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五十鈴メールマガジン〔No.1038〕新人事制度の導入
配信日時:2024/03/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024.03.21発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1038≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          3月も残り10日ほどですが、

          なかなか暖かくならないですね。

          桜の開花が今年は少し遅いのも

           その影響かもしれません。

         強風や寒暖差、花粉、そして黄砂の

      飛来が懸念されるなかで、体調管理をしっかりと

          行っていかなければなりません。

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☆No.1038 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_新人事制度の導入(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_Rockets are hard(宮川常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_最後に(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

        ――― 新人事制度の導入 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

日本製鉄の組合要求を上回る賃上げや、大手企業各社の賃上げのニュー
スが相次ぎ、全体としては6%弱の結果となったようです。また中小企
業も4.4%程度になった模様で、全国的に広がっています。

人手不足感が強い業種は、早々に賃上げを表明しており、賃上げを競う
動きをしているように見えます。どの企業も人手不足を感じている今だ
からこそ、人々から選ばれる会社であり続け、事業として存続させてい
くために、これまでの分配の在り方を見直し、金銭的にも従業員に報い
るようになってきているように思います。

2023年に続き、2024年も賃上げが継続し、30年以上ぶりの高
水準の賃上げが実現しました。これにより、日銀のマイナス金利解除に
向けた舞台は整ったと思われ、このメルマガが発刊されているころには
マイナス金利解除とともに今後のガイダンスも示されていることでしょ
う。

五十鈴グループも今年度は3%のベースアップを含めて6%弱の賃上げ
を実施しましたが、キャリアアップ手当の影響によるいびつな給与、職
位階層の多さ、評価と昇格の不透明さ等、社員に対するエンゲージメン
トの問題や社員採用へのネック等、人事制度的に解決しないといけない
課題が多く残っていました。

すでにメルマガでも書きましたが、こういった諸々の課題を解決すべく、
グループ経営チームでSHINEプロジェクトを立ち上げ、制度の見直
しを進めてきました。

今月の取締役会で決議され、来年度から新制度が導入されることになり
ました。一般職で13あった等級を4つにして簡素化する一方で、柔軟
な運用が可能となり、優秀な若手を今以上に抜擢することができます。
報酬についてもレンジ型給与テーブルにすることで評価と昇給・昇格の
連動性を高めました。

また、キャリアアップ手当を廃止する一方で、手当相当の金額は基本給
与に折り込み、いびつさを解消したほか、若手の抜擢が可能となる昇給
の仕組みや役職に対する手当の充実も図りました。

評価についても今回コンピテンシーのアップデートと評価基準を改めて
明確化するとともに、結果フィードバックの徹底を図ることで双方の納
得感を向上させていきます。

今回の一連の人事制度改革によって、各テーブルを見直すとともに、給
与改定も実施することになっています。ベースアップも含めて五十鈴グ
ループ全体で約10%の賃上げとなります。

人件費で見ると大きい金額とインパクトがありますので、業績にも一次
的には下方圧力がかかります。五十鈴は人を大切にしてきた中で、教育
投資は十分にしてきていますが、報酬面での投資が十分ではなかったと
思います。今回の改定で人財投資の効果を得られるようにしていかなけ
ればなりません。

人への投資は企業価値向上につながります。また、賃上げの継続は経営
に規律をもたらします。成長戦略と構造改革を実践し、今回の人財投資
が間違いではなかったということを証明していきましょう。


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【執行役員が伝えたいこと】_宮川常務

    ――― Rockets are hard ―――
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“Rockets are hard”(ロケットは難しい)。

東京のベンチャー企業であるスペースワン社が開発し、「カイロス」
(ギリシャ語で〈機会〉(チャンス)を意味するKairosを神格化
した男神の意)と命名された小型ロケットが和歌山県串本町にあるロケ
ット発射場から打ち上げられました。

多くの人が期待を持って見守るなか、ロケットは発射数秒後に何らかの
異常を検知して、自ら機体を爆破し、打ち上げはうまくいきませんでし
た。

ニュースでも繰り返し映像が流れましたので、皆さんもご存じと思いま
す。冒頭の“Rockets are hard”(ロケットは難しい)
は、自身でもスペースX社を率いて宇宙ビジネスに挑戦しているイーロ
ン・マスク氏がカイロス爆発後にXに投稿した言葉です。

イーロン・マスク氏とスペースX社の関係やその活動・狙いについては、
関連書物やネットでも知ることができます。カイロス発射の翌日にはス
ペースX社は大型ロケット「スターシップ」を打ち上げています。

宇宙船部分と推進装置であるブースター部分から成り立つロケットにな
りますが、今回の飛行目的は、1.宇宙船部分を分離し宇宙空間に到達
させること、2.宇宙空間を飛行した後、インド洋に着水することでし
た。

残念ながらインド洋への着水は実現しませんでしたが、宇宙空間に到達
し1時間ほど飛行したことは大きな成功だったようです。しかし、この
スターシップも2023年4月の1回目の飛行時には発射数分後に上空
で爆発し、2回目においても宇宙船が宇宙空間に到着したものの直後に
爆発したという経験をしています。

この経験が、マスク氏の“Rockets are hard”とのつ
ぶやきにつながったのだとしみじみと理解できます。カイロスの開発を
手掛けるスペースワン社の豊田社長は記者会見で、「『失敗』という言
葉は使わない。一つひとつの試みの中に新しいデータや経験があり、す
べて今後の挑戦に向けた糧になるからだ」と発言しています。

