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五十鈴メールマガジン〔No.932〕経済産業省の中野剛志氏
配信日時:2022/01/20 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.01.20発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.932≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

      五十鈴株式会社は明日1月21日をもちまして

           創立70周年を迎えます。

      これもひとえに皆さまの温かいご厚情の賜物と

          心より深く感謝申し上げます。

  今後とも末長いお引き立てを賜りますよう何卒お願いいたします。

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☆No.932 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_経済産業省の中野剛志氏
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これまでの歩んで来た道~その11(藤原専務)
┃
┃【五十鈴中央の現場から】
┃ ■_現場力(本郷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 経済産業省の中野剛志氏 ―――
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鈴木貴士です。

先週このメルマガで取り上げた「変異する資本主義」の著者の中野剛志
氏と思わぬところで遭遇することとなりました。

私は東京商工会議所の議員をしているのですが、そのなかで流通サービ
ス委員会というものがあり、共同委員長を拝命しています。

先般、「経済産業省・中小企業庁」との意見交換会が行われ、中野剛志
氏が講演をしました。彼は評論家ですが、もう一つの顔は経産省の官僚
です。

ということで、経済産業省商務サービスグループ 消費・流通政策課長
兼物流企画室長という肩書で、「物流を制する者は、市場を制す――物
流コストインフレ時代の企業戦略――」という演目で約30分話をされ
たのですが、非常に参考になる内容で、かつ彼が官僚としてもなんの違
和感もなく勤めているのが、当たり前に感じました。

もちろん話すのは評論家ですからうまいし、その内容も的を射たもので
勉強になったので、ここで披露したいと思います。

現在日本の物流サービス価格は、バブル期を上回り、過去最高であるこ
と(物流コストインフレ)。特に、宅配便の価格の急騰が顕著であり対
照的に、インターネット付随サービスの価格は低下・安定しています。

そして、「物流の2024年問題」(トラックドライバーの時間外労働
の上限規制)があるということ。さらに、物流コストインフレの要因と
して、カーボンニュートラルの要請が要因となっている点。サイバー空
間とフィジカル空間のギャップがあり、物流が追いつかないということ。

そういう観点から、フィジカルインターネット(究極の物流効率化)の
概念が重要であるということの説明がありました。

そして、物流改革の効率性では事業者専用のネットワークをオープンで
共有化されたハブ拠点で接続し、事業者や業種分野を超えたネットワー
クを創るとか、オープンで可視化されたネットワークでは、ハブや車両
の空きスペースをフル活用し柔軟に貨物をルーティングする必要がある
ということ。

フィジカルインターネットの強靭性では災害時等ではリアルタイムで、
目的地への輸送ルートを最適化。車両キャパシティが見える化されるた
め、支援物資をどこから運ぶかも迅速に手配可能になるということ。

まとめると「時間」「距離」「費用」「環境」の制約から、個人・企業
・地域の活力と創造性を開放し、価値を創出するイノベーティブな社会
を実現するということです。

そして、フィジカルインターネットはSDGsのうち、特に8項目の
(3・7~13)の達成に大きく貢献できるといいます。

(例えば7のエネルギーではトラックの積載率の飛躍的な向上等リソー
スの最大限の活用による物流におけるエネルギー効率の劇的改善 

8成長・雇用では、構造的な物流制約の解消による持続的な成長の実現、
物流に従事する労働者の適正な労働環境の実現、物流関連機器・サービ
ス等の新産業創造・雇用創出、フィジカルインターネット・ビジネスモ
デルの国際展開

9イノベーションでは災害時の不測の事態でも止まらず産業を支える、
強靭なインフラとしての物流システムの構築、構造的な物流制約の解消
によるイノベーションの促進)

等となっています。

そして、行政としての進め方は経産省・国交省の共同で、フィジカルイ
ンターネット実現会議を組成し、年度内をめどに、2040年までのロ
ードマップを策定。

会議の下に業界ごとのワーキンググループ(WG)を組成し、2030
年までのアクションプランを策定するということです。

そのために「フィジカルインターネット実現委員会」が開催され、WG
については各業界単位で進められているとのことで、早いスピードで動
いています。我々も物流については深刻に受けとめ対応していかなくて
はなりません。世の中はもう大きく動き始めています。

