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五十鈴メールマガジン〔No.869〕安倍首相の辞任
配信日時:2020/09/03 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.09.03発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.869≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

              9月になり、

         暑さも少しは和らぐかと思いきや、
         
          まだまだ暑い日が続いています。
          
        それでも屋内の冷房が強めのところでは
         
        寒さを感じることも多くなってきました。
       
        体調管理には気をつけていきましょう。
             
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☆No.869 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_安倍首相の辞任
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_「平時」という幻想からの脱却(鈴木勝執行役員)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_やるべきことを着実に(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 安倍首相の辞任 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

今回ほどこのメルマガを書くのを苦労したことはありません。安倍首相
の突然の辞任で大変驚いたわけですが、そのことについて書こうと思っ
ても纏まりがつかず、何を中心に書くかで戸惑ってしまうのです。

ともかく長期政権でした。ということは国民からの指示が一定としてあ
ったということです。そして、国政選挙も強かった。ですからそれだけ
でも歴代でも称賛されるべき首相で、ネットでもそういう配信が多かっ
たですね。

しかし、「モリ・カケ」や「桜を見る会」等、スキャンダルも多く、公
文書改ざんやその他、政府の信頼を損ねることもありました。外交でも
アメリカとの関係を強化し、オバマ、トランプと政権の異なる大統領と
のつながりは濃いものとなりました。

特にトランプ大統領との個人的関係は派手に報じられましたが、日米同
盟の強化という印象は感じましたが、TPPではしごを外されたり、F
TA(自由貿易協定):TAG(物品貿易協定)でさまざまな要求をさ
れたりしたのも事実です。

一方でロシアのプーチン大統領とは北方領土問題での進展はなく、逆に
後退するようなイメージ、北朝鮮とは拉致問題やミサイル発射で問題を
残し、反日を加速させる韓国との関係も悪化しています。中国との関係
も微妙で最悪の関係からは脱したように思われますが、外交の話につい
てはこの辺で止めます。

その他、憲法改正や国防問題は中途半端に終わりました。しかし、「安
保法案」を強行採決したのは騒ぎにはなりましたが大きなことだったと
思います。

このように安倍政権で起こったことを取り上げて深掘りしていくと話が
拡散してしまうので、やはり「デフレ脱却」の話をしなければならない
でしょう。

2012年の記者会見で「デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命で
あります。そのデフレ脱却していく上において、まずデフレギャップを
埋めていくことが重要であります」と述べていますが、2019年安倍
首相の在職日数が一次内閣を含めた通算で2887日に達し、憲政史上
歴代1位となった際の会見では「デフレからの脱却、少子高齢化への挑
戦、戦後の外交総決算、その先には憲法改正もある。チャレンジャーの
気持ちで令和の新しい時代を作る」と述べています。これって同じです
よね。

要するに政策的には何ら達成していなかったということです。「アベノ
ミクス」三本の矢はポリシーミックスで期待が持て、13年では異次元
の金融緩和と10兆円財政出動で絶好のスタートを切り、期待が持てた
のに、翌年、消費税増税をし、緊縮財政路線に転換をするようになって
しまいました。

これはまず「グローバリズム(新自由主義)」の影響、「財務省主導の
緊縮財政」「いわゆるリフレ派(金融政策)」等が絡み合ってのことだ
と思います。となると「デフレ脱却」や国土強靭化はできませんし、公
共投資は削られ、医療や介護の予算も削られ、安定財源と言われる消費
税の税率を結果倍にしても、それが社会保障費にすべて向けられていた
のかといえば、今までの多くは所謂国の借金(政府の負債)の返済に向
けられていたということも明らかになりました。

金融政策と言っても380兆円もマネタリーベースを増やしたにもかか
わらず、インフレ目標を達成するどころか「デフレ脱却」の兆しもあり
ません。

やはり纏まらないつまらない話になってしまいました。

しかし、安倍首相、本当に長い間、お疲れさまでした。早く健康が回復
することを祈っております。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木勝執行役員

     ――― 「平時」という幻想からの脱却 ―――
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9月に入り、暑さも少し和らぎましたが、厳しい暑さはまだ続くと思い
ます。十分に水分と休息をとり、熱中症対策を万全にしてください。

また、今月はいよいよIOC成果発表会があります。私にとっては、初
めてのIOCになりますので、皆さんの発表を今からとても楽しみにし
ています。

さて、コロナウイルスは、企業の在り方や組織、働き方を変える大きな
きっかけとなりました。今までのやり方が通用しなくなり、大きな制約
を受けていますが、このような制約の中でも、チャンスと捉え、新しい
やり方を工夫し、成長している企業もたくさんあります。

コロナウイルスが流行しようがしまいが、世界は常に変化しています。
コロナもさまざまな変化のひとつにすぎません。世の中は常に変化をし、
その変化に対応した企業が生き残る、これは常々言われてきたことです。

今回のコロナや、リーマン・ショックのようなことが起こると、「平時」
と「有事」を分けて議論されることがよくあります。「有事」だからこ
う対応しようとか、「平時」とは違う対応が必要とか言いますね。しか
し、この区別にそもそも無理があるのです。「平時」というのは、人間
が創った幻想にすぎないからです。

