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五十鈴メールマガジン〔No.992〕現状の世界観からみるパラダイムチェンジ
配信日時:2023/04/13 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023.04.13発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.992≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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          新年度になってまもなく半月。

           年度末の忙しさに続いて、

         4月からもいろいろと忙しいという

           状況ではないでしょうか。

        寒暖差や花粉症、黄砂、コロナ対策など

        体調管理には気をつけていきましょう。

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☆No.992 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_現状の世界観からみるパラダイムチェンジ(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_革新(小萱副社長)
┃
┃【五十鈴中央の現場から】
┃ ■_雑相コミュニケーション(諫山社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

   ――― 現状の世界観からみるパラダイムチェンジ ―――
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AIの発達が人間の働き方に大きく影響を与えようとしています。Ch
atGPTがリリースされてから、いろいろなところで話題沸騰してい
るので、全く聞いたことがないという人は少なくなったと思います。

触ったことがある人がどれだけいるのか、というのが気になるところで
すが、いずれにしてもこれからの時代は生成型のAIを使いこなし、使
いこなせる人たちがこれまでとは違う次元で活躍する時代になるのは間
違いなさそうです。

AIを使い倒すことで、コンテンツも無限に生み出される時代になった
といえます。毎日どんどんと驚くべきスピードで応用サービスが生まれ
てきています。これは、AIに関する専門スキルの壁が薄れてきたこと
が大きな要因です。

コンテンツが溢れる世の中になった場合、重要になるのはほしいものが
何かを描ける能力や、何が正しくて、何が正しくないかを判断すること
です。当然に、それを支える教養や知覚がますます重要になってきます。

AIから出されるアウトプットが正しいのか正しくないのかを判断する
力、よりよいアウトプットを得るために的確な指示・インプットができ
るスキルが大事になってきます。

AIが持っている膨大なデータは人間ではとても処理できないし、あま
りにも広範囲な知識が必要になってきます。AIに負けないように、あ
る程度のことは理解しておかないとAIの言いなりに人間がなってしま
います。

指示待ちで、受けた指示を正しく、正確に、できるだけ早く処理するこ
とは、大半のことは人間よりAIのほうが優秀になります。答える力よ
りも問う力が求められます。

AIの力を解き放つためには、1.知りたいことがあること、2.それ
を言語化して指示できること、3.AIのアウトプットを理解してダメ
だしできるだけの広い教養と価値観が基礎的なスキルとなるでしょう。

これ以外にも、テクノロジーや時代の変化に対する基本的な世界観や、
機械学習という「モデル」に対する理解も必要でしょう。

AI以外にも、温暖化に対する対応や大規模災害への備え、人口減少に
対しても対応できる、サステナブルな基盤を創っていかねばなりません。

今までのやり方やパラダイムから根本的に脱却して、新たな変化を自ら
が生み出していくことが求められているのです。このような状況下で、
どのように経営をしていくのか、人財育成をしていくのか、事業展開を
していくのか、オペレーションを変革していくのか?

とにかくこの世界観を理解して、たくさん学び、具体的な行動に結び付
けていかなければならないと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_小萱副社長

           ――― 革新 ―――
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五十鈴に着任して丸一年が経過しました。メルマガも今回で8回目とな
ります。社員総会やIOCなど全ての行事に参加しましたが、3月の下
期IOC成果発表会は特に印象的でした。

どの拠点も、それぞれの発表がお互いに連鎖しながら、中期経営計画の
初年度として着実に成果が出てきたと感じました。中間点の今年度もス
ピードを上げて「進化の新化」に取り組んでいきましょう。

今回は、とても大好きな、2018年のDNP(大日本印刷)の広告の
お話をしたいと思います。4年間で6cm、8年間で1cm、12年間
で6cm、28年間で5cm。これが何かわかる人がいるでしょうか?

これはオリンピック陸上競技の記録更新です。4年間で6cmは男子棒
高跳び、8年間で1cmは男子走り高跳び、12年間で6cmは女子三
段跳び、28年間で5cmは男子砲丸投げです。

この広告は新聞の他、新幹線でも掲載されましたので、記憶して居られ
る方もいると思いますが、男子三段跳びの46cm(4年間)を最長に、
“わずか数センチ”の記録更新を新聞の縦の長さを上手く使い、実寸で
表現したもので、見事な広告でした。

見出しのキャッチコピーは、「この数センチ、わずかと見るか、着実と
見るか。」

そして、下部でDNPの見解が示されます。

「その殆どがわずか数センチ。しかし私たちは、ここに“革新”を見ま
す。挑戦を続け、革新を起こすことでしか、新しい記録は出せないから
です。技術も同じです。世界を驚かせるような革新は、一歩一歩着実に
研究を進める中でしか生まれません。」

DNPは1876年創業の老舗ながら、祖業の印刷技術を発展させ、デ
ィスプレイや情報、再生医療用品などに進み、さらにデータ事業へとド
メイン拡大を積極的に進めていますが、まさに諦めず挑戦する企業の姿
勢と、何万人の中から選び抜かれたトップアスリートと、最高の技術ス
タッフが日々精進して1cmに挑戦し続ける姿を重ねています。

DNPのHPもとても充実していますので是非チェックしてみてくださ
い。価値創造プロセスや技術のかけあわせの表はとても参考になると思
います。

個で限界に達したと思ったときにあきらめるのか、工夫しながら挑戦し
続け、前に進もうとするのかで、たとえ壁に跳ね返されても結果は大き
く変わってくると思います。諦めずに壁に当たり続け、数ミリでも進め
ば、それが革新につながるのだと思います。

