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五十鈴メールマガジン〔No.931〕変異する資本主義
配信日時:2022/01/13 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.01.13発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.931≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         2022年の寅年のはじめにあたり

        12年前の寅年はどんな年だったかと

        インターネットで調べるとあれやこれや

       いろいろなことがあったのだとわかります。

     そして今年も想定外のことが起きるかも知れませんが、

    何事にも真摯に真剣に向き合っていくことが大事ですね。

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☆No.931 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_変異する資本主義
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_笑顔ある職場(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_新しく立ち上がる年に向けて(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 変異する資本主義 ―――
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鈴木貴士です。

久しぶりに、ちょっと難しい話をしてみようと思います。我が敬愛する
中野剛志さんの書いた「変異する資本主義」(ダイヤモンド社)という
本を読んでいます。

彼が書いた本のなかではわかりやすく読みやすいと思いますが、難解で
す。なぜこの本を読もうと思ったかと言えば、岸田総理大臣が「新しい
資本主義を目指す」と言ったからであり、なぜそういう言葉が出てきた
のか、そもそも、岸田さんが総理大臣になるあたりから、「成長と分配」
という言葉が使われるようになり、新自由主義との決別とか、プライマ
リー・バランス凍結とかさまざまなキーワードが出てきました。

所得倍増という懐かしい言葉もありました。自助、共助、公助で緊縮財
政、財政再建と言っていたのが、自国通貨建ての国債は破綻しないと、
政調会長の高市さんが言ったかと思うと、矢野財務次官がわが国の財政
を「タイタニック現象」と論文を出して、何やら騒がしくなってきたの
ですね。

明らかに国は新しい方針を模索しているように思える、そしてそれは大
きな国際的なうねり、地政学的なものも踏まえたところでのことでない
かと思えたのです。

世界を大きく俯瞰してみると米中のデカップリングは起きています。そ
のようななかでのことですから、なにかしら参考になる本と思って手に
取ったのがこの本です。

表紙の帯を記載してみます。

『《わずか5年で、世界は完全に変わった》。衰退するアメリカ、軍事
大国化した中国、すでに始まった戦争、そしてパンデミック。世界のパ
ワーバランスが音を立てて崩れ、「資本主義」もその姿を大きく変え始
めた。経済学、政治学、地政学、国際関係論などを駆使し、狂暴化する
世界の「深層」を解き明かす。』

『いま、我々が生きる「残酷な世界」とは?新型コロナウイルスのパン
デミックと、中国のハイブリッド軍国主義の台頭。この二つがもたらす
構造的な変化によって、世界はシュンペーターが言うところの社会主義
化――政府の経済社会への関与の強化と積極財政――と変異を遂げてい
くだろう。バイデン政権の「経済政策の静かなる革命」は、その変異の
予兆にほかならない。この「資本主義の変異」に適応できるか否か。今、
日本が問われているのはそれだ。それに失敗すれば、これまで通り、我
が国は自滅の一途を辿るだけのことである。』

ということなのですが、資本主義の定義から始まって現状認識、そして
今後の予測となるわけですが、現実の経済システムは、純粋な資本主義
と純粋な社会主義の中間形態であり、資本主義はその本質からして「過
程」である。

言い換えれば資本主義は不断に「変異」し続けるものなのであるという
前提です。

紙面は第一章のバイデン政権が打ち出した経済政策の意義から始まり、
新自由主義との決別が述べられていますが、先を急ぎ、日本の選択肢に
ついて言えば、新型コロナウイルスのパンデミックと、中国のハイブリ
ッド軍国主義の台頭。この二つがもたらす構造的な変化によって、世界
は、社会主義化――政府の経済社会への関与の強化と積極財政――へと
変異を遂げていくであろう。

前述のバイデンの政策はその変異の予兆だと言う。日本政府は現在まで
のところロックダウンのような強権的な措置は取らず、財政的にもプラ
イマリー・バランス黒字化目標を堅持するなど、社会主義化への変異を
頑なに拒んでいるが、そのようなことでは防衛費も増やせず、中国の対
応やパンデミックの対応もできない。

日本は社会主義化による統治能力を高めなくては今まで通り自滅の一途
を辿ることになるということですが、日本はまずは根底に中国という地
政学的脅威があるのを忘れてはならないと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

         ――― 笑顔ある職場 ―――
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あけましておめでとうございます。今年もメルマガのご愛読をよろしく
お願いいたします。

昨年も、良い年だったと言い難い年でした。今年こそは、Withコロ
ナのなかでも、笑顔あふれる一年にしていきたいものです。新規感染者
数が激増していますが、コロナ対策の徹底をお願いします。

マスク着用が習慣化し、全員がマスクを着け会話、行動するのが当たり
前となっていますが、目元だけ、声の調子だけで、人の感情を推しはか
るのは、とても難しいことだと思います。 

