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五十鈴メールマガジン〔No.984〕意見が出ない
配信日時:2023/02/16 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023.02.16発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.984≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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            先週末は雪が降り、

      都内では予報よりも降雪量は少なかったものの

   それ以外の関東甲信地方等ではまとまった降雪がありました。

      今週も、日により寒暖差の激しい日が続きます。

       日々の体調管理には気をつけていきましょう。

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☆No.984 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_意見が出ない(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_チェンジ・リーダーシップ(岩品執行役員)
┃
┃【アイ・ティー・シーの現場から】
┃ ■_目的・目標(川合社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

         ――― 意見が出ない ―――
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「じゃあこれについて、意見や質問がある方はいらっしゃいますか?」
会議でよくあるシーンですが、次々と手が上がり、活発に議論や意見交
換されるシーンはなかなかお目にかかれないですよね。会社や会議内容
によりますが、大抵は「しばらくの間」沈黙が続きます。

そして、偉い人が発言したり、誰かが発言したりすると、「私も同じ意
見です。」となってしまうことが多いのではないでしょうか?

また発言があったとして、その発言は前提条件やバックグラウンド、可
能性やリスク等の前置きが「大変」長く、いつまでたっても結論に達し
なかったり、「結局何が言いたかったの?」となったりすることもあり
ます。

結果として、会議の主催者が目指していた目的が果たされず、時間だけ
が浪費され、また次の会議に突入していくというのは、どこの会社でも
一定程度存在しています。そして、「なぜ意見が出ないのだ!」と嘆き、
中には怒り出す人もたまにいらっしゃいます。

理由はさまざまあると思いますが、自信がない、恥ずかしい、まわりの
意見が気になる、みんながたくさん発言すると会議が長くなる、という
感じでしょうか。

今般、より高いパフォーマンスを実現するために会議をすることにしま
した。その会議は、外部のファシリテーターを招き、やり方を変えるた
めのルールを決めて、そのルールに沿って会議をやってみました。

具体的には、「紙に書いてもらい、それを読んで発表する」というもの
です。ほんの数分で、紙に書いてもらい、一行ぐらいの文章を発表する
スタイルなので発表時間も十数秒になり、わずかな時間で全員の意見が
会議の場で出せるようになりました。限られた時間で書くことにより、
意見も整理されています。

また、書いている間、まわり人の意見は見えないので、他人の意見に左
右されず、その人自身の意見が書かれるので、似たような意見はあれど、
「100%全く同じ意見」は存在しませんでした。

先ほど書いたような会議でのよくあるシーンはなくなり、会議の生産性
が飛躍的に向上したことが実感できました。シンプルなルールですが、
これを全員が守るだけで得たい成果が得られるようになっていったので
す。

機械化やデジタル化によって、私たちの働き方は変わってきています。
今後、AIツールが一般化されてくると、さらに働き方は変わってきま
す。

差異化と競争力の確保という観点では、こういったツールを使いこなせ
るかどうかで変わってくる部分が大きいとは思います。しかし、狙った
ところで着実に成果を出していくためには、人間が行う会議のやり方を
変えていくことが大切だと思います。

着実に新スタイルで実践し、短期間で大きな成果が出せる組織に変えて
いきます。


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【執行役員が伝えたいこと】_岩品執行役員

      ――― チェンジ・リーダーシップ ―――
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今年は例年に比べ、インフルエンザと花粉が多いとの報道があるなかで、
2月というのに、春のような暖かさになったと思いきや、突然雪が降っ
たりと、激しい気温の変化のなかで体調管理が難しい天候となっていま
す。

安全の三訓にもあるように、家族とともに各自「自分の体は自分で守る」
を徹底してほしいと思います。

さて、今年度は期初に、グループとしても久しぶりに集合型の管理職研
修を開催し、それぞれがSCやチームの課題を基に、果たすべき役割と
マネジメント行動をセットしました。

そこで決めたリーダーシップの結果、成果はどうなっているのか、狙っ
た変化を起こせているのかを各自しっかり振り返って、来期につなげる
準備をお願いします。

リーダーシップと言えば、プロ野球界でも今年度は新たな管理職が誕生
しました。巨大な襟のシャツにワインレッドのスーツ。「監督ではなく、
『ビッグボ~ス』と呼んでください」と就任会見に現れた日本ハムの新
庄剛志監督です。

みなさんも知っての通り、常識を破るパフォーマンスでファンを魅了し
た現役時代。その頃のまま、監督になったような姿に、面白さが先行し
て注目が集まりました。

しかし、実はビッグボスがやっていたことは、時代や、社会の変化を捉
えチャンスに変える、選手に指示を与えるだけでなく選手が自ら考えて
行動できるように導く「チェンジ・リーダーシップ」そのものだったの
です。

