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五十鈴メールマガジン〔No.907〕論語読みの論語知らず
配信日時:2021/06/10 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.06.10発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.907≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        6月ですが東京ではまだ梅雨入りせず

            真夏日となる日もあり、

        熱中症への対策が必要になってきました。

     これからの季節、変異ウイルス、日射、大雨などに

         十分に警戒していかねばなりません。

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☆No.907 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_論語読みの論語知らず
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これまでの歩んで来た道~その8(藤原専務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_新生活スタート(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 論語読みの論語知らず ―――
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鈴木貴士です。

私はもう何年も前から、仕事の実務は副社長をはじめとする執行役員に
任せていますが、それでは何をしていたかと言えば、マクロ経済や世の
中の動き、そして人間学について語ってきました。

業績や仕事についてのチェックやフォローは「代表ヒアリング」という
ものがあり、拠点長に説明を受け状況を理解するのですが、社長会では
そういう業績のことは話題にしませんでした。

コロナ前までの社長会では、一時間半ぐらい「代表講話」をやっていま
したが、古今東西のあらゆる話をしてきました。サミュエル・スマイル
ズの「自助論」やヒルティの「幸福論」などの古典と言われるようなも
ので過去にもてはやされたようなものと、「チーズはどこへ消えた?」
というようなその時に話題になった本の紹介が多かったと思います。

そして一時期私が勉強していた儒教、「四書五経」の中から「論語」や
「大学」「易経」なども紹介しましたが、話した私も聴いてくれた社長
たちももう忘れてしまっているでしょうね。

ともかく、ありとあらゆる人としての心構えや、経営者としての「モノ
の見方・考え方」をあれやこれや伝えたわけですが、昨年度からコロナ
の影響もあり、「代表講話」は5分程度になり、「講話」ではなくなり
ました。

ですから、昨年度から役員になった人はそういう「社長会」の歴史も今
までの流れも知らないので、私の話もあまり聴いたことがないでしょう。

そう言えば、昔NHKで流行った「プロジェクトX」のDVDを観せた
こともありました。権威と持ち回り的な発言の社長会では嫌なので、セ
ミナー的なものにしたいと思ったからです。

社長はお金儲けというより人格的なことが一番大切だ、というのは会長
からの引継ぎです。

そして、経済もマクロ経済のほうが大局にわかるので、MMT(現代貨
幣理論)の話もいち早くしましたが、日本では異端扱いされ意味がなか
ったですね。

さて、このコロナ禍で会社も仕事も私生活も一変し、ここで勉強してき
た人間学を実行に移し、力強く前向きに進まなければならないのですが、
どうやら私は「論語読みの論語知らず」を絵にかいた人間のようです。
すべての理屈はわかっていても、実行が伴わない。今までのあらゆる勉
強は何だったのだろうと思ってしまいます。

そんな理屈を勉強しないでも立派に実行に移し、世の中のためになるこ
とをしている人たちがたくさんいらっしゃるし、今回のことでいわゆる
エッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちの重要性やありがたみが身に
染みてわかりました。

私は毎日散歩をするときに神社にお参りをするのですが、朝早くから一
人の老人が広く長い参道や本殿周りをきれいに掃いて、打ち水までして
くれています。

そこには理屈はありません。いつからやっているかと言えば、記憶にな
いぐらい前からやっているのですが、たまに話をすると明るく屈託のな
い笑顔が返ってきます。

そういう人のお陰で、毎日気持ちよくお参りができることに感謝するの
ですが、自分では実行が伴わない。

論語も「論語活学」と安岡正篤先生が述べられているし、あの「学問の
すゝめ」にも重要なのは「実学」だと福沢先生も言っておられるのだか
ら、理屈を言っていないで少しでも人の役に立つようなことをしなけれ
ばならないのですが、またまた反省しても意味なし、すぐさま実行に移
せということも昔勉強したことでした。


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【執行役員が伝えたいこと】_藤原専務

     ――― これまでの歩んで来た道~その8 ―――
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第7回のメールマガジンではステンレス部長就任後、2年間で韓国に赴
任、ギクシャクしていた会社内を立て直し、金属事業本部を韓国三菱商
事随一の利益を上げる本部にしたことを記しました。今回は折角韓国と
いう海外駐在に行ったので、「これは面白い文化だな」ということを記
したいと思います。

1.肩書社会

韓国では大変肩書を気にします。僕が客とアポイントを取ろうとすると
「藤原の肩書は何だ。本部長なら会ってもよいが部長なら駄目だ。韓国
三菱の理事(取締役)? それならもっと上司に会わせる。」という具
合です。

また、親戚の集まりでも肩書を聞かれるし、同窓会でも露骨に肩書を聞
かれるそうです。これは恐らく中国の科挙といわれる官僚文化の名残で、
出世したものが偉く、出世したものの家族までが恩恵を受ける、という
ことが多大に影響を与えたと思います。

韓国で受験戦争が熾烈だ、と皆さんも聞いたことがあると思いますが、
これも学歴という肩書を大事にすることから生まれた文化だと思います。

ちなみに取引先でこの肩書を利用したユニークな会社がありました。入
社して3年経過すると全員に部長という肩書を与える会社です。この会
社の待遇はあまりよくなかったのですが、3年で部長になれるため、全
員が機嫌よく働く会社で、業績も大変よい会社でした。他にも常務がゴ
ロゴロいる会社や、取締役が200人もいる会社もありました。

したがい、韓国はどちらかというと肩書インフレ社会なので、韓国の方
とお会いし名刺交換して肩書を見たら、1~2段階日本の会社に比べ低
いと思ったほうがよいかも知れません。

