バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.878〕無償化は良いことか
配信日時:2020/11/05 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.11.05発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.878≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            今週から11月になり、

        今年も2ヵ月を残すところとなりました。
          
        先週末は観光地も多くの人出で賑わい、

          商店も活気づいてきたようです。

      そのようななか水を差すわけではありませんが、

        これから秋も深くなり寒くなるに従い、

     新型コロナ対策もしっかりしていかねばなりません。

================================

☆No.878 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_無償化は良いことか
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これまでの歩んで来た道~その4(藤原専務)
┃
┃【五十鈴ビジネスサポートの現場から】
┃ ■_日々の出来事から思うこと(判治社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 無償化は良いことか ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

この前の週末も良い天気でした。そのうえ、ハロウィンやブルームーン
とも重なって人出が激しかったですね。海外の状況を見ると恐怖さえ感
じるのに、日本は少し気が緩んでいるのではないかと思ってしまいます。
感染対策を今一度徹底しながら、経済活動も回していきたいですね。

土曜日、またもや魔女の言いなりで、一歳になったばかりの孫と東京都
庭園美術館に行ってきました。庭園だけを楽しむならば、大人は200
円、私のような高齢者は100円で入場できるのですが、駐車料金は高
額で、したがって駐車場は混雑していませんでした。

この場所は白金にあるので、ここで駐車して近所にお出かけされたら困
るということなのでしょうか。入口の案内からチケットの窓口、駐車場
の職員まで感じが良く丁寧で、もちろん検温したり、消毒したり、感染
対策は徹底されています。

その日はお面づくり等の創作イベントなどもあったのですが、密な感じ
はありませんでした。こちらはまだ小さいので庭園の芝生で遊ばせるだ
けですが、孫を遊ばせてもペットも禁止なので清潔な感じです。

一番良かったのは外国人の家族やさまざまな人々が多かったのですが、
お客のマナーが非常に良く、ゴミなども持ち帰るのが当たり前のような
有様でした。当然密にもならずに騒いだりする人もいないので、数人の
子供がハロウィンの仮装で走り回るくらいでした。

私は毎日駒沢公園を散歩しているのですが、月曜日の朝などはゴミ箱の
周りはゴミの山という感じで非常に感じが悪いですね。ジョギングして
いる人や公園にいる人々もあまり密やディスタンスを気にしていないよ
うに思えるので、今回の庭園はとても良いと思いました。

要するに料金を取ればそれなりの管理する人員も確保できるし、対策も
とれる。もっと言えば、たとえ200円でもお金がかかるということは、
人の行動をそれだけ制御するということなのですね。

帰りにすぐ隣の公園を車から見たのですが、人出が多く密な状態で驚き
ました。これは以前、外国に行った時の経験なのですが、空港などでも
料金がかかるトイレは清潔で管理も行き届いており、多少のお金は取ら
れても安心安全が確保された方が良いとその時感じていました。

庶民感覚から言えば、その100円、200円が大切で、なるべくさま
ざまなものを無償化にするべきだという声が多々あります。

特に教育では授業料の無償化が叫ばれており、少子化の影響でさまざま
な補償が実施されたり、検討されたりしていますが、少子化問題はデフ
レの深刻化で若者が貧困化し結婚する人々が少ないことが一番の原因で、
結婚した夫婦は子供を産んでいるのが事実です。もちろん、それに対し
ても援助や補償は必要だとは思いますが。

消費増税やGoToキャンペーンでも人々は敏感で買物のポイント等に
も影響しますね。倹約したり、ポイントを貯めたり、少しでも得な方に
動くのは人間の心理だとは思いますが「タダほど怖いものはない」とい
うように、何でも無償化してしまうと有難みがなくなると思うのです。

お金を払いその代償を得て、そのお金が回っていくのが所得創出のプロ
セスですから、デフレを脱却し早くそういうパターンにしなければなり
ませんが、このコロナ禍では非常に難しいですね。

