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五十鈴メールマガジン〔No.893〕あなたはもう忘れたかしら?
配信日時:2021/02/25 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.02.25発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.893≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         コロナ禍で花粉症の時期が重なり

         ちょうどマスクをしていることで

       都合の良いこともあるのではないでしょうか。

      日本でもワクチンの接種が始まってきましたが

    広く一般市民の人々にまで開始されるのは先の話であり、

      感染予防は怠ることなく継続していきましょう。

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☆No.893 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_あなたはもう忘れたかしら?
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_地域社会とのつながりが増えたIOC活動を展開(山田専務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_次の十年先を手探りで(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― あなたはもう忘れたかしら? ―――
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鈴木貴士です。

コロナ禍で大変な毎日、ワクチンや東京五輪開催などで毎日目まぐるし
く報道される情報に一喜一憂したり、あれやこれや考えたり、自分の日
常を見つめなおしたり、こういう状況が続いていますが、いやはや本当
にあっという間に一年がたってしまいました。

去年の今ごろは日本での感染者が出始め、プリンセス号や武漢からの法
人の脱出、受け入れとさまざまなことがあり、そして4月には初めての
緊急事態宣言の発令で、日本はすべての活動が止まってしまいました。

有名人の感染死亡などもあり、日本中が恐れおののき、一方世界では少
し遅れて感染爆発が続き、日本はこれからどうなっていくのかと不安を
募らせるとともに、仕事をはじめとする対応がすごいスピードで進み、
テレワークや在宅、出勤制約など、あらゆる規制が社会現象も含め変わ
っていきました。

人との接触をはじめは8割減らさなくてはならないとか、専門家の意見
も厳しいものが相次ぎ、マスクの着用はほとんど義務付けられ、ソーシ
ャルディスタンスや手洗い・うがいの励行など、次々と感染予防対策が
奨励されました。

でも考えてみてください。去年の宣言前まではそれほどマスクもしてい
る人は多くありませんでしたし、外国からの入国も厳しいものではあり
ませんでした。

人間の記憶というものはあいまいなもので、この一年間の出来事をすべ
て時系列的に頭で整理することはできないのですが、現在は現在で自粛
はそれぞれの人の価値観でバラついていると思います。

経済的には飲食業をはじめ、観光業や人が移動する、接触機会の多い産
業はさまざまな工夫やアイデアを打ち出し、成功する人もいれば廃業に
追い込まれる人々もいます。

GoToキャンペーンのごたごたもありました。自分たちの仕事でもテ
レワークや、在宅勤務ができる人もいますが、工場や物流関係の仕事の
人はそういうわけにもいきません。

ともあれ、さまざまなことがすごいスピードで起こり、以前のことは忘
れてしまいがちです。今は菅政権ですが、ステイホームや桜を見る会で
問題になった、安倍政権もついこのあいだのことですよ。

アメリカでもあの過激なトランプ大統領から民主党のバイデン大統領に
代わりました。世界でもさまざまなことが次々と起こるので、前のこと
は忘れがちです。

何が言いたいのかと言えば、人間は忘れることができるからある程度楽
になれるのですが、過去を教訓として歴史として学ばず、同じ過ちを犯
すのは良くないということです。

振り返らなければならない、思い出さなければならない。これが大切な
ことだと思うのです。今回のコロナ禍でも、日本は第1波をうまく抑え
込んだのを過信して、この冬の対策が疎かになり、第3派は大変なこと
になりました。

さて、前置きが長くなりましたが、2月22日は五十鈴の創業者鈴木實
会長の命日でした。今、五十鈴は創業以来のピンチに立たされています。

私の代になって、リーマン・ショックや東日本大震災等がありましたが、
比べ物にはなりません。パンデミックによる恐慌など想像もしていませ
んでした。

今こそ、創業者精神に則り、社訓を噛みしめ、この苦境を乗り越えてい
かなければなりません。さまざまな会長語録を思い出し、会長だったら
どうするか、何と言うかと思う毎日です。享年97歳、平成最後の年で
した。そして令和は始まりました。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

 ――― 地域社会とのつながりが増えたIOC活動を展開 ―――
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先週17日より始まった2020年度下期IOC成果発表会も、25日
の五十鈴建設で終わりますが、今回の下期活動では今まで以上に厳しい
環境下における経済的価値による成果と同時に、未来社会を見据えた社
会貢献につながる社会的価値による成果やマーケティングの広がりを、
各チームの活動から感じ取ることができました。

五十鈴東海の2020年度の基本方針は「モビリティ社会との協創」で
あり、「次世代社会にとってのバリューセンター」を目指し、未来価値
につながる「新常識・新基準創り」に挑戦してきました。

結果、多彩な情報ネットワークの拡充により、地域社会との協創、新た
なパートナーやコミュニティの広がり、来期につながるトレンド分析や
社会的価値、そしてトヨタマーケットにおける新たな存在感を、マーケ
ットに示すことができたと感じています。

自動車業界を取り巻く大きな変化を考えれば、トヨタが抱いている「危
機感」もよくわかります。とは言え、我々には「目の前の危機」は見え
ても、「少し先の危機」は見えにくいものです。

普通に考えれば、トヨタは圧倒的な大企業であり、何があっても「トヨ
タは大丈夫」と思いがちです。

しかしトヨタが抱く危機意識の表れとして、今でも覚えていることとし
て、2019年に豊田社長の仕入れ先トップに話した言葉で「私たちは、
1台のコンセプトカーを作っているのではありません。100万台規模
で量産し、一度世に送り出した製品は、10年後も20年後も安全で安
心して快適にお使いいただけるリアルの世界をつくり上げてきました。
これは決して簡単なことではありません。私が皆さまにお伝えしたいの
は、リアルの世界の底力です。」という話が印象的でした。

