バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.972〕心構えと覚悟
配信日時:2022/11/10 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022.11.10発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.972≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

             本格的な秋の季節。

        休日には美術や映画観賞、スポーツ観戦、

      行楽などで充実した時間を過ごしたいものです。

       一方で、新型コロナの感染者数が増えてきて

         第8波への懸念が報じられています。

             何をするにしても

       感染対策を怠らないようにしていきましょう。

================================

☆No.972 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_心構えと覚悟(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_正倉院展 ~いざいざ奈良~(宮川常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_自己主張(臼井社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

         ――― 心構えと覚悟 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

下期に入り、はや一ヵ月が経過しました。上期の振り返りから下期のキ
ックオフ、各人の振り返りと下期への課題設定等、一通り終わったとこ
ろだと思います。

五十鈴の変革の歴史はこれまでも多くのところで語られてきました。長
年の実績があるからこそ、今があるのであり、先人たちの築いてきたこ
とに感謝し、それをさらに発展させていくために歩みを止めてはなりま
せん。

「限界に限界はない。限界を越えればまた、次の限界が生まれる。」

こういった考えで、現状に満足することなく、今の立場に慢心すること
なく、邁進していってほしいと思います。

グローバル・ケイパビリティの拡大を10年後のアウトプットとして設
定していますが、ケイパビリティは上がっていっている、という実感を
持ち続けていないといけません。維持していると思っているのは、すで
に落ち始めていると思わないといけません。

周囲が成長しているときの現状維持、それは相対的には衰退なのです。
「何もミスはしていないのに、なぜか負けた」というようなことが、世
の中ではたくさん起こっています。

ミスなく、大過なく、無事に過ごすことも大切ですが、そこに安住して
いては足もとをすくわれるということです。

鉄鋼業界も、自動車業界も、激しく動いています。国家間も動いている
状況で、我々が動かなくてよいはずがありません。

先日、トヨタがEV戦略の見直しを検討中との報道がありました。トヨ
タが予想する以上にBEVの普及が進み、競争力あるEVを本気で作り
こまないと置いていかれるという危機感が伝わってきています。

マルチパワートレイン戦略と、e-TNGAの見直しの可能性があり、
この影響をしっかりと考えないと、サプライチェーンがどう変化してい
くのかを見通すことができません。

まわりの状況をよく観察し、自分たちの立ち位置を確認し、強みに磨き
をかけ、ケイパビリティを拡大しながら存在価値を高めていかねばなり
ません。

会社を守り、社員の雇用と幸福感を守るためには、痛みを伴う可能性も
あり、それを躊躇して中途半端なことをやっていると競争力を失い、衰
退する可能性だってあります。

そういった覚悟を持った、ありたき姿と成長を目指した目標を会社とし
ても、個人としてもしっかり持ってもらいたいと思います。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_宮川常務

       ―― 正倉院展 ~いざいざ奈良~ ――
============================□■□■

週末に街歩きをしていると、木々の葉も色づき秋の深まりを感じます。
スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋と言いますが、皆さんはどの秋を満
喫していますか?

今回は芸術の秋にスポットをあてたいと思います。この秋の大きな芸術
イベントの一つに東京上野の東京国立博物館で開催されている「国宝 
東京国立博物館のすべて」があります。

国宝89点を含む計150点の芸術品が展示されており、社会・日本史
・美術の教科書で一度は見たり、聞いたりしたことのある「国宝」を直
接見られる貴重な機会になります。日時指定のチケット入手も困難にな
ってきているみたいですが、ぜひ足を運んでみたいと思っています。

この「国宝」ですが、文化庁のHPを見ると絵画・彫刻などの美術工芸
品が902件、建造物が229件の合計1,131件あるそうです。所
蔵件数が多い都道府県はというと、東京が288件で第1位、続いて京
都が237件、さらに奈良が206件で続きます。

東京は絵画、工芸、書跡が、京都は絵画、彫刻、書跡、建造物が多いの
が特徴です。第3位の奈良はというと、彫刻と建造物で東京と京都を上
回るもっとも多くの国宝を所有しています。彫刻は仏像を中心としたも
の、建造物は寺社の建物が中心となります。

京都、奈良ともいずれも歴史のある街ですが、皆さんそれぞれ訪れたこ
とはありますか?

京都はあるけど奈良まで足を延ばしたことがないという方もいるのでは
ないかと思いますが、私は毎年数回奈良を訪れています(大阪の自宅か
ら1時間で奈良市街に到着します)。

奈良の秋の芸術イベントと言えば、奈良国立博物館で開催される「正倉
院展」で、毎年訪れるのを楽しみにしています。今年も11月5日に行
ってきました。

「正倉院展」とは、もともと東大寺(大仏殿で有名ですが)の倉庫のひ
とつであった「正倉院」に収蔵されていた約9,000件もの「宝物
(ほうもつ)」のうち、ごく一部(今回は59件)を期間限定(今年は
10月29日から11月14日)で公開する展覧会です。

今年で74回を数えますが、私は12年前から毎年通っています。正倉
院展や正倉院の歴史については、お手元のスマホでググっていただきた
いのですが、奈良時代に作られた美術工芸品や経典・戸籍の類までもが
目の前で見られるのは歴史のロマンを掻き立てられます。また、千三百
年にわたり大切に保管され、受け継がれてきたことには大いに驚かされ
ます。

