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五十鈴メールマガジン〔No.916〕宴の後
配信日時:2021/08/19 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021.08.19発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.916≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

           デルタ株に置き換わった

         コロナ新規感染者が増え続けるなか、

         緊急事態宣言の発令自治体の拡大と

           期間延長が決定しました。

            人流の抑制に協力し、

      例え屋外でも密は避ける行動が求められています。

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☆No.916 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_宴の後
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_「楽しく働く」原動力の大切さ(山田専務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_非常識を常識に(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

           ――― 宴の後 ―――
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鈴木貴士です。

2020東京オリンピックも終わり、今度はパラリンピックが開催され
ますが、緊急事態宣言中のオリンピックで、期間中にコロナ感染者が爆
発的に増えてしまいました。

だからといってパラリンピックの中止という決断は政府や組織委員会、
東京都はできないでしょう。オリンピックはやったのに、なぜパラリン
ピックはやらないのかという、素朴な疑問に答えられないからです。

やはり、さまざまな対策を打って開催ということになると思いますが、
オリンピックと同様、アスリートたちの努力や頑張り、素晴らしい活躍
は人々を感動させるのはもちろんですが、オリンピックよりも選手をケ
アする人々も多く、関係者の対応は大変なものと推察されます。

しかし、報道関係はオリンピックに比べ時間的に減少し、全体的な関心
ごととしてはオリンピック後のパラリンピックという扱いにどうしても
なってしまいます。

オリンピック期間中は毎日各種目が報道され、LIVEや特別番組でテ
レビ番組を占領してきたものが、オリンピック終了後もバラエティー番
組にメダリストたちが登場したりして、「宴の後」としての番組編成が
次々と放送されています。

もともと有名選手だった人はもちろん、今回のオリンピックでメダリス
トになった人々も新しい顔としてもてはやされ、新鮮な感じがして興味
関心を持たれています。

それはそれで選手の活躍の余韻としては面白いのでしょうが、パラリン
ピックが終わって初めて「宴の後」にならなければ、2020東京オリ
ンピック・パラリンピックと言っていたのですから、同様な扱いが期待
されますが、そういうことになっているとは思えません。

一方で、オリンピックと並行して報道され続けたコロナの感染状況は東
京都をはじめとして、もはや制御不能の災害レベルであるとのことで、
医療崩壊の様相を呈してきました。

宣言と自粛ということではもはや限界に達しているということ、そして
オリンピックを開催したこと自体と、ワクチン接種が進んだことで、人
々の自粛に対する気持ちの緩みや、今までの基本的なマスクや手洗い、
3密の回避さえ行っていれば、特に屋外では飛沫感染はしないというよ
うな認知共同体ができてしまったように思えます。

誰しもある程度は社会生活を行う上ではリスクを取りにいかなければな
りません。そして、飲食や酒の提供ばかりが槍玉に上がりますが、一番
の感染源は家庭内感染で、自宅療養者が増えれば当然の帰結としてその
ようになるのは当たり前です。

家庭内感染を防ぐのは至難の業というしかありません。いまさら病床数
を増やしても、マンパワーが足りず、感染者が増えれば自宅療養者が増
え、重症者も増えるといった負のスパイラルが起き、そこから抜け出す
ことができません。

そして、そうこうしているうちに、お盆休み中に本当に日本全国は台風
から熱帯低気圧に変わった梅雨の末期のような前線が各地で集中豪雨や
河川の氾濫、土砂災害を頻発させています。

世界でも問題になっている地球温暖化や異常気象の問題を肌身で感じる
ことになってしまいました。医療崩壊と感染爆発への対応だけでなく、
被災地にも対策が必要です。

オリンピックの「宴の後」は大変な問題ばかりが山積みになり、どう対
応していくか、それこそパラリンピックを開催するにあたりリソースの
問題をどうするのか、優先順位が問われるところです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

     ――― 「楽しく働く」原動力の大切さ ―――
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開幕直前までゴタゴタが続いた東京オリンピックは8月8日に無事閉会
式を終えることができました。開催期間中には、日本人選手の活躍に多
くの感動をもらい、特に競技後のインタビューではコメントに心を動か
されるものが多々ありました。

一流アスリートのコメントの多くは、競技の振り返りだけではなく、関
係者への感謝、楽しく競技ができたことへの感謝、周囲への気配り等々
感心させられるものでした。

今回は自宅でのテレビ観戦の時間も多くとれ、注目競技の試合内容だけ
ではなく、一流選手を育て上げた指導者の紹介や、競技の解説者のコメ
ントにも注目していました。

選手の頑張りを精神論だけで解説する元名選手や、心理面と技術面でわ
かりやすく解説する元メダリストなど「名選手、名監督にあらず」を感
じる場面もありました。

指導者の紹介で一番心に残ったのは、柔道男子日本代表監督の井上康生
監督でした。

テレビの紹介では、選手に対し自分が頂点に立つんだという「熱意」、
逆風が吹いた時の「創意」、周囲の支えに感謝する「誠意」の3つの言
葉を指導の軸に掲げ、金メダルなしに終わったロンドン大会から今回の
メダル獲得までの復権プロセスがありました。

彼の監督就任から9年間の取り組みは、今進めている「人材育成」「価
値創り改革」にも大いに参考になります。

井上監督は、今までの柔道界で常識であった「気合の練習」ではなく、
「根拠ある練習」で改革に取り組んだそうです。代表合宿での練習方法
は科学的データを導入してトレーニングに活かすなど、合理性のある強
化を行ったとのことです。

