バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.487〕勉強不足と劣等感
配信日時:2013/09/27 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2012.11.01発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.487≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         今週は、晴れていても風が冷たく、

       冬に近づいていることを実感させてくれます。

       休日など篭りがちですが、一念発起外に出て、

     自分の知らないこと探しなど面白いかもしれません。

    
================================

☆No.487 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_勉強不足と劣等感
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_「米一粒」に学ぶ人の生き方(山田常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_建設の目指すところ(本多社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 勉強不足と劣等感 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

この間、いつも熱心にメルマガを読んでいただいている社外の方に「こ
の間の『天高く馬肥ゆる秋』の話はちょっと違って、中国の諺で、秋に
なって馬が肥えた頃に略奪に来る蒙古を恐れた話だと思うよ」と教えて
いただいたので早速調べてみると、確かに、「夏の間に放牧していた馬
が、たっぷり草を食べて肥ってくる秋の頃になると、中国北西部の農民
たちは蒙古の襲来に対する警戒心を呼び起こすために、この諺を引用し
たといわれる」と解説されていました。

なるほど、不勉強で知りませんでした。そういう言葉の語源が何処から
来ているかということはとても重要なことで、教えていただける方がい
るというだけで、幸せなことです。

今はネットで何でも調べることができるので、効率的に勉強できるのは
有難いですが、中には間違っていることもあるので注意しなければなり
ません。私は学生時代に勉強を全然しなかったので、社会に出てから必
要に迫られて勉強するハメになりました。特に経営者になってからは経
営の勉強を猛烈にやりました。

しかし、勉強で一番困ったのは三菱商事の新入社員のときの英語の授業
でした。最初にイニシャルアセスメントでクラス分けがあるのですが、
どういうわけだか、レベルの高いクラスに入れられてしまい(外国人講
師との5分間の面談の時に、相手に喋られる前に簡単な会話を喋りまく
ったからだと思いますが)、気が付いたら周りは皆、ほぼペラペラで、
私は貝のようになってしまい、さらに、先生を含む12人の人間から
「鈴木タイム」という最後の10分間に集中砲火を浴びるという、ほぼ
いじめ状態で完全にコンプレックスを持ってしまいました。

「お前は話さないのだから、黒板に皆の言っていることを書け!」と言
われましたが、話せないのだから書けるはずもなく、そうすると劣等感
で、簡単な英語も書けなくなってしまいました。

例えば「テレビジョン」を「T・V」などと書くとダメと言われ、「T
AKE」も「TEIKU」などと書いてしまう状態になりました。当然
授業は仕事優先という名目であまり出なくなってしまい、出なければま
た出来なくなるという悪循環に陥り、勇気を奮い立たせて久しぶりに出
ると、また、さらにいじめられるということで、ファイナルアセスメン
トは惨憺たる状況でしたが、運も味方してなんとか潜り抜けました。

それ以来、仕事は国内業務だったので英語ができなくても支障がなく、
時代も時代で、楽しい20代を三菱商事で過ごしました。

しかし、先週の土曜日、この劣等感を持つとボロボロになる状態を久し
ぶりに味わいました。同年代のスマートボーイズ3人とゴルフをしたの
ですが、3人ともシングル、いやいや一人はプラスハンデで、別に腕が
最初から違うから張り合うつもりも能力も全く無いのに、一人、自意識
過剰に陥り、勝手にボロボロになってしまいました。

もともと下手で苦手なのですが、さらに酷くなってしまうのです。「気
にしないで、もっと楽しもうよ!」と優しい言葉をかけてもらったので
すが、劣等感を持つということが、いかに人生のマイナスイメージに繋
がるかということが、改めて分かりました。

翌日、そぼ降る雨の中、肩を落としてジムに行って、ゴルフ・クリニッ
クの門を叩いたのは、また、無駄になるのでしょうか。やはり、本当の
クリニックに行ったほうがいいですかね。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

       ――― 「米一粒」に学ぶ人の生き方 ―――
========================================================□■□■

実りの秋、そして収穫の秋、または食欲の秋。昨今のスローフードブー
ムから、健康に良いとアピールされる無農薬または減農薬野菜、有機野
菜など多くの作物が注目を集めています。

元々、農耕民族の私たちの主食であった麦、稗、粟などの雑穀、蕎麦、
芋、豆類などを主食としていた私たちの食生活は時代と共に大きく変わ
り、現代で主食とされるのはパン食や麺類。そして色とりどりの沢山の
種類の米がもてはやされています。

あるオーガニックレストランで食事をする機会がありました。紅色にキ
ラキラと輝くご飯をいただいて、何という米の種類なのか聞いてみると、
「何種類かの米を、その時の料理に合わせて毎日、独自にブレンドして
いる」とのことで、その日の米は古代米、赤米、三分づきの米に、ハト
ムギとキヌアという雑穀の5種類をブレンドしているのだと教えてもら
いました。