そして、この「チェンジ・リーダーシップ」には8つのプロセスがある
ようです。

1.危機意識を高める・・・レギュラーを総入れ替えすることをいとわ
  ない姿勢で、一軍選手に危機感を与えました。

2.変革推進のための連携チームを築く・・・自らチームに溶け込み一
  枚岩の推進チームをつくる。

3.ビジョンと戦略を生み出す・・・みなが何のために、なぜいまこの
  努力をすべきかを明確にする。

4.ビジョンの周知徹底・・・12球団の監督会議で「対戦相手の球場
  を満員にするというのが僕の目標」と宣言。だれもがわかりやすい
  球界を盛り上げるビジョンを明確な言葉で示し、周囲を巻き込みな
  がら選手の行動がブレないようにしました。今年に限っては、結果
  までは到達していないのが現状ですが、十分チームの選手には監督
  の思いは伝わったはずです。

そして、来シーズンは残りの4ステップ、

5.選手の自発を促す

6.将来だけでなく短期的成果も実現する

7.成果を活かしてさらなる変革を推進する

8.新しい方法をチームの文化に定着させる

といったプロセスが新庄流に展開されるはずです。

五十鈴グループも新体制となり、同じような状態にあると思いますが、
日本ハムと違うのは、すでに組織のなかに、全体最適と全員参画の文化
があるということです。

環境変化のスピードはさらに加速するはずです。その時に、みなが俯瞰
するモノの見方と、その見えたことに対して、自ら何をすべきかを考え
行動していく、そして、その行動がマーケットインの発想となっている
か見極めながら、伴走するマネジメントを徹底する。

そのサイクルを一枚岩で磨き続けることで、日本ハムより早く、難局を
チャンスに変えることができると信じています。


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【アイ・ティー・シーの現場から】_川合社長

          ――― 目的・目標 ―――
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先日、あるお客さまから、工場運営をもっとよくする(安全性の向上、
品質管理精度の向上、生産効率の向上、利益の向上・・・)のために何
を改善していけばよいのかがよくわからないので、工場を見て改善点の
抽出ができますか、という相談を受けました。

ITCとしては、その工場の規模、業務内容を事前に調査・把握した上
で、簡単な工場関連資料の提出をしていただき、簡易工場診断のお見積
もりを提示しました。

一度、下見をしておいたほうがよいだろうとのことで、工場視察と工場
管理責任者の方にヒアリングを行ってきました。

一時間半程度の工場視察とヒアリングでしたが、おおむねこのようなこ
とを改善していけばよいのではないか、とお客さまと共有することがで
き、下見の目的は十分に達成することができました。

逆にこれ以上の時間(お金)をかけて工場診断を行っても、なぜこのポ
イントを改善したほうがよいのかの証拠集めをするだけになるため、そ
の時間とコストを省き、改善にむけた前向きな対応を話し合う方向でお
客さまと再検討をスタートさせています。

このコンサルティング契約は未締結で、今後進めていくのですが、直接
のお客さま(契約相手)はその工場の経営者の方になると思われますが、
改革を期待している株主も間接的なお客さまとなり、また、工場管理者
や現場で働く従業員の皆さんもお客さまとなり、それぞれのお客さまの
立場で満足度は異なります。

そういう関係者すべての満足を得られるようにコンサルティングを進め
ていくわけですが、この時に重要となるのが目的と目標になります。

関係者全員が共通の目的を共有していくことで、何か問題が発生しても、
我々は何のためにこれをやっているのか、という原点に戻ることができ、
軌道修正が容易になります。

この目的に対する目標の設定を間違うと、関係者が違ったことに力を入
れ、目標は達成できたけど、目的とするところに近づけていない、とい
うことにもなりかねません。

そうならないためにも目的と目標をしっかりとセットし、それぞれの関
係者の満足度を上げるための配慮と施策を常に考えて取り組んでいます。

五十鈴グループは、その目的や目標が長期・中期・年度と明確になって
おり、全体も個社もぶれることなく取り組めていると思います。

今年度もあと残りわずかとなり、すでに来年度の基本方針も明示されて
いますが、その目的・目標をみなで共有・理解し、23年度の目標を確
実に達成できるように準備してスタートしていきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.985〕は、2023年2月23日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

先週の降雪ですが、都内では予報がいい意味で外れたとはいえ、風の強
さや雨の量、湿度と地上気温などの観測値から、雨になるのか、みぞれ
になるのか、雪になるのかを推定できるといいます。
それによれば、今回の都内の降雪では実際には2cm程度の積雪で済む
んだわけですが、ほんのわずかな差(例えば、たった1度の気温の差)
で予報通りの積雪(5~10cm)になっていた可能性があるとのこと。
東京都下では4cm以上の積雪になった所も多く、警戒して長靴や滑り
にくい靴を用意していたので救われた人もいたと聞きます。
いつ、どんな災害に遭遇するかはわかりません。普段から身近な情報を
もとにできる限りの対策をとりたいものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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