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五十鈴メールマガジン〔No.971〕梨泰院と、安全と。
配信日時:2022/11/03 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.11.03発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.971≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          先週末、韓国のハロウィンでの

          雑踏事故により、若者を中心に

        多くの方々がお亡くなりになりました。

         心よりご冥福をお祈りいたします。

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☆No.971 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_梨泰院と、安全と。(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_ハロウィーン(小萱副社長)
┃
┃【五十鈴中央の現場から】
┃ ■_十人十色(諫山社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

       ――― 梨泰院と、安全と。 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

韓国ソウルの繁華街である梨泰院(イテウォン)で、深刻な雑踏事故が
起こりました。亡くなった方々のご冥福とともに、負傷者の一刻も早い
回復を祈りたいと思います。

現時点で150人以上が亡くなり、日本人も2名巻き込まれ、外国人も
26名亡くなったとのことです。多くの外国人が亡くなったことで、日
本だけでなく海外からも、韓国政府の対応が注目されています。

韓国ドラマ、「梨泰院クラス」の舞台にもなったので知っている方も多
いかもしれませんが、梨泰院は龍山(ヨンサン)の米軍基地から近いこ
ともあり、国際色豊かな繁華街で、狭い路地や坂道に面してたくさんの
店舗が並んでいる人気のエリアです。

私も韓国に駐在していたころは、家族とも同僚とも何度も行きましたし、
事故現場となったハミルトンホテルの横の坂道も、狭いですがよく通っ
ていたので、記憶に残っているところです。

3年ぶりの行動制限のないハロウィンだったこともあって、コロナ前以
上の人出だったことも影響していると思います。また、若者の発散する
場が多く制限されてきたことも原因だったのではないでしょうか。

Twitterで流れてくる事故映像に胸を締め付けられる思いをして
いたところ、2019年の渋谷のハロウィン映像が流れてきました。同
じように群衆が動けず右往左往していて、警察の方々の注意の声が轟い
ていました。

このようなことになっていたのか、と驚くとともに、一歩間違えれば渋
谷が同じことになる可能性もあったのだな、と怖くなりました。悲劇が
繰り返されることのないように、状況を徹底的に検証し、具体的な防止
策の策定が求められます。

危険なところには近づかない、自分の身は自分で守るということも併せ
て徹底していかないといけないと思います。気がついたら動けなくなっ
た、ということだと思うので、危険予知ができるかできないかというこ
とも普段から研ぎ澄まさないといけないですね。

我々の現場も常に危険と隣り合わせです。危険個所をなくし、危険行動
を撲滅していかないと、事故やケガは減っていきません。また、危険予
知も常にトレーニングしておかないといけないです。

また、安全には「盲点」も存在します。どれだけ多く事前に見つけられ
るかが重要だと思っています。

最近、少し続いているので心配しています。自分は大丈夫と思わずに、
事例から学び、横着せずに当たり前のことをきっちりやりきれるかで、
長く安全が続けられる結果が出てくるのだと思います。

あらためて、自分たちの職場安全、交通安全、職場環境を見つめなおし、
みんなで議論をして、安心して仕事ができる環境をみんなで創っていき
ましょう。


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【執行役員が伝えたいこと】_小萱副社長

          ―― ハロウィーン ――
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今週月曜日はハロウィーンでした。

今年のニュースを見ていて一つ気が付いたのがアクセントです。以前は
“ハ”にアクセントをおいてハロウィンと言っていた気がしますが、最
近はウィにアクセントをおいて、ハロウィーンになってきた気がします。

英語の綴りはHalloweenなので、eeにアクセントをおくのが
正しいので、少しずつ変わっていくのかもしれません。

本題の前に、10月29日に、韓国・梨泰院で10代、20代を中心に
150人以上の方が犠牲になる痛ましい事故が発生しました。心からお
悔やみ申し上げます。亡くなった方の同世代の子供を持つ親として心が
痛みました。

今回は、ハロウィーンで思い出したことをご紹介したいと思います。

一つ目は、これも悲しい事件ですが、1992年に米国で16歳の日本
人の高校生2年生が、ホームステイ先の米国ルイジアナ州で亡くなって
しまった事件です。

ホームステイ先の米国人高校生が訪問先を間違え、貧困層のエリアに案
内してしまい、「フリーズ(動くな)」と言った家主の言葉を「プリー
ズ」と聞き間違えた日本人が近づいてしまい射殺された、と報道された
事件です。

