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五十鈴メールマガジン〔No.965〕見られ方
配信日時:2022/09/22 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.09.22発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.965≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          今週から五十鈴グループでは、

         IOC成果発表会が始まっています。

       台風14号はようやく太平洋に抜けましたが、

        五十鈴では外部環境がどうあろうとも

          継続的に行っている活動です。

    最終ゴールへ向けて着実に近づいていってほしいものです。

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☆No.965 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_見られ方(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_失敗から学ぶもの(宮川常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_OD・OC雑感(臼井社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

          ――― 見られ方 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

心理学モデルの「ジョハリの窓」を五十鈴グループの人で知らない人は
まずいないと思います。開放の窓(自分も他人も知っている)を広げ、
未知の窓(自分も他人も知らない)を狭めるように行動することで、自
己開発につなげようというものですね。

私がジョハリの窓で特に重要だと思うのは、盲点の窓(自分は知らない
が、他人は知っている)になります。自分が知らないこういうところも
あるのだ、あるいはあるかもしれない。そう思い、探索しようと思って
いることが重要だと思うのです。これは企業でも同じことだと思います。

最近は、既存のお客さまだけでなく、新規のお客さまや異業種との協業、
協創活動も増えてきました。また、DX的な活動においても、既存のサ
プライチェーンのなかで、どのようにパートナリングしていくのか、業
界再編的なことを考えていくのかも戦略的に進めていく必要があります。

そのような状況下で、我々を選んでもらえるか、一緒に考えてもらえる
か、そういう相手として認知してもらえているのかを意識する必要があ
ります。そうではないなら、そうなるように、企業努力をしていかなけ
ればなりません。

良いモノやサービスを創ろう、立派な仮説を立てて、それを提案できる
準備をしっかりしようと考えてしまいますが、パートナーとなる相手か
ら自分たちがどのように見られているのかを踏まえた上で議論を仕掛け
ていかないといけません。自分たちを過信、過大評価してはいけません。

パートナーになれるか、選んでもらえるかどうかは、日ごろから強固な
関係性を構築できているか、期待されているか、また、その期待に真摯
に応えているかを見られていると思います。

仮説をぶつけながら相手の考えていることのヒントを得て、仮説を素早
く修正していく。新規事業は当然そうしていかないと相手にされないで
すし、既存事業は長きにわたり培ってきた強固なリレーションシップを
活かす形で、仮説をブラッシュアップしていけばよいのです。

社内的なプレッシャーを感じてあれこれ悩み、相手との対話が疎かとな
って、独りよがりの提案をしても相手には刺さらないのです。自分たち
の能力と立ち位置を正確に理解し、ビジネスパートナーやお客さまとと
もに歩んでいく真摯な姿勢と行動が重要なのです。

いろいろな人がいろいろなことを考えて、さまざまな提案をしています。
常に競争環境にさらされている、それが企業活動です。デジタル化によ
って、その相手が異業種、グローバルに広がり、これまで以上に競争に
さらされていることを意識しなければなりません。

新しいことを提案する場合は特に意識しないといけません。「なんで俺
らがお前らとやらなきゃいけないんだっけ?」と言われてしまいます。
特に相手が大企業の場合は、自分たちが思っている以上にたくさんの提
案を受けています。リレーションシップがない、薄まっているなら尚更
ですので注意しましょう。


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【執行役員が伝えたいこと】_宮川常務

         ―― 失敗から学ぶもの ――
============================□■□■

4回目のメルマガ登場です。

「人間が関わって行うひとつの行為が、はじめに定めた目標を達成でき
ないこと」

「人間が関わってひとつの行為を行ったとき、望ましくない、予期せぬ
結果が生じること」

これは工学博士である畑村洋太郎さんが2000年に出版した著書のな
かで、ある言葉を定義付けしたものですが、何だかわかりますか?

答えは、その著書のタイトル『失敗学のすすめ』からわかるように「失
敗」を定義したものとなります。

私たち自身、日常生活や会社で仕事を進めていくなかでは、多かれ少な
かれ「思ったほど上手くいかなかったな」「想定外だったな」「失敗し
たな」と思うことは日常茶飯事であって、できるだけ失敗をしないよう
にと思いながら行動しているのではないでしょうか。

ただ、失敗って100%避けられるものではなく、特に新しいことをす
る場合には失敗はつきものだと考えておくべきものですよね。だとすれ
ば、失敗することを恐れていては新しいことはできません。

『失敗学のすすめ』のなかで、著者は「失敗は決してダメなものではな
く、正しく受け止めて次へ活かしていくものである」「失敗は次への成
功に必要なことであり、そのためには失敗の原因とその結果の関係を理
解し、失敗を生かす工夫をしていくことが重要だ」と言っています。

さらには、「失敗には許される失敗と許されない失敗がある。許される
失敗とは技術や知識の進歩に貢献する失敗であり、許されない失敗とは
すでに何度もやった失敗から学ぶことなく同じ愚を繰り返すものである」
と言っています。

五十鈴グループでは、新しいことへのチャレンジに対して社員の誰もが
前向きで、当事者として参画していく姿勢があります。あるいは伴走者
としてサポートをしていくことも積極的に行われます。

新しいことにチャレンジしたことで失敗したとしても、それを社内でし
っかりと共有した上で、原因と結果を正しく分析し、次のチャレンジ実
現につなげていくようにしたいですね。