なんとも強い意志の表れであり、必ず成功させてみるとの意気込みが感
じられる言葉であり、聞いている側も勇気をもらい、またいつか成功し
てほしいと願うばかりです。

我々も何か新しいことに挑戦するとき、うまくいかなったときに“失敗
した”と下を向くのではなく、次のチャレンジに向けて準備ができたと
前を向いて進んでいきたいものだとあらためて感じます。

新年度を迎えるにあたって、公私ともに何事にもチャレンジ精神をもっ
て、行動していきたいと思います。

さて、今回のメルマガは3月21日に発信ですが、皆さんお住いの地域
では桜の花は咲き始めていますでしょうか。桜は日本人にとってもっと
も馴染みのある花のひとつですが、野生種として10種類、自生種では
100種類もあるそうです。

桜の種類によって花が咲く時期も少しずつ違っていて、東京の上野公園
ではカワヅザクラ、カンザクラ、オオカンザクラなどすでに花を咲かせ
ていて、先週末も花見客で賑わっていたようです。

一方、いわゆる「桜の開花宣言」は「ソメイヨシノ」の開花を宣言する
ものですが、東京では「桜開花600度の法則」というものがあり、こ
れは2月1日以降の最高気温を一日ずつ足していって600度に到達す
ると開花するというものです。

2010年から2023年までの14年間を見てみると、ぴったりだっ
た年が2回、前後1日違いが6回、2日違いが2回、3日違いが4回と
いう結果のようです。

各地域には標本木があり、東京では靖国神社にある標本木が花を咲かせ
ることで開花宣言となりますが、今年は23日くらいではとの予想がで
ています。

年々各地域での桜の開花時期が早まっているようです。これも温暖化の
影響でしょうか。50年後、100年後も桜が新年度を迎えて新しいス
タートを切る季節の花でいてほしいと願って、花見酒を楽しみにしてい
ます。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

           ――― 最後に ―――
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建設の神生 幹です。

来期に向けて、五十鈴グループ各拠点、建設も含めて新しい体制や目標
に向けてスタートしようとしていると思います。

今期を見直しすると五十鈴建設の中期目標(2022~2024年度)
は「目指す企業像」は【最適な環境を実現する協進企業】としました。
今期の基本方針は「ライフサービスブランドの創造」でスタートしまし
たが、結果的には五十鈴グループでの認知度が少しは上がったとは思い
ますが、【最適な環境を実現する協進企業】の掴みくらいしか進まなか
ったと思います。

社内的には環境・コンプライアンスを基軸としたコンサル機能の強化と
実践、業務システムのDX(デジタルトランスフォーメーション)化、
両利き人財育成環境の基盤整備を進めてきましたので、基礎的な部分は
でき上がり、お客さまへ実践して、成果も出てきています。

しかしながら、スピードがなかなかUPしません。お客さまへの建物の
プレゼンや工事の施工方法や安全管理の強化のために建築業界で注目し
ているDXのBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を
2019年に導入しましたが、今期やっと専任担当者や全社的に必要性
が理解され、活用に向けた勉強会等も開催されてきました。

CN(カーボンニュートラル)に対しての取り組みも茨城営業所で太陽
光発電システムを導入することとなり、来期早々に完成すると思います。
太陽光発電システムのデータ収集をして、コンサル機能と合わせ持って
【最適な環境を実現する協進企業】に向けた活動を進めていきます。

建設の風土として、メリット・デメリットをすぐに考えてしまう傾向が
あるようです。

それも短期的なところでのメリット・デメリットで判断するところです。
企業は長期的な視野で考えないと、持続可能な社会、会社は成立しませ
ん。

昨年までは材料費の高騰、製品の製作納期の延長、人材不足の問題が顕
著でしたが、来期は金利上昇があり、ゼロ金利(低率金利)に長年慣れ
てしまった社会に対して、3年後には2.0~3.0%との予想もあり
ます。

非常に予想がしづらい社会情勢ですが、皆さまとの協進、協創、進化で
対応しなければならないと考えます。

前にメルマガに記載しましたが、一見、関係のないところに因果関係が
あることを示す言葉の〈風が吹けば桶屋が儲かる〉ですが、意味は「風
が吹けば砂が舞い上がり、砂が目に入り、目が悪くなる人が増え、その
ため三味線弾きが増え、三味線が売れる。三味線には猫の皮が必要だか
ら猫が捕られ、それによってネズミが増え、桶がかじられる・・・」で
す。

一見、関係のないところに因果関係があるのですから、こちらから狙っ
て因果関係を創れば商売は繁盛すると思います。これからの時代は先を
見据えた判断が必要だと思います。先を見据えて、「布石(投資)を打
つ!」ようなことも挑戦してほしいと思います。

さて、私も3月末を持ちまして現職を退任します。五十鈴グループであ
りながら、建設業を営んでいることで独自路線を進んでいた建設でした
が、この10年で皆さまからご支援いただき、五十鈴グループの一員に
近づけたと思います。

IOC表彰も2007年以来ありませんので、来期はぜひともIOC努
力賞を17年ぶりに頂きたいと思います。

建設は新体制にて2024年度をスタートいたしますので、皆さまと引
き続き、五十鈴建設との協創、協進、進化をお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1039〕は、2024年3月28日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

桜のシーズンになってきましたが、今年は花粉症のせいもあり、なかな
か外で鑑賞しようという気になれないところがあります。それでも満開
になれば、しっかりと目に焼き付けておきたいと思うものです。
今年度も残り10日ほどですが、忙しい時期と重なっており、仕事も日
常生活もしっかりとこなして、4月からの新しい年度は良いスタートダ
ッシュを切れるようにしていきたいものです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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