地方を含めハロウィンで仮装する人は減ったといっても、公道に大勢の
人が集まり騒ぎ、問題を起こしています。季節は巡り秋になり、コロナ
禍でもめったに見られないブルームーンを静かに観賞するというような
ことは無理だったのでしょうか。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_藤原専務

     ――― これまでの歩んで来た道~その4 ―――
============================□■□■

10月に入り、新型コロナウイルスの関係で長期間一時帰国していた海
外駐在員が続々と赴任地に飛び立ち始めました。僕も3年前までインド
に赴任していたので、インド駐在員の再出発の送別会(いや、もう赴任
しているので壮行会かな)に参加しました。

駐在員には皆悲壮感はなく、ようやく日本での在宅勤務と言う“靴の上
から足を掻く”仕事から解放され、新たな任務に就ける喜びに満ち溢れ
た壮行会でした。

第3回のメールマガジンでは、僕が2年目から12年目まで大阪支社勤
務で、国内のこってりしたビジネスにドップリ浸かった様をご紹介しま
した。

そして入社12年目でようやく念願が叶い、東京に転勤、国内取引では
なく輸出取引に携わることとなりました。今回は輸出取引に身をおいて
さまざまな困難に立ち向かったことを記したいと思います。

東京ではまず担当したのが韓国向け大手Re-Roller向けのステ
ンレスHot Coil取引でした。

韓国には当時ステンレスの一環製鉄所はPOSCOが立ち上がったばか
りで生産能力が少なく、各Re-Roll Makerが5つもひしめ
き合い、皆日本からHot Coilを購入し、冷延を行い韓国国内中
心に販売していました。

その中の1社を担当したのですが、ここの創業社長が朝鮮戦争帰りのま
あタフなネゴシエーターで、一度言ったことは絶対に変えず、とても叶
う相手ではありませんでした。

韓国は階級社会なので僕がアポを取っても受け付けてくれないので、ア
ポを取らずに韓国に出かけ、相手がトイレに行くのを待ち構え、トイレ
の中でネゴをするというような無謀なこともしていました。

結果的にその社長とは大変仲良くなり、息子さんの代に代わっても親し
く付き合わせていただき、その息子さんが韓国の有名女優とご結婚した
ので、その有名女優と一緒にゴルフや会食をさせていただくという、中
々できないような経験をさせていただきました。その女優のあまりにも
整った容姿は今でも鮮明に覚えており、これははっきり言って僕の自慢
の一つです。

しかし良いことが続かないのが鉄鋼ビジネスです。そうこうするうちに
アジア通貨危機が訪れアジアでの大不況が始まります。韓国のRe-R
ollerもアジアで出資していたパイプメーカーも自国の通貨が$に
対して半分になってしまいました。

当時$建てでステンレスを売っていたので、アジアの客先がお金を払え
ないという状態となりました。

皆さん想像してみてください。もし円が$に対して一気に例えば100
円/$が200円/$となり、$建てで原材料を輸入していたり、借り
入れをしていたりすると、いままで1$を返すのに100円でよかった
ものが、倍の200円が必要となってきます。

アジアの客先は原材料部分の$は2倍の自国通貨を用意せねばならない、
$建てで借りている借入金は自国通貨で2倍に膨れ上がるという事態に
なりました。

こうなると皆考えるのが輸出です。いままで例えば1$入金しても10
0円にしかならなかったものが、通貨安で1$入金すれば200円にな
ると考えれば、輸出しない手はありません。結果的に各社が輸出に打っ
てでた結果、ステンレスの国際価格は大幅に下落することとなりました。

この間大変苦しい数年間でした。お金がない韓国のRe-Roller
向けに輸出を継続するために日本政府の貿易保険を活用し、リスクを最
大限抑え取引を継続したり、アジアの投資先の$建ての借入金を減らす
ために株主各社が資本金を増やす増資を行って現金を注入し、その現金
で借り入れを減らすなどの措置をとったりして、何とか取引先の倒産を
免れることができました。

