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五十鈴メールマガジン〔No.504〕古典的名著と最新の考え方
配信日時:2013/09/27 13:15
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013.03.07発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.504≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
             春一番が吹き荒れ、

       啓蟄も過ぎて、暖かい陽気が続いています。

     三寒四温のこの時期、まだまだ寒い時期もあります。

          十分気をつけていきましょう。

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☆No.504 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_古典的名著と最新の考え方
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_震災から2年(牛島常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_本を読み想像力から創造力へ〈温故から知新へ〉(三谷社長)
┃
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【代表メッセージ】

       ――― 古典的名著と最新の考え方 ―――
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鈴木貴士です。

最近私は「四書五経」等の古典に興味を持って、講座にも参加している
のですが、古典というのは時を越えて存在しているのですから素晴らし
いものばかりです。

先日は五十鈴のソリューション部門のIOC成果発表会の前の「代表講
話」でノーマン・V・ピールという人の「積極的考え方の力」(成功と
幸福を手にする17の原則)という古典を紹介させてもらいました。

この人はデール・カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ自己啓発の御三
家と言われていますが、所謂「ポジティブ・シンキング」の元祖です。

これを読んで驚いたことは、齋藤一人さんという納税番付連続一位の人
の言っていることと同じだということでした。やはり、一人さんはいろ
いろ勉強しているのですね。

そして、火曜日の戦略推進会議の代表講話では「脳には自分を変える
『6つの力』がある。」という脳科学者の著書を紹介させてもらいまし
た。こちらは最新の情報といってもいいでしょうが、前述の「積極的考
え方の力」との共通点が驚くほどありました。

気分や感情的なものを神とか運からくるものと捉えることを脳からきて
いると考えれば考え方が一致します。すなわち信仰的な考え方は脳を刺
激してそのような行動がとれるのです。

我々は感情的なことや精神的なことは心の問題と思っています。しかし、
心とは脳の中にあるもので、「脳が生み出す感情の働き」によってすべ
てが決まっていきます。

すなわちポジティブな発想をすればポジティブになれるし、ネガティブ
な発想をすればネガティブな思い行動になってしまうのです。ポジティ
ブな言葉を心して多用すれば、そのようになる、そして肯定的な言葉や
賞賛する言葉を書くことによってそれが確かになる。また、ひたすら祈
ることによって心が平穏になります。

そして感謝の気持ちを常に持つことや人を褒めたり賞賛したりすること
が人間の脳を活性化させると書かれています。脳には「可塑性」と呼ば
れる性質があって、構造的にも機能的にも、ものすごい変化を遂げる力
があるのです。

すなわち、どんな考え方をするかということで、脳は変わってくるので
す。逆に瞑想に耽り、頭の中を空っぽにするのも脳をメンテナンスする
ことになるようです。

そして、ストレスを溜めるのが一番いけない、気持ちを切り替えて、前
向きに生きなさいということですが、それがなかなか難しいから、「あ
りがとう」とか「感謝しています」とか、齋藤一人さんが言うところの
「天国言葉」を多用すればいいのですね。

一人さんは「ツイテル」という言葉も流行らせましたが、要するにポジ
ティブな言葉や考え方で、あとは他人を褒めるということを徹底するこ
とです。

褒めるには褒めるだけのことが無いと褒められないわけで、他者をよっ
ぽど観察しないとそれができないので、他者に対する感受性が強まりま
す。

私は落ち込むと回復が遅く、いつまでもクヨクヨしているのですが、こ
れらの本を読んで、落ち込んだとき「ツイテル」とか「ありがとうござ
います」とか無理しても言うようにしたら、ずいぶんと気分が変わりま
した。

「運」というものがあるにしても、それがコントロールできる、「心構
え」や「原則」があるということ、そして、「脳」について少しの知識
があれば、そういうコントロールができることをこれらの本は教えてく
れました。ありがたい、ありがたい!


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【執行役員が伝えたいこと】_牛島常務

         ――― 震災から2年 ―――
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IOCの下期成果発表会も終わり、3月は来期に向けたスタートの準備
の時期となりました。今回の発表会はSC統合後の1年を振り返ってみ
て、「変えていいものと変えてはならないもの」が少し分かったような
気がする発表会でした。

またSC統合による統合効果も感じさせる発表もありました。来期は統
合成果が発表できる活動にしていきましょう。

IOCの発表会で、東海地区は東名高速や新しく開通した新東名を車で
移動しますが、東北自動車道のように震災復興関連の車両の通行もなく
スムーズに移動でき、時間も短縮されて逆に早く目的地に到着してしま
い、時間調整することもありました。私が利用している東北自動車道と
は全く違う感じがしました。

震災からもう2年が経とうとしていますが、復興に向けた動きは東北自
動車道の通行量やトラックなどで運搬している物を見ているとその進捗
が少しですが分かります。

最近の東北自動車道は大型の建設重機が多く輸送され、インフラ関連の
工事をしていた震災当初と違い住宅関連のものを輸送している車両が多
くなっています。

また、ボランティア活動に行く人の乗用車も結構多かったのですが、最
近は少しそういった関係の乗用車も減ってきたように思います。やはり、
もう2年も経過するといろいろと震災当初に比べ変化してくるのは仕方
のないことなのかもしれません。

