バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.1030〕機能維持という価値
配信日時:2024/01/25 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024.01.25発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1030≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        東京では、先週までとはうって変わり

        寒さが比較的に緩やかな日が続きました。

         ただし、まだ1月ということもあり

      年間でもっとも寒い2月を来週に控えています。

       気を緩めず、体調管理を行っていきましょう。

================================

☆No.1030 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_機能維持という価値(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_協進化の探求(瀬戸常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_コミュニケーションを大事に(岩崎社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

        ――― 機能維持という価値 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

コロナ以降、「すでに起こった未来」が現実になってきたことを実感し
ている毎日を送っています。それは何かというと、人口減少です。

鉄鋼関係に関わらず、どの経営者の方とお話しても、最近人手不足と採
用難が顕著となっており、企業の持続可能性を考えるときの大きな課題
だと仰います。

実は、2020年代はまだまだ入口であり、2030年代から減少がさ
らに加速して2050年には1億人前後、2100年にはケースにより
ますが4000~6000万人となっていきます。三村さんが議長をや
られている人口戦略会議ではこれを8000万人にしていこうと提言さ
れました。

産業構造部会をはじめ、これまで政府でもこの政策課題については多く
議論されていますが、減少幅を抑えることはできても、2050年くら
いまではすでに確定してしまった未来です。高齢者の比率も上昇してい
くので、労働人口で言えば、もっとひどい真実となっています。

グローバルでも増加していくのは米国くらいで、中国や韓国などの主要
国、インドでも今後労働人口は減少していきます。要するに、同じやり
方で通用する時代は完全に終わっているのです。

五十鈴グループはサステナブル基盤整備の一環として、人事施策に手を
打ってきています。今後リリース予定のこともありますが、まだまだ入
口対応に留まっていると思っています。これまでの考え方をベースとし
た改革案ではすぐに息詰まることになるでしょう。

日本企業、特に大企業における採用数ピークはどこも89~91年の花
のバブル入社組です。彼らが65歳になるのが今から約10年後なので
す。時間がないのはわかっているのに、手を打てていない、責任転嫁す
る、頭を切り替えられない人たちで溢れています。

女性活躍はもちろんのこと、高齢者や障がいのある方々にも働いてもら
い、固定的な働き方ではなく柔軟な働き方を受け入れ、あらゆる手を尽
くしていかないと、この難局は乗り切っていけないのです。

このような局面では、投資判断ひとつとっても間違う可能性があります。
このままにしておくと、社会インフラ、事業継続を含めて多くのことが
持続不可能になるのに、それが理解できずに投資効果を考えてしまい、
持続不可能が持続可能になるという価値を理解してもらえないからです。

もちろん現状維持が不要ということであれば、投資をやめて除却するこ
とで早めに手を打ったほうが良いと思います。除却できずに引っ張ると、
問題は大きくなり厄介なことになるからです。

「現状維持は退化だ!」と言って進化や変革を促すことは大事です。今
までのやり方を変えて、工夫して効率的な機能維持が求められていくの
です。

企業や事業としては現状の機能維持には価値があり、維持するだけでも
これまで以上に価値があるということを理解してもらうことも同時に必
要だと感じています。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸常務

         ――― 協進化の探求 ―――
============================□■□■

先週の1月17日(水)~19日(金)にインテックス大阪で第8回J
apan IT Week関西の開催がありました。

ソリューション(SL)部門からITC、BITが出展していることも
あり、現地へ応援と視察を兼ねて行ってきました。

本展は、「IoTソリューション展」「AI・業務自動化展」「クラウ
ド業務改革」「デジタルマーケティング」「ソフトウェア&アプリ開発」
など、9つの専門展から構成されているIT展示会になりますが、IT
CとBITでは「クラウド業務改革」の分野で物流の安全ソリューショ
ンを提供する「ドライブリポーター」や自動配送システムや2024年
問題を解決する物流ソリューションシステム「AIR」といった、物流
関連のシステムソリューションを主に出展しました。

同じエリアにはメディアでよく見かける企業の出展も多く、会場内はと
ても盛況でした。

経済産業省が2018年に発表した「DX(デジタルトランスフォーメ
ーション)レポート」では、DXを推進しなかった企業は衰退し、20
25年以降は12兆円の経済損失が生じる可能性があると言われている
中で、企業が競争力を維持し、持続的な成長を遂げるためにはこの分野
での知見を高めて時代の変化速度に合わせて実装対応していく必要があ
ります。

「2025年の崖」は目前に迫ってきていますが、現状は部分的なデジ
タル化は進んでいる一方で、サプライチェーン全体でのデジタル化はそ
れほど進んでいるとは言えない状況です。

事業展開におけるさまざまなビジネスシーンにおいては、「レガシーシ
ステム」は存在価値を失うだけではなく、企業価値の損失につながるこ
とになります。

今回の展示会では生成AIの進化を競争優位性構築の機会と捉え、ビジ
ネスプロセスやビジネスモデルの変革に活かそうとするソリューション
や人手不足が深刻化する中でそれを補うAIやロボットを活用した関連
製品やサービスの出展が多く見受けられました。

