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五十鈴メールマガジン〔No.875〕小恍惚(ピーク・イクスピリアンス)
配信日時:2020/10/15 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.10.15発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.875≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            先週末は台風14号が

       日本列島を縦断することなく南下したものの
          
         台風の影響による大雨で地盤が緩み、

       その後の警戒が必要な場所も多いと聞きます。

        台風シーズンである秋は始まったばかり。

       常に警戒を怠らずに過ごしていきましょう。

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☆No.875 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_小恍惚(ピーク・イクスピリアンス)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_皆の知恵と総合力で進める事業構造改革(瀬戸執行役員)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_IMSのデジタライゼーション(新川社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

   ――― 小恍惚(ピーク・イクスピリアンス) ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

娘に子供が生まれ、ちょうど一歳になりました。今は動きが活発になり、
そこら中を歩いていますが、ハイハイから立ち上がり、歩けるようにな
るととても機嫌が良いのです。こちらは逆に目は見えにくくなるし、難
聴だし、以前できていたことができなくなると機嫌が悪くなりますよね。

できることがどんどん増えていく幼児は小さなことができていく達成感
で小恍惚状態になっていると私は思うのです。

小さな恍惚感を得るということは日常生活でも大切なことで、ちょっと
したことで我を忘れるようなうっとりとした体験が、大きな喜びで夢中
になれるようなことは人生においてそれほど多くないので、小さい恍惚
感を味わうことが多ければ幸せだと言われています。

何気ない自然の中で、ハッと見とれてしまうような草花に出会ったとき
などがそうですね。こういう小恍惚がしばしば起こるときが、ほんとう
の自己が伸びているときだと言います。

数学で難しい問題が解けたとき、時間も忘れて読んだ本、素晴らしい音
楽に引き込まれていったとき、これらすべてが小恍惚感になります。で
すから、そういった小恍惚を人生のいたるところで感じられる人が幸せ
な人と言えるのでしょう。

これに対し大恍惚は偉大なるものの中で得られるのでしょうが、普通の
人間ではなかなかそうはいきません。しかし、小恍惚の境地なら感じ方
ひとつで得られると思うのです。

小恍惚を得るためのヒントを渡部昇一先生は3つのヒントとして教えて
くださっています。

1.心は受け身の状態になっている。

決して自分の努力によって獲得したいという能動的なものではなく、聖
人たちが「賜物」と呼んでいるような実感あること。「授けられる」と
いう態度なのでしょうね。生に対する、周囲に対する感謝は、「授かる」
という観点で、「努力で獲得したものが尊い」という概念を超えるもの
です。すべて善きものは受け入れるという姿勢が小恍惚を生み出し、人
生を実りあるものにすると言われています。

2.「物のあわれ」を知ろう。

(ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ)こ
の有名な紀友則の和歌、このような「物のあわれ」を感じる心、「憐れ
み」「慈愛」「親切さ」「悲しみ」の情緒が自己実現を果たした人のピ
ーク・イクスピリアンスのときには顕著であると言われています。「物
のあわれ」を感ずるという情緒的な心を大切にする必要があるというこ
とです。

3.「かるみ」を心がけよう。

軽みというとあまりいいイメージがありませんが、例えば日本人として
最も素晴らしい自己実現をした芭蕉は晩年、俳句の最高価値として「か
るみ」を挙げています。

仏教界でも、一休さんや良寛さんにもそういうところが見られます。文
学界に目を向ければ、夏目漱石の「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」
は当時の文学界の重苦しい雰囲気から「かるみ」を醸し出しました。と
すると軽みとは、実は本当に力の充実した結果の産物であると言えるの
ではないかと思えるのです。

現代の実業界でもそこで自己実現を達した人は、何となく周りを明るく
する力があるものです。しかめ面やまじめすぎる姿、そういったところ
から少し離れて、肩の力を抜き、小恍惚の世界の糸口を見つけ、論理脳
ばかりでなく、むしろそちらは休息させ、情感の脳を機能させることが
非常に重要で、このバランスが自己実現のための重要な鍵となると渡部
先生は言われています。

※参考文献:
 『渡部昇一の人生観・歴史観を高める事典』(PHP研究所)


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

   ――― 皆の知恵と総合力で進める事業構造改革 ―――
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五十鈴関東の主要なお客さまの生産活動は、この下期に入り対前年80
%近くまでは戻ってきました。

下期のIOCキックオフも終わり、2020年度のゴールに向けて目標
をしっかり定めてこの難局に取り組んでいるところですが、まだまだ、
厳しい状況は続くと思われます。

この下期より、自分たちにできることとして、事業構造改革を完遂する
ために全員プロジェクト体制で挑んでいきます。課題は沢山ありますが、
一つ一つ着実に皆で知恵を出し合い、相互に支援し合うことを大切にし
ながらプロジェクト活動のスタートを切りました。