情報分析担当を置き、海外の選手の戦い方や特徴などを数値化して分析、
研究に取り組んだそうで、今回の試合でも日本選手一人ひとりの状態に
あった指導がなされ、金メダル獲得につながったとのことでした。

また、井上監督は選手との対話を重視し、真正面から話を聴き、そして
アドバイスを行い、選手一人ひとりの強みを最大限に活かす姿も紹介さ
れていました。

代表クラスの選手たちには一個人として自信や誇り、信念を持っている
ので、それらを尊重する姿勢が選手とのより深い信頼関係となり、試合
後の選手のあの涙となって表れたのだと思います。

また今までとの違いに、選手への事前インタビューでも、多くの選手が
「試合を楽しみたい」と語る選手が多くなったと感じます。

柔道以外でもスケートボードやBMXなどの新種目を中心に、試合後の
選手の笑顔がとても印象的に残っています。特にメダリストからは「楽
しむから、逆境を超えられる」といった「やり切る力」がすごく伝わっ
てきました。

アスリートは自分の強みを客観的に把握し、目標を自分の中できちんと
決められているから、「楽しさ」を持ち続けられるのでしょう。

トップアスリートがよく口にする「自分らしく望みたい」というコメン
トは、自分が定めた目標に「意味がある」と確信しているから困難なこ
とでも「楽しめる」のだと思います。

組織の中にも、「仕事の意味」を見出して仕事を楽しんでいる人と、楽
しんでいない人がいます。ビジネスの社会においても、自分自身の強み
を客観的に把握することは大切で、自分の強みを把握し、活かすことが
充実した仕事につながり、「楽しく働く」になると思います。

これからは未来基準で、仕事の「意味」と社員と組織の「強み」を大切
に、もっと仕事を輝かせていきたいものです。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

        ――― 非常識を常識に ―――
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夏季休暇が終わり、上半期のしめくくりに向けて思い思いのゴールに向
けた日々がスタートしているかと思います。不安定な天候が続いていま
すが、健康管理には十分留意していきましょう。

さて、賛否両論があり、開催直前まで不手際続きでさまざまな出来事が
たくさんありましたが、コロナ禍のもとでの東京オリンピックは強く記
憶されるものとなり終了しました。

個人的にはオリンピックは誰のもの? 何を目的に? ということを改
めて考えさせられる機会でもありました。オリンピックは平和や各国の
繁栄を願うものから経済効果や国力そのものを競い合う場へと変化して
いることを自覚しつつも、4年に一度の祭典を大いに楽しむという感覚
で受け止めていました。

たくさんの競技をテレビ観戦しましたが、この日のために頑張ってきた
アスリートの姿に触れることで改めてこの祭典が選手たちのものである
ことの意義を再確認しました。

そして、勝者にも敗者にもこの大会に向けた葛藤の過程があり、私たち
にたくさんの感動を与えてくれました。

大会終了後には、開催が危ぶまれる中、一年遅れで異例の開催に対処し
た日本に対して世界中のアスリートが感謝の言葉を述べていました。

開催する側も参加する側も今回は閉会式のラストメッセージとして表さ
れたたくさんの「ARIGATO」に包まれた大会であったように思い
ます。

期間中は、日本人選手やチームの活躍により、驚きと感動の連続でした
が、私の中で最も心に残ったのが陸上女子1500mで8位入賞を果た
した田中希実さんの決勝レース直後のインタビューでの堂々とした内容
でした。

冷静にレースの全体を振り返り、自分の良かった点、今後の課題、そし
て次なる目標を簡潔に述べていました。153センチという小柄な体形
で、予選から自らの記録と日本新を更新し続け、この種目における常識
を自らの意志と結果で覆していく逞しさに感嘆しました。

銀メダルという快挙を成した女子バスケも同様ですね。私たちの常識を
覆す結果を魅せてくれました。

常識って何だろう、その壁を破るには何が必要なのなのだろうか・・・
それは自分を信じる心の強さなのではないかと思います。挑戦する前に、
自分を決めつけてしまうことはその時点で得られる結果も見えていると
いうことなのでしょう。

分を知るということは生き方として大切な考え方の一つかもしれません
が、分相応と決めつけて挑戦をしない言い訳から始まるというのはもっ
たいないと思うのです。

組織には歴史を積み重ねた年齢というものは存在しますが、組織が持つ
志や体力・気力の年齢は社歴には関係のないものです。若くても老いた
考え方と行動の組織もあれば、成熟していても考え方も行動も若々しい
組織もあります。

来年、五十鈴は70周年を迎えます。70歳でも大きな夢に向かってい
つまでも若々しく多くの人々を魅了する挑戦を続けて欲しいと思います。
いくつになっても、教えられることばかりです。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.917〕は、2021年8月26日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

コロナ感染の勢いが全国的に拡大し続けています。来週からパラリンピ
ックが開催されますが、全競技会場で一般客なしの無観客開催が決定し
ました。多くの人がいる場所などは避けて、感染症への対策を徹底して
いきましょう。
関東では豪雨から一転、残暑の暑い日が続きます。感染予防のマスク着
用は継続しなければなりませんが、適度なタイミングで水分補給や休憩
をはさみ、熱中症への対策にも万全を期していかねばなりません。
職場内で各自がお互いに気遣い、声をかけあって緊急事態宣言下の異例
の夏を凌いでいきましょう。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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