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五十鈴メールマガジン〔No.1028〕波乱の幕開け
配信日時:2024/01/11 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024.01.11発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1028≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

         あけましておめでとうございます。

        今年の正月は、能登半島地震という

         大規模災害が起き、羽田空港では

       旅客機と航空機が衝突する大事故が起きました。

    お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。

     また、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

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☆No.1028 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_波乱の幕開け(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_充実した1年に(黒田専務)
┃
┃【五十鈴中央の現場から】
┃ ■_今年の年始に思うこと(諫山社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

         ――― 波乱の幕開け ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

メルマガ読者の皆様、新年あけましておめでとうございます、というの
がよいのか考えてしまうくらい、新年早々大規模な災害や事故が発生し
てしまいました。

元旦に能登半島地震が発生し、最大震度7、東日本大震災以来の大津波
警報も出され、多くの死者・行方不明者が出てしまいました。亡くなら
れた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々にお
見舞い申し上げます。

2日の羽田空港で起こった日本航空と海上保安庁の航空機の衝突事故も
5名が亡くなられました。こちらも能登半島地震への緊急救援物資を運
ぶところだったとのことで、大変痛ましい事故です。お悔やみ申し上げ
るとともに、お見舞い申し上げます。

大変な事故だったことは間違いありませんが、その中でも日本航空の飛
行機に搭乗していた乗客乗員全員が無事に脱出できたことは奇跡的なこ
とのように感じました。

地震の災害復旧も始まり、北陸新幹線は早くも復旧しました。

計り知れない影響が出ていることは間違いありませんし、停電や断水も
続いており、空港の復旧にも時間がかかるとのことですが、このような
状況下でも最善を尽くして被害を最小限に抑えるようにさまざまな人た
ちが努力を続けています。

安心・安全の前提には、綿密なコミュニケーションが必要不可欠ですが、
人的ミスは常に付きまといます。我々の工場現場や事務処理を見てみて
も、すべてを自動化やシステム化ができているわけはないので、同じよ
うな状況です。

もちろん対策として、人の作業を自動化・システム化していくことが求
められます。お金をかけられるところには迷わずすべてのことにお金を
かけて投資していきますが、それでも埋められない部分がどうしても出
てしまいます。

考えうるすべての対策と準備を地道に続けていくしか道はありません。
それをみんなで真剣に、真摯に向き合いながら改善を進めていくしかな
いのです。

災害に対する備えについても同様です。いつ来るかわからない災害への
準備は、日常の安心安全以上にないがしろにされてしまいがちです。そ
のようにならないように、常にいくつかの想定を持ちながら、準備をし
ていかなければなりません。

そうした準備をしていたからこそ、機内アナウンスが使えない状況でも、
機長の指示を待つこととなく、自分たちの判断で状況に対して柔軟に対
応できたからこそ、全員が助かったのだと思います(詳しくは詳報を待
ちたいと思います)。

今年は波乱多き一年になるかもしれませんが、準備や想定を怠らずに真
摯に実行していきたいと思います。今年も五十鈴グループとメルマガを
よろしくお願いいたします。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田専務

        ――― 充実した1年に ―――
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あけましておめでとうございます。今年も引き続き、よろしくお願いい
たします。

今年のお正月は気候的には例年に比較して暖かく穏やかであったと思い
ますが、元旦早々能登半島近海で大きな地震が発生し、甚大な被害を目
の当たりにしてお正月気分も一気に吹き飛ばされる状況でした。今回被
災された方々には心からお見舞い申し上げます。

また、この地震の関連で出動しようとしていた海上保安庁の航空機が、
羽田の滑走路上で旅客機と衝突するという信じられないような事故も発
生してしまいました。

事故原因については今後究明されていくと思いますが、いわゆるイレギ
ュラー時に普段とは違う状況の中での確認の不足や思い込みがあったと
思われます。我々も普段と違う状況下では細心の注意と確認が必要であ
ることをあらためて認識させられました。

前途多難を予感させる新たな年明けとなりましたが、私は以前から新年
を迎え、歳を重ねるごとに年々時間の流れが速くなっているように感じ
ていました。そのように感じられている人も多いのではないでしょうか。
当然時間のスピードは不変です。早く感じるのは心理的な時間というこ
とになります。

ある本で読んだのですが、動物は心拍数で時間を感じ、ネズミのような
小動物は1分間に600回ほど心拍していて、ゾウのような大きな動物
は20回程度だそうです。同じ1分間であってもネズミはゾウより30
倍長く時間を感じていることになるようです。

そして、心臓1拍の平均的エネルギーは動物の大小によらず一定で、体
の大きいほうが動きもゆっくりで、それだけエネルギーの消費量も少な
いとされています。

これは人間でも同じで、大人より子供のほうが心拍は早くエネルギーも
多く消費していることになるそうで、本当の時間は一定であるけれど、
心理的な時間はエネルギーをたくさん使って濃密で充実した時間を過ご
せば後から振り返ると長い時間に感じられ、エネルギーを使わず何もし
ないと記憶に残るものもなく短く感じられるのです。

歳をとっても「充実した時間を過ごした」と感じるためには、新しい発
見や感動などの記憶に残る変化をたくさんつくることで、何かに一所懸
命になれば、エネルギーを多く消費して濃密で充実した時間となるとの
ことでした。

つまり、私のように年々時間の流れが速く感じられるのは心拍数の生理
学的な要素はあるものの、記憶に残りにくい価値のない時間を多く過ご
していることとなってしまいます。

