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五十鈴メールマガジン〔No.959〕夏本番と不景気本番への備え
配信日時:2022/08/04 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.08.04発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.959≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

       命に関わる危険な暑さが連日続いています。

       このような時には熱中症にならないように

         日陰を歩き、水分補給を切らさず

        無理をしないで、何事も休み休みやる等

     体調管理を十分に行いながら過ごしていきましょう。

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☆No.959 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_夏本番と不景気本番への備え(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_生物とは?(長尾常務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_アンガーマネジメント(新川社長)
┃
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【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

      ――― 夏本番と不景気本番への備え ―――
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8月になりました。6月下旬と同じような暑さがまた戻ってまいりまし
た。これからが夏本番ですね。暑さ対策、熱中症対策、いろいろと新し
い工夫を試行錯誤しながら実施して、暑い夏を乗り切っていきましょう。

まもなく夏休みに突入ですが、そこを過ぎると9月末まであっという間
です。日々の活動の進捗状況を確認しながら、休み前までに何をしてお
くべきか、やるべきことをしっかりと進めておきましょう。

やることを粛々と進めていく一方で、世界経済は景気後退のリスクが意
識されるようになってきました。戦争やコロナによる供給制約による影
響により、40年ぶりの高インフレ環境が続いてきましたが、足許は素
材、穀物など、コモディティを中心に下落基調が鮮明となってきました。

一方で、天然ガスや石炭、原油などは依然として高騰が続いており、需
給的な逼迫感も継続しています。戦争が続いている以上、供給制約や供
給リスクが残るため、エネルギー関連のインフレ圧力はそう簡単には収
まらないと思います。

FRBも米国マーケットもインフレが減速することを期待していますが、
インフレはそう簡単に収まるものではありません。すでに来年以降の金
融緩和観測も折り込まれてしまっているので、結果として底堅い動きに
なっていますね。

こうなってしまうとダラダラとインフレが収まらず、結果として金融引
き締めを継続せざるを得ず、望んでいなかったハードランディングの景
気後退を招く可能性が高いと思います。他方、日銀は緩和継続方針です
ね。黒田総裁が退任されるまでは、よほどのインフレにならない限り方
針変更はないと思います。

ただし、この物価上昇は一時的であるという見方は、年明けのFRBの
見立てと同じで、結果として高インフレを放置してしまった状況と似て
います。また、欧米の金融引き締めによる景気減速が懸念されている状
況下で、日本だけが緩和継続で景気を維持できるでしょうか? 私は世
界経済が停滞すれば、日本経済も当然に停滞すると思います。

こうして、世界中がスタグフレーションとなるなかで、日本もスタグフ
レーションとなり、引き締めが一番遅くなった日銀が急速に利上げを開
始し、日本経済がズタズタになる、というのが私の最も恐れているホラ
ーストーリーです。

さらには、最近緊張度が増している台湾情勢も絡んでくるわけです。も
し戦争になれば、日本にも甚大な戦禍が及ぶことになります。そうなる
と、さらにインフレは加速することになります。

そこまでひどい状況にはならないよ、と言うかもしれません。ですがそ
ういう状況も、ありうるのです。私も含めたデフレ、ゼロ金利世代はイ
ンフレの本当の怖さを知りません。企業物価と消費者物価の狭間でどう
いったことが起こっているのか、グローバルの状況とそのつながりをよ
く考え、備えをしなければならないと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_長尾常務

           ―― 生物とは? ――
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新型コロナウイルスの感染が再び拡大しています。政府は可能な限り経
済活動を維持しながら、というスタンスに見えますが、まずは社員の安
全あっての企業活動であり、企業の経営としては悩ましい状況と考えて
います。

個人的には、まずは感染リスクを侮らず、できることを確実にやるしか
ないと思って生活していますが不安があるのも事実です。

ところで、そもそもウイルスとは何でしょうか? インフルエンザウイ
ルス、ノロウイルスなど何種類かのウイルスの名前は知っていますが、
ウイルスとは何か?と言われると答えに困ります。

病原菌でしょ、と思う方もいるでしょう。病原菌は病気の原因となる細
菌で大腸菌や結核菌などが有名です。結論から言えば、ウイルスと病原
菌(=細菌)は別物です。

それぞれの定義を調べますと、次のような説明がありました。“細菌は
細胞を持ち、自己複製能力を持った微生物で、一つの細胞しかない単細
胞生物です。これに対してウイルスは、蛋白質の外殻、内部に遺伝子
(DNA、RNA)を持っただけの単純な構造の微生物で、細菌のよう
に栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行いません。” 

ここで一つの疑問がわきます。ウイルスは生命活動を行わない、と書い
てあります。では生物ではないのか?と思いますが、説明には単純な構
造の微生物とも書いてあります。生物というのは生命活動を行っている
ものではないのか?いよいよわからなくなってきましたが、もう少し説
明を読んでみると、ウイルスが増殖する方法について書いてあります。

