バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.870〕命を守る行動
配信日時:2020/09/10 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.09.10発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.870≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

       九州を中心に広域に甚大な被害の爪痕を残し、

           北上していった台風10号。

           毎年のように襲ってくる
          
         猛烈な豪雨や台風に対しての備えを、
          
             私たちはどうして
         
         いかなけれなばらないのでしょうか。

================================

☆No.870 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_命を守る行動
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_守るモノ・コト(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴ビジネスサポートの現場から】
┃ ■_些細な変化を感じよう!!(判治社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 命を守る行動 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

またしても、「百年に一度」級の超大型台風が九州地方を中心に到来し
ました。最近は自然災害大国の日本はほとんど毎年、大きな被害を出し
ています。

そして、気象庁や国土交通省からの情報がさまざまな形で伝えられます
が、最近よくコメントに出てくるのが、「過去最大級」とか、「今まで
に経験したことのない」とか、「百年に一度」とかいうフレーズで、最
後は「命を守る行動を取ってください」という言葉になります。

コロナ禍のなかでの自然災害は本当に大変で、この前も熊本で災害があ
ったばかりなのに、またしてもこのようなことになり、地方自治体や被
災者の方々の苦労や心配は計り知れません。

一方、自民党の総裁選挙が行われており、大本命の菅さんは「自助、互
助、公助」というキャッチフレーズをアピールしています。これは、も
し災害にあったときは、まず自分を守り、そして周りの人たちと協力し
て、消防や警察、自衛隊の出動まで生き延びるというようなことになり
ます。

これはこれで、その通りだと思いますが、総裁選でこの言葉をアピール
すると、これからもやはり「新自由主義」的な政策を継続するのだと思
ってしまいます。

すなわち、「緊縮財政」「構造改革」「自由貿易」というトリニティを
促進させるということです。しかし、これはデフレ脱却の処方箋として
は真逆だと私は思うのです。

「消費税減税」はやらないと、初めからこう断言されるとコロナが収束
して、経済再生を目指す時には個人消費が伸びないのではないかと今か
ら不安になります。

私は今期から「全国コイルセンタ―工業組合」の理事長を退任しました
が、なんと20年もさせていただきましたが、その信条は「セルフ・ヘ
ルプ」「自助努力」でした。

もともとサミュエル・スマイルズの著書で、1859年英国が世界を席
巻した頃の成功伝集ですが、幕末に旗本の子孫を英国留学に引率した中
村正直という人が、「なぜ、同じ小国で島国なのに、日本と英国にこれ
だけの差があるのだろう」と見聞したのですがわからず、幕府が倒れ、
帰国する時に親しくしていたフリーランドという人からこの本を受け取
り、読みふけり、なぜ英国が栄えたかが理解できたのです。

すなわち「天は自ら助くる者を助く」という自助の精神が元にあったの
です。「西国立志編」という名前で中村正直は翻訳し、福沢諭吉の「学
問のすゝめ」とともに明治の発展の礎の精神となりました。

一方、第二次世界大戦を勝利した英国では「ゆりかごから墓場まで」と
いうことで福祉国家を目指したのですが、所謂「英国病」になり、国力
が落ち、あの鉄の女サッチャー首相で復活を遂げましたが、それが「セ
ルフ・ヘルプ」の精神で「新自由主義」につながりました。

組合も「自助努力」でよく勉強する団体になりましたが、今回もそうで
すが「自助努力」だけではどうしようもない環境の時はやはり、公助に
期待することが多くあります。

個人や企業はともかく、国難を迎えた時はやはり「公助」というものが
最も必要です。「自分の命を守る」行動は必要ですが、国にしかできな
い、例えば、思い切った減税や財政出動といった大きな政策はやっても
らわないと「デフレ脱却」はできず、格差問題や少子化問題、東京一極
集中の問題も解決できません。

コロナ収束や国土強靭化も、ともかく予算をつけない限り前に進みませ
ん。「自助」「互助」だけでは、大恐慌や大災害での人の命は守れない
と思うのです。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

        ――― 守るモノ・コト ―――
============================□■□■

台風シーズン到来です。先週は、9、10号が沖縄、九州地方を襲いま
した。マスコミの注意喚起や市民の心の準備と防災の準備は、以前にも
増して用意周到になってきました。私たちも今後の台風に備えて、防災
準備等は、怠りなくしていってください。

さて、コロナ禍の中、新常態を受け入れる雰囲気が出てきている今、変
えていくモノ・コトと守っていくモノ・コトを考えていく「時」だと思
います。

変えていくモノ・コトは、社会変化や状況に応じて取り入れていくもの
なので、変化に敏感であれば、時間の問題はありますが、うまく適応し
変えながら進化していけると思います。しかし、守っていくモノ・コト
は難しいです。何を守り、どう活かしていくのかを考えると、出にくい
ですね。

