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五十鈴メールマガジン〔No.855〕新しい現実
配信日時:2020/05/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.05.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.855≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

           新型コロナの影響により、

         これまでの常識や価値観等の変換を

            余儀なくされています。

       私たちは新しい現実をしっかりと見定めて

    将来に向けて変えていかなければならない状況下にいます。

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☆No.855 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_新しい現実
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_未来は、目指して、創造するもの(鈴木執行役員)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_未来とビジョンを語り続ける企業へ(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 新しい現実 ―――
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鈴木貴士です。

私は経営者になってから、というより、経営というものに初めて触れた
時から、猛烈に経営の勉強を始めました。学生時代、勉強は真剣に取り
組んだことがなかったのですが、必要に迫られると人間は苦もなく真剣
になれるのですね。

その時一番影響を受けたのが「ドラッカー」でした。ほとんどすべての
彼の著書は読みましたし、それを基に資料を作ったり、講演をしたりし
て、身につけてきました。

しかし、長い年月が経ち、最近ではその内容も忘れていましたが、今回
のコロナ騒動で、彼の著作が頭に浮かびました。1989年に書かれた
「新しい現実」です。

その冒頭には、「日本語版への序文」が書かれており、1969年に出
版された「断絶の時代」が日本でベストセラーになり、その後の20年
間で、断絶と乱気流の時代が続き、「断絶の時代」が予測したことのす
べてが、現実のものとなったことを述べています。

そして、「新しい現実」は「未来」については書いてはいない。新しい
現実となった「現在」について書いていると言っています。しかしまた、
ほとんどの人たちはその新しい「現在」を見ていないとも言っています。

「本書のテーマは、われわれはすでに『未来』にいるということである。
しかも、すでに『未来』の奥深く入り込んでいるということである。」
と続き、その序文の最後に「東京という大都市もまた、二十世紀型巨大
都市の中では、最後まで生き残り、最後まで機能することができるかも
しれないが、長期的にはやがて、世界の他の大都市と同じように、東京
駅や新宿駅を通して、人間を情報のあるところへ運ぶのではなく、思考
と情報を人間のいるところへ運ぶという新しい能力の増大によって、根
本的に変化させられることになる。筆者としては、これらの新しい挑戦
に対し、日本人が独自のきわめて創造的かつ見事な回答を出すことを確
信している。」ということだったのですが、日本人は彼の期待には応え
られなかったのですね。

あれから、東京一極集中、首都圏の拡大で今回もこのようなことになっ
ています。「今日あまりに多くの意思決定者、おそらくはその過半が、
昨日の現実に基づいて意思決定を行っている。」というのも、この本の
有名な言葉ですが、耳が痛いですね。

私たちは史上稀にみる事態に直面しているにもかかわらず、「新しい現
実」を踏まえていないのではないかと思ってしまいます。グローバリズ
ムを進展させ、ヒト・モノ・カネを自由に動かし、経済合理性のみで国
境を低くした結果、どうなったかはマスク不足のことだけを見てもわか
ります。

これから、エネルギーや食料危機が来た時にはどうするのでしょうか。
安全保障に対してあまりにも油断していた、グローバリズムや新自由主
義に傾注しすぎたのではないかと思ってしまいます。

リーマン・ショックや東日本大震災の経験も生かせず、その都度、日本
人の情緒的な「頑張ろう! ニッポン!」とか「絆」というような言葉
のみで、その場を凌いできたのが現実です。

財政においても財政再建という名のもとに、震災の時も「復興増税」を
被災者からも徴収する国ですからね。今回も財政出動しても、必ず「コ
ロナ増税」を財務省は仕掛けてくるでしょう。

長期デフレで、さらにコロナショック、この時期に財政問題やプライマ
リーバランスの根本を解決しないと、日本は本当に滅亡の危機にさらさ
れると思うのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木執行役員

    ――― 未来は、目指して、創造するもの ―――
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4月1日から新入役員として入社しました、鈴木勝です。
このメルマガでは「倅」「グローバリスト」「銀行員」として何度か登
場している、「代表」と「魔女」の息子です。

みずほ銀行で20年間、大企業向け営業、買収ファイナンス、韓国駐在、
産業調査を経験し、最後は日立グループと、ルネサスエレクトロニクス
担当の営業次長をしていました。これからどうぞよろしくお願いします。

さて、私が五十鈴に入ることを決意した年末年始、COVID-19は
世の中でまだ話題にすらなっていませんでした。SDGsやグレタさん
フィーバーによって、CO2排出の問題や資源の問題等、地球と人間の
共存、サステナブルやサーキュラー・エコノミーといった言葉がバズワ
ードとなり、モノからコトをベースとして、各社がAs a Serv
iceモデルを模索していました。

また日本国内では、消費税増税による景気の落ち込みがある程度予測さ
れていた一方で、東京五輪に向けて明るい気分が社会全体を包んでいた
と思います。

数年後の未来の姿は著名なアナリストでも正確に予測できないし、当た
らないものです。ところがたった3ヵ月先の未来ですら結局はわからな
いということが、今回のCOVID-19騒動で明らかになりました。

