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五十鈴メールマガジン〔No.912〕明るい話題を探せ
配信日時:2021/07/15 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.07.15発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.912≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            東京オリンピックは

       東京および神奈川・埼玉・千葉の1都3県で

         無観客での開催が決定されました。

          私たちはテレビなどで鑑賞し

     懸命な挑戦をする選手たちを応援したいものですね。

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☆No.912 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_明るい話題を探せ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_エンジョイベースボール(鈴木勝執行役員)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_「私たちのNEXT」へ向けて(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 明るい話題を探せ ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

もはや日本は心配していた通り、大混乱に陥っています。特に首都圏、
東京都ではオリンピック最優先で物事が行われているのですが、場当た
り的な対応で関係者はさぞかし大変なことでしょう。

この時期になって、やっと無観客に踏み切るなど、各国選手団が来日し
てその対応もまちまちですが、テレビを見れば大相撲やプロ野球の試合
も制約の中で普通に行われていますし、変異株の出現と感染者数の増加
で東京都は緊急事態宣言も発令されましたが、今までとはどこが違うの
かと言えば、酒の提供のみが厳しい規制を強いられ、また、そのやり方
が信じられないような要請で、本当に驚くばかりです。

ということで、口を開けばネガティブなことや不平不満、心配事だらけ
で、滅入ってしまいます。

このメルマガもそういうことばかりなのでは意味がありません。明るい
話題をどうしても探さなければならないと思っていたら、一つだけ、大
リーグの大谷翔平選手の大活躍がありました。

もう信じられないことで、夢のまた夢が現実に起きているわけですが、
彼がアメリカでもリスペクトされているのは野球そのものだけではあり
ません。その人間性が評価されているのです。

研修でも紹介した、彼の高校時代からの目標達成シートには、五十鈴が
大切にしている、「運」や「人間性」に対する目標が散りばめられてい
るのですね。

普通の人は、「運」は努力ではどうにもならないものと思いがちですが、
彼はそれを「目標」として設定し、それを細かく行動で対応することを
表現して実践しているのです。

そして、それがアメリカのメディアでも紹介され、彼の人気がさらに広
まっているのですね。

【曼荼羅】マンダラチャートという、この彼の目標達成シートの最終目
的は「ドラ1、8球団」ですが、それをとりまく8項目の目標に「運」
と「人間性」があります。

「運」には、「ごみ拾い」「あいさつ」「部屋掃除」「道具を大切に使
う」「審判さんへの態度」「プラス思考」「応援される人間になる」
「本を読む」という具体的なものになっており、「人間性」では「愛さ
れる人間」「感性」「計画性」「思いやり」「感謝」「礼儀」「信頼さ
れる人間」「継続力」となっています。

彼はこのシートを作成する際、なるべく具体的に、また少し高い目標を
書き込むようにしたと言われています。一つの大きな目標を達成するた
めの必要な要素を細分化し、大目標、「夢」への道のりを明確にしたの
です。具体性を高めると目標を見失わずに進められることになるのです
ね。

このシートのメリットとして、目標が明確になり、新しいアイデアが生
まれ、具体的な目標が可視化され、バラバラになりがちな思考を整理で
きるということになります。

彼のやっていることを見ていると五十鈴でも大事にしていること、例え
ばあいさつや、掃除など、創業者からの理念が盛り込まれているのがわ
かります。

さすがに「縁」について、彼は目標にしていませんが、我々にはありま
すね。新価値観と行動規範にある、「縁誇創新」がそれです。未来への
縁を大切につくりあげるとありますが、「運」と「縁」、「人間性」に
ついてはこれからも五十鈴では行動として、大谷選手のように示してい
かなければなりません。

この時季、社員の皆さんにはご苦労ですが、感染対策と熱中症対策を万
全にして安全第一で働けるよう会社としても対策を取りたいと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木勝執行役員