私見ですが、五十鈴グループにおいて、3つはあると思います。

1.忠恕の精神に立つこと。自分の良心に忠実であり、他人(ひと)へ
  の深い思いやりを持って接する。

2.利他の心で行動する。他人(ひと)のためになることをする。他人
  (ひと)の心を豊かにする。

3.お客さま(世の中)に誠意をつくす。お客さまの先にもお客さまが
  いて、その先にも・・・という連鎖を想像すると「世の中・社会へ
  の誠意」ということになります。

こういう精神、考え方を守って、利己の心と行動を修めていけると良い
と思います。

私たちは、「世のため、人のためになる」ことを使命として、生かされ
ている自分を、役に立つ自分に自ら磨きあげ、企業人というよりも社会
人として、自らの責務を果たしていけるように変わらないといけないで
す。

「本質を変えずに変わる」ことを考えるのは難しいです。守っていくコ
ト・モノに対して、本質を見失っては、守っている意味がありません。
方向違いの変化しか生まれません。

変えていくモノ・コトは大切ですが、守っていくモノ・コトは意外にも
守られないことがあります。これは意識しないと、変わるコト・モノに
気がいってしまい気づきません。

皆さんは、「これから、変えるモノ・コトと守るモノ・コト」を考えて
ください。そして、変えるモノ・コトと守るモノ・コトを同時に明らか
にしていってください。

「新常態」を「変える」だけと理解せずに、「守る」もあるのだと考え
るのが大切だと思っています。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴ビジネスサポートの現場から】_判治社長

      ――― 些細な変化を感じよう!! ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

新型コロナの影響でお盆の帰省も適わず、6ヵ月間程我慢しておりまし
たが、最寄りの警察署で運転免許証の更新手続きが再開されたこと等、
用事が重なっておりましたので、先週の金曜日に移動しました。

久しぶりに新幹線に乗りましたが、新安城-名古屋間の豪雨により、静
岡駅で30分程度でしたが停車、名古屋駅ではJRの在来線、名鉄電車
が運行停止となっており、毎年過去最強となっていく台風の影響の凄ま
じさを感じました。

自宅のある愛知県は台風の通り道と言われ、直撃するケースが多かった
のですが、気候変動の影響からか近年では静岡以東への上陸、九州以西
から日本海に抜けるケースが多く、台風慣れしていない地域での甚大な
被害が心配でなりません。今までの常識・想定が通用しなくなってきて
いることを、何事においても肝に銘じねばと思います。

今回帰省して、改めて気づき取り組んでいることがあります。毎日を新
鮮な気持ちで過ごすことで感性を磨くこと、ちょっとした変化を感じ取
ること・見過ごさないこと、この2点です。

張り合いのある充実した人生が送れるのではないかと意識するようにし
ています。久しぶりだと、当たり前のことですが、変化に敏感になりま
すよね。大体、頭の中(思考)がそのように準備万端になっていますの
で、ちょっとしたことでも気になるのでしょう。

また、自然と嬉しいこと、喜ばしいことに目が行きます。この感覚をい
つも維持することが大切だと思います。マンネリ化は大損につながるぐ
らいに思えます。

五十鈴グループは過去から現在、そして未来にわたり連続的に変化させ
ていく明らかな道筋があり、全員参画でチャレンジしています。「日々
是新」にワクワクしましょう。

IBSはグループ全体のちょっとした変化を見逃すことなく、些細な変
化・事を日常の中で感じ取り、行動していかねばと思います。その中で
単に共有するに留まらずに、創発させていく原動力として、バリューセ
ンターとして、「第3の創業」を目指す五十鈴グループで、IBSなら
ではの存在感を発揮し、役に立っていきたいと思います。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.871〕は、2020年9月17日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

台風10号に関しては直撃の数日前から連日のトップニュースでテレビ
各社が報じ、九州の台風の進路予定にあたる地域のいたるところで事前
の防災や避難が行われました。
「命を守る行動を取ってください」と呼びかけられていましたが、9月
の豪雨災害でも自宅で被害に遭われた方が多く、また夜の災害の最中で
の避難が難しいこともあり、連日の事前の呼びかけになったのだと思い
ます。
なによりも、命あっての物種。今後も大災害に見舞われる恐れのある地
域が、どのような災害にも耐えうるハードとソフトの強靭化につながる
よう、国や自治体には全力を挙げて支援してほしいと願うところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.870≡

======================= ISZ Mail Magazine