自分よりも20cm近く背の低い丸腰の子供に、殺傷能力の極めて高い
マグナム44を、威嚇射撃なしに体の中心部に撃ちこむ、という衝撃的
な事件でしたが、刑事裁判では陪審員全員一致で無罪となりました。犯
人ではなく家主という表現にしているのはこの理由です。

この後、民事裁判では担当弁護士が陪審員裁判ではなく、判事裁判に持
ち込むことに成功し、実は被害者は家主に近づいていなかったなど、次
々と刑事裁判で隠されていた事実を明らかにしたことで1億円近い賠償
金を勝ち取りました。(実際は15百万円しか払われず、家主は自己破
産でうやむや)

この一件は、米国でも大きく取り上げられ、翌年、この少年の両親が訪
米している間に、銃規制の第一歩となったブレイディ法がクリントン民
主党政権により可決されました。

ただし、この法律は時限立法であったため、10年後のブッシュ共和党
政権時に廃止されました。陪審員裁判、銃規制の難しさ、経済格差など
さまざまな問題を提起した事件でした。

もう一つは、カナダに駐在していた頃の話です。

多民族国家のカナダでは、キリスト教徒以外もたくさんいますので、小
学生でもクラスでハロウィーンイベントをどうするか話し合います。

もちろん、ほとんどの小学生は楽しくコスプレをして、お菓子を貰いた
いのですが、どうしても宗教上の理由からそれを受け入れられない子供
がいることがあります。その場合は、クラスメート全員がそれを受け入
れ、地味なイベントに変更することになります。

実際に、娘のクラスでは、何個のオレンジの飾りをつけられるか、何枚
のオレンジの服を着られるか、などの楽しそうなコンテストを企画し、
大騒ぎしましたが、息子のクラスでは身につけるオレンジ色は3つまで、
お菓子は持ち込まないなど、同じ学校でも全く異なる対応となりました。

また、コスチュームを選ぶ際も、「テロリスト」や「スラム街の住民」
のようなステレオタイプな悪者を示唆していないか。コスチュームを着
るために、肌の色を化粧で変える必要がないか。自分自身の文化“以外”
をコスチュームでほのめかしていないか?(日本人がターバンをまくイ
メージ)

トランスジェンダーの人たちをからかうようなコスチュームになってい
ないか? カウボーイ対インディアンなど過去の歴史で悲劇や暴力的な
ことにつながるコスチュームになっていないか? などを注意しなけれ
ばなりません。

これらを意識せずにコスチュームを選べるようになって初めて“多様性”
が身に付いたと言えるのだと思います。因みにこの話は15年前の話で、
50年以上前からダイバーシティという言葉を使ってきた北米ならでは
だと思います。

さすがに行き過ぎと思う人もいるかもしれませんが、最近は、HeもS
heも使わずTheyのみを使う学校もあるそうです。


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【五十鈴中央の現場から】_諫山社長

          ――― 十人十色 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はつい最近「レゴシリアス
プレイ」を知りました。

私と同世代の方なら一度は手にしたことのある、あのブロック玩具の生
みの親デンマークのレゴ社が開発したブロックを使用したコミュニケー
ション手法で、ビジネスパフォーマンスの向上を狙いとして、米国のN
ASAやGoogle、日本のSoftBankやTOYOTAでも研
修としても取り入れられているそうです。ここでいう「シリアス」とは
所謂「深刻な」ではなく、「真剣な・本気の」という意味合いです。

レゴシリアスプレイの研修の手順としては大きく4つあり、

1.チーム別に分かれ、レゴブロックで何を表現すべきかの「お題」を
  発表する。
2.提示されたお題に沿って、40~50ピースのレゴブロックを駆使
  しながら限られた時間内に作品を作りあげる。
3.できあがった作品について、自分の言葉で意味づけをして発表する。
4.チームメンバーからの質問、それに対する回答などを通してチーム
  内で対話をする。

といった、特に難しくない手順です。

手順は単純ですが、手順毎に重要なポイントがあります。

1.お題作りは、職場が抱える課題など、その組織やチームに効果があ
  るお題作りに努める。
2.作品作りは、完成度が重要ではなく、まずは与えられた時間いっぱ
  い手を動かし、組み立てながら考える。
3.発表は、自分の言葉で表現する。何となく作った作品にも必ずスト
  ーリー性を持たせる。
4.対話では、どんな質問にも意味づけして答えることや、その答えに
  対して否定せずに拍手で賞賛して終わる。

このポイントって職場のマネジメントをしていく上で、大切にしたい要
素が多く含まれていると思いませんか?

