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五十鈴メールマガジン〔No.885〕大変な年
配信日時:2020/12/24 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020.12.24発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.885≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          今年もあと数日で終わりますが、

         この一年は本当に厳しい年でした。

        来年は良い年になることを切に祈ります。

       この年末年始も人の出の多い場所には行かず、

           適度な運動をこころがけて

          有意義に過ごしていきましょう。

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☆No.885 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_大変な年
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これまでの歩んで来た道~その5(藤原専務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_一年間ありがとうございました(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 大変な年 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

今年最後のメルマガはコロナ禍の話で書き出しましたが、もううんざり
しているので違う観点で考えてみたいと思います。

2020年はおそらく、今まで生きてきて一番大変な年だったと思いま
す。なぜなら、パンデミックによる世界恐慌など、頭の片隅にもなかっ
たからです。

しかし、この世は何が起きるかわからない。「一寸先は闇」と言います
が、本当に「まさかのさか」というのがあるのですね。それを痛感しま
した。

日本は「平和ボケ」しているので、自然災害はある程度想定していても、
戦争が起きるとは考えてもいないし、起きたとしても日米同盟でアメリ
カが最後は護ってくれると、中国があれだけ軍備を拡張しても、日本の
国防費を大幅に増やすつもりもありません。

自分の国は自分で守るという、当たり前の意識がなく、平和と言えばそ
こに平和があるような「お花畑」的な発想で、ナショナリズムはむしろ
危険視されてきたのです。

それもこれも近代史を振り返り、検証し、学ぶということが戦後全くで
きておらず、経済一辺倒で走り続けた結果、このようなことになってし
まったのです。

その経済も平成バブル崩壊後自信をなくし、さまざまな痛みを伴う改革
をしてきましたが、今になって振り返るとグローバリズムの進展や新自
由主義の考え方で日本の一億総中流社会は崩れ、格差が広まっています。

「ジャパン・アズ・No1」と言っていたのに、どうしてこんなことに
なってしまったのでしょうか。日本独自の株式持ち合いや談合システム、
日本が工夫しやってきたことがグローバル化により否定され、公共投資
や公共事業などが叩かれ、行政改革の名の下で公務員や行政サービスも
削られてきました。

そして、競争原理と効率化、積極財政から緊縮へ、財政規律を守らなけ
ればならないということで、「国の借金問題」が刷り込まれてきました。

さらに自由貿易や構造改革ということで、デフレは深刻化し、無駄をな
くさなければならないという意識がさらに強まり、デフレスパイラルに
陥っています。

デフレ脱却を目指した安倍政権は「三本の矢」で一年目は良かったのに、
その後、消費税を二度も増税しましたが、どういうわけか世の中的には
安倍政権は積極財政と思われているのも不思議な話です。

それもこれもマスメディアの報道が大きいですね。そして見識があると
思われている学者や専門家の発言も大きい。権威のプロパガンダで洗脳
されてしまうのです。

財政問題も、一時はギリシャと比べて日本も破綻すると煽っていました
が、今、そのことを誰も言いませんね。コロナ禍の報道も二週間後には
欧米のようになると煽られたこともありました。要するに、真実は何か
ということを考えないで、ワイドショーやマスメディアの情報を鵜呑み
にしてしまう傾向があるのです。

そして、一度ある方向へ走り出してしまうと反対意見を憎悪し、ネット
では炎上させてしまう。そういう風潮が世の中をギスギスさせて、誰か
を敵としてターゲットにしてしまうのは恐ろしいことです。

日本は歴史と伝統がある。そして真面目で勤勉な多くの国民がいる素晴
らしい国です。だからこそ、その国家観を大切に持ち、同じ日本人の誰
かを悪者にしないで、日本全体が良くなるようにしていかなければなり
ません。

この年末年始、冷静になってよく考えてみましょう。難しいことですが、
それがアフターコロナで大切なことだと思うのです。

今年もこのメルマガご愛読いただき、ありがとうございました。どうぞ
良い年をお迎えください。


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【執行役員が伝えたいこと】_藤原専務

     ――― これまでの歩んで来た道~その5 ―――
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新型コロナの感染者数が最大を記録し続ける中、年末年始は毎年帰って
いた三重の実家にも帰省せず旅行も行かずで、ずっと東京で過ごす予定
です。

幸いにも関西に居住中の長女夫妻と次女夫妻の夫の実家が関東なので、
ついでに小職の自宅に寄るとのこと、及び甥っ子も三重の実家に帰らず
東京で過ごすとのことで、若い人たちと過ごして英気を貰おうと思って
います。

第4回のメールマガジンでは、僕が大阪から東京に異動し貿易業務に携
わり、韓国の創業社長とのネゴや、アジア通貨危機等厳しい状況におか
れ、いかに突破したかを記しました。今回はメタルワン設立前後につい
て記したいと思います。

ステンレス部の原料のリーダーをやっていた僕は、リーダーを1年で交
代し、貿易リーダーになれとの辞令がでました。貿易リーダーは担当と
して経験していたので、勝手知ったる業務と思っていましたが、全くそ
んなことはなく、当時メタルワン設立間近でただでさえ忙しいのに、海
外でのステンレスコイルセンター買収案件を4件も抱えていました。

1件目のシンガポール案件は社内の承認を得ていて、後は実際の買収手
続きだけで終わりと聞いていましたが、何のことはない買収日を決めて
いたのに、相手方が弁護士も起用しておらず書類手続きが間に合わず、
買収日を延ばさざるを得ませんでした。要は全く“生煮え”だったので
す。

