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五十鈴メールマガジン〔No.1017〕八冠全冠制覇
配信日時:2023/10/19 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023.10.19発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1017≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         今年は夏が長かったこともあって

       キンモクセイが咲くのが遅かったのですが

           今ではすっかり咲き始め

        周囲に甘い良い香りを漂わせています。

           これでようやく夏から秋に

     季節が変わったことを実感するのではないでしょうか。

      この秋を有意義に過ごしていきたいものですね。

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☆No.1017 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_八冠全冠制覇(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_自己紹介パート2(山口執行役員)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_節目の秋(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

         ――― 八冠全冠制覇 ―――
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先週の第71期王座戦5番勝負第4局で藤井聡太さんが永瀬王座を破り、
棋界の全八冠を史上初めて制覇しました。

将棋界のタイトル独占は1996年の羽生さんの七冠達成以来27年ぶ
りで、21歳2ヵ月での達成は羽生さんよりも4歳以上若くしての達成
となりました。

羽生さんの場合は、タイトル戦で何度か敗北を経験しながら達成したの
に対して、藤井さんは2020年の初タイトル取得から失敗なく偉業を
達成されました。

AI将棋の申し子のように言われていますが、それを単に使いこなして
いるから強いという短絡的なことではありません。読みを進めるにあた
っての慎重さであったり、読みの深さであったりが、人一倍すごいと思
われます。

また、強いからといっておごることなく、常に学ぼうという謙虚な姿勢
とたゆまぬ努力で歩み続けていることや、「面白い将棋を打ちたい」と
いう純粋に道を極めたいという強い想いが強さの秘訣な気がします。

対局を見ていて感じるのが、驚異的な粘り強さがあるということです。
そして、終盤のミスが少ないということです。これまでも幾度となく逆
転勝ちをしてきていますが、相手のミスを待つような打ち方もある中で、
藤井さんは間違いがない、そして、相手が一度ミスをするとそこから畳
みかけて逆転勝ちします。

神がかり的な一手もあるので、AI超えとも言われますが、地道に実力
をつける、そのうえで面白い将棋を打つことを真摯に追求しているとこ
ろが心を惹きつけられるし、会社もそのような集団にしていきたいと思
います。

こういったところは、中々データや数値で示すことが難しいですが、示
せると強さや凄さが定量化されてわかりやすくなると思います。

野球では、長らく打率が高いことがよいことだとされてきましたが、最
近はOPS、出塁率と長打率の合計で、0.9を超えるバッターがとて
もよいとされることが当たり前になりました。

企業も利益重視からキャッシュフロー、ROE(自己資本利益率)やR
OIC(投下資本利益率)へと見るべき数値も変わってきており、最近
では非財務資本や無形資産を定量化して、企業価値を見ていこうという
ムーブメントもあります。人的資本経営がもてはやされているのもこう
いったことが理由にあります。

バリューセンターを目指してやってきた五十鈴グループは、そのバリュ
ーを生み出す源泉を人財だとして、長らく教育投資を積極的に行ってき
ています。

「こういうことができる」とか技術的、効率的な話だけでなく、価値創
造のためのモノの見方・考え方や一人ひとりのマインド、取り組み姿勢
が競争力の源泉であり、リアルにこだわって地道に実力値を上げる努力
を継続してきていることが強みなので、体系的定量的に示せるようにし
ていきたいと思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_山口執行役員

        ――― 自己紹介パート2 ―――
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今回2回目のメルマガ登場です。前回のメルマガでは“きばっど”の鹿
児島弁フレーズで締めさせていただきましたが、もう少し私のことを理
解してもらうために、今回も鹿児島ネタを皆さんに披露したいと思いま
す。

アジア競技大会、ラグビーワールドカップ、バレーボールのパリオリン
ピック予選大会など、この秋に大きな国際大会が開催されている中で、
日本国内でひっそりと“特別国民体育大会”(10月7日~17日)が
開催されておりました。

場所は“鹿児島”。本来であれば2020年に鹿児島で開催予定であり
ましたが、コロナ禍で史上初の中止となり、特例で今年開催する運びと
なりました。ちなみに、本来は2023年は佐賀県に決まっていました
が、佐賀県が2023年枠を鹿児島に譲り、来年に佐賀県開催となって
います。

