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五十鈴メールマガジン〔No.506〕昇格試験の憂鬱
配信日時:2013/09/27 13:15
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013.03.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.506≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
         3月は昇格試験や人事異動など、

     来期の経営に向けて、大きな節目となる時期ですね。

      それらは組織にも個人にも重要なことであり、

           社員一人ひとりの参画が

       より求められてくるのは確かなようです。

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☆No.506 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_昇格試験の憂鬱
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_油断大敵(黒田執行役員)
┃
┃【アイ・ティー・シーの現場から】
┃ ■_メキシコより(川合社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 昇格試験の憂鬱 ―――
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鈴木貴士です。

先週の月曜日、五十鈴グループの昇格試験がありました。結果として受
験者全員が合格となって、めでたしめでたしということなのですが、な
んとなく私は気に入りませんでした。

今回だけでなく、最近は人事システムも体系化されていて、教育研修も
充実していますが、昇格試験がぴんとこないのです。組織的にも、個人
の価値を高めるIVC(Isuzu Value Creation)、
組織の価値を高めるIOC(Isuzu Organization
Change)が展開され、ヒューマン・リソース・マネジメントでそ
れら二つの活動を融合させて、効果的に最適化する仕組みとなっていま
す。

これらは五十鈴独自のもので長年培われ、発展的に進化しているものの
賜物だと思うのです。しかし、しかしですね、あまりに良くなりすぎて
いて気になるのですね。

当然、受験者のレポートやプレゼンテーションも良く出来ているわけで
すが、スマートすぎるというか、なんというか、ウーン、泥臭くないと
いうかリアルでないというか、一口で言うと「分かっていない」という
ことになるのです。

答えを知ってはいるが分かっていないということは、この世にたくさん
あります。財務諸表が読めない経理部長とか、人の心が分からない人事
部長、ものの売り方を知らない営業部長など、枚挙にいとまがありませ
ん。

そして極め付きが、経営を分かっていない社長でしょう。要するに皆、
レシピは知っているが、実際に料理をしていないということになります。
教育や訓練は重要なことですが、一番重要なことは経験知があるという
こと。思いと現実が繋がっているということです。

スパゲティ・ナポリタンが食べたいという思いがあり、作り方も知って
いる。しかし、「ナポリタン!」と叫んで祈ってみても、それは自動的
に出来るものではありません。実際にお湯を大きい鍋で煮て、アルデン
テに茹で上げるのに7分と書いてあるから7分ではなく、実際自分の歯
で噛んでみてアルデンテと確認できるのです。

その確かな感触が分かるまでには経験が必要です。今回も副社長をはじ
めとする審査委員も真剣に質問して、各人の個性から可能性を引き出す
ような質問を多々していましたが、最後はお説教になってしまう。

それはそれでいいのですが、試験に受かることを目標としないで覚悟を
決めて、経験して人格形成の上で勉強しようという感じになればいいと
思うのです。

体系化されて組織化されるとどうしても官僚化してしまいます。立派に
やることが目的ではありません。成果と貢献に結びつかなければ意味が
ありません。それでなくても、管理の過剰とリーダーシップの欠如は組
織の中にいつもありがちな問題です。

「だれかを管理したいと思ったら、自分自身を管理するがいい。それが
うまくできたら、もう人を管理することなどやめるだろう。そして、指
導することをはじめるだろう」

「現在の問題は有能な組織なしには解決できず、組織はすぐれたリーダ
ーシップなしには成功しない」そして、あらゆるレベルで「リーダーシ
ップ」は必要なのです。

全員参画の経営には全員のリーダーシップが必要です。機能別のシステ
ム・リーダーシップの発揮が企業家精神発揮の第一歩なのです。「マネ
ジャーはものごとを正しく行う人であり、リーダーは正しいものごとを
行う人である。この違いは、ビジョンと判断という行為――成果と仕事
の実践能力、つまり効率との違いである。」この両者の違いと実践が偉
大な組織に向けての人財戦略になると私は思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田執行役員

          ――― 油断大敵 ―――
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今期も残すところあとわずかとなりました。各社とも来期の基本方針や
取り組み課題なども出揃って準備も万全だと思います。来期は中期戦略
2年目で重要な1年となります。