ところで、中野氏とは会議終了後、名刺交換をして本の感想などの話を
させていただきました。お近付きになれて良かったです。


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【執行役員が伝えたいこと】_藤原専務

    ――― これまでの歩んで来た道~その11 ―――
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皆さま、新年あけましておめでとうございます。

私のメールマガジンは、入社してからの経歴を書き始めてすでに10回
を数えました。もう残りは少なくなったので、もう少しお付き合いくだ
さい。

第10回はインドに赴任して面白かった文化を紹介しましたが、インド
赴任後2年を経過してメタルワンの本社に戻れという辞令が出ました。
ポジションは線材・特殊鋼本部の副本部長兼特殊鋼事業部長です。

特殊鋼は入社3年目以来となりますが、韓国・インドで鉄鋼製品全品種
を扱っていたためまったく不安はありませんでしたし、もう55歳にな
っていたのでこのまま恐らく定年までメタルワンにいるんだろうなと思
って勤務していました。

1年目も終わりに近づくころ上司から呼び出されました。てっきり当時
の本部長が定年退職するのでその後の本部長になってくれ、と言われる
と思っていたらまったく予期しないところに転勤してくれと言われまし
た。それは、親会社に戻って三菱商事の北海道支社長、というポジショ
ンでした。

私は北海道には旅行に行ったくらいでまったく地縁も血縁もありません
し、品種的にも北海道の鉄鋼需要は少なく、鉄鋼製品はメタルワンが扱
っているので三菱商事では扱いがありません。

また、三菱商事の北海道支社はどちらかというと食料の扱いが多いため、
まったく未知の世界です。しかも、海外に7年勤務し久々に東京に戻っ
たら1年でまた北海道と言われ、正直びっくりすると同時に初めはへこ
みました。

辞令が出てすぐに赴任前の準備が始まりました。三菱商事の北海道支社
長は全品種を取り扱うので金属だけではなく、電力、化学品、エネルギ
ー、機械、食料等のすべてのグループと赴任前の打合せが入ります。

打合せを重ねるうちに、多くの人から「うらやましい」とか「藤原さん
に取られた」とかの声があがりました。私も忘れていましたが、三菱商
事に入社して最後どこで勤務したいかというと、数多くの人が九州支社
長と北海道支社長を上げていました。なぜかというと地元の名士だから
です。これは実は悪くないかも知れないと思って北海道に赴任をしまし
た。

北海道支社長は北海道における三菱グループの代表も兼ね、北海道経済
会のナンバー3で顔も利く。飯は美味いし、ススキノという大きな繁華
街はあるし、自然豊かで人情は厚いし良いところでした。

しかし仕事について始めは悩みました。どうやって仕事を伸ばすのだ、
と。北海道は日本全体の課題の先進地域で、少子高齢化が進み地方は過
疎化、平均賃金は日本平均よりも低く、工業も発達していないという状
態でした。

ここで私が考えたのが、北海道の強みを生かせる事業を伸ばすべきだ、
という結論で、当時北海道の強みは、観光と農業でした。

観光については三菱商事が観光事業そのものをやっているわけではない
ので、その周辺事業を伸ばそう、具体的には当時北海道の7空港が民営
化されるので、その民営化事業を落札し、三菱商事の強みを活用しよう
と考えました。

結果、三菱商事が入ったコンソーシアムが当該空港事業を落札、三菱商
事は海外エアラインを北海道に呼び込むという役割を負うこととなりま
した。

農業についてはいろいろと取り組みましたが、農業独特の規制があるの
と天候リスクを取るのは難しいとのことでうまくはいきませんでした。

一方、もう一つ心がけたのが目立つことと社員教育です。北海道とは地
縁も血縁もないため、顔を覚えてもらうために、どんな会議に出ても真
っ先に質問をしました。お陰で最後のほうは私が質問しないと誰も質問
しない、という状態になりました。