2.パリパリ文化(急ぐ文化)

パリパリとは韓国語で「急いで」という意味ですが、日本人からすると
大変せっかちに見えることもあります。このパリパリ文化の影響で、韓
国では「事前によく検証せず、まずやってみよう」という気質が強い傾
向があります。コロナが流行りかけの時に、いち早く韓国は「ドライブ
スルーPCR検査」を行ったことも記憶に新しいと思いますが、要はこ
れも検証せず、まずやってみようということから始まったと思います。

仕事でも客先から依頼があると、すぐに対応しないと矢の催促が飛んで
くるという経験をした方も多いと思いますが、これもパリパリ文化のな
せる技です。

なぜパリパリ文化になったかというと、韓国は隣国から攻められた回数
が優に百回を超えるそうで(日本は元寇と第二次世界大戦くらい?)、
早く支度しないと攻め滅ぼされるため何でも早く対応する、ということ
だそうです。

3.整形文化

韓国の方は美容整形をしている方が多いと聞いたことがあるかも知れま
せんが、体感温度として大変見た目を気にするということを感じさせる
ことがよくありました。

ソウルのある地区に行くと、「整形外科通り」という通りがあって、数
百件の美容整形外科が競っており、窓には「ビフォーアフター」の写真
を飾っています。

バーに行くと同じ顔をした接客業の方もいるし、ニュースキャスターも
同じ顔に見えるので、恐らく流行りの顔に整形したという方が多いよう
です。

韓国では、一重まぶたを二重まぶたにするのは整形とは言わないほど皆
がしています。

僕はもちろん整形手術はしていませんが、折角なので美にうるさい韓国
で夫婦ともどもレザーで「シミ取り、ほくろ取り」をやったので、今で
もほとんどどシミやほくろはありません。

ちなみにシミ取り、ほくろ取りの値段は日本の十分の一程度で、数個取
るのに昼飯代ぐらいというリーズナブルな価格でしたので、コロナが落
ち着いたら一度試してみるのをお勧めします。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

         ――― 新生活スタート ―――
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新入社員の新生活スタートから一ヵ月遅れでアイコミの丸の内新生活が
スタートしました。環境が変わる・場所が変わる・生活スタイルが変わ
ると「変わる」の連続です。

「変わる」を良い「変える」機会にしようと事前の社内活動を展開して
きました。移転にあたって、大胆な断捨離で大量の紙資料を廃棄したこ
とで、ペーパーレスの習慣が拡大し、情報の管理~共有プロセスがまた
一段進んだように感じます。また広いオフィスで共に仕事をする人が増
えたことによってこれまでの私たちのスタイルや習慣を再点検する機会
にもなっています。

また、リモートワークが常態化している過程において、オフィスワーカ
ーにとっての言葉上ではない「必要最低限」ということがどういうこと
なのか、本当に必要なもの・ことは何なのか再考する良い機会となって
います。

個人的には毎朝の通勤時間をいかに快適な時間にできるか、さまざまな
工夫を重ねています。快適に歩けるよう靴やバックも買い替え、地下鉄
内での時間もどのような習慣づけをしようか、いろいろなことを楽しみ
ながら試みています。

「変わる」ことへの必要性を頭で理解する過程は必要ですが、現実的に
は変化と向き合うのは多くの人々です。ですから、根底にある思いや考
え方がどのようなものであるのか、留意して捉えていくことが重要です。

決まったことだから、「~せねばならない」という義務感なのか、未来
社会をこのような見方で捉えたら「~こうありたい、こうなりたい」と
いう意志なのか、この違いはとても大きい。また、変わるということは
手段なので、変わることによってどうなりたいのかという姿が見えない
と肯定的な意志は育まれません。

今回の私たちの変化点を活かすことができるのか、これも自己責任だと
思っています。変わるということには大変なことや面倒なことがあるの
は当然なこと。だからこそ明るく楽しいと思えるその先にある自分たち
の姿をイメージすることが大切です。そういう状態が生まれれば、足元
の小さな変化の中にも楽しさや新たな学習意欲をかきたてる力が生まれ
るのだと思います。

ちなみに、これまで関心の低かった携帯のヘルスケアアプリを毎日チェ
ックするようになりました。たくさん歩く生活に変わったことでどのよ
うな変化が生まれるのか楽しみです。小さなことからでも自分事に紐つ
いた楽しさが発見できる状態を増やしたいものです。

今年度からグループ社員総会の形態も拠点社員総会を主とした内容へ変
わります。事前活動としてこれまでとこれからの私たちの「Will」
を考える機会があったと思います。

「変わる」機会がプラスに働くよう、各所で準備にあたられていると思
います。当日は、個々のWillを会社としてのWillとしてのまと
めあげられた映像の視聴があります。自らが変化を生み出す私たちらし
いWillの輪を拡大していきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.908〕は、2021年6月17日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

初夏に突入したにも関わらず、今年も昨年同様に新型コロナの影響で外
出自粛等を求められています。この緊急事態宣言が明けるタイミングで
新規感染者数などの数字の改善が見られて、7月のオリンピック・パラ
リンピックが開催されることを祈るところです。そして、経済がコロナ
以前のように盛り上がることにも期待するところです。そのためにもこ
の緊急事態宣言下での我々一人ひとりがコロナ対策に万全を期していか
ねばならないのは言うまでもありません。これから暑くなる季節ですが
熱中症などには互いに声を掛け合い、健康管理に努めていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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