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五十鈴メールマガジン〔No.524〕水到渠成(すいとうきょせい)
配信日時:2013/09/27 15:20
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013.08.01発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.524≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
          連日蒸し暑い日が続いています。

       こういうときこそ、できるだけ無駄のない

         効率的な行動にしたいものですが、

      忘れてならないのは「基本」ではないでしょうか。

   そこは手を抜かずにしっかりと押さえていくことが大事です。

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☆No.524 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_水到渠成(すいとうきょせい)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_手段の目的化(鈴木副社長)
┃
┃【アイ・ティー・シーの現場から】
┃ ■_最近の楽しみ(川合社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

     ――― 水到渠成(すいとうきょせい) ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

難しい四文字熟語ですが、本来の意味は「学問を十分に行えば、道徳も
自然に身につくということ。また、物事は時期が来れば自然に成就する
ということ」です。水が流れて自然に溝ができるようにということでし
ょうが、最近の豪雨の被害を見ると恐ろしくなりますね。津波の時もそ
うですが、水の流れというものは物凄い力ですべてのものを飲み込み、
形を変えていってしまいます。

ああいう状況では「水到渠成」という話はしにくいのですが、普通の状
態でいえば水は高いところから低いところに流れます。雨の降った後、
道路や空き地に落ちた雨水は低い方向に進んでいきます。そしていつの
間にやら筋ができ、くぼみとなって溝となり、段々と勢いを増していく
のです。

学問も何度も何度も学習していると、自然に自分の血となり、肉となっ
て身についてくるということなのでしょう。さて、最近の五十鈴をみて
いると本当に良く勉強します。私はできる限り研修や会議などで講話を
しますが、商売や予算や実績の話をしたことは最近まったくありません。

ドラッカーをはじめとするマネジメントの話や、四書五経をはじめとす
る人間学の話等が多いのですが、たまにちょいと引っ掛けたようなもの
も紹介します。

この間は社長会で、『ショッカーが語るリーダーシップと組織論』とい
うビデオを上映しました。これは面白い。観ていない方はネットで検索
すればすぐに観られます。

その中で語られている『モチベーション3.0』のダニエル・ピンクと
いう人の『やる気に関する驚きの科学』というビデオも面白いですよ。
どちらもYouTubeからですが、本当に最近は様々なものを学習す
るのに便利になりました。

昔は研修ひとつするのも、現場から人を抜くと生産性が落ちるとか、そ
れでは休日にというと全員が反対して大変でした。そういうことを乗り
越えて、学習する組織になったのは感無量です。

まさに「水到渠成」だと思うのですが、今度は別の悩みが出てきました。
あまりに体系化された教育プログラムが提供されているので、自分たち
で苦労して勉強することがないのではないかと思うのです。

「二宮尊徳(金次郎)」という人をご存知でしょうか? 昔の小学校で
は「二宮金次郎」の銅像が建っていました。薪を担いで、本を読んでい
る少年の銅像でしたが、ただ単に「働きながら勉強している偉い人」と
思っていましたが、そういうことではなく、孤児であった彼をはじめと
する三人兄弟はバラバラに親戚に引き取られたわけですが、叔父に引き
取られた金次郎はなるべく厄介をかけないようにと深夜まで働きました。

さらにこれからは学がないといけないということで、儒教の『大学』を
手に入れ必死に学んだのです。しかし、叔父は家のためにも彼のために
も全く役に立たない書物を勉強してはならないと叱責します。金次郎は
素直に尤もな話と受け止め、勉強をしていた時間も家のために働きまし
た。唯一書物を読むのは、薪を取ってくる野山への行き帰りだけだった
のです。

『大学』は「修己治人」の学問です。良く働き、必死で勉強した尊徳は、
後に「農民聖者」と称されました。やはり、本当の学問というのは自ら
が必死に学んでいくものなのでしょう。教育プログラムをこなしていく
だけでなく、実学も含め、自己啓発に努めたいものです。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

         ――― 手段の目的化 ―――
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4-7月を終え、いまひとつスッキリとせず、目ざましい成果に結びつ
く気配を感じられないまま、8月に入りました。