しかも、そのレストランで供される素材のどれもが自家農園で作られて
いるものだそうです。親の時代から米農家の長男として育てられ、自然
の中で厳しさも優しさも、苦労の喜びも教えてもらったというその彼に、
「素晴らしいですね、作物を作るベテランですね」と言うと、意外な答
えが返ってきました。

「例えば、生涯で米を作れるのは多くて70回ほどですから、毎回勉強、
勉強。そして来年への決意の連続です」と。

その言葉に大きな衝撃を受けたのを、新米が獲れるこの季節になると今
でも時折り思い出します。彼らの仕事は、自然を相手にする仕事だから
こそ同じ気候が続くことは無く、一回一回の米作りが正に真剣勝負なの
であるということです。

そして何かの本で読んだ「千里の道も一歩より起こる」という言葉を思
い出しました。「長い道のりを歩いて行くことは『一歩の重みのかけが
えのなさ』を知っているということ。だから常に謙虚である」という解
説でしたが、そのレストランオーナーの彼の生き方そのものに思えてな
りませんでした。

私たちの仕事も然り「何かに取り組む姿勢」こそが、その人の生き方と
共通し、人の一生を創っているのだと思わずにはいられません。

今日が最初であり、今日が最後であったとしたら、どんな仕事をどんな
風に取り組むのでしょうか? 今いる場所で、自分自身の足跡を残せる
ような、何かを成し遂げるため行動を積み重ねているでしょうか?

インドへの操業指導、中国各地への安全監査と、今やグローバルに飛び
回り活躍する社員一人ひとりが自分の責任を自覚し、後世の目標となれ
るような人財として自他ともに成長していっていただきたい。

光り輝く一粒の米のように、それぞれの心に問いながら3年後、5年後、
10年後の自身を創造し、確実な一歩を歩んで欲しいと思うのです。



*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴建設の現場から】_本多社長

      ――― 建設の目指すところ ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

五十鈴建設の本多です。

11月に入り寒暖の差が激しい今日この頃ですが、全社員、体調管理を
しっかり行い、今期は仕事が下期に集中しており忙しい毎日ですが、力
を合わせ頑張っています。

そんな中、下期は企画~設計計画段階でどれだけの知恵やアイデアを創
出できるかで業績を大きく左右する設計施工案件が多く、その知恵の発
揮を収益面だけでなくお客さまとの協創力の向上も視野に、皆脳みそに
汗をかき積極的に取り組んでいます。

その設計施工案件の一つは、建設の創業当初からのお客さまで自動車部
品の燃料ポンプを作っている京三電機さまとの協創です。

昭和48年のオイルショックのとき私が担当した食堂棟が築40年と老
朽化し、コストを掛けてでも耐震補強をすべきか、それとも建て替える
べきか相談に乗って欲しいとの依頼を受けました。

ここからお客さまの方向性や当社への期待などを調べ、工事費だけでな
く省エネルギーによるランニングコストの削減などいろいろな提案を行
い、さらには竣工後の保全活動及び日頃からのスピード対応をアピール
した結果、特命受注のように仕事をいただけました。

今月29日には解体工事に入る前に無事故無災害で工事が進むよう安全
祈願を行い、来年の3月には社員の方々に喜んでもらえる食堂棟が完成
する予定です。

もう一つの設計施工案件である松戸の老人福祉施設では、地主が土地を
担保に銀行融資を受けて25年返済で建物を建て、施設運営会社の収益
の中から賃料をいただく仕組みでした。

そこで当社の役割ですが、高品質で耐震性に優れた安心安全な建物を計
画工期内に完成させることはもとより、限られた資金での企画、お客さ
まに代わっての行政機関との交渉や折衝、さらには地主の立場に立った
施設運営会社との打合せなど広範囲になってきています。そして、案件
に携わる社員は、高齢者の方々が安い家賃で快適な暮らしができるよう
にとの願いを込め仕事に取り組んでいます。

このように設計施工案件を通じながら我社の協創力というものを常に問
い、また高めていますが、先ほどの老人福祉施設が完成した暁には、介
護師、ヘルパー、サポートの人たちが必要になり、地元の人たちにとっ
ての雇用の場となります。また高齢者向け理髪やマッサージ等の出張サ
ービスも生まれ地域の経済効果も期待できます。

これからはお客さまとの協創の中、または、先にある意義や大志の大き
さを我社の誇りとし、お客さまを始めステークホルダーから見ても魅力
ある会社を目指し、社員一同頑張っていきます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.488〕は、2012年11月8日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

知らないことほど恐ろしいことはないと痛感させられることが時にあり
ます。認めて理解しようとすることが大切だと思いますが、見てみぬふ
りをしたり、焦ってしまい先周りしようとしてしまったりすることもあ
ります。そんなとき、身の程を知って、様々な角度や視点から物事を捉
えてみて考えることが大切だと思います。一方で、現状の自分に対して
も、自信や信念というものはしっかりと抱き、自分の芯としたいと思う
のです。

                      (編集室/野々村悠希)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
http://e8.wingmailer.com/wingmailer/backnumber.cgi?id=E647

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
http://www.isz.co.jp/ml/form_group.html
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.487≡

======================= ISZ Mail Magazine