「未来は知り得ないし、今日あるものとも、今日予測するものとも違う。
我々は、既に起こった未来に注目し、それに今日行動することだけがで
きる。」(ピーター・F・ドラッカー)

変化は常に起こっている、常態化していると考えると、我々が前提とし
ている組織やマネジメントは、実は硬直的で、問題があるということに
気が付きます。

多くの業務にはマニュアルやルール、手続きが存在し、プロセスを標準
化することで生産性を高める努力をしてきましたが、この考え方は、
「平時」を前提としており、変化を考慮していません。定石や経験則、
過去の踏襲というのも同じかもしれません。

この標準化されたプロセスは、生産性を高めるのに有効と考えられてき
ましたが、変化に立ち向かう前向きな行動を妨げるものにもなっている
と考えられます。

決まった正解があり、それに向かっていくプロセスでは、このようなや
り方が最も効率的だったかもしれません。ですが、VUCAと言われる
この変化の激しい時代、新しいことにチャレンジしていくことを求めら
れるようになると、マニュアルやルールに縛られ、思考停止になること
こそが問題です。

変化に立ち向かうためには、常に自分で考え、行動し、そこから学習す
ることが重要です。そのためには、「平時」という幻想から脱却し、常
に嗅覚鋭く、変化の兆しを読み取って、いち早くアクションを起こし、
試行錯誤を繰り返すプロセスが大切です。

今までのルールやマニュアル、組織体制や、あるべき人財像、これまで
常識と思われてきたことも、時代の移り変わりとともに、アンマッチに
なってきていることもあると思います。

画一的なものから多様なものへ。これまでの仕事やプロセスを、もう一
度振り返り、「第三の創業」へ向けて、みんなでアップデートし続けて
いきましょう。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

       ――― やるべきことを着実に ―――
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9月に入り、上半期も残り少なく夏が終わろうとしています。今年はど
こにも行けず、帰省もできずじまいと窮屈な思いで夏を過ごされた方も
少なくないのではないでしょうか。

足元、長引くコロナ禍との共存や猛暑による熱中症、突然の豪雨など予
測不能な自然災害などに見舞われており、これらによる被害は事業経営
に大きな影響を及ぼす恐れがあります。

安定的な事業を継続するうえで、私たちはいつ何が起きても大丈夫なよ
うに油断せず、重要な課題・実効性のある具体的なプランを事前に備え
ておくことが大切になってきております。

また、常に世の中は想定外の出来事が起こります。先の見通せない時代
だからこそ、私たちは変化への対応力も問われます。それは他人の考え
を知ることで問題意識が生まれ、さまざまな考えを持つ人がいて、多様
性が生まれてきます。多様性を重んじる社会こそ、本当に強い社会だと
言えるでしょう。

そんな不安な環境下、弊社の現況ですが、需要環境は予測より変わって
きており、九州地区は自動車生産の遅れの急激な挽回生産が始まり、仕
事上でも以前までの状況と一変し、日々厳しさと忙しさを感じ始めてお
ります。

そんな状況下、今やるべき準備は何か。最近は不確実性の時代ともよく
言われておりますが、デジタル化を基本に自動化・高度化を実現してい
くことに力を注ぐことが求められており、さらに推し進めていくことが
重要と考えます。

そして将来を見据えた人財の育成を含め、具体的にはさらなる品質や機
能向上、拡販、収益拡大、コスト競争力強化などに向けた重点施策を実
践することは勿論であり、直近は輸送コストアップ対策も大きな課題の
一つとなってきております。

これらのやるべきことを一つ一つ着実にやり続けることは勿論重要であ
り、環境がどうあろうとも弊社が健全に発展していくためにも、今腰を
据えて考える時間をつくり、考動を変えてみることが価値づくり、夢実
現に近づける一歩になることだと考えます。

まさに弊社も、新しい価値づくりへつながるような「発進考動」を起こ
していかなければならない時期にあります。すなわち新しい事業領域を
研究・開拓して、強みとなる武器を開発しないと生き残ってはいけませ
んし、淘汰されてしまいます。

昨年からのワーレックスとの協創活動は軌道に乗ってきました。次は九
州製鉄所との新たな協創案件に力を注いでいきたいです。

ある意味ようやく年初に掲げた課題に取り組める状態に近づいてきてい
ますので、油断して事故・怪我などを発生させてはなりません。気を緩
めることなく、いつでも初々しい感性とあくなき好奇心を失わないこと
を活力として、必要とされる存在感のある会社を目指して下期に向かい
たいです。

今月後半にはIOC成果発表会があります。先につながる発表を期待し
ております。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.870〕は、2020年9月10日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

9月2日の気象予報では、沖縄に強い勢力をもった台風9号が襲来し東
シナ海を北上しています。九州南部や北部では暴風や高波等に警戒が必
要な状況となっています。
今年は新型コロナの影響下、異例の夏を迎え、全国的に異常な暑さの夏
もピークを過ぎてようやく落ち着き始めた矢先、今度は台風の襲来に備
えねばならない時期になりました。
そしてこの先いつ起きるかわからない地震への備えも必要となります。
私たちにできることとして普段からの対策を怠らないことが大切ですね。
いざという時に慌てず、落ち着いて行動ができるようにしていかなけれ
ばなりません。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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