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五十鈴メールマガジン〔No.1018〕血の通った行動
配信日時:2023/10/26 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023.10.26発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1018≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

       秋は一年でも過ごすのに最適な気候ですが

          気がつけば10月も残りわずか。

      昼間は暖かく朝晩は寒さを感じる今日この頃です。

        週末には、秋の夜長を読書や映画鑑賞に、

         昼の間は、スポーツやレジャーに、

        充実した時間を過ごしたいものですね。

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☆No.1018 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_血の通った行動(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_ホーソン実験(小萱副社長)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_睡眠をしっかり取って明日につなげる(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

         ――― 血の通った行動 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

先週、とあるカンファレンスに参加してきました。経営者が80人くら
い集まり、6人ぐらいずつに分かれてディスカッションをしたのですが、
その時のテーマが「血の通った行動」というものでした。

「血の通った行動」とは、決まったからやる、言われたからやる、怒ら
れるからやるといったものではなく、頼んでもいないのに、期待してい
る以上に、能動的にといった本人の意志で動いている行動を指します。

社員の心に火をつける、マインド行動を変えさせる、熱い心、モチベー
ション3.0とかさまざまな言い方がありますが、経営者にとっては永
遠のテーマで、そこに相当なエネルギーを使っていると言っても過言で
はありません。

企業が何をするにせよ、社員のエネルギーが結集しない限りは何もでき
ません。五十鈴としても全員参画経営を掲げていますが、経営意識を持
て、危機感が足りないと言うだけではそのようにはなりません。

企業文化や組織風土、規範も大切ですが、風土改革、意識改革していこ
うと言うだけでもそうはなりません。価値観・行動規範を唱和するだけ
でもそうはならないし、それ自体を目的化しても、業績はよくならない
のです。

そのカンファレンスは、「血の通った行動」について、それぞれが自分
たちの考えをエピソードも交えて披露しあい、質問することで、一般化
していき、キーワード的にまとめる作業をしました。

我々のチームは、やるしかない状況をつくる、大成功のイメージが持て
ている、責任と役割(期待)を自分で設定するとなりました。

これ以外にも、他のチームでは痛みの共有、相手の火種は何か、バイア
スを取り除く、セルフエフィカシー、決意や志、承認、貢献感、責任、
感謝などが並んでいました。

キーワードを見てしまうとまぁそうだよね、と思うことやコンサルがい
うようなワードが散りばめられてしまうので、おぉーとはならないかも
しれませんが、ここには書けないリアルなストーリーを聞くことや、は
っきりと指示するのではなくて、自分から動くように促してあげるよう
な細かなところがとても参考になりました。

五十鈴は、自らが考え、主体的に行動できる社員が多い方だと思います。
ディスカッションの中でも、五十鈴でやっている活動の話をしたのです
が、「五十鈴さんは社員の質で恵まれていると思います。」と数人から
言われました。

そうだよな、と思いながらも、だとしたらもっと大きな成果を得ること
ができる、ベクトルを揃えることでもっと大きな力を発揮することがで
きる、と思ってしまうんですよね。

贅沢な悩みなのかもしれませんが、五十鈴はまだまだやれるし、もっと
血の通った行動ができる社員をたくさん増やしたい!と決意を新たにい
たしました。


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【執行役員が伝えたいこと】_小萱副社長

         ――― ホーソン実験 ―――
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ようやく涼しいと感じられる気候になりました。週末はもっぱらキャン
プに出掛けていますが、日没もどんどん早まってくるので、酒量に気を
つけるようにしています。

さて、今回は当メルマガで以前にも紹介されたことがあるようですが、
ホーソン実験という、約100年前の1924~1932年に行われた
生産性に関する壮大な実験を紹介したいと思います。