細菌と異なり、ウイルスは単独では増殖できません。自分自身で増殖す
る能力がなく、生きた細胞のなかでしか増殖できませんので、他の生物
を宿主にして自己複製することでのみ増殖します。

ウイルスが感染した細胞は、ウイルスが増殖し多量のウイルスが細胞外
に出てくるため死滅します。そして、その増殖したウイルスがまた他の
細胞に入り込んで増殖を続けます。

宿主の細胞が次々と死滅し続ければ、宿主は耐えることができず最終的
に死に至りますが、宿主が死ねばウイルスも増殖できなくなります。す
なわち、ウイルスにとって、宿主から他の宿主へ感染させ続けることが
生き残るための必須条件なのです。

ウイルスの増殖についてはわかりましたが、そもそもウイルスは生物な
のか?という疑問は残っています。生物についての専門家の(主流な)
考え方は以下です。

1.自己複製できること
2.エネルギー代謝があること
3.外界との境界をもつこと

の3つを満たしているもの。いろいろと調べてみたところ、生物と生物
でないものの境界については専門家の間でもさまざまな意見があり、ウ
イルスはまさにこの境目あたりにいる、ということのようです。

自己複製については単独ではできないが生きた細胞のなかではできる、
外界との境界についても、細胞はもっていないが、一応外殻がある、と
いうことでどうにかクリアとしても、エネルギー代謝があること、を満
たしていないので生物ではない、という意見があるようです。

常にエネルギーを取り込み、排出する、というエネルギーの代謝こそが
生命の証であり、これがなければ生物ではない、という意見にも専門家
の間では賛否があるようですが、個人的には納得感があります。

会社や組織も常に新しいものを取り込み、古いものを排出するという代
謝のサイクルを維持してこそ生きている、と言えるのかもしれません。
皆さんはどう思いますか?


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

       ――― アンガーマネジメント ―――
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先日、IMSでは、グループ外のお客さま向けにコンプライアンスセミ
ナーを実施しました。

コンプライアンスの基礎に始まり、ハラスメントやメンタルヘルスにま
で及ぶ幅広い内容を盛り込んだもので、そのなかではアンガーマネジメ
ントにも触れており、その部分を少し紹介してみたいと思います。

アンガー(anger)とは激怒や怒りという意味ですが、アンガーマ
ネジメントとは、その名のとおりイライラや怒りの感情と上手に付き合
うための心理トレーニングのことを言います。

アンガーマネジメントの目的は、「怒らないようになること」ではなく、
「怒らなければいけないものに対して上手に怒ること」ができ、「怒ら
なくていいものに対して怒らないで済む」ようになるための技術です。

怒りは、自分の自尊心や価値観を守るために大切な防衛本能でもあるし、
誰もが自然に持っている感情で、必ずしも、「怒ること=悪いこと」で
はありません。

ですが、怒りの感情を上手く処理できないと仕事に集中できないばかり
でなく、モチベーションが低下したり、場の雰囲気を悪化させたり、対
人関係に悪影響を及ぼしたりして、負の側面が大きくなってしまいます。

こういったことのないように、怒りに振り回されることなく、怒りを感
じたとしても上手に対処・コントロールすることができるようになりま
しょう、ということです。

アンガーマネジメントの具体的な方法には、「6秒待つ」「怒りを点数
化してみる」「すべきという価値観を捨てる」「その場から離れる」な
ど、いろいろな方法が挙げられています。実践しなければ知識に意味は
ありませんので、関心を持たれた方は、試してみていただければと思い
ます。

現代社会は、さまざまなストレスに溢れていて、怒りの元となる負の感
情が生じやすい環境のなかに私たちはいます。一方で、多様性が容認さ
れ、さまざまな価値観を持った個人が同じコミュニティのなかにいるの
も事実です。

かつての常識が見直され、新しい試みの実践が加速している今だからこ
そ、あらためて考えてみることが必要ではないかと思っています。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.960〕は、2022年8月11日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

「毎日暑い日が続きますが、食事や睡眠はしっかりとれていますか?」 
連日の猛暑のなか、お互いに声をかけあいながら、過ごしていきたいも
のです。
また不要不急な外出はさけましょう。日陰のない炎天下で働く人にとっ
ては、休憩をこまめにとり、水分補給を怠らず、熱中症にならないよう
にコントロールしながら働くことが大切です。
来週後半から夏季休暇に入る職場も多いかと思われます。休み中も熱射
病や熱中症対策を怠らず、そして新型コロナウイルスの感染にも十分に
気をつけて、命に関わることに対しては徹底的なケアをしていきましょ
う。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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