少数の恰好いいコンセプトカーはつくれても、100万台単位で車をつ
くり、長く安全と安心を保証するためには、豊田社長の言う「リアルな
底力」の不可欠さについては、日ごろ我々が大切にしている「リアル観」
とも通じるものがあるのです。

さらに未来社会を見据えた実証実験の場としてトヨタがつくろうとして
いるのが、東富士工場の跡地につくるコネクティッド・シティ(人・建
物・車などすべてのモノやサービスが情報でつながる実験都市)の「ウ
ーブン・シティ(編まれた街)」があります。

トヨタが目指す「モビリティ社会」の実験都市構想に当然のこととして
東海地区のT1、T2部品メーカーも各社の強みを適用させ参画してい
ます。

今回のIOC活動においても、例えばSDGsを切り口にT1部品メー
カーやベンチャー企業との協創活動で、トヨタの「ウーブン・シティ構
想」に関われることになったケースや、地域創生につながったケースは、
来期以降の新たな成果が期待される活動になったとリアルに感じていま
す。

今回コロナ禍で行動制限があるなか、今まで以上に異業界やベンチャー
企業、さらに地域社会とのつながりが増えたIOC活動を展開すること
ができた一つに、社員の強みやパーソナルNETを活かすことで、想像
力や挑戦心の醸成につながったことが挙げられます。

そして社内外を問わず「タテ・ヨコ・ナナメの人間関係」を日ごろから
築くことができれば、仕事は楽しくなるし、仕事を離れてもより充実し
た日々を送ることができると再認識した一年でもあったと思います。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

       ――― 次の十年先を手探りで ―――
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今年度も残すところ一ヵ月あまり。最近は寒さも和らぎ、春に近づいて
きましたが、コロナ禍はまだまだ続きます。年度末の締めや新年度スタ
ートづくりに熱が入って忙しい頃だと思いますが、準備は万端ですか。

我が社は「新最適パフォーマンスの追求」で、合理化・効率化・精鋭化
を継続して推し進め、最近は会社としての安定感と機能発揮がされはじ
め、第1ステップはクリアしたと思っており、なんとか今年度の業績も
プラスで締められそうです。

しかし実績はついてきておりますが、今のままでは先細りで明るい将来
像が描けていないのが現況です。

新たな十年先へのステージを考えなくてはならない時期に現状に甘んじ
ているのではなく、将来に向けた準備を怠らないことが必須と考えてお
ります。

来年も九州地区の自動車生産動向は堅調推移で、景気の底堅さを持続し
そうですが、弊社のようにスリット加工だけですと忙しさを感じない日
々が続くのが現状であり、今の業態・体制ではそろそろ限界かも知れま
せん。扱い量をはじめ大きな成長は難しいと感じております。

長期的な成長戦略をしっかり描き、将来に向けての新しい仕組みづくり
を入念に準備していかなくてはなりません。どんな計画を掲げるかで会
社の未来も変わります。

将来像をイメージし、今までにないものを創造していくことで、九州マ
ーケットでの自社の強み・機能サービスなど独自価値を生み出し、必要
とされる存在感のある会社になるためにも新しい成長戦略基盤の構築を
していかないと将来は不安だらけです。

そのためには、よりリアルでチャレンジしたくなるようなテーマを掲げ、
五十鈴らしさを大切にし、利益・コストの従来型コイルセンターからお
客さまへの貢献・満足が提供できるサービスセンターへ踏み出すことへ
の実践であり、五十鈴グループを基軸にした将来に向けての新しい価値
づくりへつながる協創課題に着手していく必要があります。

具体的実践課題として、九州製鉄所延長ヤード機能およびワーレックス
北九州営業所とのサービス力拡大に絡んだ協創を着実に実現していくこ
とで、鋼板流通業としての価値拡大を図り、我が社の存在感を高めてい
き、結果自ずと成果が得られると考えております。

そしてハード面ではデジタル化・自動化を推し進め、ソフト面では団結
した力の発揮を図り、社員が目標達成に一丸となれる企業風土を醸成し
ます。

さらには自ら変革を進めようとする熱い思いを持ち、楽しんで続けられ
ることを大切にして、自社ならではの価値をモノに変えていけるような
価値ある企業体としての姿を目指して、両面にエネルギーを注いでいき
たいと思っております。

個々の活動を一つひとつ積み上げ、目標に向け軌道修正しながら進化し、
「安全がすべての基本」との考えを随所ににじませながら取り組んでま
いります。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2021.02.22 第3回炭素繊維複合材分野における技術シーズ展示会
                         に出展しました

        http://www.isz.co.jp/news/2021/0222_000324.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.894〕は、2021年3月4日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

五十鈴グループでは先週、今週とIOC成果発表会が行われました。長
期経営目標の最終年度が図らずもコロナ禍の年となり、厳しい展開とな
ったのが現実だったと思われます。しかしそういう状況下でこそ得たも
の、プラスになったこともあったのではないでしょうか。
来年度からあらたな長期経営目標に挑んでいきます。業績はもちろんで
すが、この10年先を見据えて社会とのつながりや社会貢献にも大きく
関与していくことが重要になってきます。
その1年目となる来年度は、これまでに培った資産(協創先=ネットワ
ーク、技術力、社員の成長等)を活かし、10年先の目標を見据えて大
いなる第一歩を踏み出していきたいと思うところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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