場所はアメリカ、時代は1918年に第一世界大戦が終わり、1929
年の世界恐慌、1939年の第二次世界大戦に続く頃です。

第一次世界大戦が終わり、ヨーロッパ時代の終焉を横目に、当時のアメ
リカは景気拡大に突き進んでいました。人口が増え中産階級の拡大とと
もに、大量生産大量消費の社会が形成されていきます。テイラーシステ
ムを取り入れたフォード生産方式に代表される、とにかく人間をいかに
効率よく働かせるかという科学的管理法の研究が進んでいきました。

AT&Tの製造部門であるウェスタン・エレクトリックのホーソン工場
でも、同じようにいかにして生産効率を上げるかという実験を開始しま
す。ちなみに、同社は1899年に日本初の合弁会社として設立された
日本電気(NEC)のメジャー株主で、1992年までのNECのロゴ
は同社のロゴに由来しています。

初めに行った実験は、照明実験でした。作業中の照明を明るくすれば作
業効率が上がるとの仮説で実験を行いますが、照明は作業効率に関係な
いとの結論に達します。

次にリレー組み立て実験を行います。この実験から人間関係論で有名な
エルトン・メイヨーが関わってきます。

5人一組の女性チームに、賃金、休憩、軽食、室温、湿度の作業条件を
変えると生産性が変わるのか実験しました。チーム毎に部屋を分け、給
与体系も変えながら、なんと6年間もかけてデータ収集しますが、これ
も結果は変わりません。賃金を上げても効率は上がらなかったのです。

続いて、個人の感情と生産性の関係性を調査するために面接調査が行わ
れました。3年間、2万人以上に対するインタビューから、作業員の不
満は作業以外にもたくさんあり、職場の人間関係や、仕事への興味など
作業以外の個人の感情が生産性に大きな影響を与えるということがわか
りました。

次の実験はバンク(電話交換機)配線作業です。これは作業者同士の人
間関係が生産に影響を与えるのかを調べるために行われました。配線、
ハンダ付け、検査のグループに分けて共同作業を行い、成果を調査した
結果、それぞれのグループを超えてお互いに意見をやりとりするインフ
ォーマル・グループ(非公式なグループ)が生産性に大きな影響を与え
ることがわかりました。

大きく生産性が向上するケースもあれば、一人作業が早い人がいると、
集団が平均的なスピードに落とすようにプレッシャーをかけるなど、労
働者が集団でサボるケースがあることも確認されました。いずれも上司
から指示されたものではなく、作業時間以外の時間の共有から生まれた
インフォーマル・グループの影響によるものでした。

これらの実験の結果は、

人は経済的成果(賃金)よりも社会的成果(社会貢献、仕事への誇り)
を求める

人は合理性よりも感情(周囲からの期待、承認欲求)に左右される

人は公式(=上司)ではなくインフォーマル・グループ(非公式な集団)
に影響を受ける

でした。

生産性は労働条件により、みんなのやる気によってより大きな影響を受
ける。みんなのやる気はインフォーマル・グループ(非公式な活動)に
よって大きな影響を受ける。

100年前の研究なので、そのまま現代には適用できませんが、インフ
ォーマル・グループが活発に活動できていれば、新しいアイデアが活発
に生まれ、自然に声掛けができる、悩んだ時も相談しやすい、心理的安
全性が担保された職場ができるのだと思います。生産性向上に限らず、
安全・コンプライアンスの遵守にもつながると思います。

なかなか設営が難しいですが、自身も趣味のキャンプを通してインフォ
ーマル・グループ活動をしたいと思います。なお、飲み会を通してのイ
ンフォーマル・グループ活動はいつでもオープンなので皆さん声掛けし
てください。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

    ――― 睡眠をしっかり取って明日につなげる ―――
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暑かった長い夏も終わり、近頃は朝夕寒く感じられるこの頃、今年も残
すところ2ヵ月余りとなりました。

今夏も大きな自然災害が多発し、特に台風や線状降水帯による集中豪雨
で甚大な被害が起き、大変な思いをしましたが、早いものでもうすぐ年
の瀬の準備期になり、普段と違う慌ただしさが増してきますね。こんな
時こそ事故・ケガだけには十分に気をつけましょう。