数十年前に、とあるスポーツで私も国体に参加させてもらいましたが、
私が幼少の頃からずっと続けているスポーツがあります。それがサッカ
ーです。

7つ上の兄の影響で物心ついた頃からサッカーを始めたのがきっかけで
すが、実は私が生まれ育った田舎町には野球部や他の球技がなく、手軽
にお金も掛からずボール一つで皆が楽しめるサッカーしかなかったのが
実態です。

ただ幼少の頃からそのサッカーにどっぷりと嵌まり、週末に家族旅行を
した記憶がなく、常に週末はどこかでサッカーの試合をして泥んこにな
っていた記憶しかありません。実はそこで一緒にボールを蹴っていたの
が、“前園真聖(まさきよ)”です。

今の若い人はお笑い芸人?かと思う人もいるかもしれませんが、一時期
は時の人で一世風靡したプロのサッカー選手でした。特に、アトランタ
五輪でブラジル代表に勝利した時のサッカー日本代表のキャプテンであ
り、ブラジルからの大金星は、未だに“マイアミの奇跡”として語り継
がれています。(実はこの時の試合会場の跡地は、WBC決勝の日本対
米国の試合会場になっていたようです)

彼は、一つ下の学年で地元の幼稚園・小中学校で共にボールを追いかけ、
その後別々の道に分かれ、彼は鹿児島実業から世界へ大きく羽ばたいて
いきました。

幼少の頃は、特に上手いとの印象はありませんでしたが、足が速く、ず
る賢さ(?)は秀でるものがあり、そこに技術が加わり、当時のJリー
グでは足が速くキレもあり、さらにはテクニックも一級品と唯一無二の
プレースタイルで存在感は際立っていたと思います。

特に、彼が小さい頃からこだわっていたのが“ドリブル”。サッカーと
いうチームプレーでありながらも、常に個人で打開し得点につなげる
“ドリブル”を意識し、この“ドリブル”はプロになってからも極め続
け、彼の代名詞になっていたと思います。(ベースボール・マガジン社
発行の彼の自叙伝『ドリブル』で彼のこだわりや私との関係が触れられ
ています。興味がある方はぜひ)

当時の絶頂期の彼のプレーを見ていて、何事においても一つの事を極め
る大事さを彼から学んだ気がします。当然、仕事においても特定の分野
やスキルを極めることは、強い意志と継続的な努力、情熱が必要であり、
充実したキャリアを築くうえで非常に重要な要素です。

ただ極めるためには相応の努力も必要であり、言葉に出す以上に大変で
すが、まずは私的な事でも何か打ち込めるものを見つけるだけでも充実
した毎日を過ごすことができ、結果として仕事や考え方に対しポジティ
ブになれるのではないでしょうか。キバレ!(鹿児島弁)


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

          ――― 節目の秋 ―――
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食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、行楽の秋・・・。秋本
番の気候となりました。要は四季の中でいろいろなことを楽しむには最
適な季節が秋ということなのでしょうね。限られたこの良い時期をしっ
かり堪能できるよう、計画性をもって臨みたいと思うものの結局いつも
とかわり映えのしない週末のすごし方からなかなか脱却できないと毎年
思っています。

今年も、スポーツ観戦、映画鑑賞、読書、そして時々散歩といった大体
似たようなパターンではっと気づくと年の瀬を迎えることがないように
したいと思っていたところ、社内のスタッフから声があがりました。

五十鈴が昨年70周年を迎えましたね。今年は、五十鈴が大きな変革と
して実行した分社から丸35年が経ちます。「5」にこだわる五十鈴に
とっては節目の年でもあります。現在スチールサービス(SS)部門は
3拠点体制ですが、1988年、五十鈴グループ内には分社の大嵐が吹
きました。

昔のことなので、少しその背景に触れたいと思います。その当時、日本
はバブルと言われる好景気の中で、五十鈴も販売量が確実に増え、とて
も多忙な毎日が続いていました。

五十鈴の社内では、グループ中長期戦略策定プロジェクトが発足され、
なぜ五十鈴は薄板に特化したのか、ユーザーのお膝元に拠点を開設した
のか、五十鈴運輸(現ワーレックス)を始め種々の関連会社の存在意義
と今後についてどのような意図が存在し設立したのか、鈴木会長の頭の
中にあった戦略と会社や社員に対する思い、そして株主やお客さまとの
関係性で絶対的に大切にしなければならないことなど、歴史を紐解きな
がらその成長の軌跡を体系的にまとめあげました。