       ――― エンジョイベースボール ―――
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私は高校まで野球一筋でした。慶應義塾高校が属する神奈川県は、横浜
を筆頭に、東海大相模、桐蔭学園、桐光学園など、強豪がひしめく激戦
区です。その中にあって、我が慶應義塾高校はちょっと特殊な存在でし
た。

1916年に第二回全国高校野球選手権を制した古豪の名門という扱い
でしたが、我々の代で神奈川県決勝まで行ったのを皮切りに、常に甲子
園の切符を争う強豪校になりました。

なぜ、甲子園常連の強豪校の高校球児たちと、がり勉(?)の慶應ボー
イが互角に戦うことができるのか。その背景には、慶應義塾伝統の「エ
ンジョイベースボール」という考え方があります。

高校野球というと、皆さんはどんなイメージがありますか? 常に全力
プレー・全力疾走、坊主頭、厳しい上下関係、怖い監督、朝練、居残り
練、家に帰ってからの素振り、勝手に水が飲めない、バツとして走らさ
れるなど、爽やかなイメージがある一方で、前時代的というか、軍隊式
というか、昔の雰囲気がまだ多く残っていると思います。

他方、「エンジョイベースボール」をモットーとする我々は、当時、高
校野球界にとって極めて異質な存在でした。ピッチャーはスタミナ温存
のために歩いてマウンドへ、野手も歩きはしないがジョギング程度で守
備位置へ、坊主頭の人ゼロ、グランドの中では先輩後輩は対等(プレー
中のタメ語はOK)、全員でグランド整備、居残りは自主性、水は自由
に補給してOKといった具合です。プレーはもちろん、全力プレー、全
力疾走です。

スタンドからは、「髪切ってから出直してこい」とか、「高校球児なん
だから全力疾走で守備位置につけ」とかやじられたものです。

春の関東大会に出場した時は、開会式前に浦和学院の選手から「俺たち
はお前たちと違って遊びでやってるんじゃねーんだよ」とか言われまし
た。よく考えればわかると思いますが、坊主と坊主じゃないかは、プレ
ーの質とは全く関係ないですし、野球はスポーツ、本来楽しむものです。

「エンジョイベースボール」は、単にワイワイと野球を楽しもうという
ものではなく、1.全員でベストを尽くす、2.仲間への気配りを忘れ
ない、3.自ら工夫し、自発的に努力する、という3つの条件を満たし
てこそ、野球を本当に楽しめ、心から楽しんでこそ、一人ひとりが上達
して、より強いチームになるという考え方です。

どんなスポーツでも、古いしきたりを大切にするだけでは、決して伝統
を守ることにはなりません。本当に大切なものは残して、時代遅れにな
ったものを切り捨て、代わりに現代の若者気質に合うものを、大胆に取
り入れる、こういった考え方が大切だと思います。

この考え方は、私の仕事の仕方に活きていると思います。仕事は苦行で
はありません。上の3つの条件を満たしながら、遊び要素も存分に取り
入れて、働きがいがあって、明るく、楽しい、魅力に富んだ職場にする
ことで、五十鈴はよりよい組織になっていくと思います。

銀行でもそうでしたが、五十鈴にも高校野球界のように、悪しき伝統や、
五十鈴の常識は世間の非常識といった部分が多くあるように思います。

日本人独特の横並び意識や同調圧力みたいなものが未だに蔓延している
のも事実だと思います。

今年度の基本方針、「ネクストの創造」は、そういった古い慣習も含め
て、大切にするものは大切にし、新しいものはどんどん取り入れて、今
の時代に合ったスタイルを、フラットに、上下関係と関係なく、みんな
で議論しながら創っていくものだと思うのです。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

     ――― 「私たちのNEXT」へ向けて ―――
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建設の神生です。

今回の熱海をはじめ、豪雨災害で大勢の方々が被災され、多くの尊い人
命が失われました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上
げます。

