いと思います。

集団感染の共通点は、特に「換気が悪く、人が密に集まって過ごすよう
な空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」です。

換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを
避けることです。このように新型コロナウイルスの予防対策は「わかっ
ていること」です。わかっていることを確実に実行することが大変重要
だと思います。

世界的な規模で感染が拡大している新型コロナウイルスの影響を考慮し
て、東京五輪の開催延期も決定しました。

世界規模のオリンピックというお祭りが延期した場合に起きる、あらゆ
るリスクを炙り出し、それをどう調整するか、という可能性・調整期間
を考慮して、およそ1年後への延期になったのだと思います。

トランプ大統領は新型コロナウイルスとの戦争だと言っています。今は
戦時体制を取っているのでしょう。多分、他国も同じような対応なので
しょう。日本は「平和ボケ」のために、新型コロナウイルスに対しても
対応が甘いという指摘もありました。

日本では新型コロナウイルスとまともに戦うのではなく、医療崩壊を招
かないように、柳のように受け流して対応しているように見えます。ア
メリカ、中国等は正面から戦っているように見えます。

とにかく、敵である新型コロナウイルスとの戦いにあらゆる手段を使い
勝つことを優先しています。経済よりも今は新型コロナウイルスとの戦
いに重点を置いて対応しています。

どちらの対応が良いのかは現時点ではわかりませんが、当面は世界経済
が悪くなるように思いますので、建設としては足元のやるべき感染防止
策、拡大防止策、発生した場合の対応ができるように準備しています。

新型コロナウイルスについても仕事を進めるのと同様に、「わかってい
ること」はやる。「わからないこと」については、さまざまな情報を入
手する。その情報は正しいのかを精査する。そして「できること」は行
うように考えています。

来期は、お客さまニーズ・品質・価格・各プロセスの明確化に加え、公
衆衛生プロセスも付け加えて対応していきます。

先行き不透明な点はありますが、全員参画・協創・未来志向で対応して
いきます。皆さんのご協力もお願いします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.849〕は、2020年4月2日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

100年に一度の疫病に悩まされていますが、過度に恐れることなく、
かといって油断は禁物だというのが今の状況ではないでしょうか。神経
質になりすぎて周りとギスギス、ピリピリしても人間関係を悪くするだ
けですし、冷静さを失ってはなりません。かといってインフルエンザと
同じようなものだとおおらかに構えすぎてしまっては決してよくはあり
ません。こんな状況下でこそ、一人ひとりの日常のエチケット・マナー
が問われているのではないでしょうか。今こそそれをしっかりと体現し
ていかねばなりません。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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