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五十鈴メールマガジン〔No.890〕そもそも仕事というものは
配信日時:2021/02/04 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.02.04発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.890≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            2月に入りましたが、

          緊急事態宣言が3月7日まで

           1ヵ月延長となりました。

         自粛期間のなかでもできることは

         やれるだけやっていきたいものです。

          但し、新型コロナへの対策は

         しっかりと継続していきましょう。

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☆No.890 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_そもそも仕事というものは
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_共通言語(鈴木勝執行役員)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_必要な存在(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― そもそも仕事というものは ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

コロナ禍も一年が過ぎようとしています。その間、二度の緊急事態宣言
によりさまざなことが変化し、我々の生活も仕事の仕方も大きく変わり
ました。

一度目の宣言下では、初めてのことが多く混乱しましたが、人々は未知
との遭遇を怖れ、比較的厳しく物事をとらえました。

我々の生活と仕事は大きく関連しており、影響を与えあっています。会
社に出てこないで仕事をする「在宅」というものが推奨され、「テレワ
ーク」を余儀なくされるようになりました。

会議や社内のイベントもWebやリモートで背中を押されるようになり、
デジタル化も進みました。職場も感染対策が取られ、アクリル板が設置
され、ディスタンスを取るようになりました。

昼食も社食はもとより、密にならにように少人数で食べることが求めら
れています。もちろん会議食や会食は制限され、以前と会社生活は全く
変わる状況となりました。もっとも、工場や輸送部門ではそういうこと
ができない現実もあります。

さて、毎年の新入社員研修では、五十鈴の場合「コンテントとプロセス」
という講義を最初のほうで教えます。コンテントは「何を」ということ
で、課題だったり目的だったりするのですが、「プロセス」はコンテン
ト以外のすべての状況(感じ取るような雰囲気面も含めて)を言います。

直截的な仕事をどのようにやるかということですが、会社は結果がすべ
てですから「コンテント」が大切なわけですが、「良いプロセスがなけ
れば、良いコンテントが得られない」という仮説のもと、グループワー
クやディスカッションが行われ、「体験学習」で好ましいプロセスの教
育が行われていました。

人との接し方やあるがまま、腹蔵なく意見が言えるような雰囲気を作る
ために、自己理解し他者理解を促進していくような「フィードバック」
の大切さを学んでいくわけですね。

初めて会って参加した未熟なグループが、そういう学習によって高い生
産性や効果性のあるチームに数日で成長していく様はいつも楽しみで、
研修の成果は、実際の職場に配属されてからもそれが生きていると思い
ます。

そして、現実の職場では「プロセス」を良くしようとするものが数多く
存在し、それが仕事になっているものが多いのです。「挨拶」も突き詰
めれば「プロセス」の改善ですよね。

あとは朝礼もミーティングも会議もみんなそうです。プロジェクトやタ
スクフォースなどもそうで、さらに、これは補完的な意味がありますが
「研修」が数多くあり、チームワークや相互理解の促進を図っているわ
けですね。

さて、それらが「密」や「移動」「接触」を回避するために、中止や延
期に追い込まれ、あるいはリモートに切り替わりました。それで仕事が
合理的になったとか、効率的になったと言われることがあります。しか
しそういうこともあるでしょうが、好ましい組織文化・風土・規範など
が醸成されることが少なくなったと思うのです。

そもそも、仕事における成果とは「PC=(能力×やる気)・物の見方
考え方≪価値観≫」ということで、価値観合わせが最も重要で、社員総
会やIOC活動、社内報[in]があると言っても良いでしょう。

今回、それらの多くが変化したのは事実ですね。過去のプロセス部分が
弱体化してしまいました。そこをこの状況を含めどう強化していくかが、
これからの課題です。

組織とは人間が織りなすアヤのようなもので、固有なものです。五十鈴
はその強烈な組織文化を売り物にしてきました。それが今までの会社業
績に結びついていたのです。

しかしこれからは急速に進むデジタル化、グリーン化のなかで、それら
をどう構築していくかがこれからの課題です。それらを包含したのが五
十鈴の長期シナリオ「ISX」だと思っています。

コロナ禍によって激変する社会にどう対応していくか。ここは本当の実
力を発揮する正念場です。第三の創業の「魁」はもう始まっているので
す。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木勝執行役員

          ――― 共通言語 ―――
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グループの来年度基本方針を策定しました。3月までは、来年度に向け
て基本方針を理解し、自分たちの方針を策定して、行動計画を立てる、
そういった準備をする期間でもあります。来年度は、長期ビジョンの初
年度にもなるので、新しい概念を理解する浸透プロセスをしっかり進め
ていってほしいと思います。

さて、コミュニケーションをするうえで、「共通言語」で話すことは重
要です。また、どれだけ「共通言語」を増やせるか、という部分がコミ
ュニケーションを円滑にするうえで重視されてきました。

五十鈴では、理念経営や基本方針概念図をベースに長い間、概念的な言
葉を「共通言語」にしながら組織変革を実行してきました。

これは、本当にすごいことだと思います。例えば、「Will」という
言葉をとっても、いろいろな解釈があり、とても広い概念なわけですが、
グループ内だとそのイメージがほぼ一致している。これは、概念的に説
明するだけではなくて、例えば、と言って具体的にいくつも示しながら、
一人ひとりの行動レベルにまで落とし込む努力を継続してきているから
だと思っています。

言葉には、「浅い言葉」と「深い言葉」があります。「浅い言葉」は、
「数字の5」など誰が聞いても解釈にズレがない言葉です。当期純利益
20億円と言えば、誰が聞いても言葉の意味さえわかっていれば、解釈
がずれることはありません。「浅い言葉」は、誰でも同じものをイメー
ジすることができる力があります。