近年は7月の上旬に各地で豪雨が発生するようになり、ほんとうに注意
が必要だと思います。

7月中旬には関東地方も梅雨明けしそうとの予想もあり、また東京オリ
ンピックも開催されます(ただし、無観客開催ですが!)。

私はさいたま市に住んでいるので、埼玉スタジアムでバスケットボール
観戦の応募をしましたが、チケットが当たらなかったので観には行けま
せんが結果的には同じです。でも、テレビで観ても観客がいないと寂し
いものになりそうです。

ちなみに6月下旬には埼玉スタジアム周辺が交通規制になっていて、開
催の準備は着々と進んでいましたが、無観客のため無駄になった物もあ
るでしょう。

建設業を営む作る側の気持ちとしては、せっかく作ったので是非とも使
ってほしいというのが本音です。職人さんたちも割り切っては考えられ
ないでしょう。オリンピックの施設作りのために他の仕事を断っている
所もあり、その仕事が無駄になってしまったのですから。時間を返せと
心の中の声が聞こえるようです。

話は変わりますが、今後AI(人工知能)が進むと思います。AIは言
語の理解や推論をしたり、問題解決などの知的行動を人間に代わってコ
ンピューターが行うようになるでしょう。また、さまざまな所でデシタ
ルシフトが加速されるでしょう。

今回の熱海の土砂災害は人災と言われています。土木・建築業に携わる
会社として、法規制を守り、正しい工法等を施工していれば今回の災害
は起きなかったとも考えます。

不正造成をなくすことは簡単にできるとは思います。例えば、人工衛星
カメラからの画像で地形変化を監視するのです。変化を発見し、必要と
判断したら立ち入り検査を行うのです。初期の観測はAIを導入すれば、
人手はかかりません。

現在、医療現場ではAIによる画像診断が行われていますので、その技
術を活用すれば良いだけです。建築物の不当工作物等の調査は航空写真
などを活用しているそうですが、人工衛星からの画像でも良いと思いま
す。また、ドローンを活用しても良いでしょう。

ただし、変えるには法律を変え、規制をなくさないとできません。しか
しながら、諸官庁は今でもFAXを主力に活用しています。デジタルシ
フトが進んでいません。

五十鈴グループには「変えるもの、変えられないもの」がありますが、
諸官庁の考える物差しは少し違うようです。単純に物差しが違うのでは
なく、何が原因で変えられないかを考えて解決策までを考えるようにし
ないと進まないようです。

建設もSDGsへの取り組みを始めましたが、「考え方」が今までの考
え方、「物差し(価値観)」が一つの物差しではうまく進むとは思いま
せん。「考え方」「物差し」もその場所、時期、環境などで変化するか
らで、柔軟性と論理的な判断力の必要性を感じます。

コロナウイルスとの戦いが収束するころ、コロナ前と変わらない社会が
できるのか、新しい社会ができるのか。社会はコロナとの戦いを約2年
間行ったことは事実で、会社、個人がどのように行動したのかが重要で
す。

社会を個人と会社に同様に結びつけられるかが、SDGsのスタートだ
と思います。ただし、行政は変化することを嫌がっているようにも見え、
そのため日本社会はあまり変わらないのでないかと危惧します。

変わりづらい社会だからこそ、「私たちのNEXT」を五十鈴グループ
全体で推進することが大事だと思います。

建設も「未来社会創造企業」を目指しますので、皆さまの協創、共進を
よろしくお願いします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.913〕は、2021年7月22日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

史上初めての無観客でのオリンピックが開催されることになり、観客を
見込んで準備してきた事業者等には今後さまざまな影響がでてくること
だと思われます。パンデミックが収まらない状況下で、致し方ないとい
う声が聞かれる半面、もっと早くに政治決断できなかったのかという声
も聞こえてきます。
東京では、緊急事態宣言も4度目の発令となりました。この夏も昨年同
様に不要不急の外出制限や酒類提供が規制されます。繁華街や観光地等
では人流が止まらないという報道もありますが、感染予防をとることが
大切であることにかわりありません。
せっかく自国で開催されるオリンピックなのですから、テレビ等の前に
座って4年に一度の国を代表して健闘する選手たちに熱い声援を送ろう
ではありませんか。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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