━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.09.17発行

　　　　　　　　　　　　　　　　 五十鈴メールマガジン ≡No.871≡

＝＝ISZ Mail Magazine ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

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◆◇◆　　　　　┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃　　　　◆◇◆
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　　　　　　　　最近ようやく暑さも和らいできました。

　　　　　　　　夏の暑さの中ではできなかったことを

　　　　　　　　　　するには最適なシーズンです。

　　　　　　　　　　　秋の夜長も楽しみながら
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　中秋の名月（１０月１日）に向けて
　　　　　　　　　　
　　　　　　今晩の新月もしっかりと鑑賞したいものですね。

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☆No.871　CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃　■＿苦労人は良い人か？
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃　■＿これまでの歩んで来た道～その３（藤原専務）
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃　■＿常に先を見た、優先順位とスピード感（神生社長）
┃
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【代表メッセージ】

　　　　　　　―――　苦労人は良い人か？　―――
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鈴木貴士です。

自民党の総裁、すなわち、次期首相の菅官房長官は、苦労人として有名
です。そして国民の多くはどうしても、世襲議員が多い中でここまで上
り詰めた人物に応援したくなるのは人情でしょう。

かつて、「今太閤」と言われた田中角栄氏も、当時は超大人気でしたが、
ロッキード事件や狂乱物価で失脚し、それでも「闇将軍」として、政界
のドンとして君臨していましたが、最期は悲惨な結末に終わりました。

しかしその後、やはり彼の残した功績が最近称えられるようになりまし
た。「金権政治」のところはあったかもしれませんが、「日本列島改造
論」をみても、それまでは「裏日本」という言葉があったのがなくなり、
「日本海側」と言うようになったのも、彼のお陰ではないかと私は思っ
ています。

昔、鈴木實会長から引き継ぎ、中曽根元総理の会に私は入っていました
が、親しく話す機会があった時に「先生が一番尊敬する、政治家は誰で
すか？」と伺うと、間髪を入れず、「それは田中角栄だ！」と言われた
のを今でも覚えています。「実行力とスピードが抜群だった」とのこと、
やはり相当な政治家だったのでしょう。

石原慎太郎氏も「天才」という、彼を描いた本を出版していますね。小
学校しか出ておらず、学歴もないのに、高学歴な官僚や政治家を牛耳り、
というより味方につけさまざまな大仕事をやってのけました。

なんと言っても、外交面で中国との国交正常化を果たしたのは凄いこと
でした。結果、それがアメリカの逆鱗に触れ、ロッキード事件に絡むと
いう説もありますが、それはそれとして彼も苦労人の叩き上げとして、
はじめは国民から非常に愛され親しまれましたが、最期は「悪の権化」
のようなことを言われ残念でした。

今の菅さんもこれからの展開で、「令和おじさん」からどのような政治
を行い、国民からどう評価されるのか気になるところです。

しかし、苦労人だから良い人というのも短絡的で、あのアメリカでブッ
シュのように親子で大統領になる人やオバマ大統領のように黒人での大
統領もいます。そして、女性だけは未だに誕生していません。「ガラス
の天井」とはヒラリー・クリントンの名演説で言われたことですが、い
つかは現れることになるでしょう。

何が言いたいのかと言えば、トランプ大統領を見ても、アメリカの大統
領も要するに出処進退と人物評価はあまりあてにはならないということ
です。

簡単に高学歴でエリートだから大丈夫とか、苦労人だから庶民の味方だ
とか、勝手に決めつけることの方が危険だと思うのです。

しかし、特に日本人はイメージやプロパガンダに弱いですね。あれほど、
「モリ・カケ」や「桜を見る会」等で評判を落としていた安倍内閣の支
持率が辞任発表後は大幅に上昇するとは、「長いことご苦労様」という、
日本人的な情緒は良いとしても、あれを見ると今後、総選挙が行われる
ときにやはりムードやイメージ的なことばかりが先行し、それをマスコ
ミが煽り、今必要な政策の方に目が向かないのではないかと心配です。

小泉首相誕生あたりから「劇場型」の選挙や政治が行われ、世界の状況
もあり「新自由主義」で大きな政府は嫌われ「民間でできることは民間
で！」ということで日本はやってきましたが、今回のコロナ禍を見ても、
やはりある程度の無駄なり、余裕と公共性を持たないといざという時に
困るということがわかりましたね。