ゴールの3月末まで、目的・成果・成功基準をしっかり見据えて取り組
んでいきます。その際に注意しなければいけないことは、プロジェクト
には不確実性がつきものだということです。

各プロジェクトの進捗もそれによって状況が変わります。経営チーム、
プロジェクトチームが共通の判断基準で、全体最適の視点で判断しなが
らお互いに助け合い、プロジェクトを進めていくことが大切です。

また、結果を出すために重要なことは、結果をもたらす適切な行動を明
らかにして、習慣化することだと思います。安全や品質の取り組みにし
ても、維持・向上するための組織や個人に根付いている習慣があると思
いますが、その行動をプロジェクトチームやメンバー一人ひとりが認識
をして自分ごと化しながら、反復運動のように繰り返すことが習慣とな
り結果につながるのだと思います。

軌道に乗るまでは運動量を多めにする、質をよくする工夫も必要です。
そして、気持ちを合わせて最後までやり抜く。「気合」です。

また、気を付けることは、過剰管理です。結果を管理し過ぎると、管理
のための管理が行われがちです。

プロジェクトチームは自分たちでコントロールできる適切な行動量を追
いかけ、相互にアドバイスや支援をすることが大切です。そして、この
プロジェクト推進を通じて、お客さまや社員どうしの新たなつながりが
生まれてくることも期待しています。

単なるプロフィット管理ではなく、さまざまな状況において、その都度、
最適・最善の判断を行い、実行し、成功に導いていくプロジェクトチー
ムとしての仕事の中から、自分たちはどうあるべきか、どうありたいの
か、存在意義や存在価値を問いながら、キャッチフレーズ「NEXT 
10」の夢を膨らませることにつながればと思っています。

皆で知恵を出し、力を合わせて総合力でプロジェクトを成功に導いてい
こう。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

     ――― IMSのデジタライゼーション ―――
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今期のIMSでは、「スマート・ワークスタイルへの変革」に向けて、
デジタライゼーションの推進・強化を課題の一つとして挙げています。

IMSで行っている業務、あるいは自分たちの機能を自動化することで、
高機能化・高品質化の実現を狙っていますが、それと同時に、X‐Te
ch(既存のビジネスとAIやビッグデータ、IoT等の先進的なテク
ノロジーを結びつけて、今までにない新たな価値や仕組み、サービスを
提供すること)を生み出せないかと、IOC活動などを通して取り組ん
でいるところです。

世の中を見回しても、IMSが持つ会計・財務、人事・労務、法務など
のコーポレート機能の分野では、デジタル変革が加速しています。

最近、河野太郎行政改革相が見直しを求めた「脱ハンコ」なども、まさ
しくそのもので、年末調整や確定申告の書類や不動産登記など、今後の
行政手続きでは個人の押印は原則全廃となり、可能な限りオンライン申
請に切りかわっていくはずです。

2020年10月1日からは、電子帳簿保存法の改正もありました。

電子帳簿保存法は、国税関係帳簿書類を電子データとして保存すること
を認めた法律ですが、キャッシュレス決済の普及に伴い、電子取引の場
合の記録に関する要件が緩和されました。

これまで手作業で行っていた紙の領収書・請求書等の受領やスキャンす
る作業が不要となり、デジタルデータの受領によって処理・保存すれば
済むようにすることも可能となっています。

こういった社会環境の変化を受け止める体制を早急に整え、リアルな事
例を積み上げていきながら、使う側としての立ち位置だけではなく、社
会基盤・プラットフォームを創る側として取り組んでいきたいと思いま
す。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2020.10.13 五十鈴の全員参画型経営「IOC(五十鈴組織変革)
           活動ダイジェスト<2020年度上期>」更新

       http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement03.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.876〕は、2020年10月22日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

この秋、仕事の取材で機動隊の訓練を見学しました。高所からのロープ
による降下や閉じ込められた車両からの要救助者の救出、土砂の中から
の人命の救出等の訓練を間近に観ることができました。
ひとつ間違えば大けがにもつながりかねないため技術的なことはもちろ
ん大事ですが、不安な状況にいる要救助者に常に容体の確認やはげまし
の声掛けを行い、隊員同士がコミュニケーションを円滑にするために一
つ一つの動作に対して常時大きな声で声を掛け合い・連携することが訓
練を実施するうえで重要な要素であり、本番さながらに行うことによっ
て、自分たちの安全性はもとより、実際の現場での救出活動に生きるも
のだと実感しました。
本来コロナ禍がなければ、秋の防災訓練などでその様子を一般公開する
わけですが、公開の有無に関係なく、いざという時のために日常的に真
剣な訓練を行っている隊員たちの志を強く感じた取材となりました。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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