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五十鈴メールマガジン〔No.850〕国民の責任
配信日時:2020/04/09 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.04.09発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.850≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         今週は、政府から緊急事態宣言が

        発令され、およそ1ヵ月にわたっての

            自粛要請がありました。

        首都圏、関西圏、福岡などの主要都市

        における爆発的な感染を避けるために

      国民が一丸にならねばならない時を迎えています。

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☆No.850 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_国民の責任
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_魁(さきがけ)の一年(鈴木副社長)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_啓発・向上の段階(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 国民の責任 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

もはや、政権に対する不平不満を言っても仕方がないことがはっきりし
てきました。お肉券だのお魚券だの、はたまた「アベノ・マスク」だの、
面白がって文句を言っても仕方がありません。

ほんとうにこれでは困ると思ったならば、どこにどのように訴えていけ
ばいいのか。

モリ・カケや「桜を見る会」、夫人のお花見問題等、何があっても安倍
政権の支持率は大きくは下がりません。ということは国民が一定の支持
をしているということで、次々と細切れに出てくる小規模な対策をどう
のこうの言っても仕方がないことはよくわかりました。

とどめは過去最大の事業規模の経済対策が発表されましたが、肝心の国
債の部分、真水の部分はよくわからず、調べてみると16.8兆円(対
GDP3%)しかありませんでした。ともかく緊縮財政でプライマリー
バランスを守り、大型の国債発行や消費税の減税には絶対に手をつけな
いという意思が明確に伝わってきます。

アメリカをはじめ各国はGDPの一割は最低でも財政出動すると言って
いるのに、なぜこのようなことが起きているのでしょう。

新型コロナウイルスが蔓延している今、このようなことをやっても意味
がないというようなことを言っている人もいるのは事実です。しかし、
人々は恐れ、慄いているのですよ。そして、コロナ対策と実体経済とは
トレードオフの関係にあります。

ともかく、カネに糸目をつけないで病床や必要な医療関係に予算をつぎ
込む、保障や補償もいろいろと限定しないで早期にお金が行き届くよう
にする。そういう情報が届くようにすれば、各人が自粛を進んでするよ
うになると思うのです。

昭和恐慌の時、高橋是清大蔵大臣は「待合でお金を使うのは不謹慎だと
いうが、それによってお店も芸者も、その髪結いも、白粉も売れてお金
が回るようになり、実体経済が良くなる」と言って、大幅な財政出動を
実施しました。

その結果、日本は世界恐慌からいち早く抜け出したのです。しかし、そ
の後インフレになったところで緊縮予算に舵を切り、軍事費を削ったこ
とにより、二・二六事件で青年将校に暗殺されてしまいます。

「話せばわかる!」と言って、諫めた高橋是清を「問答無用!」と銃弾
をあびせた彼らこそ、その後の日本を戦争に向かわせた人々と言っても
過言ではないでしょう。

現在、与野党を問わず、大型の補正予算や消費税減税の話もありますが、
どういうわけか盛り上がりに欠けます。そして財政問題ばかりが話題に
なります。

自国通貨建ての国債で政府は破綻しないということは財務省も認めてい
ます。それならば、思い切った財政出動、消費税減税をなぜしないので
しょうか。

長年にわたる「国の借金問題」という、財務省のプロパガンダで国民は
すっかりそう思い込まされてしまいました。だから、理論的に何を言っ
ても「財源がー!」「予算がー」ということになってしまい、細かい政
策しかできないと思い込んでいるのです。

そして、これは由々しき問題ですが、嘘や詭弁がまかり通る国会になっ
てしまいました。経済対策の規模も新規国債の真水部分をはっきり言う
ことなく、民間や融資を含めた金額にして膨らませているのに、マスコ
ミや野党は突っ込みもせず、そのままスルーしているのは無知なのか、
グルなのか、もうわかりません。

むしろ「今回の騒動に付け込み、バラマキ政策がまた行われようとして
いる」とか「財政規律が緩むのはいかがなものか」とか、そういう報道
の方が多いのです。国の支出は国民の収入であることがなぜわからない
のでしょう。「問答無用!」ですかね。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

       ――― 魁(さきがけ)の一年 ―――
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入学式、入社式がままならない状況下、先の見えない日が続き、ストレ
スが相当溜まった状態にあると思います。シュリンクする話が多く、何
とも身の置き所のない毎日です。

我が社も相当シュリンクしていて、足元の仕事量がかなり減って、社員
のみなさんはニュースで聞くような状況だ、と感じていると思います。

しかし、リーマン・ショックの時は大変でしたが、あれから10年、み
なさんの努力のお陰で五十鈴グループはかなりの体力増強が進みました。
状況的には厳しいですが、心配せず、やるべき事をしっかりとやって、
来るべき時を待つことです。大丈夫ですよ。

4月から新入社員が約30名入社しました。現段階では社会人として、
五十鈴人としての基本中の基本を教えていることと思います。

しばらくすると業務に携わるようになりますが、教える側は業務に関す
るスキルアップだけでなく、やっている事の意味や価値についても理解
させて、みなさんへの貢献意識を持たせることが大切です。働き甲斐を
感じてもらう工夫をしていきましょう。