そのポイントとなる3つの基本的な戦略思考を明らかにしました。それ
は、「川下戦略」「高付加価値化」「グループ内互恵」です。

川下戦略は、自分たち目線ではなく、徹底的にお客さまの立場でものご
とを考えるという今でいうマーケットインです。

高付加価値化は、問屋ビジネスのように右から左へ仕事をつなぐだけで
はいつかは価格だけで選別される企業となってしまうため、手間をかけ
てでも必要な存在になるための機能を持つことが大切であるということ
です。

グループ内互恵は、グループ内で連携することによって、新たなサービ
スを開発したり、補完し合ったりすることで利益をグループ内に蓄えや
すい状態をつくるということです。

そして、幾度も仰っていたことは、お客さまや世の中の変化に敏感にな
って、努力し進化し続けなければ、会社はいつでもなくなるということ
でした。

念願の100万トンという目標もクリアし、薄板業界での自分たちの位
置づけに満足している社員が増えているのではないか、ウチの会社は潰
れないと思っている社員が増えているのではないか、昔のような必死さ
が失われているのではないか、そんな状況を会長は危惧されていました。

そして、このプロジェクトで今後の五十鈴グループの在り方を検討する
段階に入り、サポートしてくださっていたコンサルタントの方から組織
構造と戦略の関係性の講義を受けました。

それを聴いていた会長が突然意を決した面持ちで、「分社しよう」と発
言されたのでした。

私は事務局として参加しており、話し合いをまとめる、整理するという
役割を担っていました。あまりに突然の発言で当時の鈴木代表や他の役
員の方々も何が起こったのか、会長の意図を確認しながらこれを具現化
すると会社はどうなるのか、侃々諤々の議論へ突入したのでした。

役員のほとんどが分社経営によるデメリットの大きさから異を唱えまし
たが、会長の意思は固く、プロジェクトも半ばの状態で大構造変革の分
社化プロジェクトがスタートしたのです。

1988年7月に、小山支店が小山五十鈴として分社第一号となり、そ
の後次々と分社され、その年もあとわずかという11月に私たちアイコ
ミが、その締めくくりとなり本社OD部から分社化しその年が終わりま
した。怒涛のような一年でした。

分社化は、利益という視点で見たら管理の手間、コストだけでなく納税
という側面からもデメリットだらけでした。けれども、分社の際にその
エリアで赤字であるということはお客さまにとって必要な存在でないと
いう証であり、閉鎖はみな平等にあり得ることなのだと告げられました。

これにより、支店長は支店の管理から経営を託される社長となり、幹部
は自分の所属する組織の永続性に対する責任ということを再確認するも
のとなり、多くの社員が五十鈴の創業者理念でもあった「雇われ人根性
になるな」と「必要な存在」いう言葉を我がこと化できたのです。

教育プログラムも、企業家育成をコンセプトに全体を刷新して体系的に
入社時から自分の道を自分で考えながら自立&自律をテーマに成長して
いくプロセスを築いたのでした。

その後、時代の変化に予応しながら幾度かの組織構造変革は行われまし
たが、根底にある考え方は普遍的なものとして定着しているように思い
ます。

冒頭記述した社内のスタッフからの発信は、35年の節目に相応しいイ
ベントを行おうというものでした。自らの軌跡を検証しながら、「必要
な存在」ということを再度自問自答する機会にしようと思います。

竹は節目があることによって、そのしなやかさを保ち、倒れることなく
成長することを援ける役目を果たしています。分社35年、良き節目の
機会にしたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1018〕は、2023年10月26日に配
 信いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

秋真っ盛りの時候のあいさつに、「寒露(かんろ)の候」がありますが
これは夜が長くなり、草や葉の上に結ぶ露もかなり冷たくなってきたと
いう意味です。まさに今時分の朝夜が冷え込み、昼間の暖かさとの寒暖
差が大きい時のことですね。夏の時期には何をするにも暑くて億劫にな
りがちでしたが、この季節は昼間ならば上着がなくてもちょうど良い気
候で、何をするにも最適な季節。まさにスポーツ、読書、映画など趣味
に費やす時間も増えていくのではないでしょうか。こんな季節の変わり
目だからこそ注意したいのが、昼間の陽気に引きずられて、夜風呂から
上がって薄着でいて風邪などをひかないようにしたいものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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