バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.1039〕異次元金融緩和の終焉
配信日時:2024/03/28 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024.03.28発行

                 五十鈴メールマガジン≡No.1039≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          今日で2023年度も残り4日。

      まだやり残したことをやり遂げる時間はあります。

          あきらめずにやり遂げましょう。

          今週は、雨や強風で足元が悪く

      せっかくの桜の開花にも水を差したようですが、

    週末は好天が予想され桜の開花にも期待したいところです。

================================

☆No.1039 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【CEOメッセージ】
┃ ■_異次元金融緩和の終焉(鈴木勝CEO)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_みんなの夢(瀬戸常務)
┃
┃【アイ・ティー・シーの現場から】
┃ ■_新年度に向けて(川合社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【CEOメッセージ】_鈴木勝CEO

       ――― 異次元金融緩和の終焉 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

黒田総裁時代から続いてきた異次元金融緩和が今月ついに終わりました。
利上げ自体は2007年以来で実に17年ぶり、マイナス金利は201
6年に導入されたので8年間もの間、続いたことになります。異次元緩
和は10年くらいでしょうか。

わずかとはいえ金利のある世界に戻り、通常の金融政策へスムーズに移
行したことは大きな前進です。私が社会人になった2000年のゼロ金
利解除、リーマン・ショック前2006年の量的緩和解除の時は政財界
から反対の声があった中で日銀が強行しましたが、今回は反対の声はほ
ぼありませんでした。

マイナス金利の解除とともに、YCC(イールドカーブ・コントロール)、
ETF(上場投資信託)などのリスク資産の買い上げも同時に終了する
ことを決定しました。今後、市場機能を取り戻し、マーケットの機能回
復が進んでいきます。

とはいえ、植田総裁も緩和スタンスを維持していくことを強調しており、
後手に回って利上げをしなければならない環境ではないとの認識を持っ
ています。日米金利差が当面縮まらないということで、為替は円安で反
応し、150円を再び突破しました。

22日に発表された消費者物価指数は、2.8%ということで、4ヵ月
ぶりにプラス幅が拡大したこと、電気・ガス負担軽減策を除くと3.3
%ということで、今後は推移を見守りながらゆっくりとしたペースで利
上げをしていくものと予想されます。

私の予想では、年内に1回、多くても2回の利上げだと思われ、2%を
超えていくような引き締め環境にはならないとみています。しかし、ア
メリカの景気が強く、利下げが遠のく場合には、さらなる円安も想定さ
れ、エネルギーや輸入物価上昇が日本へ波及してくることが想定されま
す。

長期金利も現状落ち着いており、金利のないぬるま湯が今すぐ変わり、
負担になることは想定しづらく、業界再編を促すようなことにはならな
いと思います。しかし、人手不足に端を発する今回の賃上げモメンタム
に乗れない企業は、徐々に働き手を失い、競争力を失ってくる可能性が
あると思っています。

今回のムーブメントは、労働力や投資資金を成長分野に再配分する契機
となり、日本経済に再び活力を与えるものになると思います。利上げで
経済に活力というのも変な話に聞こえるかもしれませんが、課題は需要
不足から人手不足へ移っており、大企業も中小企業も戦略を転換する必
要があるのです。

供給力の維持と競争力の向上を同時に実現し、業界を再活性化させてい
くためには、下請け的な重層構造や既得権益を解消させ、これまでの格
差を埋めていく必要があります。この差を埋めていかないと格差は広が
る一方ですし、お客さまへの負担も一方的に大きくなってしまいます。

もう一つは生成AIを活用し、ホワイトカラーを単純作業から解放する
ことです。リスキリングを超えて、人財の自己成長力を劇的に向上させ、
クリエイティブな仕事をたくさんしてもらうようにしていくことです。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸常務

          ――― みんなの夢 ―――
============================□■□■

「みんなの夢をみんなで自己実現する企業」。これは五十鈴グループの
長期ビジョンで掲げている目指す企業像です。この「みんなの夢」はこ
の2年で大きく膨らんできたと感じています。

もちろん、まだまだ「夢」の道半ば(はじめの一歩も含めて)の事ばか
りではありますが、将来が楽しみな取り組みが先のIOC成果発表会で
も感じ取るとこができましたし、今期から始まったサステナビリティの
委員会活動でも皆さんの実践の中に、みんなの「思い」や「志」が出て
きており、新年度に向かって期待感が大きく膨らんできていると感じて
います。