ですから、「自助」「共助」「公助」を掲げる菅さんには、「公助」の
強化を是非お願いしたいと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】＿藤原専務

　　　　―――　これまでの歩んで来た道～その３　―――
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新型コロナウイルスの猛威は未だ収まりませんが、ＧｏＴｏトラベルの
開始やソーシャルディスタンスの取り方等で、少しずつ対処の仕方を学
びつつあると了解します。

私事で恐縮ですが、７月に長女に娘（私にとっては初孫）が生まれまし
た。今まではオンライン孫面談でしたが、どうしてもこの手に抱きたい
と思い、先週関西に行って初孫を抱いてきました。

抱くまでは「じいちゃんと呼ばせない」と言っていましたが、抱いた途
端「じいちゃんですよ」と言ってしまい、じじ馬鹿丸出しで子供たちに
笑われてしまいました。

ところで、前２回で会社に入るまでの小職がどう過ごしてきたか、不真
面目な高校生が大学でアメリカンフットボールに出会って、変わってい
く様を記しました。

今回は、三菱商事入社から国内営業に携わった１１年を記したいと思い
ます。

広島の田舎から東京に上京した小職は、まずは鉄鋼管理部に配属され１
年間経理の知識を叩きこまれました。これが後の海外コイルセンターの
Ｍ＆Ａに大変役に立ちました。

一方私生活では、広島ではなかったキラキラとした大都会に魅了されて
遊んでしまい、１年目を終えた時には当時の年収に匹敵する借金を背負
ってしまいました（この借金を返すのに結局４年かかりました）。

２年目になって大阪支社に転勤しました（大阪にはこの後１０年間いる
ことになり、小職の変な関西弁はこの時の名残です）。

大阪では特殊鋼の国内営業に携わり、仕事を教えてくれた方は４０歳の
三菱商事の叩き上げの営業マンで、その方に国内営業を叩きこまれまし
た。

毎日お客さまの所に行く、自分を気に入ってもらい注文を獲得する、毎
日お客さまと飲みに行くかマージャンをする、という暮らしでした。

叩き上げの営業マンからは仕事のことをいろいろと教わったのですが、
一つだけ嫌なことがありました。頻繁に安スナックに割り勘で連れて行
かれたことです。

２３歳の小職にとっては、自分の母親のような方が接客してくれる安ス
ナックの良さが全くわかりませんでしたが、断れる雰囲気ではありませ
んでした。そこで小職が思ったのは「自分が同じような年齢になっても、
若い部下をこのような所に連れて行くのは止めよう」と言うことで、安
スナックの良さがわかった今でもこれは実践し続けています。

その後ステンレスの国内営業に異動し、強烈な上司に出会いました。こ
の強烈な上司は、とにかく新規事業を徹底的にやる、妥協しない、逃げ
ない、部下を怒りまくるという、今で言うパワハラ体質でしたが、同時
に暖かみがあり面倒見が良かったので、部下は皆ついていきました。

そこで新規事業として、ステンレススクラップのビジネスをやるという
ことで、最若手の小職に白羽の矢が立ち、一人で担当をすることとなり
ました。

今まで全くやっていなかったステンレススクラップの事業をやるには、
まずはお客さんのスクラップを回収することから始め、同時にステンレ
ススクラップ業者を回り、三菱商事と取引するように仕向けていきまし
た。

当時、ステンレススクラップの業者はお世辞にも品が良いとは言えず、
この方々と対抗するには強面で交渉せざるを得ず、脅し透かしは当たり
前でとてもメールマガジンで書けるような内容ではありませんが、大変
度胸が付きました。

この仕事は当時大変伸びて、現在メタルワンのステンレススクラップの
子会社に移管され、今でも堅実に利益を上げ続けています。

当時の強烈な上司が「俺がいる間は異動希望を出さないでほしい」と言
いながら、自らは東京に異動していき、小職は大阪支社勤務が１０年を
経過していました。もともと海外との仕事をしたいと商社に入ったので、
強烈な上司が異動後すぐに東京への転勤希望を出し、翌年かないました。

