バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.938〕大変なことは楽しいこと
配信日時:2022/03/03 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.03.03発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.938≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          3月に入り、気持ちだけでなく

    昼間の気温や吹く風もあたたかになってきたと感じます。

          しかし、朝晩の寒さは変わらず、

       寒暖差には気をつけていかねばなりません。

         感染症予防も引き続き継続しながら、

         本格的な春の到来を期待しましょう。

================================

☆No.938 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_大変なことは楽しいこと
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_世界平和を祈る(長尾執行役員)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_これから向かうところは(岩崎社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 大変なことは楽しいこと ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

社長を退任することが決まり、30年間にわたり過ごしてきたことを振
り返ると、さまざまなことがありましたが、不思議と大変だったことよ
り楽しかったことのほうが多く思い出されます。

その第一位は、これは社長になる前のことですが、本社の若手社員を率
いて拠点開発を断行し、大きな成果を上げたというより、会社そのもの
を変えたと言ってもいいくらいのことをしたことです。

今、あのようなことができるかと言えば、NOだと思います。時代も時
代でしたし、私も若く向こう見ずなところがあったからです。

もともとコンサルタントがやっていたことを「お前がやれ! 社員に対
する愛情が違う!」という社長の鶴の一声で、三菱商事から出向してい
た渡辺さんと共に、寝食を忘れ、拠点を飛び回りました。

結果、当時の全社員の顔や名前をほとんど記憶していました。どんなこ
とをしたかというのを特徴的に述べれば、まず、金曜日に拠点に出向き、
現場などを観察します。

午後から、拠点幹部とのミーティングでさまざまなことを打ち合わせ、
その拠点の業績から今起きていること等を確認します。夕方から、本社
スタッフと具体的な研修の打ち合わせをし、グループ分けや担当を決め
て、細かく誰が何をやるかを、またグループメンバーの特徴的な人の掌
握をします。

時間は深夜に及び喧々諤々、まだ本番が始まってもいないのに議論が白
熱していきました。

研修当日の土曜日は朝7時から拠点に乗り込み、実質7時半には研修が
スタートします。私の「コンテントとプロセス」の講義から、いかに職
場の人間関係プロセスが大事かということを知らせ、それを体験的理解
ができるようなプログラムが組まれていました。

ワンセッションが終わるごとに各人には反応票を書いてもらい、一言感
想を添えてもらうのですが、当時の五十鈴の現場の社員は字を書くのが
苦手というか、書けない人がいました。

そういう人たちはともかく、現場の仕事以外でいろいろさせられること
だけでも抵抗があり、嫌で嫌で仕方がないところ、朝から夜までそうい
う研修をやるのですから苦痛だったと思います。でも一生懸命ついてき
てくれました。

そして、研修が終了した後は、食事をしながらスタッフミーティングを
事細かく、参加者全員のことについて話し合うのですから、時間もかか
り明け方近くまでかかることもありました。

しかし、その成果は驚くほどで、結果として現場にあった未稼働の在庫
がなくなり、生産性が爆発的に向上し、それまで問題だったことの事実
や本質が浮き彫りにされ、最後は見事に全員が達成感で涙を流すという
劇的なものでした。

今の時代では絶対に不可能だし、許してもらえないでしょうが、本当に
良い経験をしました。

そういうことで、会社はどんどん変わっていきましたが、良いことばか
りではなく、やはり抵抗というか、反動がありましたが、当時の社長の
バックアップと変革推進者の熱意と努力により、会社全体の組織開発に
つながり、現在の五十鈴の礎ができたと思っています。

ですから、私が社長になった時はその土台は出来上がっていたことにな
りますし、私を支えてくれた、副社長やアイコミの臼井社長はその時ス
タッフだったのですね。

誠意、熱意、英知を傾ければ不可能なことはないと信じることができた
のもその時の経験です。死ぬほど大変でしたが、そういうことほど楽し
かったと言えるのではないかと思います。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_長尾執行役員

         ――― 世界平和を祈る ―――
============================□■□■

さて今回は何を書こうかと考えながら、時事の話題をチェックするため
にネットニュースを眺めていたら、ロシア軍が着実にキエフに向けて侵
攻している、というニュースが目に飛び込みました。(この文章をみな
さんが読まれる時にはまた状況は変わっているものと思いますが)

ウクライナの人々の安全を祈りながらも、特に何もできない自分の無力
さを感じる瞬間です。

このような時のために、どんな事態に直面しても正しい判断をしてくれ
る、と思える人を国会議員など自分たちの代表者に選んできたでしょう
か。真剣に候補者や政党の考えを知ったうえで選挙に臨んできたでしょ
うか。

常日頃から世界の紛争地帯で何が起こっているのか、それに対して日本
はどのような対応をしているのか、を知ろうとしてきたでしょうか。

状況を知ったうえで自分に何ができるのかを真剣に考えたことがあった
でしょうか。

日本国民としてできることも何ひとつとしてやってこなかったのでは、
という反省ばかりです。(極端な話の展開に驚かれた方も多いと思いま
すが、もう少しお付き合いください)

我々五十鈴グループも目標として掲げているSDGsも地球温暖化や環
境破壊、開発途上国の貧困の問題、その他いろいろな地球上の問題につ
いて、これまで世界各国がそこまで真剣に考えず、本腰をいれて取り組
まずに来たことを反省し、世界中の国々が同じ目標に向かって行こう、
と国連加盟193ヵ国が合意した目標です。

各国で取り組みに温度差があったり、相当に実現が難しそうな目標も含
まれていたり、とSDGsの枠組みに課題がないわけではないですが、
まずはこれだけの国が合意した、ということには意味があるでしょう。

何より我々も目標達成に貢献しようと思い、私自身もそういう問題につ
いて考え、自分なりにできることをしよう、と思うようになったのはS
DGsのおかげだと思っています。

さて私自身が世界平和のために自分のできることを真剣にやって来なか
ったことも、世界の国々が地球上のさまざまな問題に本腰をいれて取り
組んで来なかったことも、原因は何でしょうか?