足元、九州地区自動車生産の業況は、年末までは堅調に推移しそうであ
りますが、年明けからは減速予測と言われており、また不透明感が強く
なってくる感じです。

弊社も安定操業が続かず、忙しさを感じない物足りなさと歯がゆさの日
々がまたやってきそうです。環境がどうあろうとも弊社が健全に発展し
ていくためには、将来に向けて何に取り組んでいくべきかを常に考え続
けていくことが大事だと思っております。
 
秋は食べ物が美味しく、よく眠れる季節と言われていますが、私は歳と
ともに寝つきが悪くなり、途中で目が覚める回数も増え、さらには早起
きとなり、睡眠が浅く快眠できなくなってきているのが悩みの種です。

また昼間は眠気におそわれ、思考力も落ち、よい考えが浮かばず、長続
きもしない状態で、意欲低下、記憶力減退などを感じる日々が続き、非
常に疲れやすくなった気がして、寝ることへのこだわりが強くなってき
ています。

そこで不眠対策として、朝の光を避ける、睡眠にメリハリをつける、眠
くなるまで寝床に入らない・・・と実践トライをやっていますが、なか
なか思い通りにはなりませんね。

人生100年時代と言われるようになり、充実した人生を送るためにも、
しっかり食べたい物を食べ、しっかりと寝ることが幸せですし、健康の
一番大事なことではないでしょうか。

食べることは自身が意識して行動できますが、寝ることは自らの意思で
コントロールが難しいことだと思いますし、晩酌をやらない私はさらに
困っております。

また睡眠不足はよい発想も浮かばず、明日への仕事の活力にも支障がで
ます。充実した睡眠がもたらす多彩な価値を考える上でも、睡眠がいか
に大事であるかと考えます。

健康な生活は良い睡眠から、良い睡眠で体も心も健康にして明日につな
げたいですね。成人の体が必要とする睡眠時間の目安は6~8時間であ
り、このくらいが最も健康だと言われています。

いろんな面で多様化が進んできている現代では、働く人々の睡眠負債が、
企業の生産性向上を妨げ、経済的な損失を招いている要因とも言われて
います。

睡眠の質向上への取り組みの重要性を感じ、私たち勤労世代の疲労回復、
能率アップに毎日の十分な睡眠を心がけることが大切であり、良質な睡
眠が効率向上にもつながります。

私たちを取り巻く事業環境はしばらく不透明感が続きそうですが、日々
劇的に変化しております。変化を敏感に感じ、早めに先を見据えたこと
に手をつけていくことが非常に重要です。そのためにも快眠で思考力が
発揮できる健康体で、フットワークをきかせたチャレンジをしていきた
いものです。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今月、五十鈴グループホームページに新たに下記のニュース記事を掲載
しました。ぜひご確認ください。 

◆ニュース一覧

2023.10.20   五十鈴建設が朝霞市優秀建設工事を表彰されました
                             
        https://www.isz.co.jp/news/2023/1020_000364.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1019〕は、2023年11月2日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

秋の夜長をスポーツや映画鑑賞に、充実した日々を過ごしていますか。
暑い夏がようやく終わったと思っていましたが、その分秋に食い込んだ
ようで、なんだか秋が短いのではないかと思う今日この頃です。
10月も後半になって、11月の声を聞くいまごろになると、秋の深ま
りを感じざるを得ません。残りの秋をできるだけ有効に過ごして、しっ
かりと冬を迎えられるようにしていきたいものです。
今週末から、プロ野球の日本シリーズが始まりますが、59年ぶりに関
西に本拠地を置く両チームによる関西ダービーです。夜が冷え込んでき
ているなか、関西だけでなく、日本中を熱い戦いに巻き込んでくれるこ
とを期待します。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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