マスコミも震災の起こった3月11日が近くなると報道し、それが過ぎ
ると報道が少なくなってきます。原発も含め震災の復興には時間がかか
ると思いますが、1日も早い復興を願っています。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

 ――― 本を読み想像力から創造力へ〈温故から知新へ〉 ―――
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先週はIOCの発表会が各拠点で行れました。今回は分かりやすく、取
り組みにも進展がうかがえました。中でもロジスティクス、物流、安全
といったテーマが数多く出てきたことはワーレックスにとっても喜ばし
いことでした。

ただ、今起こっている現象にタイムリーに飛びつくことは良いことです
が、これまでに取り組んできた営業活動、生産活動が何故実をむすんだ
のか、何故成就しなかったのか、商流の違う仕事や口銭の分配、全く新
しい分野の仕事をどのようにして手に入れたのか、過去、歴史に学んで
みることも必要なのではないでしょうか。

海外移転は30年以上前からはじまっていますし、いろんな商社と数々
の取り組みがあったのですから、今やっていることが空回りしないため
にも、またノウハウの伝承のためにも必要かと思われます。自社にもお
客さまのところでも歴史が分かる人が少なくなっていますけれども・・。
この部分は温故のところですが深堀するのではなく活用、再生しこれか
らに繋げることが肝要だと感じております。

話は変わりますが、私は本を読むのが得意ではないので特に学生のとき
古典、漢文とかがまだるっこくて苦手で、比較的理解しやすく結論がハ
ッキリしている理数系にあまり好きでもないのに進んでしまいました。

今になれば、本を読む習慣があれば人生が変わったのではないかと思う
くらいです。それでも読書量は遅々として進まず、散発的に必要に迫ら
れ読む程度です。

その中で継続しているのが司馬遼太郎の読み物です。NHKの『坂の上
の雲』を観て小説を読もうと思ったのですが、結構史実に基づいて作ら
れており何より人物の表現が鋭く、ある意味独善的ではありますが、参
考になり納得させられます。

乃木希典大将や東郷元帥やそれに係る人物、秋山好古、真之兄弟の行動
癖やロシア人の思考法などこれまで伝え聞いてるイメージとかなり違い
ます。

これが面白かったので次に『義経』を読みました。これは兄、頼朝に認
められるために平家をほろぼすのですが、手柄を立てれば立てるほど疎
んじられ源氏再興を純粋に願うも最後は殺されてしまう悲しい話です。

『功名が辻』は、女性の目でみた山内一豊の妻の話で、私のいる栃木・
小山城での関ヶ原の勝負を決めたといわれる真っ先に領地と軍勢を差し
出し関東軍を味方につけた軍議が行われた話でした。

いずれの話も登場人物の描写が面白く描かれています。最近では、『竜
馬がゆく』を読んでいますが、この話の中で心に残ったのは、竜馬が千
葉道場の師範代にまでなったものの剣の道に進む気にならず、土佐に帰
り行く末を案じていたおり、尊皇攘夷論の武市半平太に感化され日本統
一に向かって動き始めた頃の話です。

それにはまず学問をせねばと一念発起し、歴史こそ教養の基礎、だとい
うので難しい中国の史書(資治通鑑)を独学で始めました。武市が師匠
をかってでましたが、小心翼々たる腐れ儒者にはならぬと辞しました。

そこで門下生が竜馬をからかいに来てご教授願いましたが、文法がでた
らめでお経みたいなので笑い転げていました。そんなレベルだとどうせ
意味も分からないだろうと聞いてみると、完全に理解しており説明まで
してくれて、最後には皆青くなったそうです。

竜馬は平然と、「読んでいる文字を見て情景を思い浮かべれば意味する
ところが手に取るように分かるものだ」と言いました。また続いて、洋
学を学ぶため蘭学塾に入り、法律概論の講義をオランダ語で受けました
が、これも壁に寄りかかって聞いている風でもなく寝ているが如くであ
りましたが、突然先生に向かってその訳は間違っていると指摘しました。

先生は激怒しましたが、竜馬が説明すると納得し詫びたそうです。何故、
間違いが分かったのかと問うと、「前後文脈からしてそうはならないの
が分かる。だから翻訳が違うのだ」と。

これからは決まりきった文章の読み書きや文法を極めることより、与え
られた要件、情報が十分でなくとも、そこから真意を読み取る能力、創
造する力をつけていくことが新たなものを創出する(知新)のに必要で
はないでしょうか。

知新は維新に通じます。幕末の形にとらわれ動けなくなった社会から、
「新しい世の中をつくるぜよ」と明治に向かったように、竜馬にはなれ
ませんが気持ちだけでもその気になって、組織の変革活動、まだ見ぬ世
界(Will Field)を目指しリアル未来を明確に描き、成功の
イメージを持ちながら前に進みましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.505〕は、2013年3月14日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週の代表のお話にポジティブ発想のことが書かれており、改めて大切
なことだと思いました。ツイテル言葉を発信して、多くの人の助力を求
められるようになれれば、一人では達成できないことが実現できるので
はないでしょうか。
来週、東日本大震災から2年が経ちます。まだまだ多くの課題・問題が
山積していて、困難に直面している方々が大勢います。風化させないた
めにも関心を持ち続けること、今後のために防災やBCPに真剣に取り
組んでいくことの重要性を改めて認識しています。
                      (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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