苦しい時でも何らかの措置を取れば何とかなるものだ、と思ったのはこ
の頃の経験が生きているものと思います。

僕はステンレスの輸出部局に4年いた後、ニッケルとかクロムとかのス
テンレスの原料を扱う部局に異動し、全く違った資源ビジネスを行うこ
ととなります。しかし、そこは2年で異動することとなります。なぜな
らメタルワンの設立が迫っていたため、古巣に戻れとの命令が下ったか
らです。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴ビジネスサポートの現場から】_判治社長

      ――― 日々の出来事から思うこと ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

朝晩随分と涼しくなってきました。体調管理には万全を期し、ニューノ
ーマルの世界で新しい価値創造にチャレンジしていきましょう。特に新
型コロナ、インフルエンザ対策についてはやり過ぎることはないと思い
ます。中だるみにならないように注意喚起をしていかねばと思います。

つい先日のことですが、IBS東京オフィスは在宅勤務を諦めたのかと
ご指摘をいただきました。その日は多くの社員が出社しており、飛沫防
止対策はしているものの、密な状態でしたので大丈夫かと感じられたの
かなと思いましたので、月の在宅比率50%を目安に出社していますと
受け答えをしました。

その後、本当は何を問われようとされていたのか気になってしまい、何
かモヤモヤ感満載でスッキリしない日が1日、2日と続きました。何か
見落としはないか客観的に職場の状況を観ると、固まりで仕事をしてい
ます。すぐにコミュニケーションがとれて仕事はし易いですし、その点
について問題視してこなかったことに甘さを感じました。

在宅勤務導入では、例えばWeb朝礼導入等「報連相」の仕方について
多くの工夫をしてきましたが、出社時の「報連相」の仕方についてはま
だまだ見直しすることがあり、変えていく必要性を感じました。

そこで女性社員はお客さまのシステム機器を使用しておりますので、間
を空け座らせるようにし、男性社員は出社状況により他SL会社の空席
に移動してもらうようにしました。

今までは簡単に話ができたことを思うと、随分不便に感じます。そこは
耐えて、自分自身から「報連相」の質、タイミング、取り方等について
率先して見直ししていかねばと思います。社員の皆は在宅勤務導入を苦
労し意見を出し合い実践しているように、普段のオフィスでの日常も変
化させてくれるでしょう。

これも先日ですが、藤原専務とあるお客さまを富士SCにご案内しまし
た。事務所見学ではファブレスのさまざまフォルムの部材が展示されて
いるのをご覧になっていただき、その後の昼食の懇談のなかで、お客さ
まから「五十鈴(富士SC)は本当に新しいことに取り組んでいるので
すね」と感想をいただいた際に、専務が「五十鈴はグループを挙げて新
しいことにチャレンジするのを厭わず、常に変わろうとする風土がある
のですよ」とお話しされていました。正直嬉しかったですし、我々IB
Sも組織力醸成によりいっそう“實”を入れていかねばと感じました。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.879〕は、2020年11月12日に配信
 いたします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

先日、庭の木の手入れを行い、伸び放題・絡み放題の樹木を思い切って
刈り込みました。剪定についてはその後インターネットで調べてみると
樹木の種類によって剪定の時期が異なること、剪定する場所も間違うと
枯れさせてしまうことがあるなど、奥深いものだなあと実感しました。
これからせめて樹木の名前ぐらいは調べて言えるようにしていきたいも
のです。
今週から11月に入り、最終の年度ゴールに向けて残りの日程調整を図
りながら、まずは年末までを第一の節目として計画を進めていかねばな
りません。これから寒さに向かう時期に新型コロナウイルスはもちろん、
インフルエンザ、風邪などにも注意して万全の態勢で臨みましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.878≡

======================= ISZ Mail Magazine