また、COVID-19の世界的な流行により、世界は大きく、そして
突然に変化を始めました。そしてアフターコロナ、ウィズコロナ、新常
態という言葉とともに、未来を予測しようという動きが加速しているよ
うに思います。

目先にはいろいろな課題があり、それを解決するために工夫したり、対
応したりしなければならないことも多いと思います。ですが、現状のよ
うに大きく前提がひっくり返ったような状況は、目指すべき姿そのもの
を描き直すとてもいい機会だと思うのです。

幸い、テクノロジーはどういったものがトレンドになるのか、大筋の方
向性は見えています。この10年で、スマホ、機械学習、クラウドのト
レンドを捉えたApple、Amazon、Googleなどの企業が
大きく発展したように、次の10年は、AI、5G、IoT、ブロック
チェーン等を捉えた企業が大きく発展するでしょう。

これらのテクノロジーを活用し、BP(ビジネスパートナー)と協創し
ながら、パッケージして課題解決や、大胆な夢を実現していくことが重
要です。未来=大胆な夢(課題)×テクノロジー×デザインなのです。

ワクワクする夢や課題をカタチにするテクノロジーや方法はたくさんあ
り、その組み合わせは無限大です。だからこそ、多様性が求められる時
代なのです。

どのような未来になるのか、予測しても誰にもわかりません。未来は、
目指して、創造するものです。皆さん一人ひとりが、五十鈴の未来なの
です。時を超えて永続する、「魅せる未来協創企業」を目指して、これ
から一緒にがんばっていきましょう。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

    ――― 未来とビジョンを語り続ける企業へ ―――
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建設の神生です。
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、
世界中で多くの犠牲者が発生し、その数は増え続けています。命を守り、
医療システムの対応能力を維持するため、隔離、都市封鎖、そして広範
な事業閉鎖によってウイルス拡散を遅らせることが必要になりました。

このため今回の公衆衛生危機は経済活動に甚大な影響を与えています。
感染症の世界的流行によって、世界経済は2020年にマイナス3%と
大幅な縮小が予想され、これは2008年から2009年にかけての世
界金融危機のときよりもはるかに深刻との予想です。

2020年後半にパンデミックが収束し、拡散防止措置を徐々に解除す
ることが可能になるという話があります。また、2021年には政策支
援もあって経済活動が正常化し、世界経済は5.8%成長すると予想さ
れています。

今は、第4次産業革命で言われていた、未来の働き方論争がもはや未来
ではなく今日のことになっていまい、今回の事態に対応する過程でアン
タクト(非対面)インフラを構築した企業も多くあり、しばらくはこの
傾向が続くと思います。

また、小中学校や高校について、OECD加盟国の多くは以前からオン
ラインと対面式授業を併用しています。しかし、日本は対面式を重要視
し、オンラインと併用させてこなかったので、慌てて構築しています。

もう文部科学省が、従来のあり方にこだわるとは思いません。従来的な
考え方の教育は崩壊する危険性がありますので、併用式の教育が進むと
思います。今更、対面式に変更とはいかないと思います。市町村でオン
ライン授業が行われ、実績が積み重なっています。

新型コロナウイルス用ワクチンが開発されない今は、私たちはこの先も
ウイルスと生きていかなければならず、それに対応する強い社会基盤を
いかに持つかが重要です。

こんな時期こそ、正しく現状把握し「未来とビジョンを語り続けている」
社会であり、会社であるべきだと思います。

IT化については、行政の遅れが露出しています。保健所では紙ベース
のアナログな連絡体制がわかっています。行政だけでなく、民間会社で
も印鑑の必要性に見直しが始まりました。業務のプロセスそのものが変
革時期になっています。大人から子供たちも含め、ITを駆使した時代
を迎えようとしています。

社会インフラはもとより、会社などのさまざまな業務プロセスの見直し
が進むと考えます。プロセス見直しは職場や住居等の環境見直しにもつ
ながります。施設・事務所・工場・公共施設・住居等が変わります。

建設の目指す企業像は「CS価値創造企業」です。その実現には、当社
の今までの経験や知識、協創先では対応が難しく、スピード感もないと
思います。今後もますます皆さまとの「協創・協働」が必要になると思
います。なにとぞ宜しくお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.856〕は、2020年5月28日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

首都圏でも緊急事態宣言が5月末には解除されるかもしれない状況下に
いますが、解除されたとしてもまったく元通りに戻るわけにはいかず、
新しい生活様式にのっとった行動や活動が求められていくことになるで
しょう。
これまで当たり前にやってきたことが、これまで通りに行えず、新しい
方法で行わなければならないことが数多くあると思われます。それでも
生きていくために必要な事業活動や学校教育などを我々一人ひとりがア
イデアや知識を寄せ合って工夫し、よりよい形で進めていかなければな
りません。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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