衝撃の新年の幕開けとなりましたが、この1年はエネルギーをたくさん
使って新たな挑戦をして記憶に残る濃密で充実した、早くない1年にし
ていきたいと思います。


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【五十鈴中央の現場から】_諫山社長

       ――― 今年の年始に思うこと ―――
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

と、いつものように言いたいところですが、2024年は大変なスター
トになってしまいました。

まずは今回の能登半島地震で被害に遭われた方々、被災者のご家族、羽
田空港で事故に見舞われた海上保安庁の職員と日本航空の乗客、乗務員
の方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

元旦の速報で知った地震の震度や度重なる地震速報、津波警報から事の
重大さを認識し、約13年前の東日本大震災の記憶が蘇ってきました。
というのも2011年3月11日の当日、地震発生時刻に私はたまたま
福島県におり震度7弱の揺れを自ら体感しました。

私はコンビニの駐車場に停めた車中にいたのですが、外の地面が波打ち、
電信柱が折れそうな光景を目の当たりにした時に、どこに避難したらよ
いかの判断すらつかず、ひっくり返りそうなほど激しく揺れる車の中で
ただなすがままでした。

度重なる大きな余震に怯えながら、当時の群馬県の住まいまで約16時
間かけて帰ったことを思い出しました。復興の道は困難の極みだと思い
ますが、少しでも早く日常が取り戻せるようになることを心より祈念い
たします。

そんな2024年のスタートでしたが、今年は久しぶりに年始の箱根駅
伝を自宅でじっくり観戦することができました。

皆さまご存知のとおり、箱根駅伝といえば、ハーフマラソンを高いレベ
ルで走れる選手を10人も揃えなくてはならないレースで、一人でも体
調不良でブレーキになると全体の成績に大きく影響してしまうので、ど
の大学にとっても当日ベストなチーム状態を作るのは至難の業だと思い
ます。

だからこそ、毎年のようにドラマが生まれ、見ている側は楽しいのです
が、やるほうは本当に大変だと思います。

今シーズンは、下馬評では駒澤大学の1強と言われていたので、他大学
は勝つことは難しくても、どれくらい駒澤に食らいついていくのか?が
見どころだと思っていました。案の定、1区は強い駒澤のランナーが2
位に20秒以上の差をつけて1位でタスキをつなぎました。

2区では青山学院大学が追い上げ、約10秒差まで詰めましたが、3区
の駒澤は、現役学生NO.1と言われるとても強いランナーを配してい
たので、ここで勝負が決まってしまうのかなと思いながら観戦していま
した。

ところがこの3区で番狂わせのドラマが起きました。持ちタイムでは到
底叶わないエース級の相手に、今シーズンあまり目立った走りをしてい
なかった青山学院の学生は、10秒のビハインドからじわじわと追い上
げ、序盤のうちに追いつき、最後は引き離し、逆に16秒の差をつけて
トップで4区にタスキをつなぎました。

この3区のランナーの走りで勢いがついた青山学院は一気に流れを掴み
往路優勝し、復路も危なげなく逃げ切り、2年ぶりに大会新記録で総合
優勝を果たしました。逆に駒澤のほうは、先手必勝の勝ちパターンを崩
されてしまったのかもしれません。

優勝した青山学院の原監督は試合後のインタビューの中で、「負けてた
まるか大作戦」と称し2日間戦ったが、実は12月前半から中盤にかけ
てインフルエンザにかかる選手が続出し、とても箱根で優勝なんかでき
っこない、そんな悪いチーム状況だったそうです。

それからたった3週間の中で学生が奮闘できた理由として、20年間か
けて培ってきた原メソッドを、7年前から大学院に通いながらそのメソ
ッドを体系化し、データ化させたとのことです。

その基本軸があったからこそ、どんな厳しい状況でも柔軟に対応するこ
とができ、結果として大会新での優勝につながったと思う、と言ってい
ます。

会社や組織の中にも、長年かけて培ってきた、困難を乗り越えるための
さまざまなメソッドがあると思います。五十鈴中央にも、大和には大和
の、青梅には青梅の、富士には富士の独自のメソッドがあると思ってい
ます。

しかし、すぐに横展開できるように体系化されていたり、誰が見てもわ
かるようにデータ化されていたり、すべてが再現性あるものになってい
ない現状もあります。

災害もそうですが、経営を取り巻く外部環境も、予測できるものとでき
ないものがあり、予測できない局面に遭遇した時にこそ真の実力が問わ
れると思っています。

五十鈴グループは創業70年以上永続している企業としての脈々と受け
継がれてきた経験値という強みがあります。この経験値を整理、体系化、
データ化できれば、どんな困難に直面しても乗り越えられる、何にも代
え難い強みになると思います。

年明けのこの時期は、今期の振り返りと来期の方向性を固めるタイミン
グですが、目標に対してできていること、できていないことや、形式知
として見える化できていること、暗黙知のままになっていること、など
を明らかにしながら、中期経営計画の最終年度にふさわしい、次の中期
につながる、そんな1年にしていきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1029〕は、2024年1月18日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

元旦の衝撃的なニュースとして能登半島地震による大規模災害の発生、
その後も連日断続的に大きな地震が続いており、真冬の日本海側の現場
での凍てつく寒さに避難生活を余儀なくされている方々のご苦労はいか
ばかりかと感じずにはおられません。この震災で亡くなられた大勢の人
々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、2日の羽田空港の滑走路で起きた航空機同士の衝突事故でお亡く
なりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。

新年に大きな災害のニュースに接し、あらためて無事に過ごしていられ
ることに感謝し、起きてしまったことを他人事と思わず自分事として捉
えていき、一瞬一瞬を大事にかつ安全・健康に留意して生きていくこと
が大事だとあらためて感じている次第です。

大変な一年のスタートとなりましたが、今年も五十鈴メルマガを何卒よ
ろしくお願い申し上げます。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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