今年度は、「拡販」を強化策のひとつにあげ、全員営業体制を敷いて販
売活動に取り組んでいるところです。しかし、残念ながら、思うような
成果をあげることができていません。

これは、個々のお客さまの仮説的戦略目標を立てたのですが、その仮説
に固執しすぎていて、お客さまWillを把握した戦略の変更が不充分
だからだと思います。

もうひとつは、手段である全員営業が目的化してしまっているのではな
いでしょうか。目的達成の手段が自己目的化して、当初の目的からズレ
た行動、活動になってしまい、結果として、一生懸命やっているのに目
的を達せない状況に陥っている。これは、代表から「手段の目的化だ」
と注意を受けることです。

安全パトロールもしかりです。パトロールをすること、チェックリスト
に記入することは手段なのに、パトロール者が目的を忘れ、その場で注
意しないことが往々にしてあります。幸いにも、今年度の労災は激減し
ていますが、安全に対する意識の高さを維持するマネジメントと安全行
動の徹底(要求)は重要ポイントです。

こうして考えると、今私たちが取り組んでいることについて、見直す必
要があります。もちろん、「手段の目的化」に陥っていないかを見直す
ことです。その上で、お客さまWillを捉えた戦略展開を図り、目標
成果に向けて、焦らず、手を抜かず、愚直に取り組むことです。

全員参画経営は、みんなが気分良く働き、自己成長(実現)するための
ものです。それができると、自然に元気が出て、笑顔になります。8月
以降、難しい、複雑な問題に直面しても、みんなで話し合えば、きっと
解決できると信じて、みなさんの活躍に期待しています。


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【アイ・ティー・シーの現場から】_川合社長

         ――― 最近の楽しみ ―――
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ここ数週間の気候変動(猛暑、集中豪雨)を見ていると日本も次第に亜
熱帯化しているように感じます。予報を確認し、工場内での体調の維持
管理や通勤経路での不安全箇所を避けるようにしましょう。また、休日
の行楽も事故に巻き込まれない予応を心掛けましょう。

以前観た韓国ドラマ『チャングムの誓い』(韓国では2003年放送)
がここ最近再放送されており、これをビデオに収録して時間のある時に
少しずつ見ることが私の楽しみのひとつになっています。

この物語は1500年代の朝鮮王朝時代の物語で、男尊女卑の中で優秀
な女性が王様の主治医となるサクセスストーリーのフィクションですが、
主演のイ・ヨンエさんが演じるチャングムの「かわいらしさ」「毅然と
した態度」「一生懸命さ」などが好きですし、派閥争いの中での勧善懲
悪という古典的なストーリーも好みで、独り言を言いながら泣き笑いし
て観ています。

この物語の中で志を継ぐという言葉がよく出て来ます。ある者は一族の
繁栄を守るという志であり、ある者は思想・考え方を守るということで
す。皆さんもご存知のようにその志が私的な者は衰退し、世のため人の
ためをベースにした者が成功するという物語です。

五十鈴グループにも共通して守っている理念や価値観があり、それは私
的なものではなく、世のため人のためにという考え方がベースになって
おり、我々も五十鈴グループの一員として、先輩方から受け継いで後輩
へ繋げていくようにしています。

ITCでも“リアルテクノロジー・コラボセンター”というコンセプト
のもと、「約束・保証」「自ら動く現場を創る」「グローバル対応テク
ノロジー」を要素のキーワードとし、ITCとしての志を共有し、実践
しています。

五十鈴の理念・価値観はもとより、ITCの志を共有していける仲間を
増やしながら、世のため人のためになるITCとしていくのが私の一番
の楽しみであり、現在の社員、未来の社員と共に歩を進めていきたいと
思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.525〕は、2013年8月8日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週の代表メッセージに「自己啓発」の内容が書かれていて、二宮尊徳
のお話が出てきました。普段自己啓発ができない理由ばかりを挙げがち
な私としては、改めて自己啓発に対する心構えが不十分だったことを考
えさせられました。もっと貪欲にひたすらに学ばないといけない、と痛
感しております。
また、この夏、国内だけでなく世界のさまざまなところで、事故や災害
が起こっています。自分たちの周囲にいつ起きるか分からないものです
が、どこにいても十分に気を配っていかなければならないと感じるとこ
ろです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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