五十鈴には何かに挑戦し続ける良い文化があり、壁や限界を感じている
人も沢山いると思いますが、人と会話することで課題が整理できたり、
解決策が見つかったりすることも多いと思います。“何でもみんなで話
し合おう”を最大活用して、チームで個の限界を突破していきましょう。

乗り越えるとより高い壁が出てきますが、そこはこの歌詞を胸に。「高
ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな、まだ限界だなんて
認めちゃいないぜ」(Mr.Children『終わりなき旅』)。


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【五十鈴中央の現場から】_諫山社長

       ――― 雑相コミュニケーション ―――
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新年度を迎え、五十鈴中央にも昨年度に引き続き8名の新入社員がめで
たく入社しました。4日間の新入社員研修を終え、先週から各職場に出
社していますが、まずは各自が「元気・笑顔・素直」を体現してくれる
ことで、組織の中に新たな風を吹かせ、良い刺激を与えてくれています。

昨年度は「リアルパワーの真価追求」という基本方針のもと、組織の源
泉である現場力、思いを形にする実現力、最後までやりきる力などの
「リアルパワー」をベースに、お客さまに近い我々が、お客さまの思い
や声に耳を傾け、既存、新規を問わずマーケットの現場にリアルに入り
込み、パートナーと共に課題解決を図ることで、目に見えるサービス、
ビジネス、機能開発を通してイノベーションの芽を数多く生みだしてき
た一年でした。

企業がイノベーションを起こす源泉はさまざまな要因があるとは思いま
すが、ある雑誌の中では「雑相(ザッソウ)コミュニケーション」だと
定義していました。五十鈴グループのDNAや目指す方向性との共通点
も多く共感できる内容だったので抜粋、紹介します。

〇イノベーションとは、既存の物事の掛け合わせから新しい価値を生み
 出したり、問題を解決したりすることで、それには、社内で異なる部
 署同士がつながったり、他の業界や職種と協業したりする必要がある
 こと。

〇このイノベーションモデルは、トップダウンではなくコラボレーショ
 ン型の組織体制やオープン型マネジメントが求められ、個性が尊重さ
 れる。一人ひとりの違いを大事にし、それぞれが自分にとって最適な
 やり方で仕事をしながら、生産性や価値創出力を高めていくことがイ
 ノベーションを生み出す大前提であること。

〇さらにそのためには、性善説に基づいて相手を信頼し、個人に裁量と
 権限を与え、働き方の選択肢を与えることが必要で、コミュニケーシ
 ョンは「報連相」から「雑相(ザッソウ)」に変わること。

〇「雑相」には二つの意味があり、一つは、「雑談と相談」。組織内外
 の多様な人たちと協業するには、相互理解を深めることが不可欠で、
 それには上下関係を前提とした堅苦しい報連相より、フラットで気軽
 な雑談や相談が有効であること。

〇もう一つは、「雑に相談する」。「まだアイデアの段階ですが、ちょ
 っと相談に乗ってもらえませんか」と言える関係が重要で、時間をか
 けて完璧に仕上げてから相談するのではなく、ラフな段階から相手の
 力を借りることで、アイデアをスピーディに形にできたり、思わぬ協
 力者が見つかったりすること。

五十鈴の組織は、社訓にある「何でもみんなで話し合おう」に象徴され
るように、上述の「雑相文化」がDNAとして受け継がれているし、時
代や環境の変化に合わせて経営システムやマネジメントを変えていく柔
軟性も兼ね備えていると思います。そんな五十鈴だからこそ、どんな状
況においても常にイノベーションを起こせると信じています。

今年度の五十鈴中央の基本方針は「シン・シナジーの創造」、キャッチ
フレーズは「Go Beyond!!」です。まさに異種・異能・異質
なヒト・企業・地域社会とのつながりや協業から生まれるシナジーを数
多く起こすことで、昨年度生まれたイノベーションの芽を、茎や幹に育
てていく今年度にしたいと思います。

シン・シナジーを期待した実験的な試みの一例として、今年度は某大学
のゼミとコラボして学生の長期インターン活用に挑戦したいと思ってい
ます。

ゼミの学生向けに自社の活動テーマをプレゼンし、共感をしてくれた学
生チームに五十鈴の職場を「雑相の場」として提供し、約一年間かけて
一緒にテーマに取り組んでいくもので、経営戦略として継続的に取り組
んでいる企業の成功事例もあるようです。我々にはない学生の発想や熱
量が思いもよらないイノベーションを生み出すかもしれません。

五十鈴中央の皆さん、「シン」というフレーズに社員一人ひとりの思い
を込め、「Beyond」精神でこれまでの常識や既定の枠組みを超え
たダイナミックなチャレンジを実践する一年にしていきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.993〕は、2023年4月20日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

先日仕事の関係で、機動隊の観閲式に行き、写真撮影をしてきましたが、
あいにくの天候で雨のなかでの撮影になりました。こういう仕事のとき
は、たいてい晴れの日が多いのですが、春の菜種梅雨の時期でもあり、
誰を恨んでもしょうがないので、そこは開き直って撮影に没頭しました。
考えてみれば、隊員たちの仕事は雨の日だろうが、夜中だろうが、事件
や災害が起きれば駆けつけるわけですから、私も現場の大変さを少しだ
けですが実感したところです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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