バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.951〕脱炭素に向けたエネルギーのリアル
配信日時:2022/06/09 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.06.09発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.951≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

      今週、関東は昨年より8日早く梅雨入りしました。

            これからしばらくは

          うっとうしい時期になりますが、

           こういう時期だからこそ、

     明るく、心身ともにさわやかにいきたいものですね。

================================

☆No.951 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_脱炭素に向けたエネルギーのリアル(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_33年目の梅雨(宮川常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_自立・自律・自己責任(臼井社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

    ――― 脱炭素に向けたエネルギーのリアル ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

北海道泊村にある北海道電力泊原子力発電所の安全性が争われた裁判で、
札幌地方裁判所は「津波に対する安全性の基準を満たしていない」とし
て、北海道電力に3基ある原発すべてを運転しないよう命じる判決を言
い渡しました。

他方、中国電力の島根原発については、知事が再稼働への同意を表明し、
地元の同意手続きがすべて完了し、再稼働へ向かうこととなりました。

ウクライナ危機によるエネルギー情勢の変化を受けて、東日本大震災以
降、タブー視されてきた原発再稼働の声が、産業界を中心に聞かれるよ
うになってきたように思います。

審査も厳しいので再稼働に時間がかかってはいるものの、脱炭素に向け
た世界的な大きな潮流と相まって、日本の原子力政策を議論する時期が
近づきつつあるのでしょうか。

日本は、化石燃料に乏しく、国際的なパイプラインや国際連系線もあり
ません。原油の中東への依存度も高い状況です。今後、エネルギー需要
そのものは人口減少もありそれほど増大が見込まれはしないものの、電
力の品質への要求水準を維持していく必要があります。

エネルギーインフラの効率を維持し、停電しないサプライチェーンを継
続するためには電源構成のキャパシティを持っておくのは当然であると
ともに、発電量と出力制御のバッファーとなるのが火力発電であり、今
後も火力発電が活用されていくことは間違いありません。

そういったさまざまなバックグラウンドや現状を踏まえた上で、どのよ
うな電源構成であるべきか、ということを真剣に向き合って議論してい
ってもらいたいと思います。理想と現実のギャップが大きくて、それが
なかなか埋まらない現実を捉えないと、何も進められなくなります。

昨年ぐらいから電力需給の逼迫がニュースになるようになってきました。
原発が止まっていることもありますが、事業環境の悪化や地震の影響等
で火力発電が休廃止していることもあり、供給量そのものが減少してい
ることが大きな要因です。

原発ゼロ、火力ゼロ、再エネ100%は理想ではありますが、そうなら
ない現実もあるわけで、それをどういうタイムラインで現実的に歩みを
進めていくのか、ということを具体的に考えなければいけません。

無理に進めれば、ブラックアウトが頻発して、停電が常態化します。そ
こまで受け入れる覚悟で言っているのかは疑問が残ります。

我々五十鈴グループも、SDGsやカーボンニュートラルに向けての活
動をサステナブルファクトリーのプロジェクトの中で開始しています。

見える化だけでなく、現実的な打ち手を検討しています。電力インフラ
は、人々の生活や企業活動になくてはならない存在です。

安定供給とカーボンニュートラルに向けた社会的要請の変化の中で、節
電要請や計画停電で乗り切るのか、乗り切れるのか、リアルな現実を捉
えて議論し、打ち手を考えないといけないと思います。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_宮川常務

         ―― 33年目の梅雨 ――
============================□■□■

2回目のメルマガ登場です。

前回は社会人としての「33年目の春」と題して、「漲るやる気」の決
意表明と「簡単な自己紹介」をさせてもらいました。

前回は4月14日配信でしたので、あれから五十鈴での生活も2ヵ月が
過ぎましたが、まだ訪問できていない拠点があります。「やる気」ない
んじゃないの?とは言わず、もう少しお待ちください。できるだけ早く
伺います。

さて今回ですが、仕事をする上で自分が大切にしていることについて書
きたいと思います。

五十鈴ではYammerを通じて、誰でも自由に自分の経験・考えなど
をつぶやくことができます。私も、「安全のつぶやき」とのタイトルで
いくつかつぶやいていますので、ご覧になった方もおいでかと思います。

これは、五十鈴に勤務する前にいた(株)サステックで始めたことで、
同じようにつぶやいていました。

内容はというと、社員の皆さんの職場や通勤時における安全第一の行動
のお願いを始め、自分自身が毎日の日常生活において経験したこと・感
じたこと、あるいは毎日のニュースなどを見ていて安全・安心・健康に
ついて考えたことなどを社員の皆さんと共有しています。

雨が降れば「足元に気を付けて」「車通勤では普段以上に慎重な運転を」
とつぶやき、天気予報で真夏日になると言っていれば「水分補給を十分
して熱中症には気をつけて」「おじいさん、おばあさんには室内熱中症
に気をつけてと声掛けして」とつぶやきます。

地震が起きれば、「家具・家電は倒れないようにしていますか」ともつ
ぶやいています。自分自身の安全第一は当然ですが、一緒に働く仲間や
家族の方々への安全・安心について声掛けもお願いしています。

このようなつぶやきの繰り返しなので、目新しいことや新たな発見はな
いかもしれませんが、とにかく一緒に働く仲間が事故・ケガなく、毎日
笑顔で家に帰ってもらいたい、翌日にはまた元気な顔で出社してほしい
といつも願い、これからもつぶやき続けます。