仕事に対するエネルギーや情熱を持つための基盤として健康経営の推進
やエンゲージメントを大切にする職場づくり・働き方改革の推進は今や
どこの企業でも取り組んでいることではありますが、我が社も五十鈴ら
しく世の中的な変化に適応しながら、みんなの夢を育てる環境を整備し
ていきたいと思います。

五十鈴らしい働き方と言えば、その原点は「社訓」や「創業者精神」に
あります。創業者精神の一つに「雇われ人根性になるな」という言葉が
ありますが、五十鈴の社員であれば耳にしたことがあると思います。

新入社員研修や入社式でのCEO講和でも必ず出てきます。Z世代の人
たちには少々この言葉の印象はきついように感じるのかもしれませんが、
その意味合いは今の時代の働き方にもしっかり通じる精神を伝えてくれ
ています。

自分自身の意志や考えを持ち、自分で考え行動することの重要性を教え
てくれています。自立心を大切に育み、自分自身の力を信じて道を切り
開いていく、自己成長・自己実現には欠かせない精神だと思います。

お客さまの戦略に貢献することも「みんなの夢」としての取り組みが随
所で始まっています。共感をいただいたパートナーさんとも「みんなの
夢」は共有され、みんなの概念が大きく広がってきています。

「夢に見たことは実現する」という言葉はウォルト・ディズニーの名言
ですが、自分が本当に達成したいと思うことは努力と信念をもって取り
組めば実現可能であるという強い信念を表しています。

ただ見るだけではなく、それを現実のものとするために行動することが
重要だと教えてくれています。中期の最終年度を迎えます。自信も持っ
て新年度も前進していきましょう!


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・ティー・シーの現場から】_川合社長

         ――― 新年度に向けて ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

2023年度も今週で終わり、来週からは新年度のスタートです。新入
社員も現在社会人として、五十鈴マンとしての導入研修を行っています。

元気な新入社員からも刺激を受けながら、グループ全体で新たな気持ち
で新たな目標に向かって走り出しましょう。

ITCも長年私が社長を務めてきましたが、24年度からは吉尾新社長
に交代し、新たなスタートを切ることになります。頼もしい後継に引き
継げ、また、優秀なスタッフが揃っており、何の心配もなく勇退できる
ことを誇らしく思っています。

思い起こせば1994年4月にサービスセンターの現場から五十鈴本社
CS技術部(現在のアイ・ティー・シー)に異動になり、5月には商社
さまのお手伝いでドイツに出張命令が出て、鋼材加工センターや倉庫の
査定であったり、中国の鋼材加工センターの利益改善策の抽出であった
りと、とにかく無茶ぶりをされました。

今思えば、良い思い出なのですが、当時は初めてのことばかりで、何と
かしようと必死でした。お客さまである商社の皆さまや訪問先の現場の
方々、五十鈴グループの仲間の協力のお蔭で何とかやってこられたと感
謝の気持ちで一杯です。

さまざまなお手伝いをしている中で、当初知り合った頃は現場の作業者
だった人や課長だった人が、現在では工場責任者として堂々とマネジメ
ントしている姿を見ると、ついつい嬉しくて涙腺が緩んでしまい、今ま
で携って来られて良かったな、とつくづく思います。

ITCの社長は退任しますが、ITCには籍を残してもう少し恩返しを
させていただきますので、ご愛読していただいている皆さまともどこか
でお会いできる機会があるかと思います。本メルマガも本稿が最後にな
りますが、どこかで見かけることがあれば、お声がけいただけると嬉し
いです。

ITCの想いである「現場の夢をカタチに!」を体現していくべく、世
の中に役立つように勤めていきたいと思います。

今まで本当にありがとうございました。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.1040〕は、2024年4月4日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

冒頭でも書きましたが、今週で2023年度も終わり、次号発行から2
024年度に突入します。今年度もいろいろなことがありましたが、皆
さまはいかがでしたか。うまくいったこともあれば、うまくいかなかっ
たこともあって、振り返ればさまざまな思いがよぎってくるのではない
でしょうか。
うまくいったことも、うまくいかなかったこともすべてを今後のための
糧として活かしていきたいと願うところです。

今年度も五十鈴メルマガをご購読いただきまして、ありがとうございま
した。来年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木 勝
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.1039

======================= ISZ Mail Magazine