実際の研修はちゃんと資格を持ったファシリテーターのもとで進められ
るのですが、五十鈴中央では、なんちゃってファシリテーターの高谷次
長発案のもと、先日富士サービスセンターの組織変革活動の下期キック
オフでトライアル的に実施しました。

例えば導入のお題は、「タワーを作る」というものでしたが、自分はタ
ワーという言葉から真上に伸びる高いタワーをイメージして作りました
が、安定性を重視した低いタワーや、成長性をイメージした斜めに伸び
たタワーなど、同じタワーですが人数分の違った意味を持った、まさに
十人十色の作品が生まれました。

自分は「タワー」=「高い」という固定観念の塊であることをいきなり
導入段階から思い知らされました(笑)。

また、言葉にすると伝わりづらいことも、ブロックを介すると表現でき
るのも不思議な感覚です。

感性、ものの見方・考え方、芸術的センス等々、個々人が持つ特性が作
品を通して表現されることで、今まで知り得なかった個々の強みや意外
な一面を知る機会になることもわかりました。

普段のコミュニケーションの場では、どうしても影響力のある人、声の
大きい人、コミュニケーション能力の高い人に焦点があたり、そうした
人以外の考えや意見は日の目を見ないことが多くなりがちですが、レゴ
シリアスプレイでは平等に自己表現の機会が与えられ、年齢も性別も職
位も関係なく夢中になれる全員参画の対話が実現でき、多様性の認知や
相互理解が深まります。

以前のような飲みニケーションやレクリエーションの機会も激減し、コ
ミュニケーションを図ることそのものが難しい環境下、潜在化している
人の多様性や可能性を引き出す一つの有効な手段として、職場でのレゴ
シリアスプレイの日常的な活用方法を、五十鈴中央の各SCで試行錯誤
してもらいたいと思います。

今年度も早いもので折り返しを過ぎ、五十鈴中央でも下期の拠点の方向
性の共有やそれに基づく個々のキャリア設定を丁寧に進めてきました。
グループや拠点の目指す両利き経営における、自らの左手について考え、
セットする良い機会になったのではないかと感じております。

足元の仕事では活かしきれない強み、あるいは自分もまだ知り得ない意
外な強みを発揮できるフィールドの開発に向けて、それぞれの立場で真
剣に考動し、成果を実感できる下期にしていきましょう。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに下記内容を掲載しました。
ぜひご確認ください。 

◆2022.10.01 「旧三觜八郎右衛門家住宅の住宅模型及び
        三次元計測データ化」で藤沢市から表彰されました
                             
        https://www.isz.co.jp/news/2022/1001_000350.html

◆2022.10.24 先端材料技術展にて五十鈴グループの
               3Rソリューションを紹介しました

        https://www.isz.co.jp/news/2022/1024_000349.html

◆2022.10.28 青梅サービスセンターで
             初めての中学生職場体験を実施しました

        https://www.isz.co.jp/news/2022/1028_000348.html

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┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.972〕は、2022年11月10日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

本来、多くの若者たちが期待に胸を膨らませて臨んだと思われる韓国の
梨泰院のハロウィンへの参加。そこで起きた事故は、日本にいてもいつ
何時巻き込まれるかわからないだけに、相当なショックを覚えながらニ
ュースを観ました。
仮に混雑した電車のなかにいて、電車がなにかに衝突したらどうなるか。
あるいは大地震等によって帰宅困難者となり大勢の人のなかで群衆雪崩
に巻き込まれたらどうなるか・・・。
今回の事故では警察の事前の想定にもとづく警備体勢の不備などがあげ
られています。
日本では2001年に明石市での花火大会で見物客が歩道橋事故に遭っ
て以来、大勢の人が集まる場所やイベントでは警察による雑踏警備が行
われるようになり、今日に至っています。
国内だけでなく他国で起きた事故や災害に対する安全対策や警備体制を
活かすことで、多くの人が集う場所でもみんなが楽しみを享受できるよ
う、十分な管理体制を築いてほしいと願うものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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