今年度のグループ基本方針は「Willの実現・・・魁」です。203
0年のあり姿を目指した時の魁(さきがけ)とする一年です。

2020年までの10年は五十鈴イノベーションのもと、業態変革のイ
ノベーションを進めてきました。SCM改革や異業種との連携、異業種
ビジネスへの参入など、常識を超えた発想でいろいろなモデルで変革を
行ってきました。

特にこの3年、五十鈴グループは未来を協創する企業としての存在感を
発揮しつつあります。

これからは多様な未来社会が現れてきます。「世の中の役に立つ会社と
はどのような会社なのか」を問いながら、未来に通用する進化を図って
いくことが、私たちのやり甲斐、働き甲斐につながると信じています。

みなさんも魁(さきがけ)の一年をどのように捉えて、どのような行動
をとっていくのか、考えてみてください。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

        ――― 啓発・向上の段階 ―――
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桜の花が散り始め、瑞々しい若葉を眺めながら、去年と同じ景色なのに
心と頭はまったく異なる状況になっています。早期の収束を期待してい
ただけに、現在のコロナの感染拡大による先々の不安を感じながらも、
こういう時期だからこそ何に対峙し、どうあるべきなのか、日々考えな
がら過ごしています。

この時期は新人を迎え、新年度のキックオフが各所で開催され、意を一
つにしながら組織の進化を確認する時です。足元の現実をしっかり受け
止めながら、強い心でその先をしっかり見据えた活動を怠ることなく進
めていきましょう。

五十鈴グループの現在の進化を支えてきたベースとなる考え方・活動に、
OD(組織開発)があります。昔、私自身が初めてこの考え方やさまざ
まな理論に触れた時、人が生きていく上でこんなに役に立つ学問がある
ことを知り、学ぶことの価値と楽しさを再認識しました。

そして、学んだことを現実の課題に置き換えて実践すること。そしてそ
こから生まれるさまざまな良い変化を体験することにより、もっとこう
ありたい、こうなりたいという気持ちが高まっていきました。学習と実
践、そして成果と成長というものがしっかりつながるということの土台
が形成された時期であったと思います。

すでに五十鈴グループの多くの人は学習の意味を理解し、実践していま
す。あげたい成果が変わることは、学ぶ内容を変化~進化させることで
あり、それを踏まえて自発的に動き出しています。学びと仕事の境界線
がなくなってきている人が増えていると感じています。

ここで、ODと出会った頃に私が強く感銘した理論を紹介したいと思い
ます。

それはアメリカの心理学者であるダグラス・T・ホールが提唱した理論
です。Development(啓発・向上)の段階というものです。

人が成長していく上での欠かせない考え方として、第一はSelf-S
ystem(自我システム)で、簡単に言うと自分は何者なのかという
自己理解のステージです。

第二はOpportunity-System(機会システム)で、自
分の啓発・向上のためにどのようなチャンスがあるかを見出すステージ
です。

そして、第三は、Prediction-System(予測システム)
で、この第三のステージがとても深い意味をもっています。「ああなり
たい」と「ああなれる」と言うことは別のことである、ということを理
解することです。

そして、どんなに努力しても断続と非合致は世の常であり、何が突発的
に起こるかわからないということを覚悟して、心の準備をしておくこと
が大事だと氏は唱えていました。

五十鈴グループの成長の段階もCC(コイルセンター)⇒SC(サービ
スセンター)⇒VC(バリューセンター)と自分は何者になりたいかを
問い続け、そのための努力と挑戦を繰り返し、自らの活躍するフィール
ドを拡大させ現在に至っています。

そして、今回のように誰も予想しなかった出来事に遭遇しています。経
験のない新たな予測システムのステージです。

ダグラス氏は、このような時に自己の価値観をしっかり理解し、選択の
意思決定をし、決めたことに向かって頑張っていくことが大事だと言っ
ています。そして、氏は「キャリアの最終目的は心理的成功だ」とも言
っています。

アイコミの今年度の基本方針は、「Shared Valueの創造」、
キャッチフレーズは「不撓不屈」です。

社会・お客さま・パートナー、そして私たちで共に価値あるものを創り
出したい。そしてそのためには、成し遂げるために絶対諦めない強い心
で臨んでいこうというものです。

新人にとっても、厳しい船出が後に強く逞しい土台を創れることになる
よう、強い心をもって共に励んでいきたいと思います。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2020.04.08 全員参画型社内報制作ドキュメント
            「社内報[in]168号制作の現場」公開
                             
       http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement02.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.851〕は、2020年4月16日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

例年ならば4月のこの時期ぐらいまで桜の花を鑑賞して盛り上がってい
る時期ですが、今年はまったくと言っていいほど、そういうことに関心
を寄せることができない状況です。
感染症対策については長期化する自粛ムードのなかでほんの一瞬の気の
緩みから感染する人の数が日を追って増えており、緊急事態宣言が発令
される事態となりました。ここは自分自身のため、世のため、家族のた
め、職場のためにも、しっかりと対策をとって収束の日を迎えていきた
いと願うばかりです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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