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五十鈴メールマガジン〔No.899〕人間の成長
配信日時:2021/04/08 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.04.08発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.899≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          4月になったにもかかわらず、

        ここのところ肌寒い日が続いています。

        コロナ禍でまん延防止措置が適用される

      自治体もあり、まだまだ予防の徹底が望まれます。

      体調の管理にはくれぐれも留意していきましょう。

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☆No.899 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_人間の成長
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これまでの歩んで来た道~その7(藤原専務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_社会変化への感度(新川社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 人間の成長 ―――
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鈴木貴士です。

4月1日、五十鈴グループでは入社式をコロナ禍ではありましたが、で
きる限りの感染対策を取りながら行いました。

これは毎年のことですが、新入社員研修の最後に「代表への手紙」とい
うものを書いてもらうのですが、それを入社式までに私が読むことにな
っています。

「手紙」というものも最近ではあまり書かれなくなってしまいましたが、
今年も新入社員が一生懸命書いてくれた手紙には彼らの思いや決意が綴
られ、私を感動させてくれています。そして、数日間の研修でもその成
長ぶりが、一文字一文字、そして文面から感じさせてくれるものになっ
ています。

学生から社会人への意識の転換が研修の目的になっていますが、そうい
う意味で、入社式はその総仕上げにふさわしい場と言えるでしょう。

もちろん、リモート開催でも良いのですが、あの緊張感や臨場感は雰囲
気を体験しなければわからないのです。人間はあらゆる刺激で物を学び
そして、自らそれを糧に成長していきます。ですから、平和な世の中は
良いことなのですが、激動の時代のほうが人間は苦労するでしょうが学
ぶことは多いと思います。

さて、私には三人の孫がいますが、それぞれその成長していく姿を見る
のは本当に嬉しいものです。息子の子供二人はもう大きいので、学校の
ことや習い事や好きなスポーツのことが話題になり、それぞれの成長は
それを通して感じ取ることもできますが、なんといっても体格的な成長
が一番はっきりわかることです。

長女はすでに母親の背を追い越していますし、もう15歳なので少女と
いうより大人を感じさせます。下の長男は12歳の少年ですが、最近著
しく体格が良くなり、頼もしくなってきました。しかしこの二人の幼児
期は同居しておらず、その後は5年間海外にいたので成長を身近に感じ
ることができませんでした。

一方、娘の息子はまだ1歳で、こちらの接触度は相当なものです。一昨
年出産後、実家である我が家で一時的に親子ともども暮らしていたので
すが、育児というものがどのぐらい大変なものかを思い知らされました。

それからの成長ぶりを見ていると、人間は本当に生まれたときは無力で
すが、その後の成長は驚くほど進むものですね。表情もどんどん変わっ
ていきますし、自分と他者との違いがわかるようになってからは会うた
びごとに成長していくので驚いてしまいます。

ハイハイしてから、立ち、歩き、走り出す。声も発するようになってか
らは言葉とは言えないまでもそれらしくなってくる。さまざまなことに
関心を持ち、見たり、触ったり、大人の動作を真似したり、「学ぶ」は
「まねぶ」とはよく言ったもので、気を付けないとこちらの悪いクセな
どすぐに真似されてしまいます。

今や家の魔女は孫のことが生きがいで、毎日LINEの写真や動画はも
ちろん、育児に参入しています。そしてこういう時代であっても、人間
の成長はそれが喜びとなり、社会の財産にもなっていくのですね。

それにしても昔の人々は大家族で大変だったでしょうが、兄弟が協力し
て下の子供の面倒を見なければならず、それがお互いの成長に結びつい
たのでしょう。「人は教えるときに最も学ぶ」、これも鉄則でしたね。

昔の哲学は大切ですが、時代は大きく変わりました。変えてはならない
ものと、変えなくてはならないものを理解しなければ、この激しい変化
の波を乗り越えていくことができないのだろうと思うのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_藤原専務

     ――― これまでの歩んで来た道~その7 ―――
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緊急事態宣言が解除されましたが新型コロナの感染者数は徐々に増えて
おり、不安な日々が続いています。しかし経済の観点やオリンピックを
考えると解除せねばならなかったと思います。

僕は経済人なので、緊急事態宣言の解除やオリンピック開催は賛成派で、
徐々に日常を取り戻してほしいと考えています。

第6回のメールマガジンでは、ステンレス部長に就任しましたがリーマ
ン・ショックが襲い大きな損失を出し大変苦労し、その後2年間立て直
しを図りようやく黒字化が見えた段階で、韓国駐在に行けと言われた点
まで述べました。正直立て直し段階での海外駐在は後ろ髪を引かれる思
いでしたが、赴任した韓国駐在について記したいと思います。

47歳という遅い年齢での初の海外駐在でワクワク感もあり、韓国では
金属事業本部長というポジションでしたが、過去本社の部長級は当該ポ
ジションにはついておらず、その時小職に白羽の矢が立ったということ
は簡単な仕事ではないなと思っていました。赴任したら予想通りの展開
でした。

韓国は日本に近いことから、鉄鋼製品にとっては極めて重要な輸出先で
したが、当時韓国は現代製鉄が高炉3基を新規で建設を行う等未曾有の
拡大期で、日本からの輸出が今後どうなるのかが不安の一因でした。