マーケティングの最適化や需要予測なども多くの企業が競い合うように
提案しており、会場全体の熱量は相当なものでした。

2020年12月に公開された「DXレポート2」では、「レガシー企
業文化からの脱却」「ユーザー企業とベンダー企業の共創の推進」の必
要性が示されていますが、五十鈴グループはそれを「With X 協
進化の実現」という目標でISX(I-SocietyX)長期ビジョ
ンの中で示しています。

価値創出にデジタルケイパビリティを活用し、それらを介してお客さま
とつながり、エコシステムを形成していけるように、多くのビジネスパ
ートナーの方たちと現場感あるリアルな「協進化の探求」を推進しても
らいたいと思います。

2月は東京ビッグサイトで開催される「ロジスティクスソリューション
フェア」と「サーキュラ―・エコノミーEXPO」に出展する予定です。
多様で多彩な「協進化」の機会を皆で増やしていきましょう。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

      ――― コミュニケーションを大事に ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

今年度も残すところ2ヵ月あまり、最後の詰めと来期に向けた方向性づ
くりに熱が入っている時期だと思います。足元風邪が蔓延しております
ので体調を崩さず、細心の注意で今を乗り切っていきましょう。

最近の私たちを取り巻く経営環境は深刻なリスクをはらんだ、現状が一
変するような出来事がいろいろ起こり不安な状況ですね。期待すれども
好転には向かっていない感じがします。

さらに今年は年の初めから次から次へと災難・事件が起き、心配事は尽
きません。我が社が今一番大きな影響を受けているのがダイハツ工業の
性能認証試験不正による生産停止で、比率が15%前後あり、ほとんど
が加工向けのためインパクトが大きいです。

我が社は、未来を自己実現する創発企業を目指して活動を日々継続して
おりますが、現実は思うようにはうまくは進みません。現状の活動では
壁を感じ、先が見通せず、今後の成長は難しいのではないかと不安です。

今を変革させて未来に進んでいくためにも、新価値につながる、よりリ
アルでチャレンジしたくなるようなテーマを掲げ、五十鈴らしさのある
価値づくりを核に、力を常に高めていける成長戦略基盤を構築していき
たいと思っております。

そのためにもアジャイル化を強化することを重点と捉え、スピード重視
で着手していくことを今模索しているところです。

継続活動として、九州製鉄所との母材保管・精整応援、ワーレックスと
の物流サービスのさらなる協創拡大を推し進めていくことはもちろんで
すが、こんな時こそ、安心・安全を大前提とした備えを怠らず、組織の
足固めを自分たちの役割・責任として全うすることが肝要かと思ってい
ます。

特に活動を推し進めるうえで大事なことは、綿密なコミュニケーション
が必要不可欠だと考えます。コミュニケーションをさらに高め、知恵を
絞ることに真剣に真摯に向き合いながら相手のことをきちんと知り、一
つでも多くの困りごとを解決できるような力を常に高めていくことが重
要です。

そのためにどう私たちの言動を変えていかなければならないか。意見交
換できる場づくりに努め、重要なことは声を発し思いを伝えることでは
ないでしょうか。

さらに説明する力がなければ伝わらないので、説明力を身につけること
が第一優先と考えます。また、いくら上手な説明であっても口先だけで
は人は動かせません。大切なのは一生懸命伝えようとする姿勢だと思い
ます。

何を、どうやってではなく、なぜ、これらのことを行うかを一番大切と
捉え、何事にも興味を持って楽しんで取り組んでいきたいものです。実
践はさらに重要で困難があるものです。

五十鈴グループは中期経営計画の最終年度で、次の中期につなげる一年
でもあり、2024年問題の実践の年にもなります。

お客さまに要求することはきちんと丁寧に思いを伝えなくてはなりませ
ん。どんな考動を起こすかで結果も変わってきますので、それらを活か
してどう成果につなげるか自分たちの手腕が問われます。

今年も波乱多き一年になるかもしれませんが、会社も個人も健康と安全
が第一であることを肝に銘じ、良い年になるよう期待して明るくいきま
しょう。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1031〕は、2024年2月1日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

先日、車の点検でバッテリーの寿命を指摘されたため、そのあとに専門
店にてバッテリー交換をしましたが、対応してくれた技師は外国人で受
付から、交換作業、交換後の説明等をほぼ一人で行ってもらいました。
深刻な人手不足のなかで、外国人や高齢者の働き手をいかに活用して事
業を維持していくかが、すでに当たり前の世界になっているなと思い、
自分ももっと頑張らないといけないと感じました。
人口減少をどう緩やかなものにすることができるか、生産年齢人口をい
かに増やしていけるか等、だれもがそういうことに関心をもち、参画し
ていくことが国の将来につながっていくのだということをあらためて思
った次第です。
                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.1030

======================= ISZ Mail Magazine