仕事をする上で何を大切にするかは人それぞれ違うでしょうが、「とも
に働く仲間への気遣いができること」「そういった環境・職場を作るこ
と」「そういった仲間と何でも話し合うこと」、それも大切にしたいで
す。

表現は違っていますが、これって五十鈴の皆さんがずっと実践している
ことですね。

33年目の梅雨に突入しました。次回の執筆は、33年目の盛夏になり
ます。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

       ――― 自立・自律・自己責任 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

梅雨入りしました。不安定な天候が続きます。健康管理には十分留意し
ましょう。

さて新年度がスタートし、2ヵ月が過ぎました。新体制となり新経営方
針・新年度方針のもと、この時期はキャリア面談も終えて今期の方向性
も新たになり、心機一転して臨んでいる方も多いかと思います。

前回のメルマガでは、五十鈴社員総会の生まれた背景や進化のプロセス
について記しましたが、今回は私たち一人ひとりに関わる人財育成シス
テムについて述べたいと思います。   

現在の五十鈴人財育成システムのスタートは、五十鈴が創業者の強いリ
ーダーシップに依存する経営体質から組織的全員参画経営へと変わるた
めに、体系的な変革活動に着手した1985年へと遡ります。

全社経営方針を全社員が共有する社員総会、それぞれの拠点の経営方針
や目標へ全員参画する拠点開発活動(現在のIOC)と日常の仕事や課
題への認識と取り組みプロセスが大きく変わってきた状況のもと、次の
段階として、人事評価制度の大きな見直しが行われました。

その当時では多くの企業でも運用されていた年功序列、職能基準の給与
体系が撤廃され、「能力実力主義」へと大きく変わりました。

今では当たり前ですが、男女の格差もなくなり、頑張り成果をあげた人
が報われるという仕組みに変わりました。

会社の方針が職場~個人へとブレイクダウンされる目標管理制度も導入
され、それぞれが一年間のコミットメントを明らかにして日常業務に取
り組む環境が整備されました。

皆不慣れながらも、重点課題シートを作成し、上司との面談が行われま
した。その目的と運用プロセスを理解するためのセミナーも多数開催さ
れたことが思い起こされます。

私自身も日常業務をこなすという習慣からその仕事を通してどのような
成果をあげることが期待されているのか、自ら「考える」ということが
新鮮だったことを覚えています。

そして、まずは新しい仕組みに慣れるという段階から2年ほど経て、給
与体系や評価のされ方が変わること以上に、本来の導入目的である各人
の成長促進と意欲を高めるためにもっと何を改善する必要があるのか、
再度プロジェクトが組成され問題点と課題を明らかにしました。

細かい内容は省きますが、この制度を運用する一番の主役は社員一人ひ
とりであることを踏まえて、制度の適切な運用を促進するために重点課
題シートがやらされ感ではなく、自分のためのものとなるように再度制
度の目的と私たちがどう変わることが必要なのかを明らかにしたのです。

コンセプトが皆に浸透するよう、人財像を定めました。五十鈴が目指す
人財像は「自立・自律した人」「自己責任を理解し全うする人」「五十
鈴の理念の本質を理解し雇われ人根性ではなく企業家精神を体現する人」
です。

立場や職種は異なれど、それぞれが置かれている状況を正しく認識して
自らを方向付けする手段として数値目標や重点課題があるということを
再確認しました。

そのためには制度や評価プロセスがオープンで皆が正しく理解していな
ければならず、難しい規程の理解とならないようイラスト入りで新人で
もわかりやすく理解できる「キャリアステップガイド」という冊子を作
成し、全社員へ配布し各職場で管理者が丁寧に説明できるようセミナー
を行いました。

そして評価のされ方の納得性を高めるためには、まずはそれぞれが「自
己評価」ができ、上司や仲間に自分のことを自分で語れるようになろう
と努めました。

それが起点となって、さらに自分のキャリアを自らマネジメントすると
いう考え方を定着させるために若手対象には「キャリアプランニングセ
ミナー」、管理者向けには「セルフチェックセミナー」という独自のプ
ログラムが開発され、自身の成長をマネジメントするのはまずは自分で
あるということが浸透していきました。

以降、時代の流れや法改正を鑑みながら、アップデートが繰り返され、
制度の名称も「管理する~される」というのはウチらしくないという思
いから「人財育成システム」と名前も改訂されました。

個の多様性を活かすという考え方は五十鈴の人事制度ではずっと大切に
してきているものです。活かすためには自分の個性や欲求を知るという
ことが不可欠です。

このような背景を踏まえて、今一度自身のキャリアマップを見てくださ
い。価値ある良い一年にするツールを使いこなしてほしいと思います。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.952〕は、2022年6月16日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

関東甲信は梅雨入りしたわけですが、以前梅雨時期にあじさいが見どこ
ろの名所に行ったことがあります。もちろん雨の中を傘をさして、多く
の人で込み合ったなかを歩くので、足元も悪く、行き交う人と傘もぶつ
かるわけですが、それでも満開の雨に濡れたあじさいの花のみごとな咲
きっぷりに感銘した覚えがあります。
こういう時期だからこそ、あえて行動することが大事だと思います。そ
してこの季節にしか見られない、立派に咲き誇る花々の生命力を感じる
ことで、明日の活動の糧を得たいと思う今日このごろです。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.951≡

======================= ISZ Mail Magazine