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五十鈴メールマガジン〔No.1010〕107年ぶりの栄冠
配信日時:2023/08/31 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023.08.31発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1010≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            本日で8月も終了し、

         上期も残すところ一ヵ月となります。

          記録的な残暑が続いていますが、

           この一ヵ月を有効に使って、

       上期活動の整理と下期への準備をしっかりと

            行っていきましょう。

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☆No.1010 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_107年ぶりの栄冠(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_運ばないLOG(黒田専務)
┃
┃【五十鈴中央の現場から】
┃ ■_自然災害と人災(諫山社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

        ――― 107年ぶりの栄冠 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

我が母校である慶應義塾高校野球部が全国大会で優勝し、107年ぶり
に栄冠を手にしました。95年に塾高旋風を巻き起こし、甲子園まであ
と一歩に迫った塾高野球部OBとして大変うれしく、誇りに思います。

私が高校生だった当時は推薦入試制度もなく、神奈川県大会ベスト16、
ベスト32あたりの常連でした。春の県大会準優勝で関東大会に出場し
たのが35年ぶり、夏の県大会も32年ぶりの決勝進出だったので、周
囲はお祭り騒ぎとなり、横浜スタジアムにはたくさんの人が応援に駆け
つけてくれました。

春の関東大会では拓大紅陵、浦和学院と甲子園常連校を延長戦で撃破し
(関東大会での勝利も42年ぶり)、帝京には負けましたがベスト8ま
で進出しました。ちなみに95年の帝京は春の関東大会優勝のみならず、
夏も全国制覇を成し遂げました。

関東大会の開会式で、「こっちはお前らみたいに遊び半分で野球をやっ
てるんじゃねぇんだよ」と挑発されたことを思い出します。その相手を
激戦の末に倒したのですから、とても痛快でした。当時から日本一、エ
ンジョイベースボール、髪型自由はそのままですし、HP掲載の部訓は
ほぼ変わっていません。

現在の監督である森林さんは当時大学生コーチで、内野コーチとして3
年間指導していただきましたし、部長の赤松さんはひとつ上の先輩で、
一緒に汗を流しました。独立自尊をベースとした教育理念、部訓などの
基本的な考え方はそのまま継承されていますが、細部はアップデートさ
れてきたのだと思います。

森林さんになってから、さらに進化したと思うのは、フラットなコミュ
ニケーションです。昨年の覇者、今回準優勝となった仙台育英の須江監
督や、WBCで優勝に導いた栗山監督も選手との対話を重視しています。

以前から周りの学校と比べれば圧倒的にフラットだった(監督もイジっ
てたし・・・)と思いますが、当時よりもさらにフラット化し、監督と
コーチ、選手との意思疎通が双方向で活発に行われていたのが印象的で
す。相手チームのデータ分析も相当緻密に行われていたのが、試合の随
所でよくわかりました。

アルプススタンド席のチケットを受け取りに行った時も、現役野球部か
ら先生、OB等々多くの人たちがボランティアスタッフとしてお手伝い
してくださっていて、多くの方々に支えられてプレーする中で勝ち取っ
た栄冠だったのだと思いました。

自分たちの代では届かなかったけれど、28年の時を越えて、後輩たち
が夢を実現してくれたことに感謝ですね。忘れかけていた夢と、熱い思
いを取り戻すことができました。

それと同時に、自分の価値観に大きく影響を与え、仕事に対する考え方
やリーダーシップの取り方等、野球というスポーツから多くを学んでき
たということをあらためて感じました。

優勝おめでとう。そして、ありがとう。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田専務

         ――― 運ばないLOG ―――
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8月も月末となりました。一時のあつ~い夏は少しは収まったようには
感じられますが、今年は残暑もかなり厳しいとのことです。まだまだ暑
い日は続くと思われますので、引き続きの熱中症対策など体調管理には
充分に注意するようにお願いします。

さて、LOG業界では来年に迫る2024年の4月に向け、さまざまな
取り組みやシミュレーションが行われております。

ワーレックスも残業時間はもとより、拘束時間や休息時間も2024年
基準ですでに管理を行っており、おおむねクリアはできているものの、
加工待ちや納入先での待機時間などは増加傾向で拘束時間超過の不安は
残っており、荷主様との協力・連携は不可欠だと感じています。

そして、2024年問題はまだ始まりに過ぎないと言われており、物流
現場での人手不足はこれから年を追うごとに深刻さを増し、2027年
にはドライバーが24万人不足すると言われています。

そのような状況で安定的な輸送を継続していくには、ドライバーの労働
環境の改善や物流予算の拡大だけではなく、今後輸送能力が減少するこ
とを前提としたLOG全体の設計や物流サービスの見直しが重要となっ
てきます。

「運ばない物流」、そんなキーワードが今後の物流の主流になってくる
のではないかと言われています。

現在ワーレックスでは今まで培ってきた経験やノウハウを活かして、L
OGのソリューションやコンサルによる収益を増やしていこうと考え、
「運ばない収益」を掲げていますが、ここで言っている「運ばない」は
少し意味が違うようで、いかに工場出荷から最終ユーザーまでの輸送回
数やタッチ回数を減らすかを意味しています。

そのためには長距離輸送は大ロット化する、近距離輸送は平準化する、
緊急輸送はなくす、労働可能な時間に合わせた配車を組むなどに取り組
み、契約や輸送条件を見直し、ビジネスモデルの再構築をしていくこと
が必要となります。