今回は、今開催中の展覧会の紹介となりましたが、本格的な冬の到来前
に皆さんもそれぞれの秋を楽しんでください。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

          ――― 自己主張 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

すっかり秋めいた季節となりました。温かい飲み物、食べ物にいっそう
おいしさと癒しを感じる今日この頃です。新型コロナやインフルエンザ
と気を緩めることはできませんが、季節の移ろいを楽しみに変えること
ができるのも日本の良いところですね。

さて、最近テレビや雑誌などで、時代の変遷とともに、その時代に求め
られるオピニオンリーダーと称される人も種類も多様化していると感じ
ます。

そもそも、どんなに強い思いで自己主張していてもその人の発言に対す
る関心と影響力が多くの人々に認知されなければオピニオンリーダー的
な扱いを受けることもありません。

しかし、一旦その認知を獲得すると本人の意図に関係なくその発言がい
ろいろなところで影響力を発揮します。また、多様化してきているとい
うのも、私たちの関心事に個人差があり、社会や平和という大きなもの
より身近なこと、自分のことに寄っているからかもしれません。

今期は、メルマガを通じてIOC・IVCや社員総会やODなど五十鈴
のマネジメントシステムの背景やねらいということを発信してきました
が、今回のテーマは「自己主張する社内報〔in〕」です。

1985年、「五十鈴ニュース」が刷新され〔in〕と改名し、内容も
紙面も大きく変わりました。それまでは総務部が編集機関となり発行さ
れていましたが、編集体制も拠点から編集員が選抜され企画、取材に多
くの人が携わる体制へと変わりました。

そもそも社内報をリニューアルさせることが目的ではなく、新しい五十
鈴をみなで創り上げられる仕掛けをたくさん作ろうという構想の一部で
あり、経営の意志がベースにありました。

私は初代編集長に任命されたものの、何をどうすればよいのかも皆目見
当がつかない状態でした。どのような企画にするかから話し合うのでは
なく、現状の五十鈴を考えたときにもっとどんな会社にしたいのか、そ
ういったことを実現するために社内報の使命は何なのかということを初
代の編集員が夜を徹して熱く語り合ったことが思い起こされます。

当時の初代編集員で今も残っているのは、ITCの川合社長と仲川常務
です。そして、メンバーで定めたのが「自己主張する社内報」でした。

編集委員で話し合っても会社は変わらない、たくさんの人の声がこの紙
面を通して問題提起し、自分の意見を発信できるようにしようというも
のでした。

そして、〔in〕としての創刊号は、外部の機関を使って行われた組織
診断の結果を全社員にオープンにするというものでした。外部の目から
見て、自分たちの会社の問題点や課題が具体的に示されており、相当辛
辣で刺激的な内容でした。

なぜ、このような社内報になったのか、社内からもいろいろな声があが
りましたが、まずはみなで自分の仕事ではなく「会社」がどういう状態
なのかを知り、共有することから始めようというのが主旨でした。

正直言って、面白い内容ではありませんでした。でも、何とかしたい、
何とかしようという思いが伝わるものだったと思います。

創刊号の巻頭では、当時の鈴木實社長からメッセージをいただきました。
その一部を紹介します。

「〔in〕のキャッチフレーズは、『自己主張』だそうですが、この社
内報を通じ、社員諸君が大いに自己主張することを期待しています。た
だし、『自己主張』することをはきちがえ、わがままになったり、他者
や会社の批判になったりしてはいけません。

『自己主張』にはそれに対する『責任』があることを忘れてはならない
でしょう。激動変化する現代において、本物の強い会社になるためには、
社員全員のレベルアップ、意識向上が必要不可欠です。今までは社長の
言うことのみを聞いてうまくいっていたことも、これからは社員全員が
経営者の意識を持ち、知恵をしぼり、さまざまな問題を解決していかな
くてはなりません。諸君の隣人が怠け、会社の足を引っ張っていれば、
それは諸君の足を引っ張っているのと同じです。」(後略)

時代は変わり、解決すべき課題も大きく変わりましたが、五十鈴が育ん
できた全員参画経営に欠かせない、『自己主張』の在り方を再度確認し
ながら、今の時代や経営方針に合った進化をさせてほしいと思います。

自由は責任を全うするから得ることができる権利です。自己主張も、同
様です。自由な発言をすることが目的なのではなく、成したいことのた
めに仲間を得るための手段なのです。五十鈴の夢を実現する多彩なオピ
ニオンリーダーが各所に誕生することを期待しています。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.973〕は、2022年11月17日に配信
 いたします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

11月に入り、今年もあと2ヵ月をきりました。年末に向けて徐々に忙
しくなってくる時期です。12月の忙しさにくらべればまだ落ち着きは
感じられるものですが、何をするにしても慌てず、しっかりと冷静に、
をベースに一つひとつをこなしていくことが大事ですね。
ワクチンの接種が進んでいますが、これからの寒い季節に向けて新型コ
ロナはじわじわと感染拡大を狙っています。第8波になれば予定してい
たイベントなどが延期や中止になることも考えられます。そうならない
よう願うところです。
我々一人ひとりが、自分の身は自分で守る、を念頭において行動し、快
適な秋の時期を有意義に過ごしていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.972

======================= ISZ Mail Magazine