社員教育は「藤原塾」というのを開催し、事業投資先の皆さまも含めて
生徒として、10回程度の授業を開催しました。内容は過去のM&Aや
自分がビジネススクールで学んだ内容を題材にするということでした。

北海道には結果2年いて、公私ともに大変有意義な生活を送らせていた
だき、自分の人生のなかでも忘れられない2年となりました。


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【五十鈴中央の現場から】_本郷社長

           ――― 現場力 ―――
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五十鈴中央の本郷です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年の始まりにあたって、大和・青梅は地元神社の宮司さんに来ていた
だき、富士は浅間大社にて一年の安全と健康、商売繁盛、交通安全祈願
を行いました。

毎年同様の祈願ですが、新たな気持ちで身が引き締まる思いは変わりま
せんでした。社員の皆さんも安全に、そして健康で一年を過ごせるよう
に、何ごとも基本を大切にお願いいたします。

足元の基本といえば、新型コロナウイルスへの対策・対応で、オミクロ
ン株が急激に拡大してきましたが、グループとしての基本的対策は昨年
から変わっていないので、徹底あるのみだと思いますが、BCPの再確
認もしておく必要があります。

また、株主要請でもある安全衛生強化月間への対応も全員参画で実践し
ていただいていると思います。ビジネスの側面からは、我が社を取り巻
く鉄鋼環境への予応、変化に対する情報感度を上げ、価値創造活動につ
なげていく必要があります。

今年は節目の年であるとともに変化の年と捉えています。節目としては、
明日1月21日が五十鈴70周年となります。そして、五十鈴関東・中
央・東海に括り直し10年目となります。

あらためてお支えいただいた皆さまには御礼申し上げます。変化として
は、新経営方針がスタートする年でもあり、お客さまやマーケットが、
脱炭素社会に向けて大きく変わろうとしています。

年末年始にご挨拶させていただいたお客さまにおいても、必ず出てきた
フレーズがカーボンニュートラルへの対応についてでした。そしてその
対応をどのようにしていけばよいかと悩んでおられるお客さまも多かっ
たように感じました。

五十鈴中央として昨年はホンモノをキーワードにサービスセンター(S
C)事業であるコイルセンタービジネスとバリューセンター(VC)事
業であるファブレスビジネスのホンモノ化を追求しながら基礎体力をつ
けてきました。

今年はそのホンモノがお客さまやマーケットの「力」として発揮できる
一年にしていきたいと思います。

いわゆる「現場力」ですね。この約10年で現場力を発揮するフィール
ドも拡大してきました。SC・VCそれぞれに現場があり、求められる
ものやコト、そしてそこに携わる人やコミュニティも違います。違いが
あるからこそ、多様な関係性が存在しています。

今年は、それぞれの関係性において、お客さまからの信頼を裏切らない
よう努力し、ソーシャルインパクトに結びつくような“協体験”をリア
ルな行動レベルで走らせながら、新たな信用につなげていきたいと考え
ております。


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┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.933〕は、2022年1月27日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

東京都など計13都県が明日から約3週間「まん延防止等重点措置」適
用地域になりました。今後、緊急事態宣言が発令されないようにするに
は我々一人ひとりが感染拡大防止対策を徹底していくことが求められま
す。

話は変わり、私ごとで恐縮ですが、昨年9月月初から約4ヵ月間腰痛に
悩み、一時期(とくに最初の2ヵ月ほど)は歩くのがつらく、毎日這っ
て出勤していました。以前、通院していた歯科医に一度受けてみなさい
と某鍼療所を紹介されており4年ほど経っていましたが、そのときは藁
をもつかむ思いで訪問し、その後通い詰め、最近ほぼ痛みを感じること
がないような状況にきています。
いつまた発症するかと思うと気が気でなりませんが、少しでも違和感を
覚えたら放置しないで治療を受ける、というのが今回得た教訓となって
います。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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