何年かぶりに『失敗学のすすめ』を読み返しました。「失敗したな」と
感じることが多い自分にとってみると勇気が湧いてくる内容です。

ぜひ皆さんも時間があるときに読んでみてはいかがでしょうか。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

        ――― OD・OC雑感 ―――
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季節の変わり目のなか、吹く風に秋を感じることも増えてきました。体
調を崩しやすい時期なので、各々十分留意して過ごしていきましょう。

さて、五十鈴の価値観でもある「縁誇創新」にならって今期のメルマガ
は五十鈴グループの一員であったからこそ学び活かすことができた五十
鈴オリジナルのマネジメントツールの背景について述べてきましたが、
今回はこれらのベースにあるOD(Organization Dev
elopment)=組織開発の考え方やアプローチのついて述べてみ
たいと思います。

ODというと人によっては「古いですね」と言われることもあります。
それはアプローチの仕方が古いのであって、組織が活性化しながら成長
していくプロセスには欠かせない素晴らしい考え方やモデルがたくさん
存在しています。

五十鈴グループの活動もODではなくIOC(Isuzu Organ
ization Change)~OCと変えているのは、組織の成長
プロセスはODの考え方や手法を駆使しながらも内部の充実に自己満足
することなく、大きく変わる世の中に対して価値あるものを生み出すこ
とができる組織に変革していこうという思いを込めてIOCと命名され
ています。ODがベースにあるということを忘れてはいけません。

IOCの成果発表会ウィークでもありますので、ODとの違いについて
簡単に記したいと思います。

ODの基本ステップは、1.現状を認識し、2.自らが希望する将来の
姿を描き、3.そこに到達するためのギャップを把握し適切な介入を計
画的に行うという3つのステップを踏みます。

ですから、成果の基準は自分たちが定めたものであり、現状の問題や課
題を解決したものとなります。

IOCは、1.我々を取り巻く環境や社会変化を推測し、2.私たちが
広く価値ある存在であるためにどのようなことができたらよいのか(モ
ノや機能など)仮説を設定し、3.その仮説を具現化するために未知の
領域をさまざまなリソースを駆使して挑戦することというものです。

近年言われている現状発のプレゼントプッシュではなく、未来発のフュ
ーチャープルというアプローチの違いと理解してもらえればよいと思い
ます。

また、成果の観点で見ればODは半期ごとに希望する姿に対して成果を
検証しますが、OCは3年後をゴールとした仮説をベースにした未知領
域への踏み込み活動であり、成果として認めてもらうのは外部なので成
果創出にダイレクトに結びつくという保証はありません。

ですから、時には失敗もOKであり、その失敗からの学びを通して新た
な気づきやアプローチを獲得することが求められます。

活動切り換え時には、一生懸命活動しているにも関わらず顕在化した成
果というものが出せないことに対して、活動する当事者もそれを見守る
経営陣も皆葛藤していたことが思い起こされます。

OD=拠点開発は拠点業績への貢献でしたから、わかりやすく、活動し
ている人々のやりがいや達成感にも結びつきやすいものでした。

葛藤に負けて、元に戻したほうが良いのではないか、という意見も各所
から聞こえてきましたが、過去基準の成長進化ではこれからの世の中で
は生き残れないという強い危機感もあり、経営陣は皆を信じ諦めません
でした。

今思うと、一時の感情に流されることなく、「変革」「価値創造」を合
言葉に頑張ってきたことが、人と組織を大きく成長させてくれたと実感
しています。

慣れ親しんだ日常の在り方を変えるために、朝礼の内容を工夫したり、
これまでとは異なる未来の技術を学ぶ機会を増大させたり、異業界や異
業種との接点を拡大したり、と各拠点が自らのテーマに合わせて自発的
に規範変革や学習機会の創造に努めました。これはOD活動そのもので
す。

マネジメントする人々が社員の声を聴き、さまざまな提案を受け入れ、
新たな取り組みを奨励し、共に成長する姿勢を一貫して取り続けられる
か。

これは簡単なようでなかなか難しいものです。今ある日常は一朝一夕で
創られたものではありません。そして、今がベストでもありません。

2021年度から新たに策定された価値観と行動規範を定着させるのは
OD活動です。一年半が経とうとしていますが、どの程度変化があった
のか、IOC活動の検証と共に振り返ると良いでしょう。

私たちを取り巻く環境は、驚くほどのスピードで変化し続けています。
嫌だ、おかしいと言ってもこの勢いは留まることを知りません。まずは
自分に負けることなく、「楽しく学び、楽しく働き、みんなで自己実現」
できるよう、笑顔で一日一日を過ごしていきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.966〕は、2022年9月29日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

台風14号の強風域に入っていた東京でも、強風と大雨に見舞われまし
た。直撃した九州・中国・北陸・東北での被害に比べて甚大な被害は少
なかったとはいえ、今回の台風で国内各地に大きな爪あとを残していっ
たと思います。
例年、梅雨時期から秋にかけて日本は豪雨や台風などにさらされ、地震
とは違って事前に予測が可能な災害であるとはいえ、このような大規模
な被害を及ぼす災害には手を打てない状況であるのは変わりません。
例年、あるいは数年おきに発生するこのような大災害に備えられる、国
土強靭化計画を推し進めてほしいと願うところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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