1件目が生煮えなら2件目以降は全く詰まっておらず、香港、タイ、マ
レーシアと国が違う3つのコイルセンターを2年程度で買収せねばなら
ない、しかもメタルワンが設立され、当時のステンレス貿易チームはス
タート初日から三菱商事・日商岩井混成チームで日銭も稼がねばならな
い、という状態でした(他のチームはソフトランディングさせるためス
タート初日は三菱チーム、日商チームに分かれていましたが、ステンレ
ス貿易は規模が小さく分ける程のボリュームはありませんでした)。

日々忙しいし、文化が違う2社が混成だったので、皺寄せは事務職員に
もいき、派遣社員が3ヵ月で6人も辞める、という状態に陥りました。

当時、ステンレス貿易事務の経験がある愚妻を本気でメタルワンで働か
そうと思いましたが、家でも会社でも一緒というわけにはいかず、これ
はさすがに止めました。

そのうち統合も1年も経たず落ち着き始め、しかも日商岩井組が経験の
あるメンバーだったので残り3件の買収案件を完了させるのには大変助
かりました。

しかし国が違えば法律も違う、特に香港の買収案件は大変困難を極めま
したが何とかやり遂げ、結果ステンレスの貿易チームは子会社4社を抱
え業容が拡大し人数は倍、収益は設立時の数倍に成長を遂げていきまし
た。

ここまで見るとサクセスストーリーと思うかも知れませんが、実は当時
僕が買収した4社は現在メタルワンには1社も残っていません。当時の
日本はステンレス先進国だったので、日本のステンレスを売るために海
外でコイルセンターを設立し、メタルワンがそれを買収し収益を上げま
したが、その後海外ステンレスミルの台頭により汎用品の日本製ステン
レスは競争力を失っていき、結果コイルセンターも販売力を失っていき
ました。

海外製品を売るコイルセンターに業態変革ができれば良かったのですが、
それも叶わなかったためEnd of Lifeという結果に終わった
ようです。

僕は2008年に現メタルワンの岩田社長の後を受けて、ステンレス部
長になります。当時ステンレス部はメタルワン屈指の高収益部でしたが、
予想だにしない事態が巻き起こり、部長としては大変苦労することにな
ります。

続きは次回で。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

     ――― 一年間ありがとうございました ―――
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あっという間に今年も残すところあと一日で終わり、長い年末年始休暇
に入ります。一年間大変お世話になりました。今年もいろいろなことが
起きましたが災害や疫病といった予測不能な事態が頻発し、どうすれば
よいかわからない昨今ですが、なんと言っても足元はコロナ感染につき
ますね。

今年はコロナ禍に振り回されている一年ですが、同時に自然災害や感染
症など緊急時への備えや、リモートワーク対応の普及などでデジタル技
術の導入について改めて考えさせられた年でもありました。

我が社の今年を振り返ってみて収穫できたことは、変則二直稼働が定着
し、どんな環境変化が起きても支障なく臨機応変にこなせられる体制に
なりました。また、無災害日数が2300日継続したことでしょうか。
業況面は上期激減・下期追い上げで、通期では未達でしたが一年を通せ
ばそれなりの年で終わりそうです。

世の中は常に変化しています。この変化に適応していくことが将来に向
け生きる必要条件であり、適応するということは自らが変化することを
問われることだと思います。

新型コロナウイルスの影響により、ついこの間までは考えられなかった
こと、今まで当り前だった生活様式が一変しました。マスクが世界中の
人々の間で常態化したこと。学校ではオンライン授業化が進み、仕事に
おいてもリモートワークが活発化しました。

特に気に留めたのは若者のクルマ離れが叫ばれていましたが、最近は都
内の自動車教習所の多くが数ヵ月先まで予約が埋まっている状態と言い、
なかでも予約者の多くは若年層が多いようです。クルマ離れが当然のよ
うに言われてきたことが、今回のコロナ禍で事情が一変したと言うこと
です。

また、自動車業界も電気化・自動化・コネクテッドなどの技術が進化し、
異業種を巻き込んだ新たな競争と協調のフェーズに入っていると言われ
ています。なお、気候変動も大きなリスクですが、それを成長機会と捉
え、さらに変革し続けることも企業に求められております。

最近の環境変化は、これまでに経験したことのないスピードと大きさで
進行し、ある面怖さを感じているこの頃です。環境がどうあろうとも健
全に発展して社会に貢献し、豊かで幸せな社会にしていきたいと思えば、
現状を変えていく必要があります。そのためにはチャンスに柔軟に対応
し、今まで気付かなかったような発想や取り組み、イノベーションを多
面的・多角的に捉えて行動に移していくことが求められます。

さらに仕事の進め方改革をいっそう推進することも重要であり、組織変
革にも力を入れていく必要があります。社会や地域の信頼と期待に応え
られる人財を育てることも重要な課題の一つです。

来年もやるべきことを着実にやり、社員一人ひとりにとって重荷ではな
く自分事として捉えられ、感性と好奇心を持ってアグレッシブに変化を
追求していきたいです。

皆さまのご多幸をお祈り申し上げますとともに、来年もよろしくお願い
いたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.886〕は、2021年1月7日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

大変だった今年もあと数日で終了しますが、この年末年始は良い年を迎
えられるよう準備をして来年の良いスタートダッシュにつなげていきた
いところです。
この年末は私個人的には新型コロナに輪をかけて大変な時期となりまし
たが、年末年始の貴重な時間を有意義につかっていかねばならないと考
えている次第です。そして来年は、干支(丑)のように「粘り強さと誠
実さ」を大切にしていきたいと思います。
今年も五十鈴メルマガをお読みいただきまして、ありがとうございまし
た。来年もよろしくお願いいたします。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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