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五十鈴メールマガジン〔No.858〕リーマンを思い出せ!
配信日時:2020/06/11 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.06.11発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.858≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          withコロナということで

     オンラインなどによるコミュニケーションが多い中、

        時には対策を取りつつ、対面を重視する

            傾向もあると聞きます。

           状況や背景等を考慮しつつ、

     最適な手段が取れることが大事ではないでしょうか。

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☆No.858 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_リーマンを思い出せ!
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_withコロナの働き方(山田専務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_大切なもの(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― リーマンを思い出せ! ―――
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鈴木貴士です。

2008年9月に「リーマン・ショック」という世界的大事件がありま
した。アメリカの「リーマン・ブラザーズ」という投資会社が破綻した
のですが、それにより世界は金融恐慌となり大変な事態となりました。

これらはすべてアメリカの金融投資会社から出発したことで、サブプラ
イムローンという、とんでもない金融商品を貧困層に売りつけ、さらに
それを証券化して世界にバラマキ、ご丁寧なことにアメリカの格付け会
社がそれを担保するといった、国家的詐欺事件のようなものに世界が振
り回され、金融恐慌となり、それが実体経済に波及したのです。

日本はあまり直接的な被害はないと言われていたのですが、それまで絶
好調だった輸出が滞り、大不況となりました。マスコミや経済紙、文学
者もこぞって資本主義社会の終わりのようなことを叫び、あのトヨタ、
ソニーが倒産するとか、人間はこれからは覚悟して生きていかなければ
ならない、今までの生活は一変する、といったようなネガティブな記事
や文章が溢れかえりました。

五十鈴も絶好調で、過去最高の年間販売量150万トンが見えてきたと
ころで急ブレーキがかかり、丸の内に本社を移転する計画もストップさ
せました。

しかし当時は本当に途方に暮れ、どうしたらよいものか、今まで経験し
たことがない需要の蒸発が起きたのですから訳がわかりませんでした。
今でこそ、「リーマン・ショック」という言葉で言われていますが、
「世界同時金融恐慌」だったのですね。

さいわい経済はV字回復しましたが、元の勢いは戻りませんでした。そ
の時はあらゆる媒体、特に経済誌や作家や著名人の書かれたものを読み
漁った結果、絶望的になり本当に落ち込みました。

そして本屋へ行って心の支えとなるようなものを探したのですが、斎藤
一人さんという長者番付常連の人の本と巡り合い、心が和みました。
「困ったことは起こらない」「ツイてる」「感謝する」「天国言葉を使
う」といったような、簡単な言葉で人を物凄くポジティブにしてくれる
本で、彼の本を読みまくりました。

そして金輪際、経済書とか著名人の説教じみた暗い話とかは読まないぞ
と、それまで定期的に読んでいた経済誌の購入をやめ、説教じみた作家
の本も読まなくなりました。

月日が経ち、五十鈴も社員の皆の頑張りで、リーマン・ショック後、鋼
板の出荷量は戻りませんでしたが、長期経営目標を策定し、右肩上がり
の利益を上げ、無借金経営になりました。

その長期経営目標のゴールである本年度を迎える直前、昨年度下期の消
費税増税による需要減と、年が明けてからのパンデミックで大変なこと
になっています。

またもやネガティブな情報で溢れかえりましたが、考えてみるとそうい
う情報は読まないはずだったのに、今やネットの時代で勝手にどんどん
入ってきてしまうのですね。

またもやリーマン・ショックの時のような精神状態になりましたが、ふ
とその時を思い出して、斎藤一人さんの本を引っ張り出して読むことに
しました。

ともかく自然体で楽しむ、試練があるのは成長のため、困ったことは起
こらない、魂を磨いて明るく元気でいること。神様は越えられない試練
は与えない。生きていることに感謝して、幸せを感じ、周りの人たちに
も明るい波動を与えればそれだけで、皆の気持ちが和らぎます。こうい
うときはみんながイライラします。だからこそ「元気・笑顔・素直」が
必要なのですね。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

      ――― withコロナの働き方 ―――
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6月に入り、新しい働き方「withコロナ」が、いろいろな場面で本
格的に稼働し始めています。

一方で、今まではお客さまとの会話や打合せは、電話やWEBのみで行
われていましたが、直接お会いしての近況確認、今後の見通し確認、新
しいビジネス案件確認等ができるようになってきました。

直接お会いしての話題は、4月、5月の行動規制中の苦労話や、今まで
はあまり感じていなかった無意味な仕事上の常識、打合せのための国内
外の支店やグループ会社への非効率な出張、非効率な会議、間接部門の
改善箇所、等々今までは常識として進めていた無駄を改めて考えさせら
れた等、共感できる話を聞くことができます。

それに直接の会話だからこそ得られる情報、新聞記事には出てこない自
動車メーカーの生産動向による仕事の影響や、各社の生産計画の見立て
等貴重な情報を入手することもできます。

また、今回のコロナ禍を機に、大きく働き方改革を進める取り組みにつ
いても確認できます。

「10年後に変わる仕事」については、いろいろとビジネス書も出てい
ますが、技術的なハードルを超えるまでに時間がかかるものから、即実
現可能なものまであり、なかには技術的な問題はクリアできても、国の
規制や競争政策、営利団体の抵抗など、変革を阻む抵抗勢力は多彩にあ
ることも、最近のニュースで改めて知ることもできます。