SC単体の活動だけでなく拠点としてのプレゼンスを高め、しっかりと
成果を出すことが必要となります。気を引き締めて、みんなで力を合せ
ていきましょう。

先日まで行われていたWBCでは、侍たちが日の丸を背負い力を合わせ
活躍していましたが、3連覇の夢叶わず準決勝で惜しくもプエルトリコ
に負けてしまいました。油断なのかプレッシャーなのか分かりませんが、
やっぱり大きなミスが出たり、普段の力が発揮できなければ負けるのは
当然の結果だとは思いますが、とても残念でなりません。

予選ラウンドでは、日本プロ野球を代表するような実力を持った選手で
も殆どがプレッシャーに負けて本来のバッティングが全然できなくなっ
てしまいました。また台湾戦のように劇的勝利をおさめると、勢いに乗
り本来の力あるいはそれ以上の力を発揮する、それが極端に出ていたよ
うに感じます。

我々の仕事も同じだと思いますが、舞台(成果)が大きくなればなる程
プレッシャーが掛かり、その中でも力が発揮できるような環境や場をつ
くることがリーダーにとって大事な仕事だと改めて感じました。また選
手も井端のように、どのような状況でも活躍できるための努力も必要だ
と思います。

今回がリーダー不在とはいいませんが、前回のWBCではイチローが異
様なくらい普段とは違ったテンションの高さでチームを鼓舞していたよ
うに思います。それが他の選手の力を引き出すためのリーダーシップだ
ったと思います。だからこそ決勝の韓国戦に最後の最後に神が降り、決
勝打が打てたかもしれません。

しかし、今回のWBCは世界ランク上位のキューバ、アメリカ、韓国と
予選敗退で前回の覇者日本も決勝へ進めずで波乱の大会でした。少なか
らず油断があったのではないでしょうか。「油断大敵」ですね。

私たちも普段の仕事に慣れや油断は無いですか? 大きな目標達成に向
けては「油断大敵」です。


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【アイ・ティー・シーの現場から】_川合社長

         ――― メキシコより ―――
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今、お客さまのサービスセンター設立支援にてメキシコに来ています。
約1ヵ月弱の予定で4月初旬に帰国を予定しているところです。

ITCでは、世界各国での新規のサービスセンター設立支援や既存サー
ビスセンターのソリューション支援をさせて頂いておりますが、自分自
身で支援の渦中に入るのは久しぶりで、楽しみながら毎日を過ごしてい
ます。

我々の現在の主な業務は、サービスセンター経験のない現地社員の方々
に、設備の操業技術、安全確保、品質確保、事務業務等の基本的な業務
が出来るように業務の目的から手順を指導することとなっています。

五十鈴の工場社員2名の指導員に先行して指導を始めてもらっています
が、指導風景を見ていると現地の皆さんはノートにメモを取ったり、お
互いに自分の理解したことを話し合ってそれぞれの不足分を補ったりと、
非常に前向きで感心させられます。

世界のどの国でもそうですが、最初にはっきりさせることが重要で、時
間厳守、メモを取ること、勝手に設備を動かさないことなど、初めにき
ちんと分かってもらえれば定着していくものであるというのが良く分か
ります(最初に五十鈴の指導員がビシッと言っているのが効いていると
思いました)。

海外は海外の文化・規範があり、日本のようにはなかなか行かない、と
いう声をよく聞くのですが、最初のスタート時点をどのようにしたのか
の問題であろうと感じています。後から変えるのは非常に労力も掛かり、
大変な作業になるので、やはり立ち上げ時に指導を厚くするのが最善で
あるとの認識を新たにしました。

そうは言っても、メキシコにはメキシコの法律や大事にする風習や一般
的な習慣というのもあります。そのような点は現地社員の意見をよく聞
きながら、現地に合わせるものはしっかり合わせていくことも重要なこ
とになります。

「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますが、郷に従いなが
ら、現地会社の狙っている日本の良い会社経営にしていけるようなベー
スモデルをたくさん作って、お客さまに貢献していけるようにしていき
たいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.507〕は、2013年3月28日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

3月も残すところ1週間ほどとなり、今期のまとめや来期に向けての準
備などで忙しい日々を送られている方も多いのではないでしょうか。社
会人となって何度も新年度を迎えていますが、年度の替わるこの時期は
どうしても緊張せざるを得ません。今年は昨年よりも開花の時期が2週
間も早いとのことですが、満開の桜を見逃さず、心にゆとりを持って臨
んでいきたいと思うところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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