小売業などはいち早くライバル企業同士の共同物流やリードタイムの延
長などで従来の多頻度小口物流からの頻度を減らし、「運ばない」へ転
換を図っているようですが、いまだに問題はLOG業者へ丸投げしてい
る旧態依然の業界もあるようです。

いずれにしても以前のような大量に安くモノを運ぶ時代は終焉を迎えよ
うとしています。

「運ばない物流」や「運ばない収益」を確保するなど、「運ばない」こ
とを追求していくことが持続可能なLOG業界を構築していくことなの
かもしれません。


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【五十鈴中央の現場から】_諫山社長

         ――― 自然災害と人災 ―――
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夏休みも明け、例年であればこの時期から少しずつ夏の暑さも和らいで
いくタイミングですが、今年はそうはいかないようです。残暑が続くと
の長期予報も出ているので、職場における対策(休憩、水分・塩分補給)
と職場以外での規則正しい生活(食事や睡眠)を継続して実践し、安全
第一、健康第一な職場環境を維持していきましょう。

さて、今年の夏休みは気候変動による自然災害とそれに伴う人災ついて
あらためて考えさせられる休みとなりました。世界各地で記録している
50度を超える気温にも驚きましたが、ハワイのマウイ島の山火事は、
多くの死者や行方不明者を出すほどの甚大な被害を伴う災害となってい
ます。

ハリケーンの影響による強風と干ばつなどの気象条件が被害を拡大させ
たと見られる反面、防災インフラが機能不全だったことや避難指示の面
でも問題が見つかったようです。緊急事態管理局が住民に危険を知らせ
るサイレンが津波用ということで、万が一サイレンが鳴った場合、山火
事側に逃げることになっているのでサイレンの使用を見送っていたこと
など、想定外のことが起こった時の判断という意味では人災の側面があ
ったことも伺えます。

私自身、今年は夏休みを利用して北九州にある実家に、家族全員で8月
14日の新幹線で帰省する計画を立てていました。ところが休みの数日
前に発生した台風7号の影響で、新幹線が計画運休になる可能性が出て
きたことで、帰省そのものをどうするか前日まで悩みました。幸いにも、
15日が計画運休となり14日は予定通り運行することになったので、
無事に帰省することができました。

元々北九州から帰京する予定は17日にしていたので、帰りの時点で運
行に支障をきたす可能性は無いとたかをくくり、すっかり安心し実家で
の日々を過ごしていました。ところが、計画運休明けの16日、誰もが
通常運転であろうと考えていたこの日に、静岡県内で降り続いた雨の影
響で、結果的に東京駅と博多駅の間の全線で上下線とも朝から一時運転
を見合わせるという事態となりました。

その後、一旦全線で運転が再開されましたが、最大で6時間にわたり運
転が見合わせとなり、最終的には東海道新幹線と山陽新幹線の直通運転
は終日取りやめる対応が取られるなどダイヤは大幅に乱れ、新大阪駅な
どでは夜まで大規模な混雑が続きました。ちょうど同じタイミングで実
家の山口県に帰省していた某営業部長は、この日自宅のある愛知県に戻
るにあたり、この大混乱に巻き込まれ家族5人で大変な目にあったそう
です。

自然災害に起因する運転見合わせや運休は仕方のないことだと思います
し、その後の対応については判断が難しいのは理解しますが、今回のJ
Rの対応については疑問が残ります。結局私が帰京する予定の17日ま
で混乱は続き、私はまたしても運良く予定していた新幹線が動き、数分
の遅れだけで無事に帰路に着くことができましたが、小倉駅構内の待合
室で、数十分後に乗る予定の新幹線が、突然構内アナウンスで運休を知
らされて、戸惑う方々の姿を見ました。

このデジタル社会において、自分の予約している新幹線が動くか動かな
いのかですら、実際に駅まで来ないとわからないし、しかも、まさに発
車の数十分前に知らされるとは、いくら混乱している最中のこととはい
え、信じられない光景でした。突然運休を告げられた人々は当然戸惑っ
てうろたえるのですが、怒りを露わにする人はおらず、払い戻し窓口に
つながる長蛇の列に並んでいました。あらためて、ものわかりの良い、
おとなしい日本人の民族性を実感しました。

今回の前代未聞の数日にわたる新幹線の混乱劇の要因が、自然災害によ
るものと人災に起因するものをしっかり分けて議論し、人災については
検証と今後の対策を講じる必要があると感じます。

自然環境も経営を取り巻く環境も、想定を超えることが頻発する中で、
どこまで想定しておくのか、その想定に基づいて打ち手を準備しておく
のか、非常に難しいテーマではありますが、少なくともそういうことに
ついて考えること、その中でできる備えをしておくことはあらためて必
要だと痛感した次第です。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1011〕は、2023年9月7日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年の夏のように猛暑日の記録を塗り替えるほどの暑さが続くなかで、
アイスキャンディなどの売れ行きも延びているそうです。
とくにフェーン現象によって異常な暑さが続いている日本海側の地域で
は顕著だそうです。このエリアは例年冬には大雪に見舞われ極寒となっ
て、極端な四季の季節を彩ります。冬にしても夏にしても大変な気候の
なかで暮らしているこのエリアの人々に、東京にいる人間としては頭が
下がります。
東京でも猛暑日の記録を更新しているこの夏ですが、文句を言っていて
もかえって暑くなるだけなので、暑い中でも客観的に見てみることで、
まもなく9月となるこの時期に、いくらか暑さが和らいできたと感じる
瞬間もある、と思いたい今日この頃です。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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