いろいろな意見があるとは思いますが、まずは自分が解決すべき問題で
はない、自分の責任範囲ではないという認識ではないでしょうか。

まったく自分には関係ない、と思うレベルから、薄々は自分にも関係あ
ると認識しながらも、でも自分の責任範囲ではないので、というレベル、
確実に自分に関係あるとわかっているが自分が責任者にはなりたくない
と思うレベルまでいろいろとあるとは思いますが、みなさんはどのレベ
ルを無責任と感じるでしょうか?

これには個人差があると思います。本人の認識と周りの受け止め方のギ
ャップもあり、なかなかに難しい問題でもあります。と言うものの、人
はよく「あの人は責任感の強い人だ」とか「あの人は無責任な人だ」と
かささやくのも現実です。

情報技術は進化し、世界中で起こっていることを誰もが簡単に知ること
ができます。このような時代に責任感の強い人間として行動していくこ
とは、昔に比べてはるかに難しいかもしれません。

五十鈴グループでは全員参画経営を掲げています。これは会社について
全社員が責任感のある当事者として関わることを意味しています。

それが会社をより良くし、成長を維持する最大の原動力だと考えていま
す。そして現在、五十鈴グループはSDGsへの取り組みなどを通して
社会価値の創造を目指しています。

これはグループ社員全員が社会において責任感のある当事者となること、
さらにはより良い世界を目指して責任感のある地球市民として生きてい
くことへとつながっていくのではないでしょうか。

そういう観点から、もはや世界平和も他人事ではない、と強く思う次第
です。みなさんは如何でしょうか?


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

       ――― これから向かうところは ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

今年度も残すところ一ヵ月足らずとなり、年度末の成果達成の締めや新
年度へのスタートづくりに日々忙しい頃だと思います。準備万端整って
いますか。

北京五輪の熱戦も終わり、日本のメダル数は18個と獲得数は更新され、
感動場面も多々あり非常に盛り上がりましたね。

反面、今回はドーピング疑惑、失格や採点基準騒動、人権問題・・・、
いろいろなトラブルが数多く発生し、報道も大きくされて水を差した五
輪ではなかったでしょうか。

直近、ウクライナ軍事侵攻で世界も激動状態に陥り、国際情勢も不安定
になってしまいました。

さらに長引くコロナ禍状態を筆頭に、波乱要素が高まり経済への影響度
も大きく、誰もが危機感と限界を感じているのではないでしょうか。毎
日ニュースを観るたびにストレスや怖さを感じ心が折れそうです。

足元、弊社の経営環境もパッとせず、一年前と変わらない状態が続きこ
の一年間がムダではなかったか、また新たな危機感も加わり、達成感は
今一だと感じている今日この頃です。

嘆いていてもしょうがありません。NS九州スチールサービスも来期に
向け将来を見据えた事業計画を固め、新たなステージに向かわなくては
ならない時期です。

幸いに、会社としての実績はついてきておりますが、現状に甘んじるの
ではなく将来に向けた成長準備を怠らないことが大事だと考えています。
そのためには将来につながる方針を明示しなければなりませんので身の
引き締まる思いで思考しています。また計画成就は簡単なことではあり
ません。

どんな計画を掲げるかで会社の未来も変わります。将来像をイメージし
今までにないものを創造し、主体性を発揮した活動を推し進め、自社な
らではの価値を機能に換えていけるよう挑戦したいです。そのためにも
リアル重視で新しい存在価値づくりに邁進します。

さらに実践するためには、組織体制の足固めを推し進める必要ありだと
も考えております。

生み出すことの大切さを感じながら進化、成長し続ける組織として、お
客さまから見た価値ある企業体として、姿を変えていけることが重要で
すし、成果の裏付けとしての定量目標の達成も欠かせません。成長戦略
基盤の構築が急務と考えております。

個々の活動自体は地味かもしれませんが、気持ち・心を鍛えて何にでも
好奇心を持ち、情報を活かし、新しい発想で毎日一つひとつ積み上げな
がら軌道修正を繰返し、着実に活動してまいります。

我々を取り巻く環境として、九州地区の来期自動車生産台数は幸いに高
数値が提示されており大いに期待しておりますが、いつまた何が起きる
かわからない時代で心配です。プラス思考でイノベーションを楽しんで、
お客さまに魅力を認知していただくよう進化させます。

引き続き、社訓の実践をはじめ、五十鈴イズムをこれからも大切にして
若い人たちに伝えていきながら、自社のポジショニングを向上・確立さ
せて鋼板流通業としての価値拡大を図ってまいります。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.939〕は、2022年3月10日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

始まる、始まると言われつづけてきた、ロシアによるウクライナへの侵
攻がついに始まり、すでに二千人以上の民間人が亡くなられているとい
う報道を見ました。ロシアの指導者は核をちらつかせていることも聞き、
日本にいても不安感が増大するところです。
また、国内では引き続き新型コロナへの警戒は解けず、感染者も高いレ
ベルで推移しています。
このような不安な要素が取り巻く世界のなかでも、つねに冷静かつ落ち
着いて自分としてやるべきことをしっかりとやるしかない、と考えてい
る今日この頃です。
まずは足元、今年度の締めをきっちりと行い、来年度への布石を打つこ
とがこの3月においては重要なことであり、日々の活動を着実に進めて
いるところです。
                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.938≡

======================= ISZ Mail Magazine