10万円の「特別定額給付金」の支給方法や「アベノマスク」の配布方
法についても、政府のコスト意識の低さにガッカリすることが多いので
すが、他にも身近な例を調べてみると意外にも非常識と感じることの多
いことに驚かされます。

例えば、電気・ガス・水道の「検針員」という職業。「スマートメータ
ー」という技術があっても、いまだに「検針員」が一戸ずつ目視でメー
ターを見ては端末に数値を手入力するという、気が遠くなるようなアナ
ログ作業が続けられている実態(電気ガスは進みつつあるが水道はまだ
まだ進んでいないとのこと)。

他にも町でいまだに見かける交通量調査員。あれも、映像・画像処理技
術によって正確にカウントできるはずなのに、求人誌で集められた素人
の人間の目でカウンターを打っている姿はなくなっていません。

今まであまり気にならなかった世間の常識や国政の非常識が気になる今、
自分自身の日頃の行動を見直す良い機会にもなっています。

そして、「withコロナ」の働き方の必要性を、世の中の多くの人が
実感し、コロナ対策のための新しい生活様式が浸透し始めた今だからこ
そ、規制緩和につながる行動や新常識づくりが、新たなビジネス創りに
もつながるのではと感じるのです。

コロナ禍の中で、デジタル化の遅れを感じると同時に、慣れないWEB
会議等での便利さを実体験することで改めて考えることは、デジタルと
アナログの融合と進化の必要性でした。

今年度「ワークスタイルの刷新」を進めるなか、仕事を進める上での今
までの勝手な常識や、勝手に決めつけていた規制の見直しを、自分の身
を守ることと周囲への気配りを忘れずに、組織の成長につながる行動を
真剣に考え実践していきたいと考えます。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

         ――― 大切なもの ―――
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4月の緊急事態宣言を受けてから、一気にリモートワークが実施され、
これまでとは異なる日常がスタートしました。緊急事態宣言は解除され
ましたが、ニューノーマルを築き上げるには、今後多くの課題と向き合
いながら努力していかねばなりません。

今年は、春という季節を実感することもなく、一気に夏に突入した感で
あり、今はマスクと熱中症対策やエアコンと換気のバランスなど、きめ
細かな対応が求められています。

大変だ、面倒だと感じるのは皆同じです。健康状態を維持するために、
相手や状況をしっかり受け止め、新しい常態をつくりあげる工夫をして
いきましょう。

6月に入り、動き始めたお客さまも増えつつあります。4月以降人財育
成やプロジェクトが停滞しないようさまざまな試みをしている中で、や
はりリアルに対面のコミュニケーションが必要と判断されたお客さまは
細心の注意を払って研修や会議を実施するという判断をされました。

一方、リモートでの実施を継続すると判断されているお客さまでは、当
日だけでなく事前事後の活動プロセス全体を見直して当初期待していた
成果に近づけようとしています。

私たちも、お客さまの判断に合わせた対応をするだけでなく、今の状況
を機にデジタルとリモートを効果的に組み合わせた新しいスタイルを提
案することで、これまでより時間はコンパクトに、省くことができた移
動時間やコストを有効活用して、成果の創出にいたるスピードとパフォ
ーマンスの向上につなげることができたという実例を何としても創り上
げようと努めている毎日です。

今回の経験を通して、改めて考えさせられることがたくさんあります。
五十鈴グループでは、10年前から働く場所を「バリュープロデュース
フィールズ」と名付けてきましたが、まさにこの情勢下にあってこのフ
ィールドを明確に何種類も有し、活動が具体化されている会社とそうで
ない会社の差は後になって効いてくると思います。

時間・空間・距離という制約から解放された中で、どのようなフィール
ドへ進化させることができるのか、知恵と工夫の発揮のしどころです。
リモートワーク一つをとっても、バリューを開発していくことを仕事テ
ーマにおいているところでは、在宅勤務でも思考すること学習すること
がたくさんありますね。

そういったことが自分事になっているかどうかが組織力でもあると思い
ます。新常態を築く上でもその力は今後さまざまな側面で発揮されると
信じています。

私たちには、これまで目には見えないけれど、とても大切にしている独
自の「企業文化」があります。その企業文化は、共通している価値観と
行動規範によって形成されています。

今の生産性と創造性が生まれている背景に、企業文化・プロセスの存在
はとても大きなものです。「働き方」「仕事の仕方」ということは、や
り方の話で技術の応用活用が主となりますが、そういったことに一辺倒
になることなく、今の企業文化を今一度確認しながら、新しいスタイル
・ルールの中でこれからの企業文化を創り上げていく時でもあると思い
ます。

デジタル化が進展する中で、ある経営者は「大切なものを守りながら、
誠実に取り組む」、またある人は「こういう時代だからこそ、全社員の
変革に対する共感と誇りが重要」と述べられていました。大切なものは
何なのか、見失うことなく取り組んでいこうと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.859〕は、2020年6月18日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

世の中の流れを読んで、自ら変わっていくことは大事なことですね。特
にwithコロナ時代になって、創意工夫を凝らして対策を打っている
今の状況を見回してもそれを感じています。
一方で、なかなかその状況に対応できなかったり、いろいろ問題が発生
することもしばしばあります。それらの障壁を乗り越えて、真に大事な
コミュニケーションがとれるようにしていかなければならないと痛感し
ます。一人ひとりが参画してこそ、そのあり方に対する最適な答えがあ
るのではないかと思うところです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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