「目は口ほどに物を言う」と言われていますが、自分としては目元も重
要ですが、目だけでは、その人の感情や言いたいことを推しはかるのは
難しいです。やはり、口元、ほほの動き、顔全体を見て、人の感情を判
断していることに、今更ながら気づきました。

コロナ禍のなか、最近では、マスクは顔パンツだと話す人もいて、長い
間のマスク生活で、マスクを外すことが恥ずかしく感じるようになった、
と。皆さんのなかには、この話を耳にした人がいると思います。

ニューノーマルのなか、アブノーマルだと一笑に付してはいけないこと
なのか。新しい考え方・価値観の起こりと捉えるべきなのか。いずれに
しても、顔全部を見せることを恥ずかしがる世の中にはなってほしくな
いです。「笑顔」という言葉が死語にならないように祈るばかりです。

ここ数年、職場で笑顔を見る機会が少なくなっています。マスクをして
いるせいでは、決してないと思います。そもそも、楽しい話をしたり、
雑談をしたり、会話のじゃれあいがないので、笑顔や笑い声が少なくな
っているように感じます。

仕事上の成果は重要ですが、その成果を出すのは社員の皆さんなのです。
楽しく働けて、みんなの役に立っている自分を感じ、みんなで成果を分
かち合えている職場になれば、今よりも笑顔や笑い声が増えていきます。
きっと成果も出ることでしょう。

ニューノーマルな職場は、Web会議、在宅勤務、時差出勤、時短勤務、
休暇の取りやすい職場等で終わってはいけません。やりがいのある仕事、
職場とは言わずとも、職場が楽しい、職場が面白いと言える場所と時間、
そして人づき合いになっている職場にしていきたい、と夢見ています。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

      ――― 新しく立ち上がる年に向けて ―――
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建設の神生です。

あけましておめでとうございます。昨年の1月にもメルマガに寄稿しま
したが、新型コロナの話題を冒頭に書かせていただきました。今年は変
異株「オミクロン株」に変わり、爆発的に拡大してきています。今年も
コロナの話題からになり、不安な出だしになりました。

昨年、建設社員はコロナに感染した社員はいませんでしたが、今回のオ
ミクロン株は感染者がでてきそうないやな予感がしています。年初の朝
礼で安全管理の徹底とオミクロン株への感染防止の注意喚起と感染者が
発生したときに全員参画の体制と対応で対処しようと呼びかけました。

勿論、感染対策であるマスク・手洗い・うがいという基本的な対策を徹
底して行い、3密回避の徹底も合わせて行うように指示しました。皆さ
んもお気をつけてください。

話は変わりますが、今年の干支は「寅」ですが、寅年の「寅」はもとも
と「演」が由来と言われ、「人の前に立つ」演と同じ読みの「延(えん)」
から「延ばす・成長する」という意味を持っています。

また、「壬寅(みずのえとら)」の年でもあります。「壬」は妊に通じ、
「陽気を下に姙(はら)む」、「寅」は虫へんに寅という字(みみず)
に通じ、「春の草木が生ずる」という意味があります。

そのため「壬寅」は厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎と
なるイメージです。「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長
すること」といった縁起のよさを表しているそうです。

建設も新組織体制に変更して、2年目を迎えようとしています。

前回の「寅」年の2010年にはコツコツ開発・改良を行い続けた小惑
星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに帰還し、小惑星「イトカワ」の微粒
子の回収に成功したように、建設が目指す企業像である「CS価値創造
企業」に向け、毎年拠点開発を行い続け求めた、新しいサービスや体制
づくり、人財育成等の成功・成果が出る年にしたいと思います。勿論、
安全やコンプライアンスも遵守しながら、慎重かつ確実に進めたいと思
います。

2022年は五十鈴グループにとっても、新しい芽が「成長する」、新
しい日常が「始まる」年になってほしいものです。

建設も皆さんとの協創、協働を通して、企業の進化・成長に拍車をかけ
たいと思いますので、本年度もよろしくお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.932〕は、2022年1月20日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

丸2年近く新型コロナウイルスによる感染症により、ニューノーマルの
生活をつづけてきて、早くアフターコロナの時代に突入しないのかと思
っていた矢先に「オミクロン株」という感染力の強烈な変異株が猛威を
ふるっており、いままた第6波にさらされている県もあり、東京もいつ
「まん延防止等重点措置」適用地区になってしまうのかは、時間の問題
だと言われています。
そんななか、いま一度ニューノーマルが言われだした時期の初期に立ち
戻り、基本的な感染症対策を徹底した行動をとること、感染拡大を防止
していくことが我々一人ひとりに求められているのは間違いないと思い
ます。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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