一方、日本との関係は皆さんご存じの通り反日色が強いうえ、激しく酒
を飲む文化でしたが、僕はそう酒が強い方ではないので大丈夫かという
不安もありました。

加えて、赴任してわかったのですが、当時韓国の現地スタッフと日本人
の経営層との仲はギクシャクしていて、お互いがお互いの悪口を本社に
言いあう、という最悪の環境でした。会社の中の雰囲気が良くなければ、
仕事がうまくいくはずがありません。

したがい、まず僕がやったのが韓国の現地スタッフと面談を重ね彼らが
何をしたいのか、何を希望しているのかを聞き出すことでした。面談を
重ねるとようやく彼らの希望がわかってきました。

彼らの希望は「出世して肩書がほしい」という日本人では直接とても言
えないようなものでした。韓国は必要以上に肩書社会で、肩書がないと
親戚の集まりで馬鹿にされる、同窓会でも「お前の肩書はなんだ」と聞
かれる、子供が親の肩書を自慢しあう、という社会でした。

ただし出世するかどうかは僕が決められず、会社全体で決めるので僕が
彼らに提案したのが「今までより大幅な利益を上げよう。そうすると僕
の会社での発言力が強くなる」ということでした。

韓国スタッフも僕の意見に賛同し、何度も話し合い成長戦略を練り上げ、
実行していきました。当時は、世界第4位に躍進した韓国自動車メーカ
ー向けの日本材を大幅に増やし、一方日本から海外、あるいは米国から
東南アジアに進出した米国自動車メーカー向けの韓国材の輸出が増え、
加えて韓国プラントメーカーが受注した中東向けの海水淡水化プラント
の高機能材が新規に始まりました。

結果、僕の所属する本部の収益は会社随一となり、出世したいと言って
いたスタッフも順調に出世していきました。ちなみに小職が韓国異動後
の後任者は、韓国スタッフが務めることとなり皆の希望が叶うこととな
りました。

成長する国での仕事は大変面白く自分も成長したなという駐在期間でし
たが、駐在も5年になったのでそろそろ日本に帰国かと思っていたら、
またとんでもない辞令が小職に下りることとなります。

この辺りを次回書きたいのですが、折角韓国に駐在したのでどんな文化
が韓国にあり、どう戸惑い、どうEnjoyしたかを次回書きたいと思
います。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

        ――― 社会変化への感度 ―――
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2021年度が始まりました。新しい年度がスタートするときには、新
たな制度が始まったり、変更となったりする時期でもあります。毎年の
ことですが、4月にはさまざまな法律や制度なども改正されます。

社会の変化や課題が、それに対応する新しい法律や改正を生み出してい
くわけですが、2021年4月1日から変わる法令には次のようなもの
があります。

消費者に対して、商品の販売、役務の提供などを行う場合、いわゆる小
売段階の価格表示をするときの「消費税の総額表示」の完全義務化。

働き方改革関連法の一環として施行されたパートタイム・有期雇用労働
法の改正による「同一労働同一賃金」の中小企業への適用。

少子高齢化が進む中で、働く意欲のある高年齢者が活躍できるような環
境整備を目的として、「70歳までの就業確保措置」を講じることの努
力義務化。

行政手続における書面への押印の抜本的見直しが進められていますが、
税務関係書類や労働基準監督署への届出様式として定められている書面
の多くでも、押印欄を削除するなどの改正が行われています。

社会保険の関係では、年金額改定の指標となる賃金が下がったことを反
映して公的年金額が0.1%引き下げられたり、介護報酬の0.7%引
き上げ、多くの自治体で介護保険料も値上げされています。

他にも、派遣法、意匠法、建築物省エネ法、割賦販売法などで改正が行
われています。

「法の不知はこれを許さず」という言葉があります。「法律を知らなか
ったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすること
はできない」というものです。知らなかったでは済まされないというこ
とですから、やはり敏感になっておくことは必要です。

一方で、「こういう法律があったな」とか「たしか法律が改正されてい
たな」と記憶に残っているだけで役に立つものです。

新たなビジネスやサービスを展開することを考えれば、法律に関する知
識は当然必要になってきますし、もしかしたらそういう情報がビジネス
チャンスになるかもしれません。

現在の自分たちの状況には関係のない事柄でも、社会変化への感度を上
げておくことが、これからの私たちの未来づくりには必要です。

仕事直結の情報だけでなく、プライベートでの気づきも含めて、感度を
高めていくことが必要だと思っています。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.900〕は、2021年4月15日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

この春はプロ野球のペナントレースが入場者数の制限はあるものの観客
を動員してスタートし、海外では大リーグも始まり日本人大リーガーの
活躍が連日報道されています。競泳の池江璃花子選手が選手権で3年ぶ
りに優勝し、日本代表に内定したことも喜ばしいニュースです。
どの試合も観客はコロナの影響で少なめですが、スポーツが盛り上がる
と勇気づけられますね。
ここのところ朝と昼の寒暖差がはげしく感じられますが、一年中で4月
がもっとも寒暖差が大きいということです。新型コロナが予断を許さな
い状況下、体調管理には十分気をつけなければならないですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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