この時「上司は部下を囲ってはいけない、いろいろな部署を経験させて
あげるべきだ」との教訓を得たので、それ以来部下に異動の良い話が出
たら決して断らないようにしています。

大阪支社で１１年勤務後、ようやく東京、それも鉄の貿易部隊に異動し
ます。ここでは国内畑とは違った、さまざまな顧客に出会うこととなり
ます。


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【五十鈴建設の現場から】＿神生社長

　　　　―――　常に先を見た、優先順位とスピード感　―――
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建設の神生幹です。

自民党総裁選の菅氏、石破氏、岸田氏の３候補の中から大多数の票数を
得て、菅義偉新総裁が決まりました。報道各社からは今後の政府運営に
ついての方針の確認等はありましたが、早期に解散するのではないかと、
さまざまな報道が聞こえてきます。

報道では菅新総裁は、コロナ対策とそれに伴う経済対応が優先事項と答
えていました。国民もコロナ対策とあわせて経済支援を優先してほしい
と思っています。また、デシタル庁の創設も考えているそうです。

海外でもコロナ対策とそれに伴う経済対応を優先していると思いますが、
あわせて先進国では新型コロナワクチンの開発競争が激化しています。

世界で１７６の新型コロナウイルスワクチンが開発されており、このう
ち３３種類が臨床試験を実施中です。最終段階の臨床試験に入っている
のは８種類で、一部のワクチンは年末から来年はじめにかけて接種が始
まる可能性があるそうです。

中国やロシアは最初のワクチン開発国となり、今後の外交交渉を優位に
することを念頭において開発競争をしているように見えます。

日本の使用するワクチン開発は、英製薬大手アストラゼネカと英オック
スフォード大が進めていますが、臨床試験で被験者に副作用が疑われる
深刻な症状が見られたため、一時中止しました。しかし、現在は英当局
により治験を進めても安全だと確認されたため、再開したと発表があり
ました。

スピードよりも安全性を考えているなと思え、少しは安心してワクチン
が完成した時には接種しようと思います。

話は変わりますが、解散総選挙については確かに国内的には年内に選挙
を行った方が与党自民党の議席数は増えるでしょう。来年の９月までに
政府に汚点がでれば議席数が減る可能性がありますので理解はできます
が、それはそれで問題があるのではないでしょうか。

しかし、私たちの優先順位のつけ方と政治家の優先順位のつけ方は違う
ことを知っておく必要があります。

最近特に感じることですが、日本国内の企業と人々のスピードが遅くな
ってきているのではないでしょうか。諸官庁の認可に伴う打合せにして
も、その許可承認の時間が昨年より長くなってきています。

企業の増築・改修工事等の打合せも内容が薄いにも関わらず、時間がか
かっています。

担当者等の在宅勤務の弊害なのか、半年以上もコロナ禍にいるためなの
かわかりませんが、何をするにしても時間がかかっていて、今までのス
ピード感も狂ってしまっているようです。

政治家の優先順位は確かにおかしいとは思いますが、常に先を見て、す
ぐに行動を起こすところは見習うべきかもしれません。

世の中はコロナ禍にあります。また建設もそのコロナ禍に巻き込まれて
いますが、スピード感を意識し、全員参画・未来志向で進めていきます。

また、諸官庁もデジタル化を進めていきますので、建設業界もデジタル
化が飛躍的に進むと思います。諸官庁・会社と働き方や働く環境が変わ
ると思います。

コロナ終息は見えませんが、コロナ終息後の準備も怠らないようにして
いきますので、皆さんとの協創・協働をよろしくお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
　次号の五十鈴メルマガ〔No.872〕は、２０２０年９月２４日に配信い
　たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

秋になり、今年はＧｏＴｏトラベルキャンペーンなどで行楽シーズンを
後押しする経済施策もあって、これから観光地は人出が多くなってくる
のではないでしょうか。一方で水を差すわけではありませんが、３密に
はくれぐれも注意していかなければなりませんね。
私はこの秋、真夏の間やれなかった庭の手入れに専念していきたいと考
えています。秋は一年でも最高の気候なのですが、台風シーズンでもあ
り、自然災害にも備えつつ充実した時間を過ごしていきたいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（編集室／本間　靖啓）
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　発行人：五十鈴株式会社　鈴木貴士
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