銀行では極力「浅い言葉」で説明することを常に求められていたと思い
ます。前年度〇%増、市場規模〇億円、○○倍率が何倍、など誰が見て
も認識がズレない、数字で語ることが徹底されていました。

一方、「深い言葉」は「感謝」など解釈に幅がある言葉のことを言いま
す。社訓に出てくる誠意なんかもそうですね。どういう感謝なんだ、誠
意なんだというと、大きい意味では同じなのですが、人によって捉え方
が変わります。

従って、こういった「深い言葉」を使うときは、相手との関係性を踏ま
えたうえで使わないと意味が通じなかったり、認識がズレたりすること
があります。説明も丁寧にしていく必要があります。

銀行時代を振り返ると、「うまくやっといて」とか、「ちゃんとしてく
れ」とか、「深い言葉」の指示が多かった気もします。指示する側も、
される側も、「どうやって」というのが共通認識として取れていればい
いのかもしれませんが、気をつけた方がよい言葉かもしれませんね。

社内の人との会話、同業者・ステークホルダーの人たちとの会話、全く
の異業界の人たちと会話するのでは、「共通言語」の多さがそれぞれ変
わってきます。いろいろな人たちとつながりが増えてきて、相手に理解
してもらうことの難しさを感じている人もでてきていると思います。そ
ういう場合は、できるだけ「浅い言葉」を多く使い、理解してもらうこ
とから始めるようにしましょう。

定量的に数値で示せる情報や、公的な認証や資格などを取得していると、
初めて接する企業や個人の人たちにとってはわかりやすいのかな、と感
じています。コミュニケーションを取るうえでも、「浅い言葉」と「深
い言葉」の使い分けを意識すれば、より認識共有がスムーズになるので
試してみてください。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

          ――― 必要な存在 ―――
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季節の節目である節分も過ぎ、春を迎えるにあたって、通常ならば新年
度に向けた明るいニュースが飛び交う時期ですが、緊急事態宣言の再発
令により、日々の細かな状況変化をつかみながら、何が必要で何を変え
るべきなのかを考え続ける毎日です。

先日ある本の中で車社会である米国で若い世代が免許を取得しなくなっ
ているということが記されていました。10年前に比べて免許を持って
いる人は15%も減ったということでした。

スマホで何でも手軽に物事が処理できる時代になり、車を維持するコス
トや運転に伴うリスクを考えた上で、持たないという人が増えていると
のこと。

身近なところでは、テレビを持たない若者も年々増えています。観たい
時に観たいものを見る上では、テレビよりスマホやパソコンで十分とい
うことなのでしょう。だから、テレビというメディアで大切な情報を発
信していても届く確率は低く、周知させる伝え方も一律ではかないませ
ん。

百貨店や大型商業施設も同様で、品ぞろえや目新しさで消費者を満足さ
せたくとも、そもそもそこへ出向く価値を感じない人が増えていく中で、
本当に必要なものやことは何なのかを見出す力が求められています。本
当に、自らを変えていくことが多難な時代にあると感じています。

変わる~変えるということは、大きな社会変化を見た時には欠かせない
ことであることは皆わかっています。けれども、「変わる」ということ
は目的があるから行う手段です。だから、時によってはここだけは「変
えない」ということも正しい選択となります。

こういった状況になるといつも思い起こされる言葉が、鈴木實会長の
「必要な存在になれ」という言葉です。お客さまにとって必要でなけれ
ば会社の存在意義を保てないということをことあるごとに仰っていまし
た。

特に業績の良い時に「勝って兜の緒を締めよ」という言葉と合わせて強
く仰っていたことが思い起こされます。私たちの仕事でも、人手不足で
採用に困っていた時、「本当に必要な人は景気の良し悪しに関係なく、
いつも足りないんだよ。本当に必要な存在になれば、常にたくさんの人
に求められるのだよ」と励まされ、外から見た時に、五十鈴には魅力的
な人財がたくさんいてたくさんの方々に必要だ、欲しいと思われるよう
になって欲しいと強く思いました。

今も「人の可能性を信じて育てる」という考え方は、文化として根付い
ていると思いますし、現在は人が育つ文化になる取り組みが盛んになっ
ていると感じています。

アイコミでも「必要価値の進化~新化」を合言葉にさまざまな取り組み
を行っていますが、世の中の変化やお客さまの多様なニーズへの踏み込
みはもっと深めなければならないと思っています。

2月・3月はIOCやIVCなど今期の検証機会がたくさんあり、忙し
い状況になるかと思います。

今期は、コロナ禍をはじめとする大きな変化の中にありながらも、しっ
かりとできるようになったこと、これまでと異なる視点でものごとが見
えるようになり、わかるようになったことなど、本当に大切なことは何
かを理解する機会がたくさんあったと思うので、良い検証をして欲しい
と思います。そして、しっかりとNEXTの自分を導いていきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.891〕は、2021年2月11日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年度も残り2ヵ月を切ったところですが、緊急事態宣言が延長され、
ラストスパートを考えていた人たちにとっては歯がゆい状況だと思われ
ます。それでも日々報道される医療状況のひっ迫などを考えればやむを
得ないのかと思われます。
何をやるにしても、人々が健康で安心して過ごせる状況にならなければ
なりません。1月8日から始まった今回の緊急事態宣言ですが、約1ヵ
月近く経った現在、新規感染者数が減少傾向になったという客観的な数
字が見えてきたのは明るい兆しであり、ここで油断せずに目標としてい
るステージに持ち込むには「我々一人ひとりの毎日の行動」にかかって
いると思うところです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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